
The Elder Scrolls(TES)の墓やダンジョンで出会うスケルトンは、作中では死霊術師が骨を起こした従者です。[1:1,3]ESO(The Elder Scrolls Online)の本『ニコラス・ドゥーアレの日記』の書き手は、地下墓所で初めて骨に術をかけました。[2:2]骨は叫びながら立ち上がり、身構えた書き手の前でうやうやしく頭を下げ、かすれた声で「主……人……」と言います。[2:3,4,5]
ダンジョンでは襲ってくる骨が、なぜ書き手には頭を下げたのでしょうか? この記事では作中の本をもとに、骨を動かすものと、死霊術師による骨の選び方と作り方を解説します。ボーンロードやスケルタル・ドラゴンのような骨の亡者の種類と、名のあるスケルトンまで広げます。
スケルトンの扱い方は、ESO の本『スケルトンの召喚』に短くまとまっています。これは死霊術師に向けて、スケルトンの手に入れ方とゾンビとの違いを説いた手引きです。
スケルトンとは?|死霊術師が骨を起こした「起こされた者」
スケルトンは死者の骨を起こしたアンデッドで、多くは死霊術師が骨に霊を縛りつけて、墓や砦の番や力仕事に使う従者です。[1:1][5:2]死霊術は死者の魂か死体を操る術で、アンデッドは死後も動き続ける者をまとめた呼び名です。[6:2][7:2]
学者はスケルトンを、死霊術師が呼んだ霊を体に縛った起こされた者に分けます。[1:3][8:6]ESO の本、エリンヒルのファラスタスの『不浄の軍団』は、スケルトンを「新米の死霊術師のお気に入り」と書いています。[8:6]
Morrowind の本『死者の軍団』は、スケルトンを肉のない亡者と呼び、身のこなしや戦う腕は生前の力しだいだと書きます。[9:4]骨の強さは、骨の持ち主が生前どれだけ戦えたかで変わります。
『スケルトンの召喚』は、体のある死者は力仕事や、すぐに使える戦力が必要なときに役立つと書きます。[5:2]ESO の時代には、死霊術師の黒き虫の教団が帝都の記念地区をスケルトンに掘らせ、聖なる大釜崇高なるかがり火を探しました。[1:10]
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スケルトンは何で動く?|骨に縛りつけた小さなデイドラの霊
スケルトンを動かしているのは死霊術師が骨に縛りつけた霊で、多くは小さなデイドラの霊なので、骨の持ち主の記憶はありません。[8:6][5:2]デイドラは、タムリエルの外の異界オブリビオンに住む不死の存在です。
術は散らばった骨の欠片を集めて、死の結び目でつなぎ合わせます。[5:5]そこに入れたデイドラの霊には自分という感覚も生前の記憶も無く、言うことを聞かせやすく、単純な命令に従えます。[5:2]
冒頭のドゥーアレの骨が頭を下げて「主人」と呼んだのも、この従順さのためです。中にいたのは生前の若者ではなく、主に仕えるために呼ばれた霊でした。
それでも骨の持ち主の力は、器の側に残ります。死霊術師の経験では、従者が命令に従う力は生前の知恵とかかわっています。[6:13]霊は記憶を持ちこまず、体の力と知恵は骨の持ち主のものを使うわけです。
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スケルトンが多いのはなぜ?|古い骨ほど元の魂が離れている
『死霊術について』によると、死体は動かずにいる時が長いほど元の持ち主の魂が離れていくので、古い骨は霊と奪い合わずに起こせます。[10:4]『死霊術について』は、「V」とだけ名乗る書き手が、死者を起こす心得をまとめた ESO の本です。[10]
魂は死んでから数日、ときには数年も体とつながっています。[10:4]つながりの残る新しい死体を起こせば、戻りたがる魂と体を奪い合うことになり、勝っても安らぎへ向かう魂を苦しめるむごい勝ちになります。[10:5]
骨そのものも扱いやすい材料です。ESO の本、不死のギララの『死霊術の初心者向け素材』は、スケルトンは魔法でつないだ骨組みにすぎず、骨は袋に入れて運べると書きます。[11:6]肉の残る死体は昔の自分を覚えていて、忘れさせてからでないと操れません。[11:8]
古い墓や遺跡、忘れられた戦場には、持ち主の魂が離れた骨が眠っています。『スケルトンの召喚』が墓地を「確かな市場」と呼ぶのも、奪い合いの無い材料がそろうからでしょう。[5:5]死霊術師にとって骨のほうが手軽なので、ダンジョンの亡者にはスケルトンが多くなるのでしょう。
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新しい骨と古い骨の違いは?|丈夫な新しい骨と力を宿す古い骨
『スケルトンの召喚』は、新しい骨は丈夫で素早く、古い骨は崩れやすいが大きな力を宿すと書き、どちらにも長所があるとしています。[5:4,5]
スケルトンの骨は、死んだばかりの死体からも墓地からも手に入ります。
| 比べる所 | 新しい骨 | 古い骨 |
|---|---|---|
| 手に入れる所 | 死んだばかりの死体。強い術があれば生きた獲物からも抜ける[5:4] | 墓地。古い死者の都から忘れられた戦場まで[5:5] |
| 持ち味 | 強く丈夫で、身のこなしも速さも優れる[5:4] | 大きな力を宿し、術者の命令を待つ[5:5] |
| 弱み | 生まれたての物に共通する不器用さがある[5:4] | 新しい骨より先に崩れて砕けることがある[5:5] |
| 向く術者 | 腕の浅い術者。初心者なら死後 3 日以内の死体を使う[12:2] | 腕のある術者。古い骨は鈍く少し逆らうが、従えられて当然とされる[13:6] |
どちらの骨がよいかは本によって答えが違い、作中に一つの答えはありません。ESO の本『芸術と狂気 その1』は、ほとんどの術者には新しい死体が必要だと書き、『死体の世界』は、古い骨を従えられないなら死霊術師を名乗るなと書きます。[12:2][13:6]腕の浅い術者は新しい骨の丈夫さに頼り、腕のある術者は古い骨の力を引き出す、と分けると食い違いは解けます。
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スケルトンの作り方は?|骨をそろえて関節を革紐と釘で補う
『死体処理』第2巻は、骨がほぼ全部そろった死体を選び、術で骨を組ませたうえで、関節を革紐や金属の釘で補えと教えています。[14:2,3]『死体処理』は、死霊術師が同業者に死体の手に入れ方と下ごしらえを書いた Morrowind の本で、全 3 巻あります。
作り方は、骨を集めてから縛り加減を確かめるまでの 5つの手順です。
- 骨を集める。新しい死体から抜くか、墓地から集める。肉が残っていれば海辺か沼地に置き、動物に肉を剥がさせる。モロウウィンド(Morrowind の舞台の州)のマッドクラブなら数日、ほかの州のカニでも数週で骨にする[5:4,5][15:2]
- 骨がそろっているか確かめる。大事な骨が欠けると思いどおりにならないので、ほぼ全部そろうまで起こさない[14:2]
- 術をかける。骨は術が正しい順に組む[14:3]
- 関節を補う。多いのは革紐で骨をきつく縛るやり方で、関節のあいだに金属の釘を打つ者もいる。釘は高く手間がかかるが、いちばん弱い所を守る[14:3]
- 縛り加減を確かめる。素人は骨をきつく縛りすぎて、動けない骨を作りやすい。迷ったらきつめに縛り、あとで緩める[14:3]
手間をかけるのは、スケルトンが一度きりの従者だからです。多くのアンデッドは何度も起こせますが、骨は起こし直せない壊れ方をしやすく、ゾンビなら手入れで何十回も起こせます。[14:4][15:3]第2巻の書き手は、見つけた骨を準備なしに片っ端から起こす若い死霊術師を嘆き、手に入りにくい死体を無駄にするなと戒めています。[14:4]
骨が欠けた体でも、骨の炉で儀式をすれば、もとの形に作り直せます。[6:15]多くの死体の骨を 1つに組めば、人より大きな骨の巨体も作れます。[6:15]
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スケルトンの種類は?|骨の兵から骨の竜まで
スケルトンには武器の違う骨の兵のほか、4本腕のボーンロードから骨の竜まで、形も成り立ちも違う物がいます。[1:1]
骨の兵は作品ごとに武器と強さで名前が分かれ、ほかの骨の亡者は骨の出どころから違います。
| 種類 | どんな骨か | 出る作品 |
|---|---|---|
| スケルトン・ガーディアン、スケルトン・チャンピオンなど | 剣や弓を持つ人の骨の兵。強さの順に名前が変わる[16:70,88][17:221] | Morrowind・Oblivion・Skyrim |
| ボーンロード | 4本の腕と浮かぶ頭骨を持つ、ダンマーの墓の番人[18:4] | Morrowind |
| ボーンウルフ | 狼の骨の亡者。ソルスセイムの古い墓に多い[19:8] | Morrowind(ブラッドムーン)・Skyrim・ESO |
| ボーン・コロッサス | 多くの死体の骨を組んだ巨体[6:15] | ESO・Skyrim(クリエイション) |
| スケルタル・ドラゴン | 魂を抜かれた竜の骨[20:6] | Skyrim・ESO |
| ボーンマン | ソウル・ケルンの黒い骨[21:10] | Skyrim(ドーンガード) |
人の骨の兵は、生前の力と持たされた武器で強さが分かれます。[9:4]ボーンロードから下の骨は、骨を動かすものからして違います。
ボーンロードとは?|ダンマーの墓を守る4本腕の骨
ボーンロードは、モロウウィンドの先祖の墓を守る 4本腕で頭骨が浮かぶ骨の亡者で、骨よりも霊の力で動くため、ふつうの武器ではほとんど傷つきません。[18:4]

ボーンロードは呪いで相手の持久力と速さを下げ、冷気と毒と電撃の呪文にも強い亡者です。[18:4]
ボーンロードは、ダンマー(モロウウィンドに住むダークエルフ)が聖なる儀式で作る物で、外の人の多くはこれを死霊術と見ます。[18:5]モロウウィンドでは死霊術が法で禁じられていますが、ダンマーはボーンロード作りを祖先崇拝の一部とし、死霊術とは考えません。[18:5]冒涜の儀式で呼べば死霊術で、聖なる務めを果たす祖霊と術者に縛られた奴隷は別物だというのが、ダンマーの線引きです。[18:5]
つまり、ボーンロードの骨の中にいるのは、墓を守る務めを負った祖先の霊ということになります。骨より霊の力で動き、ふつうの武器で傷つかないのは、Morrowind の祖霊と同じ性質です。[22:4]
ボーンウルフとは?|トーテムの骨で術者に縛られる狼の骨
ボーンウルフは狼の骨の亡者で、体の中のトーテムの骨が生と死のあいだに狼を縛りとめていて、その骨を食べた死霊術師に縛られます。[19:10]

ボーンウルフはスカイリムの東の島ソルスセイムの古い墓に多く、スカイリム本土にもいて、ドラウグルやスケルトンと一緒に出てきます。[19:8]死んでも狩りの本能を捨てられない狼のようで、死を恐れないぶん生きた狼より獰猛です。[19:9]
ソルスセイムの民スカールは、ボーンウルフを黒魔術が生んだ「本当の善き狼のまがい物」と呼びます。[19:9]骨の狼は月が満ちると起き上がって空へ吠えようとしますが、骨の喉からはかすれた音が鳴るだけです。[19:9]
Skyrim のクリエイション(追加データ)では、主人公がソリチュードの宮廷から、ボーンウルフを起こす死霊術師の話を聞きます。[19:11]その死霊術師はトーテムの骨を食べて 2 頭を従えていて、檻にいた 3 頭目に骨を返すと、狼は忠実な仲間になりました。[19:11]
ふつうのスケルトンには外から呼んだ霊を入れますが、ボーンウルフの骨には狼自身の霊が残っています。だから術者は霊を呼ぶ代わりに、骨を食べて狼の霊を自分の命につなぐわけです。
ボーン・コロッサスとは?|多くの死体の骨で組んだ骨の巨像
ボーン・コロッサスは多くの死体の骨を組んだ死霊術の巨大な構造物で、見る者を恐れさせるように作られ、吠えて弱いスケルトンを起こします。[23:107][6:15]ESO の日本語版では「骨の巨像」と呼ばれ、強い死霊術師が呼び出します。[23:107]

骨の巨体には、術者自身がなることもあります。強い死霊術師は、一時的に骨の巨人に化けられます。[23:116]ESO の死霊術師のクラスにも、恐ろしい骨の巨人に化ける技「骨の巨人化」があります。[24:2]
スケルタル・ドラゴンとは?|魂を断たれた竜の骨
スケルタル・ドラゴンは、魂を抜かれた竜の骨を死霊術で起こした物で、死んでも強い竜の骨は死霊術師に重んじられています。[20:6]

竜は不死で、竜の骨はふつう本当には死んでおらず、また起き上がります。[20:7]例外は別の竜に魂を吸われたときで、骨はどんな儀式でも起こせなくなります。[20:7]竜の魂を持って生まれ、倒した竜の魂を吸うドラゴンボーンに倒された竜も同じです。[20:7]
強い魂の魔法で、竜の魂と骨のつながりを断つこともできます。[20:7]断たれた魂が時とともに消えるのか、時の竜神アカトシュのもとへ戻るのかは、学者のあいだで議論があります。[20:7]魂を断ったあとなら、強い死霊術師が骨を起こせます。[20:7]
竜の骨はとても丈夫で、ノルドはこれで上等な鎧や武器を作ります。[20:8]骨だけになっても、竜は冷気の息のようなシャウトを少し使えます。[20:8]
第二紀(ESO の時代)582 年ごろ、死霊術師の教団を率いる黒のオリンは、竜サーヴォクンの骨を起こしました。[20:9]オリンは最後に自分の魂を骨へ移して竜に乗り移りましたが、イ・ザレと冒険者の集まりアンドーンテッドに倒されます。[20:9]
ESO の本『黒のオリンの日誌』によると、オリンが探し当てた遺跡牙の巣では、幾千の骨が崩れた広間に散らばっていました。[25:16]そこには竜を倒した古代のリッチが住みつき、竜の遺体を研究していました。[25:18,20]リッチは自分の魂で自分の死体を動かす不死の魔術師で、オリンはそのリッチを従わせ、研究を自分のやり方に使います。[25:18]
竜の骨には、ふつう竜自身の魂が戻ろうとします。古い骨ほど持ち主の魂が離れるという死霊術師の心得は、竜では魂を断ち切る手間に変わるわけです。オリンはその空いた骨に自分の魂を入れ、リッチが器に魂を移すのと同じことを竜の骨でやってのけました。
ボーンマンとは?|ソウル・ケルンの主に仕える黒い骨
ボーンマンは、死者の魂が閉じこめられた異界ソウル・ケルンで、その主たちに自分の意志を持たず永遠に仕える黒い骨の亡者です。[26:2][27:6][21:10]ソウル・ケルンは、Skyrim の追加コンテンツ「ドーンガード」で訪れるオブリビオンの領域です。[26:2]

ボーンマンのようなソウル・ケルンの家来は、古いデイドラと人の同盟に仕えた者たちです。[27:6]家来たちは儀式で自分の霊を体から分け、霊を強めて永遠の意識を得ました。[27:2]
ソウル・ケルンのステンドグラスの窓には、重荷を負って戦や死に苦しむ人々と、緑の光の中で重荷を下ろして姿を変えられた人々が描かれています。[27:3]家来たちは、生きる苦しみより今の姿のほうがよいと信じていたのでしょう。[27:3]
Skyrim では、ソウル・ケルンで見つかる呪文書で「ボーンマン召喚」を覚えられます。[21:10]ソウル・ケルンに囚われた不死の竜ダーネヴィールも、戦いでボーンマンを呼びます。[21:10]
ボーンマンは骨の形をとった霊で、中にいるのは儀式で自分から体を離れた者たちです。ボーンマンは苦しみから逃れる代わりに、自分の意志を主たちに差し出したのです。
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スケルトンは召喚できる?|作品ごとの呪文と技
スケルトンは Morrowind・Oblivion・ESO の呪文や技で召喚でき、Skyrim でもドーンガードの「ボーンマン召喚」で骨の亡者を呼べます。[22:226][16:43][28:2][21:10]
作品ごとに、呼べる骨と呪文の名前が違います。
| 作品 | 呪文・技 | 呼べる骨 |
|---|---|---|
| Morrowind | 「スケルトン・ミニオン召喚」「ボーンロード召喚」、ブラッドムーンの「ボーンウルフ召喚」[22:82,226][19:8] | スケルトン、ボーンロード、ボーンウルフ |
| Oblivion | 「スケルトン召喚」「スケルトン・ガーディアン召喚」「スケルトン・ヒーロー召喚」「スケルトン・チャンピオン召喚」[16:43,70,88,90] | 呪文の名前の骨の兵 |
| Skyrim | ドーンガードの「ボーンマン召喚」。クリエイションにも骨の兵を呼ぶ呪文がある[21:10][29:26] | ボーンマン、骨の戦士など |
| ESO | 死霊術師のクラスの「墓の王」の技「スケルトンの魔術師」「骨爆弾」[28:2][30:3] | 地面から掘り起こす骨の魔術師、追いかけて爆発する燃える骨 |
Skyrim では敵の死霊術師も、戦いの中でスケルトンを呼びます。[31:3]
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名のあるスケルトンは?|呪いで骨になったブラックハート船長
ESO のブラックハート船長は、モラグ・バルの呪いで乗組員ごとスケルトンに変えられ、自分の心のまま操られた海賊です。[1:9][32:100]モラグ・バルは、定命の者の支配と隷属をつかさどるデイドラの大公です。[32:19]

ブラックハートはハイロックとハンマーフェルを流れる川の島ブラックハート・ヘヴンを根城にした海賊で、奪った船の乗員を殺しませんでした。[33:2][32:100]ところがスカイリム行きの船から奪った魔法の頭骨 2つが、モラグ・バルの呪いの遺物でした。[33:4]頭骨は船長と乗組員に丈夫な体と不死を与え、代わりに全員をしもべにしました。[33:4][32:100]
モラグ・バルは船長の体を乗っ取り、その手で何百人もの罪の無い人を殺させました。[33:5][32:100]船長には日に数瞬だけ自分の考えが戻り、そのあいだに書いた記録が残っています。[34:2]記録には大きな字で「お前の心が二度とお前のものになることはない」と、モラグ・バルの声が割りこみます。[34:4]
“奴は私の手で何百人も殺した。叫びは一つ残らず覚えている。”
ESO の『ブラックハート船長の記録』より(当サイト訳)
(He’s killed hundreds with my hands. I remember every scream.)
乗組員のずる賢いトムは、ブレトンの血の助けもあってか、しもべの呪いから逃れました。[33:5]第二紀 582 年ごろ、トムは冒険者と頭骨を 1つずつ壊し、船長を倒しました。2つ目の頭骨が壊れると、骨の乗組員たちはようやく本当の死を迎えます。[33:6]
小さなデイドラの霊で動かしたスケルトンには、骨の持ち主の記憶がありません。ブラックハートは自分の魂のまま骨にされ、自分の手で殺した人の叫びを覚えています。中に本人がいるとき、骨の体は本人を閉じこめる牢になるわけです。
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死霊術なしで動く骨はある?|沼のボリプラムスが骨をまとう
死霊術なしで動く骨もあり、マークマイアの沼に住む粘液の生き物ボリプラムスは、獲物の肉を食べたあと骨を残し、内側から包みこんで歩かせます。[35:4][1:7]マークマイアはアルゴニアンの住むブラック・マーシュの奥地で、ボリプラムスの名は彼らの言葉で「死の泥」を意味します。[35:4]

学者はこれをボリプラムスの死体と呼びます。[1:7]ESO の本『ボリプラムスについて』で、シロディール・コレクションの学者コンコルディア・メルシウスは、この死体は死霊術とも超自然の力とも関係が無いと書きます。[36:1][1:7]カタツムリが貝に住むように、ボリプラムスは捕えた骨を使って泥に形を与えているのです。[36:6]
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スケルトンを動かすものは一つ?|縛った霊から粘液まで
スケルトンを動かすものは一つではなく、縛ったデイドラの霊から大公の呪いや粘液の生き物まで骨ごとに違います。[5:2][18:5][19:10][20:9][27:2][32:100][1:7]
骨を動かすものが違えば、骨の中にいる者も違います。
| 骨 | 動かすもの | 中にいる者 |
|---|---|---|
| ふつうのスケルトン | 死霊術師が縛った小さなデイドラの霊 | 持ち主ではない霊。生前の記憶は無い |
| ボーンロード | 聖なる儀式で縛った霊の力 | 墓を守る務めを負った祖先の霊 |
| ボーンウルフ | トーテムの骨と、それを食べた術者の命 | 狼自身の霊 |
| サーヴォクン | 乗り移った黒のオリンの魂 | 竜でなく術者 |
| ボーンマン | 儀式で体から離した霊 | 意志を主たちに差し出した本人 |
| ブラックハート船長 | モラグ・バルの呪い | 記憶を持ったままの本人 |
| ボリプラムスの死体 | 粘液の生き物 | 骨の持ち主とは別の生き物 |
表を見ると、ボーンマンとブラックハート船長の骨には、持ち主本人が入っています。死霊術師が古い骨とデイドラの霊を選ぶのは、中に持ち主がいないほうが、命令に従う器になるからということになります。
冒頭の骨が「主人」と頭を下げたのは、中に若者がいなかったからです。けれど同じ骨の姿でも、中にいるのが墓を守る祖先や、呪われた船長のこともあります。次にダンジョンで骨が立ち上がったとき、その骨を動かしているのは誰なのでしょうか?
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よくある質問
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参考文献
記事で引いた本と資料の原文は、次のとおりです。番号の後ろの「行」の数字は、引いた一文へのリンクです。
- UESP「Skeleton」(スケルトン) 行1,3,5,7,9,10
- 『ニコラス・ドゥーアレの日記』(Journal of Nicolas Douare。ESO の本) 行2~5
- The Imperial Library「On Summoning Skeletons」(英語の原文)
- 当サイトの訳『スケルトンの召喚』(全訳)
- 『スケルトンの召喚』(On Summoning Skeletons。ESO の本) 行2,4,5
- UESP「Necromancy」(死霊術) 行2,13,15
- UESP「Undead」(アンデッド) 行2
- エリンヒルのファラスタス『不浄の軍団』(Unhallowed Legions。ESO の本) 行6
- 『死者の軍団』(Legions of the Dead。Morrowind の本) 行4
- V『死霊術について』(On Necromancy。ESO の本) 行4,5
- 不死のギララ『死霊術の初心者向け素材』(Materials for Novice Necromancers。ESO の本) 行6,8
- 『芸術と狂気 その1』(The Art and the Madness v.1。ESO の本) 行2
- 『死体の世界』(A World of Corpses。ESO の本) 行6
- 『死体処理 第2巻』(Corpse Preparation v II。Morrowind の本) 行2~4
- 『死体処理 第3巻』(Corpse Preparation v III。Morrowind の本) 行2,3
- UESP「Oblivion:Conjuration Spells」(Oblivion の召喚の呪文) 行43,70,88,90
- UESP「Oblivion:Undead」(Oblivion のアンデッドの一覧) 行221
- UESP「Bonelord」(ボーンロード) 行4,5
- UESP「Bonewolf」(ボーンウルフ) 行8~11
- UESP「Bone Dragon」(スケルタル・ドラゴン) 行6~9
- UESP「Skyrim:Boneman」(Skyrim のボーンマン) 行10
- UESP「Morrowind:Undead」(Morrowind のアンデッドの一覧) 行4,82,226
- UESP「Bestiary B」(骨の生き物の項) 行107,116
- UESP「Online:Bone Goliath Transformation」(ESO の「骨の巨人化」) 行2
- 『黒のオリンの日誌』(Journal of Orryn the Black。ESO の本) 行16,18,20
- UESP「Soul Cairn」(ソウル・ケルン) 行2
- UESP「Soul Guard」(ソウル・ケルンの家来) 行2,3,6
- UESP「Online:Skeletal Mage」(ESO の「スケルトンの魔術師」) 行2
- UESP「Skyrim:Conjuration Spells」(Skyrim の召喚の呪文) 行26
- UESP「Online:Blastbones」(ESO の「骨爆弾」) 行3
- UESP「Skyrim:Skeleton」(Skyrim のスケルトン) 行3,4
- UESP「Molag Bal」(モラグ・バル) 行19,100
- UESP「Blackheart Haven」(ブラックハート・ヘヴン) 行2,4~6
- 『ブラックハート船長の記録』(Captain Blackheart’s Log。ESO の本) 行2,4
- UESP「Voriplasm」(ボリプラムス) 行4
- シロディール・コレクションのコンコルディア・メルシウス『ボリプラムスについて』(On Voriplasms。ESO の本) 行1,6
- 『蘇生実験の成果』(Reanimation Experiment Findings。ESO の本) 行8
- 『死体処理 第1巻』(Corpse Preparation v I。Morrowind の本) 行15





















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