死霊術師の教団を率いた黒のオリンが、遺跡の牙の巣を探し当て、竜の骨と古代のリッチにたどり着くまでの研究の日誌。ESO の本。
『黒のオリンの日誌』
Journal of Orryn the Black
『黒のオリンの日誌』の詳しい説明
デイドラの体を保つ試みに行き詰まったオリンは、従者リザベットの持ってきたドゥエマーの歴史の本から、牙の巣の手がかりを得る。竜牙山脈で信者を失いながら遺跡に入り、幾千の骨と、竜を倒した古代のリッチを見つける。最後に、竜に仕えた女大司祭を手に入れると決める。
『黒のオリンの日誌』の全訳
残念ながら、デイドラの群れの者を保存する試みは、行き止まりのようだ。最後には、いつもオブリビオンの引く力が勝つ。氷の彫刻と同じで、この素材での私の作品は、はかない美しさにすぎない。
別れたばかりの相手の残した物の上をうろつく、疎遠になった連れ合いのように、おなじみの退屈がやって来る。こういう時は、ドラウグルの長い眠りがうらやましくなる。
私の倦怠を感じ取った野心ある従者の一人が、主の気晴らしを探してくると自分から言い出した。彼女が持ってきたのは、暇つぶし用の味気ないドゥエマーの歴史の本だった。彼女の死体が干からびて、革のような抜け殻になるのを眺めるほうが面白いかと少し考えた。だが、その顔に自信ありげな笑みが浮かんでいたので、付き合ってやることにした。
リザベットは、よく仕えてくれた。彼女の持ってきた本は、空想じみた伝説に一粒の真実を与えている。書き手は、長く失われていた牙の巣という遺跡を、最近訪れたと言う。この死者の都を、見てみたいものだ。
信者の大半は今、牙の巣を探して竜牙山脈をくまなく歩いている。歴史家の手がかりがあっても、大仕事になるだろう。それでも、新しい目的のおかげで、私の忍耐は強まった。
探しているこの数か月で、ドゥエマーとドラゴンについての記録を数多く集めた。彼らの野心は、互いに似ていた。存在を極めること! 私もそう違わない。皆それぞれ別の道を選んで探ってきたのだが。彼らの末路を思えば、その後を追う気は無い。
ついに、牙の巣が手の届く所に来た。払った代償は、とても軽かった。信者の数十人の命がこの危うい山々に奪われたが、彼らは新しい役目に、思っていたとおりよくなじんでいる。
ここは美しく荒れ果てている。崩れた広間のあちこちに、幾千の骨が散らばっている。砕けた物もあれば、黒ずんだ物も、石の中で化石になった物もある。絶滅と恐怖の記録だ。だが、この展示の目玉は、この中に見つかるのだろうか?
さて、思いがけない展開だ。牙の巣には、住む者がいた。我々のただ中に、とても特別な居座り者がいたのだ。ドラゴンがまだ生きて息をしていた時代の古代のリッチで、その竜の息の根を止めた者たちの一人だ。もっと言うことを聞くようにしてやれば、彼から聞くことはいくらでもある。
リッチはここにいるあいだ、ドラゴンの亡骸をとりつかれたように研究していた。それを分けてくれるとは、実に親切なことだ。私のやり方に合わせるのは、難しくないだろう。すでにすばらしい展示を思い描いているが、リッチとその仲間たちとの話から、欠けた要素が一つあると分かった。このドラゴンには生前、仕える司祭たちがいて、その女大司祭がどこにも見当たらない。彼女を手に入れなければ。










