「Spells of Exandria」は、Critical Role『Explorer’s Guide to Wildemount』のデュナマンシー呪文をBG3へ移植するMODです。重力と時間まわりの呪文が中心で、ウィザード専用です。同じcelerev氏の「Advanced Tabletop Spells」(「ATTSpells」)1.1.9.1が必須です。
ロード順に入れておくと、「Trials of Tav – Reloaded」(v2.2.2.0以降)にエクサンドリア世界観の敵・ボスが20種類以上追加されます。自分で呪文を撃つ予定がなくても、ToTR側の敵増強として入れる用途もあります。
Nexus Mods
Spells of Exandria


追加されるもの
初級呪文から9レベルまで、デュナマンシー系を中心に14種入ります。バニラのウィザード呪文リストへ合流するので、ソーサラーやウォーロックの習得候補には出ません。
呪文学派の表示は、すべて変成術になります。BG3のエンジンは新しい学派を追加できず、概念としてデュナマンシーに一番近いのが変成術だからです。作者はもともとデュナマンシー寄りのサブクラス向けに設計しており、各レベル帯では威力が上振れ気味だとも説明しています。表示を変成術にそろえているのは、フォーカス・コンジュレーションやスカルプト呪文のような他学派向けボーナスを載せないための選択でもあります。
最初に選ぶ呪文
名前だけでは効果が想像しにくいので、自分が先に触ったものだけ書きます。レベル帯が低いうちは「敏捷の贈り物(Gift of Alacrity)」や「衝撃波(Pulse Wave)」、高レベルに入ってから「リアリティ・ブレイク(Reality Break)」と「貪欲な虚無(Ravenous Void)」、という順でした。効果テキストは原典どおりに寄せつつ、時間や射程はBG3向けにいじってある、と作者も説明しています。
- リアリティ・ブレイク(Reality Break)(8)
まず撃つならこれです。対象の周囲が崩れる演出が強く、デュナマンシーらしさが一番わかりやすい一発でした。習得リストでは「ダークスター(Dark Star)」と並ぶので、派手さ優先ならこちらから取っています。 - 貪欲な虚無(Ravenous Void)(9)
派手枠です。画面中央に黒い渦が開き、周辺の敵を巻き込みます。撃った直後は画面の大半がエフェクトで埋まり、敵の位置が一瞬わからなくなることがあります。カスタムVFX込みの移植が売りなので、ここを撃つと演出の厚さが一番分かります。 - ダークスター(Dark Star)(8)
同じく画面を占有しやすい重力系です。「貪欲な虚無(Ravenous Void)」ほど一気に視界を奪わない場面もありますが、狭い通路で撃つと味方も巻き込みやすいです。 - 衝撃波(Pulse Wave)/重力の陥没穴(Gravity Sinkhole)
中盤で使いやすい重力系です。敵の位置を動かして戦線を崩す用途で取りました。派手さは「貪欲な虚無(Ravenous Void)」ほどではありませんが、手数として回りやすいです。 - 敏捷の贈り物(Gift of Alacrity)
地味ですが便利枠です。テーブルトップ版のイニシアチブに+1d8そのものではなく、BG3向けに調整された先制寄りバフとして入ります。d20イニシアチブMODを併用している人向けに、原典どおりの+1d8版が欲しい、という声もあります。 - 時間の偏向(Temporal Shunt)/サッピング・スティング/活力吸収の刺突(Sapping Sting)
時間操作と初級呪文の枠です。殴り合い以外でも差が出ます。「サッピング・スティング」は喚起ウィザードの強力な初級呪文系パッシブと噛み合うかが話題になっていた。1.0.2.0 の changelogで初級呪文関連パッシブへ対応済みとある。
収録呪文の全リスト(クリックで開く)
括弧内は英語名。日本語は「MLC_JPTransPack」の表記に合わせています。
| レベル | 呪文名 |
|---|---|
| 初級呪文 | サッピング・スティング/活力吸収の刺突(Sapping Sting) |
| 1 | 敏捷の贈り物(Gift of Alacrity)/重力の強化(Magnify Gravity) |
| 2 | 運命の恩寵(Fortune’s Favour)/不動の物体(Immovable Object) |
| 3 | 衝撃波(Pulse Wave) |
| 4 | 重力の陥没穴(Gravity Sinkhole) |
| 5 | 時間の偏向(Temporal Shunt) |
| 6 | グラヴィティ・フィッシャー(Gravity Fissure) |
| 7 | 本質の繋ぎ止め(Tether Essence) |
| 8 | ダーク・スター(Dark Star)/リアリティ・ブレイク(Reality Break) |
| 9 | 貪欲な虚無/ラヴェナス・ヴォイド(Ravenous Void)/タイム・ラヴェイジ(Time Ravage) |
組み合わせとロード順
このMODでいちばん詰まるのはロード順です。「ATTSpells」と内部の呪文データ名を共有しているため、後ろに置いたMODが前の定義を上書きします。作者も、レベルアップ時に見える呪文はロード順の影響が強いと説明しています。
- レベル拡張MODを入れる
「Expansion Level 13-20 (Configurable)」か、「UnlockLevelCurve」+UnlockLevelCurve_Patch_5eSpellsのどちらかです。7〜9レベル呪文の合流先がないと、高レベル帯の候補に出ません。 - 「Advanced Tabletop Spells」1.1.9.1以降を入れる
呪文の実体側の前提です。詳細は上のリンク先の記事へ進んでください。 - 「Spells of Exandria」を解凍して読み込む
配布は.7zです(現行1.0.3.0、約13MB)。7-Zipなどで解凍すると.pakが1本入っています。日本語表示にするなら、「MLC_JPTransPack」を入れてください。 - ロード順を並べて書き出す
基本は、レベル拡張MOD → 「Advanced Tabletop Spells」 → 「Spells of Exandria」 です。「Trials of Tav – Reloaded」や「Advanced Enemy Randomizer」を併用するなら、その後ろに置きます。最後にExport Order to Gameを押してください。
BG3 Mod Managerへの読み込みと書き出しは導入ハブで説明しています。ここではこのMOD固有の前提と順番だけ書きます。

VFXとToTR連携
演出はバニラよりかなり厚いです。「貪欲な虚無(Ravenous Void)」や「ダークスター(Dark Star)」を撃つと、画面の大半がエフェクトで埋まり、敵の位置や地形が一瞬読みにくくなります。「何も見えなくなる」と言いたくなる場面があります。戦闘ログとカメラ操作を意識しながら撃つと、見やすさはかなり変わります。
習得画面では、一部のアイコンがバニラの呪文アイコンよりクラス特徴寄りの見た目に見えることがあります。中身は普通に選べます。
「Trials of Tav – Reloaded」を同じロード順に入れていると、通常の抽選にエクサンドリア寄りの敵・ボスが混ざります。本体側の最終ボスとは別に、このMOD連携用の最終ボス枠もあり、初遭遇時に案内が出ます。ToTR内では「ATTSpells」やこのMODの巻物も拾えます。キャンペーン本編のベンダー配置までは想定していない運用です。
連携ボスの一例として、ライシャンまわりではレジェンダリアクションが 3→2→3 と減らないループの報告がある。作者は開発版で直済みとしつつ、ATTSpells / SOE / ToTR の次公開まで時間が空く、と説明している。Nexus の Bugs タブには未登録のままなので、遭遇したらまず各MODの版を確認すること。
既知の問題
- 「Mystra’s Spells」とのデュナマンシー重複
Mystra’s側にも一部のデュナマンシー呪文があるため、習得リストが二重になることがある。作者は別MODでの除外パッチ作成に許可は不要と答えている。一方、よく使われるUse 5e Spells with Mystra’s Spells(17598)の説明には Spells of Exandria への言及がなく、5e×Mystra 用の重複削除だけではこのMOD分は消えない、と思っておいた方がいい。二重表示が気になるなら、SEでリストから外すパッチを別途用意するか、どちらかのデュナマンシー側を切る。
よくある質問
- Script Extenderは必要ですか?
-
呪文リストへの合流自体には不要です。併用する「Trials of Tav – Reloaded」などがSEを要求している場合は、その条件に従ってください。
- ウィザード以外でも使えますか?
-
使えません。ウィザード専用です。
- 日本語化はありますか?
-
あります。「MLC_JPTransPack」に取り込み済みです。個別の日本語化MODは不要です。
- Wristpocket(手持ちの小物を異次元に隠すデュナマンシー呪文)は入りますか?
-
入りません。作者は、BG3には「キャンプへ送る」や仲間間のアイテム受け渡しがあるので用が足りる、として未実装にしています。
前提の「ATTSpells」と、合流先の「Expansion」はそれぞれこちらで解説しています。



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