追加呪文MODを入れたあと、特定レベル以上の呪文だけダメージが1回で止まる。パッシブが発動しない。呪文の対象がおかしい。バニラは問題ないのに、MODを足した構成だけ不具合が出る。こういった症状は、呪文や能力の裏側にある条件文(Condition)が壊れていることがあります。
「Condition Fixer」は、パッチ8以降に起きやすい条件文の互換問題を、起動時にまとめて直すMODです。古いMODを更新できないときのつなぎとして使います。よくメンテされた現行MODだけなら、入れなくてよいことが多いです。
本記事時点のメインファイルは1.0.2.1です。BG3 Script Extenderが必須で、配布は.zip(中身はConditionFixer.pak)です。
Nexus Mods
Condition Fixer


症状の目安
次のような症状が出たら、条件文の壊れを疑ってよいです。全部がこのMODで直るとは限りません。
- 呪文リバランスMODなどで、特定レベル以上の呪文だけダメージが1回入って止まる(例:高レベル枠のウィッチボルト)
- 追加した呪文・パッシブ・能力だけ、効果が出ない・対象がおかしい
- 2025年4月(パッチ8)より前に作られた呪文・条件・パッシブ系MODを、更新せずに使っている
- Script Extenderログに、末尾セミコロンや条件文まわりの警告が大量に出る
- 「Condition Fixer」をロード順の末尾に置いたままにすると、別MODが正しく読み込まれない(「No Press Any Key Menu」 など)
条件文とパッチ8
条件文(Condition)
画面には出ませんが、ゲーム内部では呪文の対象やパッシブの発動条件などを、短いルール文で管理しています。たとえば「生きているキャラで、かつ死者ではない」といったチェックリストのようなものです。ここを略してCondition(条件文)と呼びます。
パッチ8の変更
パッチ8以降、本体側の条件文の末尾にセミコロン(;)が付くことがあります。ゲーム本体はこれを無視して動きます。問題は、古いMODの作り方です。
パッチ8以前に作られたMODの多くは、本体の条件文の後ろに、自分の条件をそのまま足す方式でした。末尾に;が無い前提です。
パッチ8以降、本体側はすでに末尾に;が付いた状態になります。ここに古いMODが条件を足すと、セミコロンが文の途中に残ることがあります。ゲームはそこで読み取りを止めるため、追加した条件が効かず、呪文が対象を選べない、パッシブが発動しないといった不具合につながります。
たとえば、次のような流れです(実際の内部表記はもっと短い英語です)。
- もともとの条件 … 「生きている かつ 死者ではない」
- パッチ8以降の本体 … 「生きている かつ 死者ではない;」(末尾に
;) - 古いMODが後ろに足す … 「生きている かつ 死者ではない; かつ MOD独自の条件」
- 途中の
;で文が切れる … MOD側の条件が無視される、または全体がおかしくなる
起動時の処理
- 条件文の末尾にある余分なセミコロンを、起動時にまとめて取り除く
- すでに壊れてしまった箇所のうち、比較的単純な損傷を修復する
- ログに問題のあるMOD名を出し、まずはMOD更新を促す
配布ファイル
現行のメインファイルは1本だけです(本記事時点)。
- 「Condition Fixer」(1.0.2.1)…
Condition Fixer-18904-1-0-2-1-1759412303.zip
ZIPの中身は次の2点です。
ConditionFixer.pak(MOD本体)info.json(Folder名ConditionFixer、UUID63d49a75-99e4-4163-8e43-16fd7e1fbb02)
導入手順
BG3 Mod Managerへの読み込み・有効化・書き出しは、導入ハブと同じです。
- Script Extenderを入れる
BG3 Script Extenderが無いと動かない。読み込み・書き出しとあわせて導入ハブのSE手順に従う - メインファイルを取り込む
現行ZIP(1.0.2.1)をダウンロードし、BG3 Mod Managerで読み込む。中身はConditionFixer.pak - ロード順の先頭付近へ置く
条件を書き換える他MODより先に読む必要がある。常用時はアクティブリストのできるだけ上 - 書き出して起動する
Export Order to Gameを実行し、ゲームを起動する
要不要の確認方法
現行MODだけなら入れなくてよいことが多いです。入れる前に、次の手順でログを確認するのが確実です。
Script Extenderログ
BG3 Mod Manager → Settings → Open Preferences → Script Extender で、Create Console にチェックを入れます。ゲーム起動後、メインメニュー直後にログウィンドウが開きます。AppData内にログファイルが見当たらない場合も、この方法が手早いです。
末尾への一時配置
- 「Condition Fixer」をロード順の末尾へ一時的に移す(常用位置ではない)
- 書き出してゲームを起動し、メインメニュー直後のログを見る
- ログの行の意味で判断する(下表)
- 必要ならロード順を先頭付近へ戻して常用する。不要なら外す
ログに出やすい行と、読み方の目安です。
| ログに出る行 | 意味と対処 |
|---|---|
Removed … trailing semicolonsだけ | 本体側の末尾;を掃除しただけ。問題MODは使っていない。外してよい |
Removed … fixable rogue semicolons | 古いMODが条件文を壊している。該当MODの更新を優先。更新できなければ「Condition Fixer」を先頭付近で常用 |
Encountered … errors | 構文エラーや直せない損傷あり。ログに出たMOD名を更新・削除。「Condition Fixer」だけでは足りないこともある |
… was last defined in "MOD名" | 問題の条件文を最後に定義したMOD名。まずここを疑う(「Community Library」、呪文リバランス、クラス追加MODなど) |
Unfixable rogue semicolon | 修復不能な壊れ方。MOD作者への報告か、MODの更新・差し替えが必要 |
導入の判断
入れる目安
- パッチ8以前から条件をいじっている、更新が止まっているMODをまだ使っている
- ログに
fixable rogue semicolonsや条件文まわりのエラーが出る - 呪文・パッシブ系MODを更新できず、ログに
fixable rogue semicolonsが出る、または呪文・パッシブだけおかしい
入れなくてよい目安
- よくメンテされた現行MODだけを入れている(ログ確認で
trailing semicolonsだけなら不要) - モデル、UI、セーブ、ロード停止など、末尾セミコロンと関係のない不具合を直したい
起動時の遅延
起動時に条件をまとめて確認するため、Script Extenderログ上は数十ミリ秒〜数百ミリ秒の処理時間が出ます。185MOD入りで49〜73ms程度、問題が多い構成では300ms超の報告もあります。数十ms程度なら常用で気にしなくてよいです。全MODが同程度遅いと起動が重くなる、という報告はあります。
アンインストール
いつでも外せます。外したあと古いMODの条件が再び壊れるかは、入れている構成次第です。
名前が似た別MODとの違い
名前に Fixer や Condition が付くMODは他にもあります。この記事が扱うのは Nexus ID 18904 だけです。
| MOD名(Nexus ID) | 役割 |
|---|---|
| 「Condition Fixer」(18904) | 条件文の末尾セミコロンと、それによる古いMODとの衝突 |
| 「Unofficial Bug Fixer」(5595) | 壊れた呪文・アイテム・バニラ不具合の修正パッチ集 |
| 「AOE Status Fixer」(8461) | 範囲攻撃(AOE)時の状態付与まわり |
用途が違うので、症状を見て選びます。併用もできます。
よくある質問
- 最新MODだけ使っています。念のため入れますか?
-
現行MODだけなら入れなくてよいことが多いです。末尾に一時配置してログを見て、
trailing semicolonsだけなら外して問題ないことが多いです。 - ロード順は一番上ですか?
-
常用時は先頭付近です。要不要チェックのときだけ一時的に末尾へ置き、確認後は必ず上へ戻してください。末尾のままだと他MODが壊れる報告があります。
- ロードが93%で止まります。直りますか?
-
別問題として扱ってください。「Community Library」など別MOD名がログに出ることが多く、「Condition Fixer」の対象外です。
BG3 Mod Managerへの読み込みや書き出しなど、共通の導入操作は導入ハブにまとめています。

他のおすすめMODや、日本語化・マルチ注意点などの共通情報は、こちらにまとめています。

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