Baldur’s Gate 3は、通常プレイだとパーティが最大4人までしか組めません。仲間同士の会話やコンパニオンクエストを進めるたびに、誰かを一度キャンプへ帰す必要があり、全員を連れて歩きたい人にとってはこれがそのままハードルになります。
「Party Limit Begone」は、この上限をソロで16人、マルチプレイで8人まで引き上げるMODです。導入方法と、人数を増やしたときの戦闘・会話への影響、ハマりどころを書きます。
Nexus Mods
Party Limit Begone


実際に使うとどうなるか
「Party Limit Begone」を入れて最初に変わるのは、戦闘よりも会話まわりです。通常は4人までしか同行できないため、仲間同士の掛け合いを聞くにも、コンパニオンクエストを進めるにもパーティの組み替えが必要でしたが、人数を増やせるようになるとその手間が減ります。仲の悪いキャラ同士の反応や茶々入れも同じ場面で起きやすくなり、多くのコンパニオンを同行させたまま進めやすいのが、このMODの一番の効果です。ただしゲーム側に4人前提のイベントが残っているため、全員の反応が必ず拾えるわけではありません。
一方で、戦闘は明確に簡単になります。バルダーズゲート3の戦闘バランスは4人パーティを前提に組まれているため、人数を増やした分だけ行動回数(アクションエコノミー)が増え、敵を一方的に押し切れる場面が目立つようになります。10人規模まで増やすと、掛け合いは増える一方で、戦闘はほぼ一方的になります。掛け合いを残しつつバランスを崩しすぎないなら、5〜6人までに抑えるのが無難です。
導入方法(まずはMod Managerで)
配布ページではStandalone版を推奨しています。当サイトではBG3 Mod Managerで管理しやすいSE版を先に案内します。どちらでもソロの人数上限は上げられますが、選ぶファイルを間違えるとマルチ8人化で詰まります。
NexusのFilesには、いま次の配布が並んでいます。
| 形式 | 中身の目安 | 備考 |
| SE版(当サイト推奨) | PartyLimitBegone.pak+info.json(ZIPのまま取り込む) | BG3 Mod Managerで管理できます。Script Extenderが必須。マルチでは参加者全員への導入が必要です |
| Standalone版(作者推奨) | Modsフォルダ一式(meta.lsxの上書き配置) | Mod Managerの一覧には出ません。Hotfix 36以降は参加者全員への導入が望ましいです |
| SE-Universal | Universal向けのSE版 | Multiplayer Patch非対応。8人化が目的なら選ばないでください |
| 「Multiplayer Patch」 | PartyLimitBegonePatcher.batなど | マルチを8人にするときだけ。SE版かStandalone版を先に入れたうえで使います |
SE-Universalについては、Files説明に次のとおり書かれています。
Does not support the MP patch.
SE版の入れ方(当サイト推奨)
- 導入ハブどおり Script Extender と
BG3 Mod Managerを用意する - NexusからSE版(例: 「Party Limit Begone SE v3.5」)をダウンロードし、ZIPのまま
BG3 Mod Managerへドロップして取り込む - 有効化してロード順を書き出す(
Export Order to Game) - すでにパーティが4人いる既存セーブだけ、いったん1人離脱させて上限を更新する
Standalone版について(参考・作者推奨)
ZIPを展開して出てきたModsフォルダごと、ゲームのDataフォルダへ入れます。配置先の例は次のとおりです。
...\steamapps\common\Baldurs Gate 3\Data
BG3 Mod Managerやゲーム内のMOD管理画面には表示されませんが、Standalone版では仕様どおりの動作です。導入後、パーティが4人いる既存セーブでは、一度誰かを離脱させると上限が更新されます。
Standalone版が一覧に出ない理由
SE版は普通の.pakMODとして登録情報を持ちますが、Standalone版は違います。ゲームが最初から持っている管理フォルダ側へ、meta.lsxの上書き用データをData\Mods配下へ置く形式です。フォルダ名の例は次のとおりです。
Gustav/GustavDev/GustavX(本編・拡張データの管理フォルダ)Honour/HonourX(オナーモード用の同種フォルダ)ModBrowser/PhotoMode/Shared/SharedDev
たとえばGustavX/meta.lsxでは、パーティ人数を管理するNumPlayersが16に書き換えられています。マルチのGustavX警告でおなじみの、GustavXという名前はこのフォルダ名そのものです。
マルチで8人にする(マルチプレイヤーパッチ)
Standalone・SEどちらを入れても、そのままだとマルチの上限は4人のままです。8人まで増やすには、別配布の「Multiplayer Patch」が必要です。SE-Universalでは使えません。
このパッチは.pakではなく、ゲーム本体の実行ファイル(bg3.exe / bg3_dx11.exe)を直接書き換えるツールです。同梱のPartyLimitBegonePatcher.batが、人数上限が書かれている箇所を探して値を上書きします。
- Standalone版かSE版、どちらかを先に導入しておきます。
- 「Multiplayer Patch」をダウンロードして展開します。
- ゲームフォルダにある
bg3.exe(Vulkan起動の場合)またはbg3_dx11.exe(DirectX起動の場合)を、PartyLimitBegonePatcher.batにドラッグ&ドロップします。自動で.exe.backupというバックアップが作られてからパッチが当たります。
既存のマルチセーブで人数を増やすには
進行中のセッションから人数枠だけを途中変更することはできません。上限を反映させるには、いったん新規ロビーを経由する必要があります。
- 全員が同じMOD構成で参加した状態で、一度新規ロビーを作ります。
- そのロビーで人数上限が反映されているのを確認したら、新規ゲームを開始します。
- ゲーム内に入ったら、そのまま本来続けたいメインのセーブデータをロードします。上限の設定だけが引き継がれます。
この手順で作った「捨てセーブ」は増えていくので、ホスト役の人は定期的に整理しておくと迷いません。
マルチでGustavX警告が出るとき
導入ハブ冒頭で触れているGustavX警告は、参加者同士でMOD構成がずれているときに出る一般的な警告です。「Party Limit Begone」は人数上限まわりの構成差が出やすいため、特に揃え方を意識してください。
SE版は不一致を防ぐために参加者全員への導入が必要です。Standalone版も、Hotfix 36以降は全員が入っている方がよいです。バージョンやファイル構成が揃っていないと警告や不一致が出ることがあります。
既知の不具合と対処
既知の不具合は次のとおりです。
- グリムフォージへの船移動で仲間が消える
5人目以降のキャラが渡れず、キャンプにも戻ってこなくなることがあります。船に乗る前に一度パーティを4人まで減らしてください。すでに詰まってしまった場合は、乗せられた側で船を往復させると解除できることがあります。 - キャンプでの就寝が進まない
起きている仲間の1人からレイゼルに話しかけるか、キャンプの箱を使うか、パーティを4人まで減らしてから休憩すると解決します。 - クエストアイテムが反応しない
5人目以降が持っているクエスト関連アイテムは正しく認識されないことがあります。重要なアイテムは、最初の4人のうち誰かに持たせておくと安全です。 - 一部のイベントが4人前提のまま固定されている
ゲーム側の演出が4人用に組まれているため、稀に表示が崩れます。多くは超過分のメンバーを一時的に外す、あるいはその場からいったん離れて戻ることで直ります。
まだ原因が切り分けきれていない報告
上の既知不具合とは別に、次の症状も挙がっています。環境や併用MODの影響を切り分けきれていないものもあるため、「Party Limit Begone」だけが原因とは言い切れません。
- 希望の館(House of Hope)で5人目以降が敵として襲われる
借金者用の衣装が足りず、5人目以降が敵扱いになることがあります。再現したらパーティを4人まで減らして回避してください。 - SE版3.5へ更新後、セーブ読み込みが83%で止まる
バージョン不一致の状態で読み込みが止まることがあります。MOD更新前のセーブを遊ぶ場合は、古い.pakを消す前に保管し、参加者全員のバージョンも揃えてください。 - 会話の能力判定・鍵開け・一部戦闘でクラッシュする
5人以上での会話の能力判定、鍵開け、一部戦闘でクラッシュすることがあります。共通の解決策はまだ示されていません。再現する場面では4人まで減らし、直前のセーブからやり直してください。 - 第2幕でゲイル本人と投影体が同時に現れ、仲間へ戻せない
この状態になった場合は、キャンプへ入る前のセーブへ戻り、先にゲイルをパーティから外してからキャンプへ入ると、投影体だけが現れて進行できた例があります。 - 「UnlockLevelCurve」と併用し、人数を4人へ戻すと一部メンバーの経験値がリセットされる
人数変更用のパッシブを使う前にセーブを分け、経験値表示を確認してください。
コンソール・クロスプレイでの制限
配布ページの見出しは次のとおりです。
Console/Crossplay support (BROKEN as of Patch 8 Hotfix 36, every hotfix since patch 8 broke it more and more)
- オナーモードの新規ロビーは4人以下で開始する
オナーモードの新規ロビーを5人以上で開始すると不具合が起きやすいです。まず4人以下でゲーム内まで入り、完全にロードが終わってから残りのPCプレイヤーを招待してください。 - 参加できるコンソールプレイヤーは最大3人まで
Standalone版はホストがPCであれば、コンソールプレイヤーとの併用自体は案内されています。ただし人数枠は「ホスト+コンソール3人」の計4人で埋まる、という説明のため、コンソールプレイヤーを先に参加させる順番になります。 - 5人目以降はLAN接続か直接接続コードのみ
5人目以降のPCプレイヤーは、通常のロビー参加ができない、と案内されています。Hamachiなどの仮想LANソフトでホストと同じネットワークに参加するか、ホストがポート23253を開放して自分のIPアドレスを直接接続コードとして共有する必要があります。LAN接続を使う場合、ホスト側はオプション → ゲームプレイにある「LAN接続」を有効にしておいてください。 - クロスプレイの既存セーブに5人目以降を増やすには
上の「既存のマルチセーブで人数を増やすには」と同じく、新規ロビーを作って全員参加させ、新規ゲームを開始してからメインのセーブをロードする手順が案内されています。この手順のたびに新しいセーブファイルができるため、ホスト役はここでも定期的な整理が必要です。
Steamマッチメイキングが通らないとき
Patch 8のHotfix 36以降、Steam経由のマッチメイキングが不安定になっています。Steamを完全に終了してからbg3.exeを直接起動するとSteam側のマッチメイキング処理を迂回できることがあります。それでもMOD不一致エラーが出る場合は、ホスト・参加者の全員が同じバージョンの同じ配布を入れてください。
Linux・Macでの利用
SteamのProton経由やmacOSでも、MOD本体(Standalone版)は動作します。ただしマルチプレイヤーパッチはWindows向けの実行ファイルパッチのため、そのままでは動きません。パッチ同梱のPartyLimitBegonePatcher.batをテキストエディタで開き、Set "GetFileName=%~n1.exe"の行をお使いのゲーム実行ファイル名(例: Set "GetFileName=bg3.exe")に書き換えたうえで、実行ファイルをパッチと同じフォルダに置き、Wine経由でPartyLimitBegonePatcher.batを実行してください。
アンインストール方法
- Standalone版:
Data内のModsフォルダを削除します。ただし他のLoose-file系MODも同じ場所を使っている場合があるので、導入前にバックアップを取り、他MODが入っているときは丸ごと消さないでください。 - SE版: MOD管理ツールで無効化・削除したうえで、SEのコンソールから
Osi.SetMaxPartySizeOverride(4)とOsi.PROC_CheckPartyFull()を実行し、上限を4人へ戻します。 - マルチプレイヤーパッチ: パッチ済みの実行ファイルを削除し、自動で作られた
.exe.backupファイルの名前をbg3.exe(またはbg3_dx11.exe)に戻します。
よくある質問
- SE-Universalを選んでもいいですか?
-
8人マルチが目的なら選ばないでください。Multiplayer Patch非対応です。ソロ用途でも、当サイトでは通常のSE版を先に案内しています。
- 入れたのにパーティが4人のままです。
-
既存セーブでは、一度誰か1人を離脱させて上限を更新してください。それでも変わらないときは、SE版なら有効化と書き出し、Standalone版なら
Data\Mods\Modsの二重配置がないかを見直してください。 - 8人プレイは公式にサポートされていますか?
-
いいえ、非公式のMODによる拡張です。4人用に作られたイベントの一部はそのまま残っているため、既知の不具合を把握したうえで遊ぶ前提になります。
BG3 Mod Managerへの読み込みや書き出しなど、共通の導入操作は導入ハブにまとめています。

他のおすすめMODや、日本語化・マルチ注意点などの共通情報は、こちらにまとめています。

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