
Skyrim の古代ノルドの墓では、壁のくぼみや石棺に眠る干からびた亡骸が、近づく者に音もなく起き上がって襲いかかります。[1:6]土地のノルドは、このドラウグルを、竜に仕えた罰で呪われた者たちだと思っています。[2:9]ところがウィンターホールド大学のある学者は、7 か月以上もドラウグルのそばで暮らし、まったく違う理由を突き止めました。[3:2][2:9]
この記事では作中の本と台詞をもとに、ドラウグルとは何者か・なぜ墓で眠り起き上がるのか・中に生前の魂はいるのかを解説します。死霊術師に従えられたドラウグルや、Morrowind の追加コンテンツ「ブラッドムーン」に出てくる、成り立ちのまったく違うドラウグルも分けて扱います。
その学者が、ウィンターホールド大学のベルナデッテ・バンティエンです。Skyrim の本『ドラウグルに囲まれて』は、彼女がドラウグルの墓に住みこみ、持ち物をそろえに大学へ戻ったわずかな間に書き写した観察の記録で、要点は次のとおりです。[2:9][3:7]
ウィンターホールド大学の学者が、ドラウグルの眠る墓に長く住みこんで書いた覚え書き。初めは襲われ続けて火と退散の術で身を守り、7 か月目にようやく相手にされなくなった。
そこで見えたのは、日ごとに組を替えて起き出し、司祭の石棺の前にひれ伏しては掃き清める従者たちの姿と、拝むたびに従者から司祭へ流れこむ命の力だった。書き手はこれを、司祭だけに約束された永遠の命を、下の者が自分の命を少しずつ差し出して支える仕組みだと考える。
今の干からびた姿も、生きた人のまま葬られた者が何千年で変わり果てたものと見て、いつか彼らと話す方法を学びたいと結んでいる。
ベルナデッテ・バンティエン『ドラウグルに囲まれて』(Amongst the Draugr。Skyrim の本)[4][5]
- ドラウグルとは?|起こす前にミイラにされた古代ノルドの亡者
- ドラウグルはなぜ墓で眠り起きる?|ドラゴン・プリーストに命の力を送るため
- 従者は望んでドラウグルになった?|学者には道連れで竜教団には最も純粋な礼拝
- ドラウグルに元の魂はある?|オラフ王の魂はソブンガルデにいる
- ドラウグルが眠るノルドの墓とは?|罠と仕掛けで守られた貴族の墓
- Skyrim のドラウグルの種類は?|位が上がるほど兜と武具とシャウトが強くなる
- 死霊術師はドラウグルを操れる?|忠実な霊を入れれば竜教団の従者さえ従う
- ソルスセイムのドラウグルは何が違う?|共食いの罰で神に呪われた部族
- ESO のドラウグルは?|第二紀にも竜教団を誇る者と亡者の狼がいる
- ドラウグルを動かすものは一つ?|命の力と縛った霊と呪いと自分の術
- よくある質問
- 参考文献
ドラウグルとは?|起こす前にミイラにされた古代ノルドの亡者
ドラウグルは、スカイリムとソルスセイムの古い墓にいる古代ノルドの亡者で、起こされる前にミイラにされ、腱と筋肉が腐りから守られています。[2:6]ノルドはスカイリムに住む北方の人間の種族で、ソルスセイムはスカイリムの東、モロウウィンドの北の海に浮かぶ島です。亡者は、死んだあとも動き続ける死者のことで、ゲームでいうアンデッドにあたります。

ドラウグルは、体だけでなく、生前の技の多くも保っています。[2:7]大きな斧や大剣で斬りこむ者、弓で離れて射る者、魔法に長けた者と、生きた人と同じように戦い方が分かれます。[2:7]竜の言葉を話す者も多く、竜の言葉を叫んで力を放つシャウト(スゥーム)を使える者もいます。[2:7]
では、なぜ体をミイラにしたのでしょうか。ESO の本『死の準備の成果』は、ノルドのミイラ作りを調べた死霊術師の覚え書きです。[6:1]起こす前に体のある部位を取り除くと強くしなやかな体になり、腱と筋肉は体を丈夫にして動きやすくすると書いています。[6:2,4]そのうえで、この発見こそ「ドラゴン・プリーストを守るドラウグルが、起こす前にミイラにされた訳かもしれない」と結んでいます。[6:5]
ただし、ドラウグルという名は、ノルドの亡者全体を指して使われることもあります。[7:60]墓で同じように干からびた姿をしていても、何がその体を動かしているかは一体ずつ違います。Skyrim の墓に眠るドラウグルの多くは、そのうちの一つ、ドラゴン・プリーストの従者です。[2:9]
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ドラウグルはなぜ墓で眠り起きる?|ドラゴン・プリーストに命の力を送るため
ドラゴン・プリーストは、竜を神と崇めた古代の竜教団の司祭で、竜と人の仲立ちとして人々を治めていました。[8:2]スカイリムの墓のドラウグルの多くは、ドラゴン・プリーストと共に葬られた従者で、交代で起きて司祭の石棺を拝み、命の力を送っては、眠って取り戻しています。[2:9]司祭が死ぬと、生前に仕えた者たちも亡者にされて、同じ墓に葬られたのです。[2:9]
冒頭のベルナデッテは、墓でまさにこの日課を見ています。火と退散の術で身を守りながら暮らし、7 か月目にようやく襲われなくなると、毎日違う組のドラウグルが目を覚まし、司祭の石棺の前にひれ伏すのが見えてきます。[3:2,4]何時間も拝んだあとには、あたりを念入りに掃き清めます。[3:4]墓に入った者に激しく襲いかかるのも、司祭の部屋を守るためで、Skyrim で近づくと起き上がるドラウグルは、墓の番という務めを果たしています。[3:4][2:9]
彼女はさらに、墓のまわりに簡単な占いの術を仕掛け、そこにある魔法の力を探りました。[3:5]次の組が拝みに来たとき、仕える者たちと主のあいだを、命の力がはっきりと流れていたのです。[3:5]二度目の永遠の命は司祭の位に昇った者だけに約束され、下の仕え手は自分の命の力を差し出して、司祭を永遠に生かし続けていました。[3:6]一体ずつのドラウグルには命のかすかな息しか残っておらず、毎晩、壁のくぼみで休むあいだにそれを灯し直しています。[3:6]
司祭の側から見ると、竜は司祭に永遠の命を約束し、司祭は死後、その約束を特別なリッチという形で受け取りました。[8:52]リッチは死を越えて生き続ける不死の魔術師で、ふつうの死霊術師のリッチと違い、ドラゴン・プリーストは信徒の命の力で生かされています。[8:52]竜教団の墓では、従者が起きては命を送り、眠っては取り戻すことで、奥の司祭が生き続けているのです。
では、なぜ今のドラウグルはあれほど干からびているのでしょうか。ベルナデッテは、墓で見るおぞましい姿は、もとは生きた男女のまま丸ごと葬られた者たちで、何千年のうちに干からびたのだと考えました。[3:6]墓が造られた直後に訪れていれば、そこに住む者が死んでいることにさえ気づかなかったかもしれない、とまで書いています。[3:6]古代ノルドの防腐の技も、長い年月には勝てませんでした。[2:9]冒頭の、土地のノルドが信じる「竜に仕えた罰の呪い」は思い違いで、ドラウグルは罰を受けた者ではなく、奉仕を続けたまま年月に干からびた従者なのです。[2:9]
竜教団の司祭たちはやがて暴君になり、人々が竜と教団に背いた竜戦争で、竜の長は世界のノドで倒されました。[8:4]教団は表から消え、古い遺跡をうろつくドラウグルとしてだけ残っています。[8:28]Skyrim の墓で起き上がるドラウグルは、滅んだ教団の最後の信徒の姿なのです。
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従者は望んでドラウグルになった?|学者には道連れで竜教団には最も純粋な礼拝
作中に一つの答えは無く、ベルナデッテは従者を道連れにされた者と見て、竜教団の歴史家は死後の奉仕を最も純粋な礼拝と書いています。[3:4][9:4]同じ従者の姿が、外から見るか内から見るかで、まるで逆に見えるのです。
ベルナデッテは、竜教団の司祭がなぜ従者を自分と共に葬らせたのか、ずっと不思議に思っていました。徴した者を道連れに死へ引きずっていくのは、異教の虚栄の極みに思えたからです。[3:4]墓で暮らすうちに、従者が死んでもなお司祭を拝み続けていることは見届けましたが、従者がそれを望んだかどうかまでは書いていません。[3:4]
一方、ESO の本『ドラウグルと竜教団』は、竜教団の歴史家スコルンヴィニル・キルンドが、スカイリムのドラウグルを敬い大切にせよと訴えた書き物です。[9:1]書き手は、ドラウグルを足元のおぼつかない心ない獣どころか、我々の最強の守護者だと呼んでいます。[9:3]竜が司祭に永遠の命を約束し、ドラウグルは毎夜目を覚まして司祭に力を移す儀式を行っては、また眠りにつく、その終わらない奉仕を、書き手は最も純粋な礼拝とたたえます。[9:4]
書き手は ESO の時代、つまり Skyrim よりずっと前の第二紀に生きていて、スカイリムが竜教団を遠い昔の記憶と思っていても、我々は決して消えないと書いています。[9:3]同じ時代には、竜教団の僕を名乗る死霊術師が、ドラゴン・プリーストのアキールダルをよみがえらせてもいます。[8:39]竜教団の信徒にとって、墓のドラウグルは滅んだ過去ではなく、今も続く礼拝の姿でした。
同じ命の受け渡しが、外の学者には虚栄の道連れに、信徒には最も純粋な礼拝に見えます。ベルナデッテは、ドラウグルの言葉は発音も書き写しもできない異教の言葉で、思いは動きや光る目から読むしかなかったと書き、いつか彼らと話す方法を学びたいと記録を結んでいます。[3:3,7]従者自身が死後の奉仕をどう思っているのかは、まだ誰も聞けていないのです。
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ドラウグルに元の魂はある?|オラフ王の魂はソブンガルデにいる
ソブンガルデは、ノルドの英雄の魂が死後に行くあの世です。[10:5]答えは出ておらず、手がかりになる隻眼のオラフ王は、魂がソブンガルデにいる一方で、亡骸がドラウグルとして墓に残っています。[2:10]
隻眼のオラフ王は、第一紀のホワイトランの首長で、のちにスカイリムの上級王になった人物です。[10:2,3]竜のヌーミネックスを自分の宮殿に閉じこめたことで名高く、宮殿はこの手柄にちなんでドラゴンズリーチと呼ばれるようになりました。[10:2]その一方で、詩人のスヴァクニールは彼を偽り者で暴君だとうたい、オラフ王は詩人を閉じこめて、見つかるかぎりの詩を焼き捨てています。[10:3]
第四紀 201 年、Skyrim の主人公は失われたこの詩を探して、オラフ王の墓である死者の安息所に入ります。そこでスヴァクニールの霊と共に、かつての上級王だったドラウグルを倒します。[10:5]ところが同じ年、主人公はソブンガルデで、スヴァクニールとオラフ王本人の両方に会うのです。[10:5]墓のドラウグルを倒していなくても、ソブンガルデにはオラフ王がいて、亡骸のドラウグルは石棺に残っています。[2:10]


魂の行き先には、二つの考え方があります。一つは、魂はもうドラウグルの体にいなくて、あの世へ移っているという考えです。もう一つは、ドラウグルが休んでいるあいだだけ魂があの世へ行き、起こされると戻ってくるという考えです。[2:10]作中に、どちらと決める資料はありません。それでも、どちらの考えでも墓で休むドラウグルの体には魂がいないことになり、そのあいだ体をつなぎとめているのは、毎晩灯し直す命の力です。
ドラウグルは戦いのさなか、竜の言葉で「ソブンガルデ・サラーン(ソブンガルデが待っている)」と叫びます。[11:189,199][12:624]これが自分の魂の行き先を言っているのか、侵入者への脅しなのか、作中に説明はありません。それでも、魂が去ったかもしれない体が、あの世の名を叫びながら斬りかかってくる姿は、オラフ王の謎とそのまま重なります。
オラフ王からは、もう一つ分かる事があります。オラフ王が死んだのは第一紀 452 年で、竜教団はそれより前の第一紀 140 年に根絶やしにされています。[10:1][7:60]つまりオラフ王は、ドラゴン・プリーストに仕えて共に葬られた従者ではありません。従者を主人に縛るならわしは教団の敗北で捨てられましたが、ノルドはその後も、ほぼ同じやり方で死者を葬り続けました。[7:60]ドラウグルは竜教団だけが生んだ物ではなく、ノルドの葬り方そのものから生まれ続けていたのです。
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ドラウグルが眠るノルドの墓とは?|罠と仕掛けで守られた貴族の墓
ノルドの墓は古代ノルドの貴族が眠る場所で、罠と謎解きの仕掛けで守られ、ドラウグルは壁のくぼみや石棺で眠っています。[1:2,6]Skyrim と ESO の本『忍び足』は、野蛮だとされるノルドが、墓に精巧で巧みな守りを作ったと書いています。[1:2]罠は仕掛け線に触れると岩が落ちる物から、踏み板を踏むと矢が飛ぶ物まであります。同じ本は、油だまりに敵を誘って頭上の火の壺を射落とす使い方まで勧めています。[1:3,4]

墓の奥では、どの面にも彫り物のある回る柱などの謎解きが道をふさぎ、小さな儀式の壺には値打ちのある古い供え物が入っています。[1:5,7]ドラウグルは誰かが近づくまで眠っていて、壁のくぼみや石棺から、素早く音もなく起き上がります。[1:6]
ゲーム内では、眠るドラウグルに見分け方があります。Skyrim では、服を着て眠るドラウグルは起き上がることがありますが、裸に近い者や、ミイラのように布で巻かれた者は起き上がりません。[11:223,224]
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Skyrim のドラウグルの種類は?|位が上がるほど兜と武具とシャウトが強くなる
Skyrim のドラウグルは、従徒からデス・オーバーロードまで位ごとに分かれ、位が上がるほど兜と武具が立派になり、シャウトを使う者が増えます。[11:4,94]どの位も柔らかい肉がひどく傷んで骨がのぞき、みな刺すような青い目を光らせています。[11:4]
墓で出会うふつうの種類とボスは、出現し始める順に次のとおりです。
| 名前 | 出現し始める頃 | どんな相手 |
|---|---|---|
| ドラウグルの従徒 | 決まったクエストの間だけ | いちばん弱い種類[11:17] |
| ドラウグル | 序盤に多い | 2 番目に弱く、スカイリムのどこにでも出る[11:30] |
| ドラウグル・ウォーカー | 序盤から | 少し強く、スタミナを削る冷気の魔法を使う[11:42] |
| ドラウグル・オーバーロード(ボス) | 序盤から | 多くの人が最初に会うボスで、言葉の壁を守り、シャウトも使う[11:56] |
| ドラウグル・ワイト | 序盤から | 手ごわいふつうの種類で、弓はあまり使わない[11:68] |
| ドラウグル・ワイト・ロード(ボス) | 序盤から | 武装解除のシャウトを使う最初のボス[11:82] |
| ドラウグル・スカージ | 中盤から | シャウトを使う最初のふつうの種類[11:94] |
| ドラウグル・スカージ・ロード(ボス) | 中盤から | デス・ロードに近い体力と、それより多いスタミナ[11:108] |
| ドラウグル・デス・ロード | 終盤から | ふつうの種類でいちばん強く、黒檀の武具を持つ[11:132] |
| ドラウグルのデス・オーバーロード(ボス) | 終盤から | いちばん強いドラウグル[11:145] |

強いドラウグルは、揺るぎ無き力で相手を吹き飛ばし、武装解除で武器を落とさせ、ときにはフロストブレスも吐きます。[11:7,132]ほとんどのドラウグルには毒が通じず、冷気にも強いので、魔法で戦うなら冷気より炎と雷が向いています。[11:6,11]そして、いちばん強いデス・オーバーロードのさらに上には、ドラゴン・プリーストが控えています。[11:145]墓の中の位の並びは、従者が司祭に仕えた竜教団の主従と、そのまま重なっているのです。
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死霊術師はドラウグルを操れる?|忠実な霊を入れれば竜教団の従者さえ従う
死霊術師は、墓によく保たれて眠るノルドの体を起こすことができ、忠実な霊を入れれば、竜教団のドラウグルでさえ従えられます。[7:60]ノルドの土地のあちこちの墓に眠るよく保たれた体は、死霊術師にとって宝の山なのです。[7:60]
もっとも、竜教団の従者として眠るドラウグルは、死霊術師が起こしたドラウグルとは少し違います。[7:60]前者は司祭に命の力を送り続ける従者で、後者は術者の入れた霊で動く死体です。
ESO の本『ジャコラーの日記』は、亡き妻をよみがえらせようとする老いたノルドの死霊術師の日記です。[13:1]書き手は妻の亡骸を連れてできるかぎり多くの墓を巡り、「ドラウグルは脅威ではないが、強い者を完全に従えるには力を大きく使う」と書いています。[13:3,4]
Skyrim でも、死霊術師や敵の魔術師に操られたドラウグルに出会います。アンシルヴァンドの墓では、ドラウグルが死霊術師に掘らされています。[11:8]
古代のノルドの側も、死霊術への守りを持っていました。エルフのチャイマーとの戦で死んだ戦士のうち、スカイリムへ連れ帰れなかった者はソルスセイムに葬られ、墓荒らしと死霊術から守るために、魔法の氷の墓に封じられました。[14:7]この氷がスタルリムで、このならわしはやがて廃れています。[14:7][7:60]
それでも、古い氷の守りは長く力を残しました。Morrowind のブラッドムーンの本『無法な死霊魔術師の日誌』の書き手は、ソルスセイムでは魔法の氷が多くの死体を守っていて、獰猛なドラウグルを操るのにも苦労すると嘆いています。[15:4]ならわしは廃れても、第三紀の死霊術師は、まだ古代ノルドの氷に阻まれていたのです。
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ソルスセイムのドラウグルは何が違う?|共食いの罰で神に呪われた部族
ソルスセイムには、スカールというノルドに近い民が暮らし、オールメーカーという神を信じています。[2:12]Morrowind のブラッドムーンのソルスセイムのドラウグルは、スカールの伝承では、飢えて仲間の肉を食べた罰にオールメーカーに呪われ、人の肉を求めて永遠に歩く亡者です。[2:12]スカールの風眼のコルストも、彼らはかつてスカールと同じような戦士だったと語り、仲間の肉を食らったことを自然の理に背く大罪と呼んでいます。[16:26]
島のドラウグルは墓で肉を探し、入りこんだ者に激しく襲いかかって食らいます。[2:12]倒すと、錬金術の材料になる墓地のタールが取れます。[2:12]ゲーム内では亡者として扱われていないので、亡者を退ける呪文は通じません。[16:72]
スカールの男の戦士にとって、ドラウグルを倒すことは一人前になるための通過儀礼です。[2:12]ブラッドムーンの若者イングマルは、ヴァルブランドルの墳墓のドラウグルを独りで倒さなければ男として認められませんが、一度挑んで殺されかけました。[17:23]そこで主人公に、自分が仕留めるあいだの盾か囮になってほしいと頼むのです。[17:23]
同じ島には、もう一つの姿のドラウグルもいます。Skyrim の追加コンテンツ「ドラゴンボーン」でソルスセイムを訪れると、竜の頭の飾りが付いた竜教団のローブに似た衣をまとう、大柄なドラウグルが墓から現れます。[11:120]呪われた部族の話はスカールの伝承として語られている物で、同じ島の墓には、竜教団に似た装いのドラウグルも眠っているのです。


ドラウグル・ロード・アエスリップとは?|自分を死霊術でドラウグルに変えた魔術師
アエスリップは、死霊術に手を出してスカールを追放された魔術師で、島を守る結界を保ち続けるために、自分を死霊術でドラウグルに変えました。[2:13][18:38]島の奥の氷には、島を奪おうとする氷のデイドラ(この世の外のオブリビオンから来た者たち)の群れが住みつき、アエスリップは魔法の結界でそれを封じこめました。[18:32,35]追放された彼がスカールに知らせても、誰も耳を貸しません。[18:36]やがて老いた彼は、自分が死ねば結界が消え、ソルスセイムの命がすべて失われると悟り、死霊術の知識で自分をドラウグルに変えたのです。[18:35,38]

アエスリップのいる洞窟には、ほかのドラウグルもいます。アエスリップは、彼らを自分と同じ者ではないと言い切ります。[18:23]
“この場所でそなたが出会ったドラウグルどもは私の同族ではない。”
Morrowind のブラッドムーンのドラウグル・ロード・アエスリップの台詞より(訳は Morrowind 日本語化)
(The draugr you met in this place are not my kin.)
主人公はスカールの力の試練として、アエスリップを倒すために送られますが、彼に手を貸すか、戦うかを選べます。[19:24]手を貸して最後のデイドラが倒れると、アエスリップは「ようやく、私も安らかに眠れる」と礼を言い、指輪を渡して息絶えます。[18:21][19:26]
同じ島の呪われた部族は、自分を失って生きた肉を求めるだけの亡者になり、竜教団の従者は眠っては起きて、今も司祭を生かし続けています。アエスリップは自分の心を保ったまま務めを終え、自分で眠りを選べたドラウグルでした。
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ESO のドラウグルは?|第二紀にも竜教団を誇る者と亡者の狼がいる
ESO は、Skyrim よりずっと前の第二紀を舞台にしたオンラインゲームです。ESO のドラウグルも主にスカイリムの古い墓にいて、亡者のドラゴン・プリーストや、氏族と共に葬られた亡者の狼ドラウグルフも出てきます。[20:5,7][21:126]


ドラウグルフは、めったに見られない亡者の狼です。[21:126]狼と共に葬られたと知られているのは、第一紀のイーストマーチのアイスハンマー氏族だけで、ドラウグルフは氏族の墓を、ドラウグルと並んで見回っています。[21:126]この葬り方は、主人の墓を共に守らせるという点で、竜教団の従者と同じ形です。
宝探しの目から見たドラウグルもいます。ESO のトレジャーハンターナルシス・ドレンは、ドラウグルに化けて古代ノルドの墓から遺物を持ち出す自分のやり方を、武具の作り方の手引きにまとめました。[22:2]彼によれば、ドラウグルに見せるかなめは角のある兜で、錆と墓の土をあらゆる所にこすりこむよう勧めています。[22:19]
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ドラウグルを動かすものは一つ?|命の力と縛った霊と呪いと自分の術
ドラウグルを動かすものは一つではなく、竜教団の従者は命の力、死霊術師のドラウグルは入れられた霊、ソルスセイムの部族は神の呪い、アエスリップは自分の死霊術で動いています。[2:9,12][7:60][18:38]
四つを並べると、同じ干からびた姿でも、中身がまったく違うことが分かります。
| ドラウグル | 動かすもの | 中にいるのは本人か |
|---|---|---|
| 竜教団の従者 | 司祭へ送り、眠って取り戻す命の力[2:9] | 魂はあの世へ去っているかもしれない[2:10] |
| 死霊術師が従えたドラウグル | 術者が入れた忠実な霊[7:60] | 術者の入れた霊 |
| ソルスセイムの部族 | オールメーカーの呪い[2:12] | 呪われた本人 |
| ドラウグル・ロード・アエスリップ | 自分にかけた死霊術[18:38] | 心を保った本人[18:23] |
墓で起き上がる干からびた体は同じでも、中身は命の力の器だったり、他人の霊の器だったり、呪われた本人だったりします。その中で、自分の心を保って務めを果たし、眠りを自分で選べたのは、四つのうちアエスリップだけでした。次に墓のくぼみから起き上がるドラウグルを倒すとき、何千年も司祭のために眠っては起きてきたその従者の魂は、もうソブンガルデに着いていたのでしょうか。
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よくある質問
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参考文献
記事で引いた本と台詞の原文は、次のとおりです。番号の後ろの「行」の数字は、引いた一文へのリンクです。
- 『忍び足』(On Stepping Lightly。Skyrim・ESO の本) 行2~7
- UESP「Draugr」(ドラウグル) 行6,7,9,10,12,13
- ベルナデッテ・バンティエン『ドラウグルに囲まれて』(Amongst the Draugr。Skyrim の本) 行2~7
- The Imperial Library「Amongst the Draugr」(英語の原文)
- 当サイトの訳『ドラウグルに囲まれて』(全訳)
- 『死の準備の成果』(Cadaver Preparation Findings。ESO の本) 行1,2,4,5
- UESP「Necromancy」(死霊術) 行60
- UESP「Dragon Cult」(竜教団) 行2,4,28,39,52
- スコルンヴィニル・キルンド『ドラウグルと竜教団』(Draugr and the Dragon Cult。ESO の本) 行1,3,4
- UESP「Olaf One-Eye」(隻眼のオラフ王) 行1~3,5
- UESP「Draugr」(Skyrim のドラウグル) 行4,6~8,11,17,30,42,56,68,82,94,108,120,132,145,189,194,198~200,223,224
- UESP「Dragon Language」(竜の言葉) 行111,361,624,709,711,757
- 『ジャコラーの日記』(Jakolar’s Journal。ESO の本) 行1,3,4
- UESP「Stalhrim」(スタルリム) 行7
- 『無法な死霊魔術師の日誌』(Rogue Necromancer’s Journal。Morrowind(ブラッドムーン) の本) 行4
- UESP「Undead」(Bloodmoon のアンデッド) 行26,72
- UESP「Ingmar in a Bind」(Bloodmoon のクエスト) 行23
- UESP「Draugr Lord Aesliip」(ドラウグル・ロード・アエスリップ) 行21,23,32,35,36,38
- UESP「The Skaal Test of Strength」(スカールの力の試練) 行24,26
- UESP「Draugr」(ESO のドラウグル) 行5,7
- UESP「Bestiary D」(生き物の図鑑 D) 行126
- ナルシス・ドレン『ドラウグル スタイル』(Crafting Motif 38: Draugr Style。ESO の本) 行2,19





















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