7.62x54mmを使うスナイパーライフルです。
SVU-MK S-3
SVU-MK S-3の詳しい説明
特殊部隊の要求に適合するように設計されたスナイパーライフル。ゾーンの美しさは時々遠目から眺めた方がいい。これでなら、それができる。

SVU-MK S-3は、7.62x54mm弾を使用するブルパップ式のセミオートスナイパーライフルです。SVDM-2と同じ系統の弾を使いながら、よりコンパクトで連射が利き、10発マガジンを20発まで拡張できます。
元ネタは分かりやすく、ロシアのOTs-03 SVUです。名前こそSVU-MK S-3へ変更されていますが、今回は元銃をぼかす必要はほぼありません。そして、この銃は新顔ではありません。旧三部作にもSVUmk2として全部登場している、S.T.A.L.K.E.R.では古株のスナイパーライフルです。
元ネタのOTs-03 SVU
SVUは、SVDドラグノフをブルパップ化した短縮型です。SVUはロシア語のSnayperskaya Vintovka Ukorochennaya、つまり短縮狙撃銃という意味で、OTs-03はTsKIB SOO側の名称です。計画そのものは1970年代までさかのぼります。長いSVDを空挺部隊でも扱いやすくするため、SVDの機関部を後ろへ移してブルパップ化したものの、当時は開発段階で止まったようです。その後1991年前後にトゥーラで計画が復活し、ロシア内務省向けの市街戦用ライフルとして再び開発されました。

ただし、この初期開発については資料が少し食い違います。開発のきっかけは、1975年ごろに車両や装甲兵員輸送車の中でも扱いやすい短いSVDが求められたこととも、ソ連空挺軍向けだったとも言われます。1970年代にLev BondarevがSVDのブルパップ化を進めた、という大筋は一致していますが、最初の要求は一つに絞れません。
構造はSVD譲りのガス作動式、回転ボルト式。実銃のSVUは7.62x54mmRを使用し、標準は10発マガジンです。全長900mm、銃身長520mm、スコープと空マガジン込みで4.4kgです。SVDの射撃機構を残したまま全長を詰めているので、見た目以上に中身はドラグノフです。なお、フルオート射撃に対応したSVU-A(OTs-03A)と、バイポッドを追加したSVU-AS(OTs-03AS)も存在します。『S.T.A.L.K.E.R. 2』のSVU-MK S-3はゲーム上はセミオートのみなので、ここは基本型SVUに近い扱いです。
旧三部作のSVUmk2
SVUはシリーズ第1作『Shadow of Chernobyl』から登場しています。当時の名前はSVUmk2。フリーダムとモノリスの狙撃兵が使用し、SVDM-2と並ぶ高威力のスナイパーライフルでした。当時はSVDと同じく、構えたまま走れないという扱いです。『Clear Sky』でもSVUmk2として続投します。こちらでは主にフリーダムが使用し、ブルパップで取り回しがいいという設定を反映したのか、装備したまま走れるようになりました。
『Call of Pripyat』では入手頻度が下がり、フリーダムやモノリスの上位兵が持つ銃になりました。通常のSVDより取り回しと連射を重視した性能で、改造すれば消音化も可能です。さらにニンブルから注文できる固有版SVU2-Aもあり、Maxが以前使っていた銃だと説明されます。そしてストライダーも旧作からSVU使いでした。『Call of Pripyat』ではSVUmk-2を使用しており、この関係が『S.T.A.L.K.E.R. 2』のウィップへつながっています。つまりSVU-MK S-3は、SVDをブルパップ化しただけの新武器というより、初代からずっとゾーンにいるおなじみの銃です。
実銃との違い
『S.T.A.L.K.E.R. 2』のモデルは、OTs-03 SVUを素直に再現しています。ブルパップの配置やフロント周り、10発マガジン、7.62x54mmRという組み合わせまで大きな違和感はありません。ただし、細部にはゲーム独自の部分があります。実銃SVUの代表的な光学照準器は4倍率のPSO-1です。一方、『S.T.A.L.K.E.R. 2』の標準状態はPSO 8xです。さらにゲームでは別パーツのPSO 4Xも装着できます。見た目はSVD系ですが、光学照準器の扱いは実銃そのままではありません。
もう一つ変わっているのがマガジンです。ゲームでは通常10発から、専用の大容量マガジンで20発になります。実銃でもSVU-A向けに大容量マガジンが試作されたらしく、完全な創作ではありません。ただ、大容量型が多数生産された形跡はありません。また実銃ではSVD側にもSVUの大容量マガジンを使用できるのに、『S.T.A.L.K.E.R. 2』のSVDM-2にはこの20発マガジンを装着できません。ゲーム上の武器ごとの装備制限です。銃口の部分にも特徴があります。実銃SVUには大型の複合マズルデバイスがあり、マズルブレーキ、フラッシュハイダー、音を抑える装置など、いくつかの役割を持つとされます。『S.T.A.L.K.E.R. 2』はこの外観を残しつつ、さらにゲーム用のスナイパーライフルサプレッサーまで追加装着できます。ここは実銃の構成をそのまま再現したものではありません。
性能とアタッチメント
| 項目 | SVU-MK S-3 |
|---|---|
| 使用弾薬 | 7.62x54mm |
| ダメージ | 80 |
| 貫通 | 3.0 |
| 装弾数 | 10発(拡張で20発) |
| 重量 | 4.4kg |
2026年9月時点で、SVU-MK S-3はダメージ80、貫通3.0、装弾数10発、重量4.4kg。内部の連射速度は600RPMになっています。射撃モード自体は単発なので、600RPMでフルオート射撃する銃という意味ではありません。セミオートの連射間隔が短い銃です。ここがSVU-MK S-3の強いところです。M701スーパーのようなボルトアクションほど一発に寄せた銃ではありませんが、外してもすぐ次を撃てます。SVDM-2と比べてもダメージや精度が高く、狙撃銃なのに敵が詰めてきたときも割とそのまま戦えてしまいます。
対応する主な外付けパーツは、PSO 4Xスコープ、20発大容量マガジン、スナイパーライフルサプレッサーです。サプレッサーはパッチ1.4以降に通常マップ上で入手できるようになりました。またパッチ1.5では7.62mm系弾薬の扱いが変更されました。公式パッチノートによると、未改造のSVDM-2とSVU-MK S-3、M701スーパーは、安価な軽量スチールコア弾をそのまま使用できなくなり、基本状態では高品質弾と徹甲弾を使う仕様になっています。通常弾を使いたい場合は対応する武器改造が必要です。以前の情報とは弾薬事情が変わっているので、ここは注意したいところです。専用設計図としては、レッドフォレストのリマンスクへの橋付近にある個人向け調整、プリピャチの肉・魚・野菜販売店にあるラバーレイヤーが確認されています。
入手方法
一番分かりやすいのは、ヤニフのリソヴィです。地下の武器庫にある暗証番号付きドアへ240983と入力すると、中からSVU-MK S-3を入手できます。以前からこの配置は変わっておらず、RPM-74やズブル-19、M860クラッカーなども一緒に置かれています。さらに、アップデート2.0以降の現在のリソヴィには、PSO 4X、スナイパーライフルサプレッサー、大容量マガジンまで一式置かれています。銃を取りに行くだけで実戦向けのセットを揃えられるので、今のバージョンならここが楽です。
ただし、大容量マガジンの固定配置については情報に食い違いがあります。以前はプリピャチのショッピングモール屋上が固定配置として記録されていましたが、パッチ2.0以降はロストク北の古い鉱山やリソヴィでも見つかっています。アップデートで配置が追加・変更されたか、複数の固定入手先が存在するようです。少なくともSVU本体のリソヴィ配置は現在も変わっていません。
固有版ウィップ
ウィップ(Whip)は、SVU-MK S-3の固有版です。ストーリー上では、ストライダーがスキフへ愛銃のリンクスを渡したあと、新しく持ち替える銃として登場します。緑色のハンドガードとデジタル迷彩が特徴で、通常のSVU-MK S-3より有効射程が伸びています。現在確認されている内部値では、ダメージ80、貫通3.0、10発という基本部分は通常版と同じで、主な差は射程です。手に入るのは、メインクエスト「慈悲の行い」の前後で訪れるドクターの家です。こちらは次の記事で詳しく扱います。なお、アップデート2.0と同日に配信された有料DLC『Cost of Hope』では、もう一つの固有SVUとしてマキシマムも追加されています。こちらは『Shadow of Chernobyl』のMaxが使っていたSVUとのつながりを匂わせる武器です。
使ってみた感想
SVU-MK S-3は、一発の最大火力より、連続して頭を抜ける狙撃銃という評価が中心です。M701スーパーと比べると、M701の一撃感を好む人もいれば、SVUの撃ち味を気に入って使う人もいます。リボルバーとSVU-MK S-3だけを持ち歩き、その2丁でほぼ全部を処理する使い方をする人もいます。
昔からの評価も似ています。SVD系の高威力弾を使えて、ボルト操作なしですぐ二発目を撃てる。20発マガジンを付けると、もはや狙撃銃というより高火力DMRに近い感覚になります。その代わり、修理費と弾代は軽くありません。パッチ1.5以降は安い7.62x54mm弾を無改造で気軽に撃つこともできなくなったので、普段使いすると財布が地味に削られます。強いけれど維持費と弾薬事情が悩みどころという評価は今も変わりません。遠くの敵を一発だけ撃って終わる銃というより、遠距離から二発、三発と素早く叩き込める銃。SVU-MK S-3は、そこが持ち味です。旧三部作から続くSVUmk2が、今作では終盤まで使える強い武器になって帰ってきました。
