5.45x39mmを使うサブマシンガンです。
AKM-74U
AKM-74Uの詳しい説明
有名なアサルトライフルの短縮板であるこの武器は、大型のライフル形態の火力とサブマシンガンのコンパクトフレームを併せ持っている。ゾーンの奥深くへと足を踏み入れる際に特にその真価を発揮する。

AKM-74Uは、5.45×39mm弾を使う小型のAKです。ゲーム内ではAKM-74Sを短くしたカービンという設定で、見た目はどう見てもアサルトライフル。ただし『S.T.A.L.K.E.R. 2』の内部分類ではサブマシンガン枠に入っています。序盤の敵がよく持っているので、気付いたらインベントリに入っていた人も多いはずです。30発装填でフルオートが使えて、弾も5.45×39mm。バイパー5あたりから乗り換えると、急に「まともな銃を持った感」が出てきます。
| 項目 | AKM-74U |
|---|---|
| 使用弾薬 | 5.45×39mm |
| ダメージ | 19 |
| 貫通 | 1.0 |
| 連射速度 | 667rpm |
| 最適射程 | 13m |
| 最低威力保持 | 50% |
| 装弾数 | 30発 |
| 重量 | 2.70kg |
| 基本価格 | 6,000クーポン |
| 射撃モード | 単発/フルオート |
ダメージ19、貫通1.0、連射速度667rpmです。価格も6,000クーポンと安く、序盤武器らしい数字です。2026年9月18日に配信されたアップデート2.0.6でも、AKM-74Uの性能変更は告知されていません。
元ネタのAKS-74U
元ネタは、はっきりとAKS-74U系です。短い銃身、特徴的なハンドガード、ヒンジ式のレシーバーカバーなど、全体の形はほぼそのままです。
ただ、完全なAKS-74U再現かというと、そうでもありません。この点は少し変わっています。実銃のAKS-74Uは、AKS-74と同じ左側へ折りたたむ三角形のストックを使います。ところがゲームのAKM-74Uには、AKMSで使われるような下へ折りたたむアンダーフォールディングストックが付いています。なので、細かく言うなら、AKS-74Uをベースに、AKMS系のストックを混ぜたSTALKER独自モデルくらいに考えるのが一番近そうです。ゲーム内の名前のAKM-74Uも、実銃の名前とは違います。『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズでは昔から実銃名を少し変えていて、フルサイズのAKM-74Sも実銃ではAKS-74系に近い銃です。

AKS-74Uという実銃
AKS-74Uは、ソ連が1970年代に開発した5.45×39mmの短銃身カービンです。1973年頃から小型自動小銃の開発が進められ、1977年に試験を経て、1979年にAKS-74Uとして制式採用されました。GRAU番号は6P26。初期にはイジェフスクでも作られましたが、量産は主にトゥーラ兵器工場で行われました。名前のUは、ロシア語の「短縮された(ウコロチェンヌイ)」の頭文字です。
要するにAKS-74をギュッと短くした銃です。ただし、本当に銃身を切っただけではありません。通常のAK-74系より短い約206mm、8.1インチの銃身を使い、短い銃身でも作動させるために専用のマズルデバイスを装備しています。リアサイトもレシーバーカバー側へ移されました。全長はストックを伸ばしても約73cm。折りたたむと約49cmほどまで短くなります。戦車や装甲車の乗員、特殊部隊など、大きなライフルを持ち歩きにくい人でも携行しやすいサイズでした。その代わり、短銃身なのでフルサイズのAK-74より弾速や遠距離性能では不利になります。発砲炎や発射音も派手です。
小さいのに撃っている弾は拳銃弾ではなく5.45×39mm。ここが普通のサブマシンガンとの大きな違いです。『S.T.A.L.K.E.R. 2』でSMG枠に入っているのは、弾薬や実銃分類よりもゲーム内での射程と役割を優先した分類でしょう。ちなみにAKS-74Uは「クリンコフ」と呼ばれることがありますが、これはロシア軍の正式名称ではありません。
旧三部作のAKM-74/2U
AKM-74Uは旧作からずっといる古参です。『Shadow of Chernobyl』ではAKM 74/2Uとして登場しました。ただし旧作のモデルは今作以上にややこしく、AKMSU系のモデルです。ゲーム上は5.45×39mmを撃つのに、モデルには7.62×39mm用に見える金属マガジンが付いていました。つまり、見た目と設定がきれいには一致していません。まあ、初代STALKERの武器はこういうところが結構あります。
『Call of Pripyat』でもAKM-74/2Uとして続投し、デグチャレフ少佐が最初から持っている武器の一つでした。バンディット、無所属のストーカー、デューティー、モノリスなども普通に使っています。スナッグのクエストでは40発マガジン付きの特殊型も登場しました。『S.T.A.L.K.E.R. 2』ではマガジンがようやく5.45mm系らしい形になり、旧作より実銃のAKS-74Uへぐっと近づきました。……と思ったら、今度はストックがAKMS系です。この微妙な混ざり方は、いかにもSTALKERらしい味があります。
ゲームモデルと実銃の違い
一番分かりやすい違いは、さっき触れたストックです。実銃AKS-74Uは左側へ畳むサイドフォールディングストック。ゲームのAKM-74Uは下側へ畳むAKMS系のアンダーフォールディングストックです。もう一つが武器分類。実銃のAKS-74Uは5.45×39mm弾を撃つ短銃身ライフル系の銃ですが、『S.T.A.L.K.E.R. 2』ではゲーム上のSMG枠へ入れられています。
さらに今作では、フルサイズのAKM-74Sで使える45発マガジンをAKM-74Uには装着できません。実銃のAKS-74UはAK-74系マガジンを使えるので、ここもゲーム側の装備制限です。おそらく30発の小型武器としてフルサイズAKとの差を残したかったのでしょう。少し惜しいところです。
アタッチメントと改造
AKM-74Uで使える主な外付け装備は、コリメーターサイト、アサルトライフル用サイレンサー、連結マガジンです。コリメーターを付けると、ぐっと使いやすくなります。AKM-74Uはもともと近距離向けなので、高倍率スコープより小さなドットサイトのほうが素直です。建物の中や拠点戦では扱いやすいです。サプレッサーにも対応しています。実銃AKS-74Uは発砲音とマズルフラッシュが大きい銃ですが、ゲームでは普通に消音AKとして使えます。
そして少し分かりにくいのが連結マガジンです。名前だけ見ると装弾数が増えそうですが、30発のままです。2本のマガジンを連結した装備で、片方を撃ち切ったあと次のリロードが速くなります。現在の装備情報では照準移行にも補正があります。AKM-74SとAKM-74Uの両方で使用できます。45発になるわけではないので、ここは間違えやすいです。
技術者の改造では反動、重量、照準中の操作性などを伸ばせます。たとえばストック系の改造には照準速度や移動時の操作性を上げるものがあり、内部パーツには重量を減らす改造もあります。元から軽くて振り回しやすいので、取り回し側へ振ると気持ちいい銃になります。
入手方法
AKM-74Uは珍しい武器ではありません。IPSFなど序盤の人間NPCが普通に持っているため、戦闘後に拾えることが多いです。ただし敵から拾った銃は耐久度が低いこともあります。店ではザリシアのハムスターやボタ山のヒューロンなどが扱います。固定配置もあり、コルドンのクワイエットのキャンプにあるクレーン上の金庫、フリンカの鍵付き建物、整備ヤード周辺などで確認されています。わざわざ買いに行く必要はあまりありません。序盤を普通に遊んでいれば、そのうち誰かが落とします。拾った状態がそこそこ良ければ修理して使う、それくらいで十分です。
ユニーク版スピットファイア
AKM-74Uにはユニーク版のスピットファイアがあります。ここがよくできています。
| 項目 | AKM-74U | スピットファイア |
|---|---|---|
| ダメージ | 19 | 19 |
| 貫通 | 1.0 | 2.0 |
| 連射速度 | 667rpm | 732rpm |
| 最適射程 | 13m | 16m |
| 装弾数 | 30発 | 40発 |
| 重量 | 2.70kg | 2.70kg |
| 基本価格 | 6,000 | 12,000 |
通常版より貫通が高く、連射も732rpmまで上がり、さらに40発マガジンを装備しています。貫通は2.0です。
入手できるのはメインクエスト「過去の栄光を求めて」で訪れるアグロプロムの地下。ストレロクがかつて使っていた隠れ家付近のテーブルに置かれています。そしてこの銃、旧作ファンには少しニヤッとする作りです。スピットファイアの40発マガジンは、旧三部作のAKMSU系モデルを思わせる外観です。ストレロクの隠れ家に置かれていることも含めて、旧作のAKを強く意識したユニーク武器に見えます。通常版AKM-74Uが好きなら、こっちはぜひ欲しい一挺です。
ユニーク版Special
もう一挺がSpecialです。こちらはサプレッサーとコリメーターを最初から装備した特殊仕様で、ゲーム内の説明ではベスが持っていた銃です。ベスは初代『Shadow of Chernobyl』に出てきたストーカーです。しかも初代のベスも、サプレッサー付きのユニークAKM-74/2Uを持っていました。なのでSpecialは、はっきりした旧作ネタです。
ダメージ19、貫通1.0、667rpm、30発。通常版ほど性能そのものは変わっていませんが、重量は2.50kg、価格は20,900クーポンです。
入手場所はコルドン。ルーキー村北東側の製粉所周辺にいる負傷したストーカー、ステッツ・リーチから入手できます。イベントの進め方によって死体から回収する形になるなど挙動に差があるため、単純に特定地点に置かれている銃ではありません。初代を遊んでいた人向けのファンサービスとしては、こっちのほうが濃いかもしれません。
AKM-74Uを使った感想
AKM-74Uは小型で取り回しがよく、構えたときの収まりもいい武器です。アイアンサイトは見やすく、射撃音も含めて使っていて気持ちのいい仕上がりになっています。
序盤から中盤にかけては扱いやすい一方、終盤まで使い続けるとなると性能面で少し物足りなくなります。カスタマイズの幅もそれほど広くないため、使い続けたい武器ではあるものの、性能を優先すると乗り換えを考える場面が出てきます。45発マガジンが付かないのは特に惜しく、AKM-74Sで使える装備を74Uにも付けさせてほしいところです。
ただ、スピットファイアまで含めると話は少し変わります。高難度の終盤でもスピットファイアなら使い続けられ、全部が途中で捨てる銃というわけではありません。通常のAKM-74Uは、数字だけ見ると途中で乗り換えやすい銃です。それでも、序盤のゾーンを歩き回る銃としてはよくできています。軽い。弾が手に入りやすい。30発入る。フルオートで撃てる。壊れてもまた誰かが持っている。高級な特殊部隊用ライフルとは正反対ですが、こういう雑に拾って使えるAKのほうがSTALKERらしい銃です。手になじんだなら、後でスピットファイアが待っています。
