「UDPコンパクト」の固有版のハンドガンです。
ギャンビット
ギャンビットの詳しい説明
ゲーム序盤の犠牲の意味は、ゲーム終盤になって初めて真の意味で理解できるようになる。

ギャンビット(Gambit)は、9×19mm弾を使うユニークピストルです。見た目はUDPコンパクトによく似ていますが、一番大きな違いは弾薬。通常のUDPコンパクトが.45 ACPなのに対して、ギャンビットは9×19mmを使います。
しかも単なる色違いではありません。実銃としては、通常のUDPコンパクトがUSP Tactical、ギャンビットがHeckler & Koch USP SDにあたります。ゲーム内でもスライドに9×19の刻印が入っているので、わざわざ9mm仕様として作ったモデルです。
手に入るのはSIRCAAまで進んでから。結構待たされます。そのわりに性能は地味です。それでも、9mm仕様のUSPを持ち歩けるというだけで、使いたくなる銃です。
| 項目 | ギャンビット |
|---|---|
| 使用弾薬 | 9×19mm |
| ダメージ | 25 |
| 貫通 | 1 |
| 連射速度 | 750rpm |
| 最適射程 | 10m |
| 最低威力保持 | 30% |
| 装弾数 | 15発 |
| 重量 | 0.72kg |
| 耐久指数 | 455 |
| 基本価格 | 3,425クーポン |
| 射撃モード | 単発 |
現行の解析表では、ダメージ25、貫通1、15発、重量0.72kg。通常のUDPコンパクトもダメージ25、貫通1なので、素の攻撃性能はほぼ同じです。一番大きな変更点は.45 ACPから9×19mmへ変わっているところです。この点は、情報が食い違っています。古いHUD基準ではUDPコンパクトとギャンビットで表示ダメージに差があったという記録も残っていますが、現在の解析データでは両方とも25。今の記事では、現在の内部データ上は同じ25、ただし過去のHUD表示では差があったとしておくのが安全です。あと750rpmという数字も、フルオートで750発撃てるという意味ではありません。ギャンビットはセミオート専用です。
元ネタのUSP SD
ギャンビットの元ネタは、ドイツのHeckler & Koch製USP SDです。名前こそUDPコンパクトのユニーク版ですが、実銃でいうUSP Compactではありません。フルサイズUSPの消音器対応モデルです。
USP SDは9×19mmを使い、長く伸びたネジ付き銃身へサプレッサーを取り付けられる仕様です。H&Kのカタログでは、9×19mm、15発マガジン、全長210mm、重量800g。通常のUSP9が全長195mmなので、ネジ付き銃身のぶん少し前へ伸びています。照準器も上下左右を調整できるタイプで、オプションとしてマガジンウェルを付ける構成も用意されていました。
つまりゲームのギャンビットが9×19mmで15発なのは、実銃USP SDと合っています。ここは通常版UDPコンパクトより素直です。通常のUDPコンパクトはゲーム上.45 ACPなのに15発入りますが、H&Kの実銃データでは.45 ACPのフルサイズUSPは12発。15発なのは9mm版です。ギャンビットへ9mm設定を持ってきたことで、むしろマガジン容量は実銃に近くなりました。
USPシリーズとUSP SD
USPはH&Kが1990年代に送り出したピストルシリーズです。H&K自身の50周年資料によれば、1993年にUSPが登場しています。アメリカ市場を強く意識して開発された銃で、樹脂製フレームに、従来型に近い操作系と改良型ブローニング式ロッキングを組み合わせています。USPという名前はUniversal Self-loading Pistol。現在もH&Kは9×19mmのUSPを案内していて、15発マガジン、反動利用式、改良型ブローニング方式という基本構成は変わっていません。
そのUSPから、警察や軍向けを含めて多くの派生型が生まれました。小型化したUSP Compact、競技向けのExpertやElite、サプレッサー対応のTactical。そして今回のギャンビットに近いUSP SDです。USP SDは、普通のUSPへただサプレッサーをねじ込んだものではなく、最初から長いネジ付き銃身と背の高い調整式サイトを持たせた仕様でした。H&Kの当時のカタログでも、サプレッサー装着を前提とした9mmモデルとして掲載されています。見た目は地味なんですが、こういう銃です。
通常のUDPコンパクトとの違い
ゲーム上ではギャンビットはUDPコンパクトのユニーク版として扱われています。ただ、銃そのものを細かく見ると少し違います。ギャンビットのスライドには9mm仕様を示す刻印もあり、20発マガジンを付けた状態でも9×19の表記が見えます。
| 項目 | UDPコンパクト | ギャンビット |
|---|---|---|
| 使用弾薬 | .45 ACP | 9×19mm |
| ダメージ | 25 | 25 |
| 貫通 | 1 | 1 |
| 装弾数 | 15発 | 15発 |
| 重量 | 0.72kg | 0.72kg |
| 価格 | 1,425 | 3,425 |
| 実銃モデルの分析 | USP Tactical系 | USP SD系 |
性能を跳ね上げた強化型ではありません。弾薬と外見を変えた別仕様のUDPという感じが近いです。ユニーク武器なのに急に化け物みたいな性能にならない。この微妙な感じ、嫌いじゃないです。
アタッチメントと改造
ギャンビットには通常のUDPコンパクトと同じく、大容量UDPマガジンとタクティカルピストルサイレンサーを装着できます。大容量マガジンでは15発から20発へ増加。この20発マガジンを装着したギャンビットも、9×19mm刻印まできちんと作られています。大容量マガジン自体は通常UDP、デッドアイ、ギャンビットで共用できます。
改造ツリーも基本的には通常UDPと同系統。射程、距離による威力低下、徹甲弾、照準、拡散、取り回しなどを触れます。レーザーデジグネーターも技術者改造側にあります。なので20発マガジン、サプレッサー、レーザーまで持っていけば、見た目はかなり良くなります。性能よりこっち目的で使いたくなります。
入手方法
ギャンビットは、メインクエスト「進歩の鍛冶場」で入手します。場所はSIRCAAのCryptobiology and Psi-Medicine Lab。研究所で起きた異常を調べる流れでクリヴェンコ博士と話すと、彼からギャンビットを渡されます。ミッションの報酬一覧にもギャンビットが記載されています。
それ以前の「死せる周波数」や「飛んで火に入る…」でクリヴェンコ博士側を選んだかどうかに関係なく、この場面ではギャンビットを受け取れます。つまり特定の派閥ルート専用武器ではありません。ストーリーを普通に進めてSIRCAAまで来れば取れます。ただし、地面や箱から拾う銃ではなくクリヴェンコ本人から渡されるイベント武器です。内部IDもGun_Krivenko_HGとなっていて、完全にクリヴェンコ用の拳銃として作られています。
ゲーム内説明も少し変わっています。「ゲーム序盤の犠牲の意味は、ゲーム終盤になって初めて真の意味で理解できるようになる。」という文章です。ギャンビットという言葉自体もチェスでは、序盤に駒を犠牲にして後の優位を狙う手を指します。意味深です。ただし、この名前が具体的にクリヴェンコの何を指しているのかをGSCが説明した資料は確認できませんでした。ストーリーの特定人物や事件へ直結させるのは推測になります。
旧三部作とのつながり
ギャンビット自体は『S.T.A.L.K.E.R. 2』で初登場です。クリヴェンコ博士も『Heart of Chornobyl』の人物として登録されており、旧三部作の登場人物ではありません。ただし、ベースになったUDPコンパクトは初代からいる古参武器です。『Shadow of Chernobyl』『Clear Sky』『Call of Pripyat』すべてに登場しています。実銃モデルは当時からH&K USP Compact系として扱われていました。
さらに『Call of Pripyat』には、UDPコンパクトのユニーク版Marchがあります。こっちはニンブルから注文できる銃で、元の持ち主は、初代『Shadow of Chernobyl』に出てきた傭兵の指揮官ウルフハウンドです。軽量化されたスライドを持ち、通常のUDPより反動や連射性能を改善したユニークモデルでした。ウルフハウンド本人は初代でUDPを装備していないため、どうやってMarchを所有していたのかまではゲーム内でも少し謎が残っています。
なので、旧作のUDPコンパクト→『Call of Pripyat』のMarch→『S.T.A.L.K.E.R. 2』のデッドアイとギャンビット、という流れで見ることもできます。ただし、ギャンビットがMarchの後継という設定はありません。名前も所有者も別です。旧作ネタというより、昔からあるUDP系に新しいユニークモデルを足した銃です。
使ってみた感想
ギャンビットの評価は、あまり派手ではありません。というか、厳しめです。理由は単純で、手に入る時期に対して貫通1がつらい。ギャンビットの見た目は好きだけど、装甲を着た敵に何発も必要になるので実戦では使いにくいという声が出ています。デッドアイとギャンビットは入手時期が遅いぶん、もう少し貫通力が欲しいという意見もありました。使ってみたものの耐久の減りや修理費が気になるというプレイヤーもいます。
もう一つ大きいのがスキフのピストル問題です。スキフのピストルは最初から持っているうえに重量0、修理費を気にする必要がほぼなく、性能も妙に高い。そのためUDP系を使う理由が薄いという不満は何度も出ています。ギャンビットはそこへSIRCAAまで進めないと手に入らないので、なおさら厳しい。さらに現在は9×19mmのナイトストーカーもあります。現行解析ではナイトストーカーがダメージ51、貫通2なので、純粋な火力で比べるとギャンビットは大きく離されています。
ただ、ギャンビットには一つ妙な魅力があります。本格的な9×19mmのUSP SDらしい銃を持ち歩けます。これです。通常UDPより実銃の15発マガジン設定が自然で、20発マガジンとサプレッサーも付く。タンカラーのツートンも、普通のUDPより少し目立ちます。USP好きなら、倉庫へ放り込むには少し惜しい。性能だけで選ぶと微妙。こういう銃をわざわざフル改造して持ち歩くのも、STALKERの楽しみ方の一つです。SIRCAAでもらったクリヴェンコの私物をそのまま持ち歩くという理由だけで一度は使ってみる価値がある一挺です。
