12番(ショットガン)を使うショットガン。
サイガD-12
サイガD-12の詳しい説明
AKM-74に基づくこのショットガンは、強力な強襲用武器としての優れた性能から、ストーカーや職業軍人から一様に愛用されている。

サイガD-12は、12ゲージ弾を使うセミオートショットガンです。元ネタはAK系の機構を持つロシア製のSaiga-12K系で、箱型マガジンでまとめて再装填でき、近距離での一撃が重いのが特徴です。ゲーム内の説明では、AKM-74をベースにした強力な強襲用ショットガンで、ストーカーから職業軍人まで愛用しています。
フルオートではなくセミオートですが、連射速度は600rpm相当と速く、引き金を続けて引けば次の弾がすぐ出ます。連打すればブラッドサッカーのような相手も大きく削れるので、対ミュータント用としてかなり頼りになる一挺です。
| 項目 | サイガD-12 |
|---|---|
| 使用弾薬 | 12ゲージ |
| ダメージ | 140 |
| 貫通 | 3.0 |
| 連射速度 | 600rpm |
| 装弾数 | 8発 |
| 重量 | 3.60kg |
| 射撃モード | セミオート |
強みは、一発の重さと撃つ速さを両立していることです。ダメージ140のショットガンを続けて撃て、弾が切れたらマガジンごと替えられます。ブラッドサッカーのように近づいたり離れたりをくり返す相手には、ポンプを引かずに次を撃てるのが大きな利点です。標準の8発はショットガンとしてはそこそこですが、近距離で撃ち切るぶんには十分な火力です。
一方、散弾は離れるほどばらけます。サイガD-12もほかのショットガンより近づいて撃つ銃で、離れた人間を相手にするのは得意ではありません。
元ネタのSaiga-12K
Saiga-12は、ロシアのイズマッシュ(Izhmash)がAKシリーズをもとに作った12ゲージのセミオートショットガンです。ガス作動式で、回転式ボルトと取り外せる箱型マガジンを使います。右側の大きなセーフティレバーや機関部の形もAKに近く、遠目にはAKを太くしたように見えます。ただ、太くて短いショットシェルを扱うため、ボルトやガスの仕組みなど中身には大きく手が入っていて、AKをそのまま12ゲージにした銃ではありません。

Saiga-12Kはその短銃身型で、代表的な仕様は430mmの銃身に折り畳みストックを備え、12ゲージの76mm薬室を持ちます。マガジンは2発・5発・8発などがあり、大容量の社外マガジンも出回っています。
ふつうのポンプアクション式ショットガンは、銃身の下の筒に弾を1発ずつ込めるので、撃ち切ったら1発ずつ補充します。Saiga-12Kは予備のマガジンさえあれば、撃ち切ってもマガジンを替えるだけです。素早く撃って素早く込め直すサイガD-12の使い勝手は、この実銃の作りそのままです。
Saigaシリーズの開発史
イズマッシュはソ連時代からカラシニコフ系の小銃を作ってきた会社で、民間向けのSaigaライフルも手がけていました。1991年のソ連崩壊のあと、ロシアの銃器メーカーは軍需に加えて民間や輸出の市場に力を入れるようになり、Saiga-12もこの時期に生まれました。ショットガン型は1990年代に開発が進み、1997年に生産が始まっています。

最初の中心は狩猟やスポーツ射撃です。AK系の製造技術を使って、民間で需要のある散弾銃を作るという方向でした。ただ、箱型マガジンで素早く込め直せるショットガンは警察や治安機関にも向いていて、のちに短銃身や折り畳みストックを備えた仕様、軍や警察向けに近い装備の仕様が作られます。Saiga-12K-030や、イズマッシュの軍用・警察用散弾銃18.5KS-Kも同じ系統の銃です。AK系の基本の仕組みはミハイル・カラシニコフの仕事ですが、Saiga-12はその仕組みを使ってイズマッシュがあとから作った製品です。
旧作でのSaiga
Saiga-12は、旧三部作の『Shadow of Chernobyl』『Clear Sky』『Call of Pripyat』には登場しません。旧作のショットガンは、チェイサー13やSPSA-14などでした。
一方、『Call of Pripyat』向けのSMRTERやMISERYのような大型MODでは、Saiga-12Kが強力な対ミュータント用ショットガンとして追加されてきました。MODを長く遊んできたプレイヤーには昔からなじみのある銃ですが、公式の武器として登場するのは『Heart of Chornobyl』が初めてです。
ゲームのモデルと実銃の違い
外見はSaiga-12K系ですが、今どきのカスタム部品が付いています。ピストルグリップはFAB DefenseのAG-47系に近い形で、光学照準器を載せる所にはAK系のサイドマウントがあります。実銃のSaiga-12Kにも製造の仕様がいくつもあり、持ち主が手を加えるのも普通です。民間向けには狩猟銃らしい長いストックの型もありますが、ゲームの姿は戦闘向けに装備を替えたSaiga-12K系に近いものです。
アタッチメントと改造
サイガD-12には、12発の拡張マガジン、20発のドラムマガジン、ペアマガジンなど、マガジンの選択肢が多くあります。標準の8発でも近距離戦には使えますが、続けて撃つとすぐに撃ち切ります。12発なら込め直す回数が減り、20発のドラムを付ければ、セミオートの速さを生かして複数のミュータントにも弾を途切れさせずに撃ち込めます。光学照準器も載せられるので、ドットサイトを付けておけば、近づいてくるミュータントにすばやく狙いを合わせられます。
技術者の改造では、反動、精度、装填の速さを伸ばせます。気をつけたいのが、散弾を撃てなくなる銃身の改造です。海外の掲示板でも、付けてから弾の減りと近距離での使いにくさに困ったという声があり、ミュータント相手なら散弾を残しておきましょう。
入手場所
早めに手に入るのは、メインクエスト「ガイドを捜して」です。ザトンでニンブルを追うと、彼が使っていたサイガD-12を回収できます。ニンブルを生かしても殺しても拾えますが、耐久度が低いので、使う前に技術者に修理してもらいましょう。早い時期にショットガンの主力が手に入るのは大きいです。
決まった場所に置かれているものもあります。ヤンターのヘリコプター場の南西、水没した廃バスが並ぶ場所で、バスの上を飛び移ってクレーンの足場へ向かうと、最後の足場の近くにあります。途中には電撃アノマリーがあるので、ボルトを投げながら進みましょう。ジャンプに失敗しやすい場所なので、荷物を軽くしておくと楽です。
商人からも買えます。探索で早めに拾うか、ストーリーを進めてから買うかを選べるのも、この銃の扱いやすいところです。
ほかのユニーク版
Ultimate Editionには、ユニーク版の「マルガッハD-12MT」があります。通常版より反動と散弾の広がりを抑え、修理費も安くしたカスタム品です。プリピャチにある13番目のジャーナリストの隠し場所にあり、書店の西にある建物の上の階へ上がって、扉に2021と入れるとバルコニー側の隠し場所に入れます。対応するエディションを持っていないと、同じ場所に行っても出てきません。
有料DLC「Cost of Hope」には、もうひとつのユニーク版ガーディアンがあります。ダメージ・貫通・連射速度は通常版と同じで、装弾数が8発から14発に増え、コリメーターサイトも最初から付いています。手に入るのはマフカ/フリーダムのルートだけです。
海外での評価
海外の掲示板では、サイガD-12は対ミュータント用のショットガンとして評価が高く、ラム-2やSPSA-14と比べてもサイガを選ぶという声が目立ちます。一番の理由は再装填の速さです。ラム-2は弾を1発ずつ込めますが、サイガD-12はマガジンを替えるだけなので、ブラッドサッカーが何匹も出てくる場面で差がつきます。
一方で、ラム-2のほうが射程や集弾を生かしやすいという意見や、ラム-2の音や操作感が好きという人もいます。近距離でミュータントを次々に片付けるならサイガD-12、少し離れて撃つ場面や1発ずつ込めるショットガンらしい操作を取るならラム-2、という選び方です。20発のドラムまで付けたサイガD-12は、リロードを挟まずに撃てる時間がかなり長く、近距離戦を任せやすい一挺です。ただ改造と修理には費用がかかるので、高難易度で常用するなら強化を増やしすぎないようにしましょう。









