ASラヴィナを短銃身化した、デラックスエディションの特典のアサルトライフルです。アルティメットエディションにも入っています。
SA-U「ギャビオン」
SA-U「ギャビオン」の詳しい説明
特殊部隊用ライフルの短銃身試作型。極度の近接戦闘に用いられる隠し持ち武器として開発された。

SA-U「ギャビオン」(SA-U “Gabion”)は、9×39mm弾を使うアサルトライフル「ASラヴィナ」のユニーク版です。
まず特典の区分から。ギャビオンは予約特典ではありません。デラックスエディションの特典武器です。アルティメットエディションにはデラックスの内容がすべて含まれるため、アルティメットでも入手できます。予約特典は、ベテランとツーリストのスーツ、バックパック、焚き火の4種です。ギャビオンはデラックスエディションの6種類の武器に含まれています。2026年に追加されたエディションのアップグレードでも、Standardからデラックスまたはアルティメットへアップグレードすれば対象になります。
ゲーム内の説明はこちらです。「特殊部隊用ライフルの短銃身試作型。極度の近接戦闘に用いられる隠し持ち武器として開発された」。公式英語版でも「short-barrel prototype」「concealed carry」「extremely close-quarter battle」と説明されており、ASラヴィナをさらに短くした近接戦闘向け試作銃という設定です。キャンペーン専用武器で、マルチプレイ用アイテムには含まれません。
SA-U「ギャビオン」の基本性能
| 項目 | 性能 |
|---|---|
| 武器種 | アサルトライフル |
| 使用弾薬 | 9×39mm |
| ダメージ | 20 |
| 貫通 | 2.8 |
| 連射速度 | 667RPM |
| 最適射程 | 15m |
| 威力保持率 | 90% |
| 装弾数 | 20発 |
| 射撃モード | 単発/フルオート |
| 重量 | 2.50kg |
| 耐久指数 | 1257 |
| 基準価格 | 24,200 |
ここは古い情報と数字が大きく違うので注意してください。旧データでは、ギャビオンは「ダメージ1.1、貫通2.6、重量3.0kg」などと掲載されていました。現在のゲームデータではダメージ20、貫通2.8、重量2.50kgになっています。単純な強化だけではなく、途中でステータスの表示方法や内部値の扱いも変わっているため、古い情報のバー表示と現在の数値をそのまま比較するのは難しいです。数値は2026年9月時点のものです。
通常のASラヴィナとの違い
目を引くのがここです。現在の解析値では、通常のASラヴィナもダメージ20、貫通2.8、667RPM、最適射程15m、20発、重量2.50kg。ギャビオンと主要な数値がすべて同じです。耐久指数も1257で一致しています。つまりゲーム内説明では短銃身の近接戦闘仕様ですが、基本の数値には、短銃身化による射程の低下や連射速度の上昇といった差はありません。古いデータではギャビオンの精度や射程表示が通常のラヴィナとわずかに違っていた時期があり、このあたりが古い情報と食い違う原因になっています。今のバージョンでは、ラヴィナの完全な上位版ではありません。
はっきり違うのは外見です。通常のASラヴィナより前方が大幅に短く、サプレッサーも大幅に短縮されています。ストックは細い伸縮式へ交換され、下面にはフォアグリップを装着。このタクティカルフォアグリップは、最初から装着された専用品で取り外せません。さらに細かく見ると、Zenitco RK-1系のフォアグリップ、TOZ 6P29M系のレール、SIG MPX系に似た伸縮ストックを組み合わせた架空カスタムとみられます。GSCが各パーツの実銃名を公式に公表したわけではないので、この部分は外観からの推定です。
元ネタのAS Val

ギャビオンの大元になっている銃は、ソ連で開発されたAS Valです。AS Valは1980年代に作られた特殊作戦向けの消音アサルトライフルで、9×39mmの亜音速弾と一体型サプレッサーを組み合わせています。同時期に開発されたVSヴィンターのモデルVSS Vintorezとは作動機構やサプレッサーを共有していますが、VSSが精密射撃寄りなのに対して、AS Valはフルオート射撃を含む突撃銃として使うことを想定していました。
『S.T.A.L.K.E.R. 2』では通常型がASラヴィナという名前で登場しています。ギャビオンも基本部分はこのAS Val系です。外装については、近代化型のASM Valを意識したものとみられます。9×39mm弾、一体型消音銃、20発マガジンという組み合わせも実銃とのつながりが分かりやすいところです。
SR-3 Vikhrに近い設定
ただ、ゲーム内説明を読んでいると、もう1丁近い実銃があります。SR-3 Vikhrです。SR-3はAS ValとVSSをもとに作られた9×39mmの小型アサルトライフルで、要人警護などで小さく隠して携行できることを重視して開発された銃です。通常のAS Valにある大型の一体型サプレッサーを外し、小型の折りたたみストックなどを使って全長を短くしています。ギャビオンの公式説明にある「隠し持ち」「極度の近接戦闘」という用途は、このSR-3の考え方によく似ています。
ただし、ギャビオン=SR-3というわけではありません。ゲーム内モデルはASラヴィナをベースに短いサプレッサーや伸縮ストックを付けた架空の試作型で、外見もSR-3そのものではありません。実銃との関係を整理すると、銃そのもののベースはAS Val系、短銃身化した役割はSR-3系に近い銃です。
旧作のAS Val
AS Val自体は『S.T.A.L.K.E.R. 2』から登場した銃ではありません。初代『Shadow of Chernobyl』ではVLA special assault rifleの名前で登場しており、9×39mm弾を20発装填する消音アサルトライフルでした。スコープを装着できるユニーク版「Sniper VLA」も存在します。そのため、ASラヴィナはシリーズでは古株の武器です。ギャビオンそのものは『S.T.A.L.K.E.R. 2』で追加された特典仕様なので、旧作に同じ短銃身モデルが登場していたわけではありません。
アタッチメントと改造
ギャビオンはASラヴィナ系なので、PAO 2X、PSO系スコープ、ASラヴィナ用の大容量マガジンを使った構成が確認されています。30発マガジンを装着したAS Val系モデルもゲーム内に存在します。一方、ギャビオン固有のタクティカルフォアグリップは取り外せません。ここは普通のASラヴィナを自分で改造した場合との見た目の大きな違いです。アップデート2.0以降は東側武器向けのサイトも増えているので、初期バージョンを前提にした古いアタッチメント一覧は一部そのまま使えません。現行版で組む場合は、ゲーム内の装着表示も確認したほうが安全です。
SA-U「ギャビオン」の入手方法
デラックスエディション、またはデラックスの内容を含むアルティメットエディションが必要です。通常版だけでは、現地へ行っても特典のギャビオンは入手できません。
特典武器はゲーム開始直後にインベントリへ配られる方式ではなく、ジャーナリストのスタッシュから回収します。メインクエスト「干し草の針」を終えたあと、ザリシアの個人スタッシュに入るジャーナリストのフラッシュドライブを回収すると、特典用サイドクエスト「求めよ、さすれば見出さん」が始まり、ジャーナリストのスタッシュがマップへ追加されます。所持しているエディションによって、各スタッシュに入る特典装備が変わります。
ギャビオンが入っているのは、ドゥーガ南部の武器庫(武器倉庫)です。倉庫へ入るとブーラーがいて、周囲に大量に置かれた銃を念動力で使って攻撃してきます。先にブーラーを処理したほうが動きやすいです。スタッシュの部屋は鉄格子で閉じています。倉庫の奥にある発電機を起動し、入口側の階段から2階へ上がって操作盤のスイッチを押すと格子が開きます。その中のジャーナリストのスタッシュからギャビオンを回収できます。ドゥーガはストーリー進行状況によって入り方に少し手間のかかる地域でもあるので、序盤から無理に直行する武器ではありません。
短くなったASラヴィナ
ギャビオンは、見た目だけならASラヴィナから大きく変わっています。短いサプレッサー、伸縮ストック、固定フォアグリップで、いかにも室内戦へ持ち込むために切り詰めたAS Valという姿です。さらに実銃のSR-3 Vikhrにも通じる設定が入っています。
ただし、現在のゲームデータでは通常のASラヴィナとダメージ、貫通、連射速度、射程、重量まで同じです。なので性能だけを見ると、短銃身だから近距離で明確に強い武器という感じではありません。ASラヴィナの使い勝手を残したまま、近接戦闘用の外装に振った特典モデルです。せっかくここまで形を変えているなら通常型ともう少し性能差があってもよかった気はしますが、9×39mmの消音ライフルを短くまとめた見た目は格好いいです。デラックスを持っているなら、一度はドゥーガまで取りに行きたくなるユニーク武器です。
