「SVU-MK S-3」の固有版のスナイパーライフル。Cost of Hopeで追加された。
マキシマム
マキシマムの詳しい説明
超近距離戦闘用に改造されたSVU-MK。このライフルは、歴戦のフリーダム戦闘員の持ち物だったとされる。

マキシマム(Maximum)は、7.62×54mm弾を使用するセミオートライフルで、SVU-MK S-3のユニーク版です。大型拡張「Cost of Hope」で追加されました。
ただし、普通のSVU-MK S-3とは使い方が大きく違います。高倍率スコープを外してコリメーターサイトを載せ、20発マガジンとフォアグリップを装着。狙撃銃を至近距離へ持ち込むという、なかなか無茶な改造です。実際、内部IDもGunSVU_CQB_SPとなっており、CQB、つまり近接戦闘仕様として作られています。
ゲーム内の説明文には「歴戦のフリーダム戦闘員の持ち物だった」とあります。旧作を遊んでいた人には、聞き覚えのある名前です。『Shadow of Chernobyl』には、MaxというフリーダムのベテランがSVUmk-2を持って登場します。さらに『Call of Pripyat』では、Maxが所有していたという特別仕様のSVU2-Aまで登場します。マキシマムという名前まで含めると、狙いは明白です。
元ネタのOTs-03 SVU
SVU-MK S-3の元ネタは、ロシアのOTs-03 SVUです。SVUはSVDドラグノフをベースに、機関部とマガジンをトリガーより後ろへ配置したブルパップ式のライフルです。7.62×54mmR弾を使う点や基本的な作動機構はSVDを引き継ぎつつ、全長を大幅に短くしています。開発は、TsKIB SOOのL.V.ボンダレフが1970年代にSVDの短縮型を研究したことに始まります。その案は1990年代初頭にロシア内務省向けとして復活し、1991年にSVUとして登場、1994年ごろから運用が始まりました。

要するに、長いSVDを単純に短銃身化するのではなく、ブルパップ化して銃身長をある程度残したまま全長を縮めるという発想です。この発想はマキシマムにも通じます。実銃のSVU自体が、もともと長い狙撃銃を市街地や狭い場所でも扱いやすくしようとした銃です。そのSVUをさらにCQB方向へ振ったマキシマムは、極端な改造ですが、元銃の考え方の延長線上にあります。
旧三部作のSVUmk-2
SVUは『S.T.A.L.K.E.R.』では昔からおなじみです。『Shadow of Chernobyl』ではSVUmk-2という名前で登場し、フリーダムの狙撃兵などが使用します。SVDm-2よりコンパクトで連射しやすく、複数の敵へ続けて撃ち込める狙撃銃という立ち位置でした。『Clear Sky』でも続投。フリーダムのベテラン狙撃兵が使い、コンパクトさを反映して、SVUmk-2を構えたまま走れるという特徴まで付いていました。フリーダムのリーダーであるチェーホフもSVUmk-2を使用します。『Call of Pripyat』では通常のSVUmk-2に加えて、SVU2-Aというユニーク版が登場します。
MaxとSVU2-A
Maxは『Shadow of Chernobyl』の軍事倉庫にいるフリーダムの古参メンバーです。ルカシュからデューティー部隊への攻撃を任される部隊指揮官で、ゲームデータ上のランクはExpert。装備にはSVUmk-2が設定されています。ルカシュがMaxをchiefと呼ぶ台詞もあり、単なる名無しの兵士より上の立場でした。さらに『Call of Pripyat』では本人こそ登場しませんが、ニンブルが販売するSVU2-Aの説明にMaxの名前が出てきます。SVU2-Aは連射速度を高めた特別仕様のSVUmk-2で、ゲーム内説明にはこの銃はフリーダムの伝説的な守護者Maxが所有していたという記述があります。ニンブルも、Max本人から買い取った銃だと説明しています。
つまりシリーズ内では、Max → SVUmk-2 → Max所有の特別なSVU2-Aという関係が、すでに旧三部作の時点でできています。そこへ『S.T.A.L.K.E.R. 2』で登場したのがマキシマムです。マキシマムもSVUのユニーク版で、説明には歴戦のフリーダム戦闘員が所有していたと書かれ、名前にはそのままMaxが入っています。マキシマムは、Maxが『Shadow of Chernobyl』で使っていたSVUをモチーフにした武器です。ここまでそろうと、マキシマムはMaxへのオマージュです。
ただし、GSCが「マキシマムはMaxの銃です」「SVU2-Aと同じ個体です」と公式に明言したわけではありません。特にSVU2-Aとマキシマムは改造内容も外見も違います。Maxが使っていたSVU2-Aそのものを誰かがさらに改造した銃なのか、Maxが別に所有していたSVUなのか、単純なファンサービスなのかは分かりません。
通常のSVU-MK S-3との性能差
| 項目 | SVU-MK S-3 | マキシマム |
|---|---|---|
| ダメージ | 80 | 80 |
| 貫通 | 3.0 | 3.0 |
| 連射速度 | 600RPM | 600RPM |
| 最適射程 | 35m | 35m |
| 威力保持率 | 60% | 60% |
| 装弾数 | 10発 | 20発 |
| 重量 | 4.40kg | 5.10kg |
| 耐久指数 | 245 | 245 |
マキシマムは、威力を上げた上位版という感じではありません。一番大きいのは、最初から20発マガジンを使うことです。通常のSVU-MK S-3も大容量マガジンを入手すれば20発化できますが、マキシマムは最初から20発仕様。7.62×54mmを20発連続で撃ち込めるので、狙撃銃というより強烈なセミオートバトルライフルに近い使い方ができます。反動も大幅に軽減されています。取り扱い値は通常版1.81に対してマキシマムは2.51と高く、一方で精度表示は通常版4.24から3.85へ下がっています。
遠くの頭をじっくり狙う性能を伸ばした銃ではありません。大口径弾を近距離で素早く何発も当てる方向へ振っています。重量は記録によって5.46kg前後とするものもありますが、ゲーム内の武器データにある5.10kgが基準です。
マキシマムの見た目
外見も通常のSVU-MK S-3とは大きく違います。一番分かりやすいのはスコープです。通常のSVU-MK S-3には倍率付きの照準器がありますが、マキシマムは小型のコリメーターサイトを固定装備しています。遠距離用ライフルにドットサイトを載せるという、なかなか思い切った姿です。マキシマムには、Zenitco RK-1系フォアグリップとSAG AK系スコープマウントが取り付けられています。通常のSVUにはほとんど存在しなかった現代的なレール周りが追加され、前方には縦型グリップ。そこへ高倍率スコープではなくコリメーターサイトです。遠目で見ると同じSVUなのですが、構えたときの印象は大きく違います。元々ブルパップで短いSVUを、さらに取り回し重視へ寄せています。スナイパーライフルを無理やり室内戦用にしたような見た目で、マキシマムの性格が一発で分かる改造です。
アタッチメントと改造
マキシマムにはコリメーターサイトとフォアグリップが固定装備として組み込まれており、通常SVUのように高倍率スコープを付け替える運用は想定されていません。通常のSVU-MK S-3はPSO 4Xスコープ、スナイパーライフル用サプレッサー、大容量20発マガジンに対応していますが、これらはマキシマムには当てはまりません。技術者によるアップグレードはSVU-MK S-3系と共通です。
入手場所
マキシマムはフリーダムとデューティー、どちらのルートでも入手できます。Cost of Hopeのストーリーを進めてCNPPへ入れるようになったら、研修区画モジュール周辺を探します。建物の2階に暗証番号付きの部屋があり、コードは2014です。中へ入ると、作業台または机の上にマキシマムが置かれています。マフカとズールーの分岐には関係ありません。Cost of Hopeには片方のルートでしか取れないユニーク武器が多くありますが、マキシマムは場所まで行けば、どちらのルートでも回収できます。ただしCNPPまで進む必要があるため、入手時期は終盤です。
使ってみた感想
マキシマムはCost of Hopeで追加されたばかりの武器で、単体の評判はまだ定まっていません。ただしベースになったSVU-MK S-3は以前から評価が高い武器です。7.62×54mmの高威力をセミオートで撃てて、20発拡張マガジンまで用意されているため、狙撃だけでなく硬い敵へ連続で撃ち込めるところが好まれています。マキシマムも、Cost of Hope内で強力なユニーク武器のひとつに数えられます。
普通ならSVUのユニーク版を作るとなれば、もっと高倍率のスコープを付けて、射程や精度を伸ばしたくなります。実際、もうひとつのユニークSVUであるウィップはそちらの方向です。マキシマムは逆です。スコープを捨ててドットサイト、20発マガジン、フォアグリップ。7.62×54mmのSVUを室内へ持ち込んで連打するという、思い切った方向へ振り切っています。しかも、その持ち主として重なるのが、旧作でSVUを愛用していたフリーダムのMax。マキシマムという名前まで含めて考えると、旧三部作を遊んできた人ほどニヤッとできる一挺です。









