12番(ショットガン)を使うショットガンです。
SPSA-14
SPSA-14の詳しい説明
警察用の弾薬を含む、様々な弾丸に対応するように設計された特徴的なショットガン。重量はあるものの、優れた火力を誇る。

SPSA-14は、12番のショットガン弾を使うセミオート式ショットガンです。何かの派生型ではなく、これ自体が通常武器として登場します。
ゲーム内説明は「警察用の弾薬を含む、様々な弾丸に対応するように設計された特徴的なショットガン。重量はあるものの、優れた火力を誇る」です。この「警察用の弾薬」という一文は、元ネタを知ると納得できます。モデルになったのは、イタリアのフランキが作ったSPAS-12。実銃も警察と軍向けに開発された12ゲージショットガンで、通常弾ではセミオート、低圧の特殊弾ではポンプアクションへ切り替えて使える、少し変わった銃でした。
基本性能
| 項目 | SPSA-14 |
|---|---|
| 種類 | ショットガン |
| 使用弾 | 12番(ショットガン) |
| 基礎ダメージ | 140 |
| 防具貫通 | 2.4 |
| 連射速度 | 600RPM |
| 装弾数 | 8発 |
| 最適射程 | 5m |
| 重量 | 4.4kg |
| 基準価格 | 17,000 |
| 耐久値 | 2,250 |
SPSA-14の特徴は、8発をかなり速い間隔で撃ち込めることです。数値だけ見ると、一発の威力はM860クラッカーやTOZ-34より低めです。ただしSPSA-14は、その差をセミオートの連射速度で埋める銃になっています。ゲーム上の射撃モード表示は単発ですが、これはフルオートではないという意味で、実際にはポンプ操作を挟まないセミオートです。ブラッドサッカーのように近距離まで突っ込んでくる相手へ、2発、3発とすぐ追撃できるのが強いところです。その代わり反動は大きく、8発を続けて撃てば照準も大きく暴れます。チューブマガジンなので、撃ち切った後のリロードも長めです。
元になった実銃「Franchi SPAS-12」

SPSA-14の元ネタは、ほぼそのままFranchi SPAS-12です。フランキは1970年代に軍や警察向けのショットガンを開発し、SPAS-12を1979年に製品化しました。その前段階にはFranchi 500をもとにしたSPAS-11があり、軍や警察から折りたたみ式ストックを求められたことで機構を作り直しています。
SPAS-12の特徴は、セミオートとポンプアクションを切り替えられることです。通常のバックショットなど十分な圧力がある弾はガス作動のセミオートで撃ちます。一方、ビーンバッグや催涙弾など警察が使う低圧弾は、セミオート機構を正常に動かせない場合があります。そこでポンプアクションへ切り替え、人力で次弾を装填できるようにしていました。つまり、『S.T.A.L.K.E.R. 2』の説明にある「警察用の弾薬を含む、様々な弾丸に対応」という部分は、実銃SPAS-12の特徴をそのまま拾っています。ちなみに名前のSPASは当初Special Purpose Automatic Shotgunとされ、後に米国市場ではSporting Purpose Automatic Shotgunという名称も使われました。生産は2000年まで続いています。
外見はSPAS-12そのものです。穴の開いた金属製ヒートシールド、ピストルグリップ、独特の折りたたみ式ストックなど、特徴的な部分は残されています。大きな違いは作動方式です。実銃はセミオートとポンプアクションを切り替えられますが、『S.T.A.L.K.E.R. 2』のSPSA-14ではポンプアクションへの切り替えは再現されていません。通常はセミオートショットガンとして使います。この点は少し惜しいところです。SPAS-12らしさで言えば大事な機能ですが、ゲーム中に低圧弾だけ手動装填へ切り替える意味はほとんどないので、省かれたのも分かります。
旧三部作から続くSPSA-14
SPSA-14は『Heart of Chornobyl』で初登場した武器ではありません。『Shadow of Chernobyl』『Clear Sky』『Call of Pripyat』の旧三部作すべてに登場しています。シリーズでは昔から、重い代わりに近距離で強い高級ショットガンという扱いでした。『Call of Pripyat』ではデューティーのストーカーなども使っており、ミュータント狩り用ショットガンとして印象に残っている銃です。そのため今作のSPSA-14は、SPAS-12をモデルにした新武器というより、昔からあるS.T.A.L.K.E.R.のショットガンの復帰組です。
M860クラッカー、ラム-2、TOZ-34との違い
| 武器 | ダメージ | 貫通 | 連射速度 | 装弾数 | 最適射程 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| TOZ-34 | 150 | 1.0 | 120RPM | 2発 | 7m | 3.1kg |
| M860クラッカー | 160 | 2.0 | 60RPM | 6発 | 5m | 3.2kg |
| SPSA-14 | 140 | 2.4 | 600RPM | 8発 | 5m | 4.4kg |
| ラム-2 | 150 | 3.0 | 120RPM | 14発 | 6.5m | 3.0kg |
この4丁は、使ってみると性格がかなり違います。TOZ-34は2発しか入りません。軽くて射程も少し長いのですが、2発撃ったらリロードです。SPSA-14なら8発入り、しかもセミオート。ミュータントが一匹で終わらなかったときの安心感がまるで違います。TOZ-34から持ち替えると、一番分かりやすく強くなったと感じる部分でしょう。
M860クラッカーとの関係は少し悩みどころです。M860クラッカーは一発のダメージが160と高く、重量も3.2kgしかありません。ただしポンプアクションなので追撃は遅めです。SPSA-14はダメージ140ですが、貫通が2.4へ上がり、連射速度が大きく上がります。ただしM860には大きな強みがあります。改造によって箱型マガジン式へ変更できるため、リロードまで考えると使いやすい銃です。SPSA-14は最後までチューブマガジンなので、8発全部撃った後は1発ずつ詰め直します。瞬間的に撃ち込むならSPSA-14、リロードまで含めた取り回しでは改造M860も強い。ここは使い方が分かれます。
ラム-2まで来ると、SPSA-14より後の世代という感じになります。ラム-2は14発入り、貫通3.0、重量も3.0kg。さらにチューブへの装填も2発ずつ行うため、SPSA-14の弱点だった装填の重さを大きく軽減しています。SPSA-14のほうがセミオートで素早く連射できるので、短時間で8発を続けて叩き込めるのが強みです。ただ、装弾数や重量まで見るとラム-2のほうが扱いやすい場面は増えてきます。SPSA-14はM860からラム-2やサイガD-12へ移る途中で手に入る、高連射ショットガンという位置に収まりやすい武器です。
アタッチメントと改造
外付けサイトではホログラフィックサイトに対応しています。装着するには対応するマウント改造が必要です。内部改造では照準速度、散弾の拡散、射程、連射時の拡散増加などを改善できます。特にチョークでは散弾の広がりを20%抑えられ、別系統では距離による威力低下を改善する改造もあります。この銃は元から連射速度が十分なので、連射性能をさらに伸ばすより、散らばりや反動を抑えて2発目以降を当てやすくする方向のほうが使いやすいです。
入手方法
現在いちばん分かりやすい固定入手先は、コルドンの養豚場です。養豚場北側の建物には格子で閉じられた部屋があります。北側の窓越しに南京錠を撃ち、発電機を動かしてスイッチを入れると中へ入れるようになり、その部屋からSPSA-14を回収できます。
固定配置は現在養豚場にあります。以前あったコルドンのロコモティフ車両ステーションの屋根裏配置はなくなっています。ほかにはセメント工場のコンクリート・フォレストにも固定配置があり、ヤンターの科学者のバンカーでは、オレスの遺体から手に入ります。
ショップではロストクのユージーン、STCマラカイトのヴィクトリア・ドロジニュク、ヤニフのレック、セメント工場のWOコミサロフが販売します。商品は進行度や再入荷で変わるため、確実に欲しいなら養豚場の固定配置を取りに行くのが手っ取り早いです。
ユニーク版
SPSA-14には通常版のほかにユニーク武器があります。本編ではスレッジハンマー(Sledgehammer)があり、ロストクのアリーナを最後まで勝ち抜くと入手できます。通常のSPSA-14より防具貫通が高く、ホログラフィックサイト付きの強化型です。貫通は3.0です。
そして『Cost of Hope』では、もう一丁変わったユニーク版が追加されました。旋条バレル(Rifled barrel)は、名前こそ銃身パーツのようですが、SPSA-14を元にした独立したユニーク武器です。DLCのサイドクエスト「忘れられしもの」を進め、換気塔にあるオッターの隠れ家へ到達すると、オッターのそばにあるチェストから入手できます。勢力ルートに関係なく取れます。普通のSPSA-14と同じく基礎ダメージ140、装弾数8ですが、最適射程が5mから25m、最低威力保持率が10%から40%へ大きく伸びています。4倍スコープも固定装着されており、完全に遠距離射撃寄りです。散弾には対応せず、スラグなどを使って遠くを狙うSPSA-14として作られています。
さらに、初代『Shadow of Chernobyl』にもThreaded SPSA-14という旋条銃身のユニーク版が存在したことです。スラグやダーツを高精度で撃つためのSPSA-14でした。『Cost of Hope』の旋条バレルも同じ発想を受け継いだ武器で、旧作のThreaded SPSA-14を思わせるユニーク版になっています。
SPSA-14の立ち位置
SPSA-14は、一発の数字だけならショットガンで一番強い銃ではありません。それでも8発の12番弾をセミオートで立て続けに撃てるので、突然距離を詰めてくるミュータントへの対応が楽になります。TOZ-34やM860クラッカーを使ってきたところで拾うと、戦い方が目に見えて変わる武器です。
一方で4.4kgと重く、チューブマガジンへ1発ずつ装填する弱点は最後まで付きまといます。火力は高いものの、M860の箱型マガジンや、後半のサイガD-12へ乗り換えるとリロードの遅さが目立ってきます。強いけれど少し重く、撃ち切ると立て直しに時間がかかる。SPAS-12らしいクセまで含めて、S.T.A.L.K.E.R.では昔から妙に存在感のあるショットガンです。
