「ドニプロ」の固有版のアサルトライフル。
ソトニク
ソトニクの詳しい説明
デグチャレフが個人的に用いるアサルトライフルは、まさに万能の武器だ。最高に凶暴なミュータントにも、最高に経験豊富な敵戦闘員に対しても、同様に効果を発揮する。

ソトニク(Sotnyk)は、アサルトライフルのドニプロのユニーク版です。設定ではデグチャレフ大佐の愛銃で、IPI製のサプレッサー、Aimpoint CompM4S系のドットサイト、Holosun LS221G系のレーザー、Magpul系のマガジンを載せた豪華な専用モデルになっています。
通常のドニプロより貫通、射程、耐久性が上がっていて、数字だけでもかなり優秀です。ただし、手に入るのはストレロク側の終盤のルートだけで、いい銃なのに使える時間が短いのが一番の弱点です。
| 項目 | ドニプロ | ソトニク |
|---|---|---|
| 使用弾薬 | 5.45×39mm | 5.45×39mm |
| ダメージ | 23 | 23 |
| 貫通 | 3.0 | 3.3 |
| 連射速度 | 632rpm | 632rpm |
| 最適射程 | 20m | 22m |
| 装弾数 | 30発 | 30発 |
| 重量 | 2.90kg | 3.53kg |
| 耐久指数 | 1,807 | 2,169 |
| 価格 | 34,000 | 176,500 |
ダメージと連射速度は通常版と同じで、違うのは貫通、最適射程、耐久性です。貫通3.3は、防具を着込んだ敵が増える終盤でありがたい強化です。サプレッサーとドットサイトも最初から付いているので、近距離から中距離まで、装備を組み直さずにそのまま使えます。
元ネタのMalyuk
ソトニクとドニプロの元は、ウクライナのInterProInvest(IPI)が作ったMalyuk(マリューク)です。Vulcan(ヴルカン)とも呼ばれ、旧ソ連のAK系アサルトライフルを大きく作り替えた銃です。Malyukはウクライナ語で小さな子どもや赤ちゃんのことで、かわいい名前ですが、中身は軍用のブルパップ式アサルトライフルです。

ブルパップ式は、引き金より後ろに機関部と弾倉を置く作りです。普通のAK-74ではマガジンが引き金の前にありますが、Malyukではグリップの後ろ、肩に当てる部分の近くに移っています。この配置なら銃身を短くせずに、銃全体を小さくできます。
実銃は全長712mm、銃身長415mmで、5.45×39mm、7.62×39mm、5.56×45mmの3種類の弾に対応します。ドニプロとソトニクが使う5.45×39mm弾は、実銃にもある仕様です。銃身を包む樹脂の外装、上部の長いレール、独特な角度のフォアグリップが特徴で、左右に付け替えられるチャージングハンドルは、撃ったときに前後に動かない作りになっています。
Malyukの開発史
Malyukの開発は2005年に始まりました。当時のウクライナでは、ソ連時代から使ってきたAK系の小銃を新しくすることが課題でした。ゼロから新しい銃を作るのではなく、AK系の部品や弾をそのまま使いながら取り回しをよくする、という方向で作られたのがMalyukです。以前のウクライナ製ブルパップ小銃Vepr(ヴェープル)の試みも参考にしています。
単にAKを短くした銃ではなく、機関部の配置に合わせて操作部や外装を作り直しています。元のAKから残る主な部分は、銃身とレシーバーです。
2015年にキーウの武器展示会で公開され、同じ年の12月には、ウクライナ国防省情報総局が、特殊部隊での試験を終えて採用を勧めると発表しました。その後、2016年に生産が始まり、2017年に採用、2019年に量産が始まっています。今ではウクライナ軍で採用され、実際の任務でも使われています。ソトニクは、ウクライナの軍人であるデグチャレフ大佐が、このウクライナ生まれの新しい小銃を愛用しているという設定です。

旧作とデグチャレフ大佐
ソトニクという名前の銃は今作で初めて登場し、旧三部作に同じ名前のユニーク武器はありません。ただ、持ち主のデグチャレフには旧作からの長い歴史があります。
デグチャレフはシリーズ3作目『Call of Pripyat』の主人公です。当時はウクライナ保安庁の少佐で、ストーカーに身分を偽ってゾーンへ入り、軍のヘリコプターが次々と墜落した「フェアウェイ作戦」の失敗の原因を調べていました。プレイヤーはデグチャレフを動かして、ザトン、ジュピター、プリピャチを巡ります。結末では、任務の功績で大佐に昇進しました。
『Call of Pripyat』のデグチャレフは、決まった専用のライフルを持つ人物ではなく、序盤に持っている銃の後はプレイヤーしだいでした。ソトニクは昔の愛銃の復刻ではなく、今作のデグチャレフのために作られた新しい専用武器です。
Sotnykは、コサックなどで使われた軍の階級名で、だいたい百人隊の指揮官にあたります。英語ではCaptainに近い階級と説明されることもあり、大佐とは違う階級ですが、軍人の愛銃の名前としてよく似合っています。
ゲームのモデルと実銃の違い
外見は実銃のMalyukによく似ていて、引き金の後ろのマガジン、長い上部レール、樹脂の外装といった特徴が残っています。違うのは、デグチャレフ用に組んだ装備です。
銃の上の筒型の照準器は、スウェーデンのAimpointが作るCompM4S系のドットサイトです。倍率を上げずに赤い点を映す照準器で、米軍のM68 CCOにもCompM4系が使われています。CompM4との見た目の違いは電池の入れ物の位置で、CompM4Sは低い位置にあります。
銃身の上の小さな機器は、Holosun LS221G系のレーザーです。目で見える緑のレーザーと赤外線のレーザーを組み合わせた製品で、赤外線のほうは暗視装置と一緒に使います。ゲームではレーザーサイトですが、実物は夜の装備との組み合わせまで考えた機器です。
銃口のサプレッサーは、Malyukを作ったIPI自身の製品が元です。マガジンは米国MagpulのPMAG 30 AK74 MOE(MAG673)に近い形で、5.45×39mm弾のAK-74系に合う樹脂製のマガジンです。旧ソ連系の金属のマガジンより見た目が新しく、ソトニクの雰囲気を大きく変えています。
ストック、ハンドガード、銃身は、Malyuk専用の作りです。Malyuk自体がAK系の機関部をブルパップに組み替えた銃なので、後ろの肩当ても前のハンドガードも、一般的なAK-74用の部品とは構造が違います。
実銃のMalyukは空のマガジンを付けて3.8kg、連射速度は毎分660発です。ソトニクは光学機器やサプレッサーまで付けて3.53kg、632rpmで、ゲームの装備のバランスに合わせて数値を決めた銃です。
アタッチメントと改造
ソトニクの一番の特徴は、専用の装備が最初からそろっていることです。通常のドニプロでは自分で照準器やマガジンを選び、技術者に改造してもらいますが、ソトニクはその手間がほとんどありません。ドットサイト、レーザー、サプレッサーが一つにまとまった構成で、手に入れた時点で対人戦向けの装備ができあがっています。
ただし、専用の装備は、通常のドニプロに付ける汎用の部品と同じ扱いではありません。通常版のように装備を一つずつ入れ替えて組むより、完成した一挺としてそのまま使う銃です。
入手場所
ソトニクは、終盤のメインクエスト「下降」で、ストレロク側のルートを進んだ場合に手に入ります。
エネルヘティク文化宮殿へ戻ったとき、ストレロクのそばのテーブルに置かれています。敵から奪う戦利品ではなく、旧作の主人公デグチャレフの愛銃が、今作の主人公スキフの手に渡る場面です。
問題は時期で、このときにはストーリーがほぼ終わっています。ほかの結末へ進むルートでは手に入らないので、欲しいならストレロク側を選びましょう。
ほかのユニーク版
ソトニク自体がドニプロのユニーク版で、ソトニクをさらに作り替えた派生型はありません。通常のドニプロは、ソトニクよりずっと早く手に入り、長く使えます。価格は通常版の34,000に対してソトニクは176,500と5倍以上ですが、基本のダメージと連射速度は同じです。
海外での評価
海外の掲示板では、ソトニクは性能も見た目も高く評価されています。そのうえで一番多いのが、手に入るのが遅すぎるという声です。ソトニクがゲームで一番好きな武器なのに、終盤でしか手に入らないので、MODなどで序盤から出して使っているという人もいます。自由探索に持ち帰れないことを惜しむ声もよく見かけます。
一方で、改造した通常のドニプロのほうが扱いやすいという意見もあります。理由は弾の種類を替えられる自由さで、通常のドニプロでできる弾の変更が、ソトニクでは選べないという指摘です。レーザーのスイッチが後ろにあって、支える手では押しにくそうだと、実銃の操作まで気にする人もいます。
貫通と耐久性が高く、サプレッサーも付いたソトニクは、終盤だけで使い終えるのが惜しい銃です。ドニプロ系を長く使いたいなら、通常版を改造して使い続け、ソトニクを手に入れた時点で乗り換えましょう。









