「GP3A」の固有版の指定射手用ライフル。Cost of Hopeで追加された。
ムリヤ
ムリヤの詳しい説明
「覚えてる… お互いに世界を変えたかったことを?」

ムリヤ(Mriya)は、『Cost of Hope』で追加されたGP3Aのユニーク版です。通常版とは方向がかなり違い、フルオートのままダメージを40から55へ大きく伸ばした一挺です。8倍スコープとレーザーサイトを備え、遠くの敵をスコープで捉えたまま連射できます。
外見は太いG3系のハンドガードにPSG1系のストックを組み合わせ、H&KのMSG90やSR9を混ぜたような姿です。スコープもHensoldt系で、名前のムリヤ(Мрія)はウクライナ語で「夢」という意味です。ゲーム内の説明文は「覚えてる… お互いに世界を変えたかったことを?」の一言だけです。
| 項目 | GP3A | ムリヤ |
|---|---|---|
| 使用弾薬 | .308 | .308 |
| ダメージ | 40 | 55 |
| 貫通 | 3.0 | 3.0 |
| 連射速度 | 500rpm | 500rpm |
| 最適射程 | 22m | 25m |
| 最低威力保持 | 50% | 50% |
| 装弾数 | 20発 | 20発 |
| 重量 | 4.40kg | 4.60kg |
| 耐久指数 | 1,705 | 1,500 |
| 基本価格 | 41,000 | 79,500 |
連射速度と装弾数は通常版と同じなので、同じように撃っても一発ごとの威力がかなり違います。最適射程も22mから25mへ伸びています。一方、貫通は3.0のままで、防具を抜く力は通常版と変わりません。重量は少し増え、耐久指数は下がっています。
この銃のよさは、8倍スコープ越しにフルオートを当て続けられることです。遠くから撃てるのに、近づかれたらそのままフルオートで押し返せます。
元ネタのG3と精密射撃モデル
ムリヤの土台は、ドイツのHeckler & Koch(H&K)が作ったG3の系列です。通常版のGP3Aは、木製のストックとハンドガードを持つ初期のG3に近い姿をしています。ムリヤはG3の基本の構造を残したまま、精密射撃用の部品を組み合わせています。
一番目立つのは、後ろの大きなストックです。これはH&K PSG1の精密射撃用ストックに近い形です。PSG1はG3をもとに作られた半自動の狙撃銃で、ストックには高さを調整できるチークピースや、射手の体格に合わせる調整の仕組みがあります。同じ姿勢で何度も正確に狙うための作りで、このストックのおかげで、ムリヤは通常のGP3Aより狙撃銃に近く見えます。

前半分には、幅の広いG3系のハンドガードが付いています。G3には細身の初期型のほかに、後の軍用モデルで広く使われた太い樹脂製のハンドガードがあり、ムリヤに付いているのは太いほうです。通常版の細い木製部品と比べると、銃の前側に厚みが出て、古い軍用G3から後の改修モデルへ変わったように見えます。
スコープは、ドイツの光学機器メーカーHensoldtの製品を思わせる形です。HensoldtはG3系との関わりが深く、PSG1にはHensoldt ZF 6×42という6倍の固定倍率スコープが使われました。ムリヤのスコープは8倍なので、形はHensoldt系でも倍率はゲームだけの仕様です。
G3の開発史
G3の歴史は、第二次世界大戦の終わりごろのドイツまでさかのぼります。戦時中のドイツでは、ローラーで閉鎖機構の動きを抑える自動小銃が研究されていて、その成果の一つがStG 45(M)でした。終戦までに本格的な量産には移れず、開発に関わったルートヴィヒ・フォルグリムラーらはフランスへ渡り、その後スペインでCETME小銃の開発に加わります。このCETMEの系列が、後のG3につながりました。

G3は1959年に西ドイツ連邦軍に採用され、7.62×51mm NATO弾を使う軍用小銃として広まりました。作動はローラー遅延式ブローバックで、ボルトの中のローラーで後退の始まりを遅らせる作りです。フルオートでも撃てますが、大きな7.62mm弾の連射を抑えるには慣れが要りました。
この基本の構造から、短機関銃のMP5、機関銃のHK21、精密射撃用のPSG1やMSG90など、たくさんの派生型が生まれています。
PSG1・MSG90・SR9
PSG1は、1972年のミュンヘン五輪の人質事件の後、西ドイツが警察の精密射撃の装備を整えていく中で生まれた銃です。専用の銃身、精密射撃用の引き金、調整式のストック、光学照準器を組み合わせて高い命中精度を追いましたが、重くて高価でした。そこで1980年代に、PSG1の精密射撃の性能を軍でも使いやすくまとめたMSG90が作られます。ストックや銃身を変え、PSG1より軽く、野外で使うことを考えた構成です。
SR9は、1990年代の初めにアメリカの市場向けに出た半自動ライフルです。元のHK91は軍用G3の民間向けモデルでしたが、1989年にアメリカで軍用風の半自動小銃の輸入が制限され、H&Kは条件に合う製品を用意しました。それがSR9の系列で、銃口装置をなくし、銃床やハンドガードを替えてスポーツ射撃用の性格を強めています。中でもSR9(T)とSR9(TC)は、MSG90やPSG1系の射撃用部品を使っています。
ムリヤは、この3丁の特徴をまとめて持っています。調整式のストックはPSG1寄り、軍用G3の太いハンドガードを残すところは、より実用的な派生型に近い作りです。
旧作での扱い
GP3Aはアップデート2.0で加わった銃で、G3系の銃は旧三部作では使えませんでした。初代『Shadow of Chernobyl』から登場するGP37は名前が似ていますが、元ネタはH&K G36で、GP3Aとは別の武器です。
一方、ムリヤの入手に関わるズールーは旧作からの人物です。『Call of Pripyat』では、ジュピターの地下通路を抜けてプリピャチへ向かうときに同行する、デューティー出身のストーカーでした。武器そのものは新しく登場しましたが、ストーリーのつながりには旧作からの続きがあります。
ゲームのモデルと実銃の違い
一番の違いは、PSG1やMSG90に近い外見なのにフルオートで撃てることです。実銃のPSG1、MSG90、SR9はどれも半自動が基本の精密射撃の銃で、フルオートで弾を撃ち込む使い方はしません。ムリヤはその外見のまま、通常のG3と同じように連射できます。
重さも違います。実銃のPSG1やMSG90は仕様によって差はあるものの、どれもムリヤの4.60kgより重い銃です。ゲームでは、高倍率のスコープと精密射撃用のストックを載せながら、持ち歩きやすい重さに収まっています。
アタッチメントと改造
最初から8倍スコープとレーザーサイトが付いています。通常版のGP3Aは照準器やマガジンを替えて使い道を変えますが、ムリヤは初めから高い倍率で撃つ構成です。
8倍は、自動小銃としては高い倍率です。遠くの敵を大きく映せる代わりに、近い距離では視界が狭く、敵が急に横へ動いたり、何人かで近づいてきたりすると、スコープをのぞいたままでは追いにくくなります。そういう場面では、スコープをのぞかずにレーザーサイトで狙って撃ちましょう。
入手場所
ムリヤは『Cost of Hope』のストーリーの報酬です。デューティー側、ズールーのルートを進み、メインクエスト「奇跡の代償」の報酬として受け取ります。
フリーダム/マフカ側では、同じ場面の報酬がユニークショットガンのガーディアンになるので、通常の1周では両方を取れません。両方を試したいなら、ズールーとマフカのどちらにつくか決まる前のセーブを残しておきましょう。ムリヤは通常のGP3Aを改造して作る銃ではなく、ストーリーで直接もらうユニーク武器です。
ほかのユニーク版
GP3Aには、ムリヤのほかにルフトガルデ(Luftgarde)があります。こちらはGP3を短くしたアサルト版で、HK51系の短いG3が元ネタです。長い銃を精密射撃向けにまとめたムリヤとは反対の方向の改造で、軽いカービンにライフル弾を載せた取り回し重視の一挺です。
古い軍用G3の通常版、PSG1やMSG90、SR9を混ぜた精密射撃向けのムリヤ、銃身を短くしたHK51系のルフトガルデと、同じG3の系列から使い道の違う3丁がそろっています。
海外での評価
海外の掲示板では、最初はムリヤにがっかりしたものの、使い方を変えて評価が上がったという声が目立ちます。単発の高威力ライフルと比べると、息止めにかかわる改造が使えず、サプレッサーも付けられないので、一発ずつ狙う精密射撃の銃としては物足りません。ところがフルオートで撃つと、8倍スコープ越しでも連射を当て続けやすいことに気付く、という流れです。頭を一発で抜くライフルというより、胴体へ続けて当てる高威力の自動小銃として見ると、評価が変わります。専用の発砲音を気に入っている人も多くいます。
通常版のGP3Aも、反動の小ささとフルオートの扱いやすさで評価が高めですが、.308弾が高く、商人が売る数も少ないという声があります。ムリヤでも弾を節約したい場面はありますが、フルオートを封じるとこの銃の強みが生きません。スナイパーとして使うより、遠くから連射できる重い自動小銃として、短い連射で狙いましょう。









