「サイガD-12」をもとにした、予約特典と上位版のショットガン。
「マルガッハD-12MT」
「マルガッハD-12MT」の詳しい説明
D-12滑腔ショットガンのカスタム版。アルミニウムとポリマーの複合素材によって軽量化され、全体的な人間工学が改善している。

マルガッハD-12MT(Margach D-12MT)は、サイガD-12をベースに大幅なカスタムを施したユニークショットガンです。通常版のAKらしい姿から大きく雰囲気が変わっており、ホロサイトやレーザー、フォアグリップまで最初から載った、いかにも現代的なタクティカル仕様になっています。
ゲーム内説明では、アルミニウムとポリマー製の部品を使って軽量化し、人間工学も改善したD-12です。GSC Game Worldもアルティメットエディションの紹介で同じ説明を掲載しています。
ひとつ注意したいのが入手条件です。マルガッハD-12MTはデラックスエディション単体の特典ではなく、アルティメットエディション限定の追加武器です。アルティメットエディションにはデラックスの内容も全部含まれるため、このあたりが分かりにくいところです。今はデラックスからアルティメットへのアップグレードでも手に入ります。
元ネタのSaiga-12K
元ネタはロシアのSaiga-12Kです。Saigaシリーズは、AK系の構造をもとにしたマガジン給弾式ショットガンで、Saiga-12は12ゲージ弾を使用します。Saiga-12Kはガス作動、ロータリーボルト式で、通常のSaiga-12より短い430mm銃身を採用したモデルです。実銃のSaiga-12Kは基本的にセミオートで、市販型の重量は約3.5kgです。『S.T.A.L.K.E.R. 2』の通常版サイガD-12も、このSaiga-12Kが素直に元ネタになっています。実銃としては、FAB Defense AG-47系のピストルグリップなどを備えたSaiga-12Kです。

マルガッハはそこからさらに別物と言っていいくらい手が入っています。Vortex Razor AMG UH-1系のホロサイト、レール付きハンドガード、ZenitCo RK-1系フォアグリップ、Steiner DBAL-A3系のレーザー照準器、SB Tactical SBA4系のブレースを組み合わせたカスタムとみられます。通常のサイガD-12が東欧のAKショットガンらしい姿なのに対し、マルガッハは西側パーツ寄りです。金色っぽいボルトキャリアや、レシーバー上面まで伸びたレールも目立つので、並べると同じ銃とは思えないくらい印象が違います。
旧三部作との関係
Saiga-12は『Shadow of Chernobyl』『Clear Sky』『Call of Pripyat』のバニラ版には登場していません。この銃に見覚えがある人が多いのは、おそらくMODの影響です。Saigaシリーズの登場作品としては『S.T.A.L.K.E.R.: Misery』や『S.T.A.L.K.E.R. GAMMA』が挙がりますが、旧三部作の本編は入っていません。実際、昔の『Call of Pripyat』動画などでもSaiga-12が映っているものがありますが、MISERYなどのMOD環境だったりします。『S.T.A.L.K.E.R. 2』で初めて本編側へ正式採用された銃です。
通常版サイガD-12との性能差
ゲーム内の表示には差があります。ステータス表示では、マルガッハD-12MTの表示ダメージが5、貫通表示3、射程表示1、精度表示2.7、連射速度表示4.8、標準装弾数8発、重量5.3kg。サイガD-12はダメージ5、貫通3、射程1、精度2.0、連射速度4.9、装弾数8発、重量約3.76kgとなっており、マルガッハは特に精度の表示が上がっています。一方、より細かい数値を見ると、両方ともダメージ140、貫通3.0、600RPMとなっており、基本火力と連射性能は同じです。
さらに古いゲームデータの解析では、マルガッハは通常版より反動と散弾の広がりが小さいという値が記録されており、低反動・低拡散の派生型です。ただし、このあたりはアップデートを挟んだ資料が混在しています。現在の確実な差として書けるのは、同じ火力と装弾数を持ちつつ、マルガッハにはレーザーや専用サイトなどが最初から付き、ゲーム上の精度表示も高いところです。隠しパラメータの反動値については、古い解析データをそのまま現在値として載せることはしません。
軽量化されたはずなのに5.3kg
この銃で表示と説明が食い違うのが重量です。公式説明では、アルミニウムとポリマー部品によって重量を減らしています。ところがゲーム内の武器カードや現在のアイテムデータでは、マルガッハは5.3kgと表示されます。通常版サイガD-12は3.6~3.76kg前後なので、持ち物画面ではむしろマルガッハのほうが重いです。別のデータ表ではマルガッハ本体を3.6kgとしているものもあり、固定された光学サイト、レーザー、フォアグリップなどを含めた重量と、武器本体側の基礎重量を別々に扱っている可能性があります。記事では、実際のインベントリ表示である5.3kgを基準とします。
アタッチメントと改造
マルガッハの面白いところは、拾った時点ですでに完成していることです。専用のホロサイト、レーザー照準器、フォアグリップなどが装着されており、古い解析データではマズルブレーキも固定装備として記録されています。実在パーツと照合すると、見た目は本格的なモダナイズドSaigaです。マルガッハのレーザーは通常操作では外せないため、単なる着脱式アタッチメントではなく、武器側へ組み込まれた装備として扱われています。
マガジンは通常のサイガD-12系と共通で、標準8発のほか12発拡張マガジンや20発ドラムマガジンにも対応します。特に20発ドラムを付けたときの連戦性能は強烈です。オープンコリメーターサイトとPAO 2Xスコープも対応アタッチメントとして使えます。ただ、マルガッハには最初から専用の光学照準器が付いているため、通常版サイガとまったく同じ感覚でサイトを載せ替える銃ではありません。
入手方法
マルガッハD-12MTを入手するには、アルティメットエディションまたはUltimateへのアップグレードが必要です。デラックスエディションだけでは入手できません。デラックスからアルティメットへアップグレードすると、追加の武器としてマルガッハが使えるようになります。ゲームを始めた瞬間にインベントリへ入るわけではなく、メインクエスト「干し草の針」を進めたあとに始まる「求めよ、さすれば見出さん」で、各地のジャーナリストの隠し場所を探して回ります。マルガッハが入っているのはプリピャチの最後のジャーナリストの隠し場所です。建物へ入る際のコードは2021。同じ場所ではM701のユニーク版Hunterや、PSZ-21Wシュトゥルムも入手できます。つまりアルティメットエディション特典ではありますが、序盤から使える課金武器ではありません。プリピャチまで進めないと取れないので、手に入るころには通常版サイガD-12も普通に使える時期になっています。この入手タイミングは惜しいところです。
使ってみた感想
サイガD-12系そのものの評価は高いです。脱着式マガジンによるリロードの速さと連射力がよく評価されていて、20発ドラムを付ければ複数のミュータント相手でも止まらず撃ち続けられます。テキサンの一発の威力を評価する人がいる一方、Saiga系の素早いマガジン交換を選ぶ人も多いです。マルガッハについても評価は近く、通常サイガより上の派生として見る人がいます。SaigaからSPSA-14へ替えたことを後悔して、さらに上としてマルガッハを選ぶという話もあります。
一方で、入手できるのが遅いことと、アルティメットエディション限定なのは明確な弱点です。通常のサイガD-12自体がすでに強く、ストーリー中にも入手できるため、マルガッハがなければ困るというタイプの武器ではありません。それでも、角張ったレールハンドガードにホロサイト、レーザー、フォアグリップまで盛った姿は格好いい一挺です。通常のサイガD-12を最後まで使いたい人向けに、全部載せの特別仕様を用意したような一挺です。マルガッハD-12MTは、ただ火力を上げたサイガではなく、通常版の強さをそのままに精度と装備を盛った、アルティメットエディションらしい豪華版サイガです。









