「M701スーパー」をもとにした、予約特典と上位版のスナイパーライフル。
「ハンター」
「ハンター」の詳しい説明
迷彩性を向上させることに特化して改修されたライフル。特に森林において、狙撃に対して迎撃するのに最適。

ハンター(Hunter)は、.308弾を使うボルトアクション式スナイパーライフルで、M701スーパーのユニーク版です。デラックスエディションの追加武器として用意されていて、通常版を持っているだけでは入手できません。アルティメットエディションにも含まれています。
ゲーム内の説明では、森林での対狙撃戦を想定して迷彩性能を高めたM701です。オリーブグリーンの銃身とストックに迷彩布を巻き、ストックには予備弾を保持するホルダーまで追加されていて、通常のM701スーパーよりだいぶゾーンに似合う姿になっています。
性能は、少し入り組んでいます。主な数値は通常のM701スーパーとほぼ同じですが、発売初期のデータでは、反動や拡散が通常版より良くなっていました。
元ネタのRemington Model 700
M701スーパーの元ネタについては資料が割れています。実銃では、Remington Model 700にProMag Archangel系のストックを組んだものです。見た目を比較すると、こちらのほうが説得力があります。実際にProMagはRemington Model 700ショートアクション用のArchangel 700 Precision Elite Stockを販売しており、ゲームのM701スーパーも、このストック特有のピストルグリップや調整式チークピース、太いフォアエンドに近い形です。Remington Model 700系のカスタムライフルです。Sako TRGそのものと断定するには、外観上無理があります。

Remington Model 700は1962年に登場したアメリカ製のボルトアクションライフルです。設計を率いたのはRemingtonの技術者Mike Walkerで、1940年代に開発されたModel 721と722を発展させる形で作られました。もともとは狩猟やスポーツ射撃向けですが、Model 700系のアクションは軍や警察向けの狙撃銃にも使われました。有名なのが米陸軍のM24で、Remington自身もModel 700を基礎にした軍用例としてM24を挙げています。ゲーム内でM701スーパーが大陸ではスポーツ銃として扱われながら、ゾーンではミュータントハンターやプリピャチへ向かうストーカーに人気という設定なのも、この実銃の出自とはよく合っています。

ゲームモデルと実銃の違い
通常のM701スーパーは、Remington Model 700そのものというより、Model 700のアクションを現代的なストックへ載せ替えたカスタム銃に近いです。ハンターでは、ここからさらに手が入ります。全体をオリーブグリーン系に変更し、銃身からフォアエンド周辺へ迷彩布を巻き、ストック側面には予備弾ホルダーを追加。銃口にはマズルブレーキも付いています。通常版のM701は少しきれいすぎる、射撃場からそのまま持ってきたような見た目ですが、ハンターは急に使い込まれた狩猟銃らしくなります。ただし、迷彩布や予備弾ホルダーまで含めて実在する特定のModel 700仕様の再現ではありません。Remington Model 700系カスタムをベースにしたゲームオリジナル仕様と見るのが安全でしょう。
旧三部作にはM701がいない
M701スーパーもハンターも、『Shadow of Chernobyl』『Clear Sky』『Call of Pripyat』の旧三部作には登場しません。ただし、Hunterという名前には旧作ネタがあります。初代『Shadow of Chernobyl』の100ラッズ・バーには、そのままHunterという名前のストーカーがいます。彼から受けられるのが、家宝のライフルを荒廃領域から取り戻すクエストで、Hunterはブラッドサッカー狩りに出かけた際に銃を落としてしまい、プレイヤーへ回収を頼みます。
ところが、この家宝のライフルには妙な所があります。製品版で実際に拾うのは普通のソードオフ二連ショットガンです。一方、依頼アイコンにはTOZ-34が使われ、ゲームファイルにもTOZ-34が残っています。そのため、開発途中ではTOZ-34を家宝の狩猟銃として使わせる予定だった可能性があります。ただ、初代にはHunterという名の狩人がいて、その人物に家宝のライフルを取り戻すクエストがあり、今作では狩猟銃を元にしたM701の固有版がHunterという名前になっています。偶然か小ネタなのかは不明ですが、旧作を知っていると少し気になる名前です。
通常のM701スーパーとの性能差
| 項目 | M701スーパー | ハンター |
|---|---|---|
| ダメージ | 160 | 160 |
| 防具貫通 | 3.0 | 3.0 |
| 連射速度 | 29rpm | 29rpm |
| 装弾数 | 5発 | 5発 |
| 重量 | 4.50kg | 4.50kg |
現在のゲームデータでは、ハンターと通常のM701スーパーは同じ主要値になっています。別の表示値でも、ダメージ、貫通、連射速度、精度は同じです。ただ、この点は少し気になります。2024年末にゲームファイルから数値を抽出した古いデータでは、通常M701の反動値が1000、拡散値が543なのに対し、ハンターは900と380になっていました。さらにハンターには8倍スコープとマズルブレーキが固定装備として記録されています。つまり、少なくとも初期データ上では完全な色違いではなかったようです。
現在はアップデート2.0まで武器バランス調整が何度も入っています。少なくともダメージが大幅に上がるとか、装弾数が増えるような分かりやすい上位版ではありません。見た目はどう見ても通常版より強そうなんですけどね。
アタッチメントと改造
ハンターは最初から8倍スコープと専用のマズル周辺パーツを備えています。スナイパーライフル用サプレッサーは装着でき、ハンターにサプレッサーを付けて運用しているプレイヤーも多くいます。
ややこしいのが、M701用アンダーバレルショットガンのホールメーカー-Lです。対応武器の一覧にはハンターも入っていますが、実際にはハンターに付けられません。迷彩布で下側レールが覆われていることが原因ではないかと言われています。
この差は結構大きいです。通常のM701スーパーはホールメーカー-Lを付ければ、遠距離は.308、近距離は12ゲージという変な万能武器になります。ハンターでこれが使えないなら、見た目と引き換えに拡張性を落としていることになります。マガジンについては、通常入手できる拡張マガジンはありません。5発撃ったらボルト操作とリロード、この不便さまで含めてM701です。
入手方法
ハンターはデラックスエディション特典です。アルティメットエディション限定ではありません。2026年3月のエディションのアップグレード案内でも、デラックスエディションの武器として挙がっています。アルティメットエディションでも入手できます。アルティメットにはデラックスの中身が含まれているためです。
ゲーム内ではサイドクエスト「求めよ、さすれば見出さん」で回収します。メインクエスト「干し草の針」を終えたあと、個人の隠し場所に入るジャーナリストのフラッシュドライブを取ると、クエストが始まります。各地にジャーナリストの隠し場所が追加され、デラックスエディションを持っていれば、その中にハンターも入ります。ハンターが入っているのは、プリピャチにある13番目のジャーナリストの隠し場所です。ブックストア西側にある無名の建物へ入り、テンキーに2021と入力。鍵のかかった部屋を開け、バルコニー付近のスタッシュを調べるとハンターを入手できます。
本来はそれまでのジャーナリストの隠し場所を回っていくと、最後のメッセージから場所と暗証番号へたどり着く流れです。ただし、前の12個を全部回収すること自体は必須ではありません。プリピャチへ行ける状態で建物と暗証番号2021を知っていれば、13番目へ直接向かえます。つまりデラックスエディションの特典ではあるものの、ゲーム開始直後にもらえる武器ではありません。普通に進めるとプリピャチ到達までお預けです。この仕様は少し惜しいところです。せっかく見た目がいいのに、手に入るころには本編も終盤です。
なお、2026年3月から、スタンダードエディションを買った人もデラックス/アルティメットへアップグレードできます。発売時にStandardを買った場合でも、現在は後からハンターを追加できます。
使ってみた感想
ハンター単体というよりM701スーパー系そのものが好きな人に刺さっている印象です。ボルトアクションライフルの話では、ハンター版の評判がよく、M701とSVUを比べても、.308 APを一発ずつ叩き込む感覚が気持ちいい一方で、5発しか入らないマガジンを惜しむ声もあります。威力と汎用性、それに見た目を気に入っているプレイヤーも多いです。ただし同時に、プリピャチまで行かないと取れないので、New Game+のような仕組みがない通常プレイでは使える期間が短いのが不満です。
この銃の弱点は、だいたいそこに集約されます。M701スーパーそのものは強い。ハンターは見た目もいい。でも、入手が遅い。そして5発マガジンのままです。さらに通常M701なら使えるホールメーカー-Lがハンターでは使えないという報告まであるので、性能だけを見れば、必ずしもハンターへ乗り換える必要はありません。それでも、この迷彩は似合っています。森の中で伏せて待つ狙撃銃という公式設定に合わせて、明るい迷彩塗装ではなく布をぐるぐる巻いただけというのも、いかにもS.T.A.L.K.E.R.らしいです。M701スーパーが好きでデラックスエディションを持っているなら、性能差よりこっちの見た目で使いたくなる銃だと思います。









