「サイガD-12」の固有版のショットガン。Cost of Hopeで追加された。
ガーディアン
ガーディアンの詳しい説明
「…何者かであるかより、何の大義に仕えるかが重要だ。」

ガーディアン(Guardian)は、12ゲージ弾を使うセミオートショットガンで、サイガD-12のユニーク版です。2026年8月20日配信の大型拡張「Cost of Hope」で追加されました。通常のサイガD-12でも近距離では十分に強いのですが、ガーディアンは装弾数を14発に増やし、最初からコリメーターサイトを付けた終盤向けの一挺です。
ゲーム内の説明には「…何者かであるかより、何の大義に仕えるかが重要だ」という一文があり、デューティーとフリーダムの対立を描く「Cost of Hope」によく合っています。ガーディアンは旧作から再登場したズールーが使うショットガンなのに、プレイヤーが手に入れるのはマフカを支持するフリーダムのルートです。持ち主と入手ルートが食い違う、少し変わったユニーク武器です。
| 項目 | サイガD-12 | ガーディアン |
|---|---|---|
| ダメージ | 140 | 140 |
| 貫通 | 3.0 | 3.0 |
| 連射速度 | 600rpm | 600rpm |
| 装弾数 | 8発 | 14発 |
| 重量 | 3.60kg | 4.34kg |
ダメージ、貫通、連射速度は通常のサイガD-12と同じで、違うのは装弾数と重さです。サイガの強みだった一発の重さと速い連射はそのままに、一番の弱点だった弾切れを起こしにくくした銃です。
8発に対して14発なので、6発多く撃てます。ブラッドサッカーのように素早く詰めてくるミュータントには、この差がはっきり出ます。通常版なら途中でマガジンを替える場面でも、ガーディアンならそのまま撃ち続けられます。重さは0.74kg増えるので、荷物を多く持ち歩くときは少し気になります。
元ネタのSaiga-12K
元ネタは、ロシアのイズマッシュ(Izhmash)が作ったセミオートショットガン、Saiga-12Kです。名前のSaigaは、中央アジアなどに住むレイヨウのサイガから来ています。

Saiga-12はAK系ライフルの機構を使ったショットガンで、見た目がAKに似ているのは偶然ではありません。機関部の右側の大きなセーフティレバー、上面の取り外せるダストカバー、ガス圧で動く仕組み、回転式ボルトによる閉鎖と、AKの作りを受け継いでいます。ただ12ゲージ弾はライフル弾より太く形も違うので、弾を送る所と排莢する所には専用の作りが必要でした。
大きな特徴が、取り外せる箱型マガジンです。ポンプアクション式のショットガンには銃身の下に細長いチューブマガジンを持つものが多いのに対し、Saiga-12はAKのように銃の下へ箱型マガジンを差し込みます。ガーディアンで目立つ、大きく曲がったマガジンの元になった作りです。
Saiga-12Kは、短い銃身と折り畳み式のストックを備えた型です。狩猟用ショットガンとして始まったSaigaシリーズの中でも、取り回しを優先した、警備や近距離での使用を思わせる姿です。
Saiga-12の開発史
AKシリーズを作っていたイズマッシュは、ソ連崩壊後の1990年代に民間向けの銃の事業を広げ、その中でAK系の機構を使うSaigaシリーズが生まれました。Saiga-12は1990年代後半に登場し、狩猟やスポーツ射撃向けのショットガンとして売られます。

最初は民間向けの猟銃としての性格が強い製品でしたが、AKと同じ機構を持ち、箱型マガジンを替えられることから、戦闘向けの用途にも使われるようになりました。銃身を短くしたSaiga-12Kや、改良型のSaiga-12K-030も登場します。2008年の展示会ARMS & Huntingでもイズマッシュのブースに並び、2013年の展示会ではSaiga-12K-030などの派生型が紹介されました。AKの技術を民間向けのショットガンに応用した銃を、ゲームではソ連時代のAKを思わせる茶色の外装に戻しているわけです。
旧作のズールー
ガーディアンそのものは「Cost of Hope」で加わった武器ですが、持ち主のズールーは『Call of Pripyat』から登場しています。旧作のズールーは、ヤノフ駅の近くの塔で暮らす元デューティーの隊員です。プリピャチへ向かうために地下通路を抜ける仲間を集める場面で、隊の中心として協力してくれます。
旧作のズールーが使っていたのは、ユニークのRP-74機関銃です。大型の武器を持つ頼れる火力担当だったので、大容量のショットガンを使う姿にもあまり違和感はありません。旧作のズールーを覚えていると、デューティーとフリーダムをめぐる今回の物語は、少し違って見えるはずです。
ゲームのモデルと実銃の違い
通常のサイガD-12は、FAB Defense AG-47系のピストルグリップやAK系のサイドマウントを付けた、黒い近代的なSaiga-12Kです。ガーディアンは外見が大きく変わり、茶色いベークライト風のピストルグリップとマガジン、銃身の上に伸びた高いサイトリブが目立ちます。現代のタクティカルショットガンから、急に昔のソ連製AKらしさが戻った姿で、ズールーが持っていても妙に似合います。
茶色いグリップは、古いAK系の樹脂製グリップを思わせる形と色です。ソ連製AKの部品にはフェノール樹脂やガラス繊維を使った成形材料の物があり、赤茶色の見た目で知られています。一般にベークライトと呼ばれますが、実際の材料は部品や作られた時期で違います。
マガジンも古いAKの樹脂製弾倉を思わせる茶色です。ただ12ゲージ弾は太いので、実銃のAK用マガジンとSaiga-12用マガジンは互換ではありません。ガーディアンの弾倉も、色と雰囲気はAK風で、作りはSaiga-12系のものです。14発という装弾数はゲーム向けの数です。
Saiga-12系には銃身の上に照準器やリブを付けた型もありますが、Saiga-12Kは作られた時期や仕様でストック、サイト、ハンドガードが違い、あとから部品を替えた個体も多い銃です。ガーディアンは、Saiga-12K系をズールー用にカスタムしたゲーム独自の仕様です。
アタッチメントと改造
ガーディアンは、最初から拡張マガジンとコリメーターサイトを付けています。コリメーターサイトは近距離ですばやく狙いを合わせるための照準器で、散弾でも敵の中心を狙いやすくなります。最初から付いているので、照準器を探して付ける手間もかかりません。
通常のサイガD-12には、12発の拡張マガジン、20発のドラム、ペアマガジンなどの選択肢がありますが、ガーディアンは通常版とアタッチメントの互換が完全ではなく、これらを全部そのまま付けることはできません。20発ドラムを付けた通常版と、14発を最初から持つガーディアンでは、使い方の方向が少し違います。
パッチ2.0.5では、ズールーとのボス戦の間のガーディアンの耐久性を引き上げる修正が入りました。DLCの配信後も調整が続いている銃です。
入手場所
ガーディアンは、「Cost of Hope」のマフカ/フリーダムルートでしか手に入りません。物語の中盤のクエスト「精神の破壊力」で最終的にマフカを支持するとフリーダム側へ進み、最後のメインクエスト「奇跡の代償」で手に入ります。ズールーとの対決へ進む前にマフカに話しかけると、ガーディアンを渡されます。「精神の破壊力」での選択が、そのまま手に入る銃を分けることになります。
ズールー/デューティー側へ進んだ場合、代わりに手に入るのはGP3Aのユニーク版ムリヤです。1周ではガーディアンとムリヤを両方は取れないので、集めたいなら、マフカとズールーのどちらを支持するか決める前に手動でセーブしておきましょう。
ズールーとのボス戦では、ズールー自身がガーディアンを使います。フリーダムのルートでは、それがマフカからプレイヤーへ渡されます。この銃がどういう経緯でマフカの手に渡ったのかは、ゲームの中では語られません。
海外での評価
海外の掲示板では、通常のサイガD-12がもともと対ミュータント用によく名前の挙がるショットガンで、サイガを使い続けている人が多くいます。「Cost of Hope」の配信後は、サイガからガーディアンへ乗り換えたという声も出ています。装弾数とリロードの速さが特に評価されていて、サイガやガーディアンは強いという前提で、ほかのショットガンと比べられることもよくあります。
ただ、20発ドラムを付けられる通常のサイガも相変わらず強く、何でもガーディアンのほうが上というわけではありません。通常版をしっかり改造してあるなら、無理に乗り換える必要はないでしょう。8発のマガジンのまま通常版を使っているなら、ガーディアンに持ち替えるとリロードまでの余裕がはっきり増えます。14発を抱えたまま素早く扱え、拾った時点で完成しているSaigaというのが、この銃の一番の持ち味です。









