「フォーラ-221」の固有版のアサルトライフル。
ディサイダー
ディサイダーの詳しい説明
フォーラ-221の初期型、中古品。前の所有者は明らかにアップグレードに金をかけている。

ディサイダー(Decider)は、5.45×39mm弾を使うブルパップ式アサルトライフル、フォーラ-221のユニーク版です。ゲーム内ではフォーラ-221の初期型を改造した中古銃という扱いで、前の持ち主がアップグレードに相当な金をかけた一挺です。黒い上部にオリーブグリーンの下部を合わせたツートーンの外装で、通常版と見分けられます。
一番の違いはダメージで、通常版の17に対してディサイダーは20です。貫通・連射速度・射程は変わらないので、フォーラ-221の扱いやすさはそのままに、一発の威力だけを上げた銃と考えると分かりやすいです。
| 項目 | フォーラ-221 | ディサイダー |
|---|---|---|
| 使用弾薬 | 5.45×39mm | 5.45×39mm |
| ダメージ | 17 | 20 |
| 貫通 | 2.0 | 2.0 |
| 連射速度 | 800rpm | 800rpm |
| 最適射程 | 22m | 22m |
| 装弾数 | 30発 | 30発 |
| 射撃モード | 単発/フルオート | 単発/フルオート |
元ネタのTavorとFort-221
元ネタは、イスラエルのIWIが製造するTavorシリーズです。シリーズの基本形は軍用のTAR-21ですが、フォーラ-221の外見はアメリカ向け民間仕様のTavor SAR TSB16に近い形をしています。一方、フォーラ-221という名前はウクライナのFort-221から来ています。イスラエル生まれの銃と、そのウクライナ製の派生型の両方を取り込んだ銃です。

Tavorの特徴は、弾倉と作動機構をグリップより後ろに置いたブルパップ構造です。AKやAR系のライフルはグリップの前に弾倉がありますが、Tavorでは引き金の後方、肩に当てる部分の近くに弾倉を差します。銃身を極端に短くしなくても全長を詰められるので、建物の中や車両の周りでも取り回しやすくなります。
外装は樹脂を多用し、グリップから後部のストックまでひと続きの形にまとめています。ストックは機関部を収める後部ハウジングと肩当てが一体で、AR-15系のようにチューブへ市販の伸縮ストックを付ける作りとは違います。ディサイダーもこのTavorらしい形をそのまま受け継いでおり、上部には照準器を載せるレールがあります。
Tavorの開発史
Tavorは、イスラエル軍の歩兵用ライフルを更新する流れの中で生まれました。イスラエル軍は長くM16系やM4系を使い、国産のGalilも採用してきました。新しいライフルでは、携帯性と取り回し、光学照準器との組み合わせが重視されました。ブルパップ方式はイギリスのL85やオーストリアのSteyr AUGで先に実用化されており、Tavorはその方式をイスラエル軍の要求に合わせてまとめた銃です。
軍での導入は2006年に進み、2009年には歩兵の装備をさらに小型のMicro-Tavorへ移す方針が決まりました。TAR-21が基本型、CTAR-21が短銃身型、MTAR-21がMicro-Tavor系で、MTAR-21はX95の名前でも知られています。ディサイダーの外見は、小型のX95よりも従来型のTavor SARやTAR-21に近いものです。

ウクライナとのつながりは2008年からです。ウクライナのFortとIWIが、Tavorなどをウクライナでライセンス製造するための協力を進め、その中からFort-221が生まれました。元のTAR-21は5.56×45mm NATO弾を使いますが、Fort-221にはAK-74系と同じ5.45×39mm仕様も用意されています。外国製のブルパップを導入しながら、手持ちの東側の弾薬をそのまま使えるわけです。Fort-221はウクライナの特殊部隊や治安機関に配備されました。
ゲームのフォーラ-221とディサイダーが5.45×39mm弾を撃つのは、このFort-221の仕様に合わせたものです。
旧作での扱い
ディサイダーは『Heart of Chornobyl』で初めて登場したユニーク武器で、旧三部作に同名の銃はありません。通常のフォーラ-221も今作からの銃です。旧作のブルパップといえば、L85系をモデルにしたIL 86、OTs-14 GrozaをモデルにしたサンダーS14、FN F2000をモデルにしたFT 200Mなどでした。
名前には旧作との小さなつながりがあります。『Clear Sky』と『Call of Pripyat』には、ウクライナのFort-12拳銃を元にしたFora系の拳銃が登場しました。同じメーカーを思わせる名前が、旧作の拳銃から今作のライフルへ移った形です。
ゲームのモデルと実銃の違い
銃好きが気になるのは口径の刻印です。フォーラ-221の銃身には「5.56 NATO 1/7」と刻まれ、レシーバーにも5.56mm仕様を思わせる表示が残っています。5.56 NATOは実銃の弾薬名、1/7はライフリングのねじれ率です。ゲーム内の口径は5.45×39mmなので、3Dモデルの刻印と使う弾が合っていません。
発射機構も実銃とは組み合わせが違います。外形の手本になったTavor SAR TSB16はアメリカの民間市場向けのセミオート専用ですが、ディサイダーは単発とフルオートを切り替えられます。外見はSAR系、名前と弾薬はFort-221系、発射機構は軍用Tavorという、いくつものTavor系を合わせた銃です。
アタッチメントと改造
アタッチメントはフォーラ-221と共通です。照準器はホログラフィックサイト、RNBW 2倍スコープ、ACOG 4倍スコープ、銃口にはアサルトライフル用サプレッサーを付けられます。カーロドと共用の40発大容量マガジンも使えるので、フォーラ-221に慣れていればそのまま乗り換えられます。
800rpmで撃つ銃なので、40発マガジンはかなり役に立ちます。フルオートで撃ったときのリロードの回数が減り、近距離の撃ち合いで弾切れの間が生まれにくくなります。最適射程は22mで、遠くを狙う銃ではありません。照準器は近距離の敵も追いやすいRNBW 2倍が扱いやすく、遠くの敵を単発で狙う場面が多いならACOG 4倍も選べます。
技術者の改造も通常版と同じ傾向で、反動、照準時の扱いやすさ、耐久性などを調整できます。改造には排他的な選択肢があるので、すべてを同時には付けられません。もともとダメージを強化した銃なので、反動と集弾を整える改造から入れると、フルオートで狙った所へ弾を集めやすくなります。
入手場所
入手に関わるのは、セメント工場のサイドクエスト「招かれざる客」です。コンクリート・フォレストでミスリク・ジーニアスに話しかけると、地下でなくした銃の回収を頼まれます。
地下ではネズミ型のミュータントが出るほか、奥にブーラーが2体います。ブーラーは念動力で周りの銃を操って撃ってくるので、物陰を使いながら片付けましょう。戦闘のあと、階段から上の通路へ進むとディサイダーを拾えます。銃はかなり傷んでいるので、持ち帰ったら修理が必要です。
地下にはサシュコ・エイトボールというストーカーの遺体があります。持っているPDAを読むと、ミスリクの話には裏があり、別のストーカーを危険にさらした事情が分かります。PDAを見ておけば、戻ったときにミスリクを問いただせます。
地上でミスリクに話しかけると、銃を返すか自分の物にするかを選べます。返さずに持ち帰ればディサイダーは自分の装備になります。返すとこの銃は手に入らず、選択によってその後の展開も少し変わります。銃が目的なら、返さない方を選びましょう。
ほかのユニーク版
フォーラ-221のユニーク版には、ディサイダーのほかにララバイ(Lullaby)があります。アルティメット・エディションの特典に含まれる銃で、専用の外装にサプレッサーを組み込んだ仕様です。ケミカルプラントの軍用倉庫にあるジャーナリストの隠し場所で手に入ります。威力を上げたディサイダーに対し、ララバイは静かに撃てることが持ち味です。
海外での評価
海外の掲示板では、ディサイダーは「見た目だけでなく、通常版より本当にダメージが高いユニーク武器」として挙げられることが多いです。ユニーク武器の中には外装や初期装備だけが違う物もあるので、数字で差がある点が評価されています。
使い方としては、ディサイダーを近距離のフルオート用、クラスターファックを遠距離用に分ける声が目立ちます。800rpmと40発マガジンで接近戦を受け持ち、中距離では単発で頭を狙う使い方です。
不満は、入手したときの状態が悪く修理費がかかることです。依頼主を知らないまま先に地下で拾ってしまい、クエストアイテムとして持ち歩くことになったという話もあります。AKM-74Sからフォーラ系へ移ったばかりなら主力になりますが、強化済みのカーロドを使っている段階なら、ダメージ3の差だけで乗り換えるほどではありません。









