「AKM-74S」の固有版のアサルトライフル。
コンバタント
コンバタントの詳しい説明
「ドミトロと私は、ゾーンで取り組んでいるとあるパズルについて話し合っていたところなんだが、どうにも全てのピースをはめ込むことができないんだ。手を貸してくれないか?」

コンバタント(Combatant)は、AKM-74Sをベースにしたユニーク武器です。5.45×39mm弾を使う30発装填のアサルトライフルで、通常のAKM-74Sとは違うウッドランド系の迷彩塗装が入っています。入手できるのも普通の拾い物ではなく、序盤のメインストーリーでウォードのコルシュノフ大佐と会う場面です。
見た目は強そうな特別仕様ですが、火力はそれほど上がりません。むしろ特徴は普通のAKM-74Sより長持ちすることです。
| 項目 | コンバタント | AKM-74S |
|---|---|---|
| 使用弾薬 | 5.45×39mm | 5.45×39mm |
| ダメージ | 23 | 23 |
| 貫通 | 1.0 | 1.0 |
| 連射速度 | 600rpm | 600rpm |
| 最適射程 | 20m | 20m |
| 最低威力保持 | 65% | 65% |
| 装弾数 | 30発 | 30発 |
| 重量 | 3.30kg | 3.30kg |
| 耐久指数 | 1875 | 1625 |
| 基本価格 | 12,500 | 10,000 |
ダメージも貫通も通常版と同じです。その代わり耐久指数が1625から1875へ上がっています。別の解析でも、コンバタントは最大耐久2250、通常AKM-74Sは1950となっており、同じ条件なら約250発ぶん長く撃てる計算になっています。地味ですが、『S.T.A.L.K.E.R. 2』は銃が結構すぐ傷むので、この地味さが意外とありがたいです。
元ネタのAKS-74/AK-74M系
ゲームではAKM-74Sという名前ですが、その名前の実銃はありません。実銃としては、AK-74MをベースにAKS-74系の三角形メタルストックを組み合わせたモデルとみられます。実銃名は1つに決まらず、AKS-74とAK-74Mを混ぜたモデルです。

実銃の名前を整理すると、AKMは7.62×39mm弾を使う古い系列。AK-74は5.45×39mm弾へ移行した後継系列。AKS-74はそのAK-74に折りたたみ式ストックを付けたモデルです。なので「AKM-74S」というSTALKERの名称は、実銃の正式名称とは違います。コンバタントで一番目につく三角形の金属ストックは、実銃のAKS-74に近いですが、ゲームの銃には緑系のハンドガードや迷彩などが加わっているので、実在のAKS-74そのままではありません。
AK-74とAKS-74
AK-74系列がソ連軍に採用されたのは1974年です。ソ連はそれまで使っていた7.62×39mmのAKMから、より小口径で反動の軽い5.45×39mm弾へ移行しました。1974年3月にはAK-74と軽機関銃RPK-74を含む新しい5.45mm小火器体系が正式採用されています。

AKS-74も同じ系列です。Sはロシア語のSkladnoy、折りたたみ式という意味。固定ストックのAK-74に対し、AKS-74は左側へ折りたためる三角形の金属ストックを採用しました。それ以前のAKMSには銃の下側へ折りたたむストックがありましたが、AKS-74では横へ折る方式に変更されています。ストックを伸ばしたときの安定性も改善されました。弾はゲームと同じ5.45×39mm。実銃のAK-74系も30発マガジンを標準的に使用し、発射速度はおよそ600〜650発/分です。ゲームのコンバタントが600rpmなのは、このあたりまで素直です。
その後、1991年にはAK-74Mが登場します。こちらは三角形の金属ストックではなく、通常の固定ストックに近い形をした黒い樹脂製ストックを左側へ折りたためるようにしました。光学照準器用のレールなども標準化されています。『S.T.A.L.K.E.R. 2』のAKM-74Sは、このAK-74M側の要素と昔のAKS-74のストックを混ぜています。実銃そのままというより、シリーズ独自のAKです。
旧三部作のAkm 74/2
コンバタントというユニーク武器そのものは、旧三部作には登場しません。ただしベースになったAKは、STALKERでは最古参クラスです。『Shadow of Chernobyl』ではAkm 74/2という名前で登場し、軍人、デューティー、傭兵やストーカーなどが広く使用していました。元ネタはAKS-74系です。『Clear Sky』でもAkm-74/2として続投。『Call of Pripyat』まで含めて、シリーズを通してゾーンではおなじみの5.45mmライフルでした。
初代にはさらに、ストレロクのアグロプロム地下の隠れ家で見つかるFast-shooting Akm 74/2というユニーク版もあります。こちらは発射速度を上げ、反動を減らし、耐久性も改善したAKでした。ただし、これはコンバタントとは別物です。今回調べた範囲では、コンバタントという名前や迷彩仕様が旧作ユニーク武器から直接復活したという資料は見つかりませんでした。旧作ネタは、むしろ通常のAKM-74Sの側にあります。『S.T.A.L.K.E.R. 2』のAKM-74Sには旧三部作にあった穴付きハンドガードの雰囲気が残っており、緑色の外装もシリーズで昔から使われてきたAKの見た目を引き継いでいます。そこへコンバタントだけ迷彩を追加した感じです。
コンバタントだけの違い
見た目以外の差は、まず耐久性です。通常版が耐久指数1625なのに対し、コンバタントは1875。火力、貫通、連射速度、射程、重量は同じです。
もう一つ、少し資料が割れているのが取り回しです。ある解析では、コンバタントに通常版より素早く照準へ移行でき、照準中の移動も速くなる隠し補正があると記録されています。ところが別の抽出値を見ると、コンバタントと通常AKM-74Sはいずれも照準時間0.5秒、照準中移動85%になっています。少なくとも耐久性が高いことは複数の解析資料で一致しています。操作性については内部パラメータの読み方や別の補正が絡んでいる可能性があります。
アタッチメントと改造
対応アタッチメントは多いです。コンバタントにはPSO 4倍スコープ、アサルトライフル用サイレンサー、連結マガジン、大容量マガジン、GP-25を装着できます。大容量マガジンはAK-74系の45発マガジン。実銃としては、RPK-74用6L18系に当たる45発マガジンです。これを付けるとだいぶ使いやすくなります。PSO 4倍スコープとサプレッサーで中距離のヘッドショット用にしてもいいし、45発マガジンとGP-25を載せて普通のアサルトライフルとして振り回してもいい。AKらしく、好きに盛れます。
技術者の改造も基本的にはAKM-74S系。照準速度、照準精度、反動、重量、弾道、貫通性能などを伸ばせます。途中には排他的な分岐もあるため、表示される強化を全部同時には取れません。
入手方法
ここは情報によって説明が大きく違います。メインクエスト「再びボタ山へ」でコルシュノフ大佐に珍しいPDAを見せると、もらえます。ただ、実際にはそれだけでは取れない場合があります。
条件は、まず序盤の「干し草の針」で、ウォードセンサーをゾトフ大尉ではなくリヒターへ渡すことです。その後の「答えには代償が伴う」でX-18研究所へ入るとき、ウォードに発見されるルートへ入ります。この状態で「再びボタ山へ」へ進み、コルシュノフに珍しいPDAを見せるとコンバタントを入手できます。この「ウォードに発見される」が結構大事なようです。センサーを渡していても、X-18研究所をウォードに気づかれずに抜けると別の会話になり、コンバタントはもらえません。ゾトフ大尉へセンサーを渡した場合も、コンバタントは手に入りません。
なので、確実に狙うなら、センサーをリヒターへ渡す→X-18でウォードに見つかる→「再びボタ山へ」で珍しいPDAをコルシュノフに見せる、という流れです。
コルシュノフの分解・組み立て
条件を満たして部屋へ入ると、印象に残る専用シーンがあります。コルシュノフ大佐がコンバタントを取り出し、マガジンを抜き、薬室を確認。その場でAKを分解してテーブルへ並べます。そして残った本体をスキフへ渡す。スキフは黙って組み直します。ここ、銃好きには楽しいシーンです。一連の動作は細かく作り込まれており、ガスチューブ、ボルトキャリア、リコイルスプリング、ダストカバーを戻して最後にマガジンを装着するところまで再現されています。
実銃の通常分解とは少し違います。実際、コルシュノフはクリーニングロッドを外さず、ボルトもキャリアから分離していません。まあ、面接でAKを全部バラされても困ります。シーンのテンポを考えると、このくらいがうまく収まっています。そして組み立てが終わったコンバタントは、自動ではインベントリに入りません。カットシーン終了後、テーブルに置かれた銃を自分で拾います。発売初期には物理演算でテーブルから落ち、下に転がっていたという報告まであります。見逃して部屋を出ないようにしてください。
もう一つ、笑えない小ネタがあります。発売直後は、あれだけ格好いい組み立てシーンを見せられたあと、耐久度0%のコンバタントを渡されたという報告が多くありました。これはテーブルへ落ちて壊れたわけではなく、最初からその状態だったという報告もあります。0%だったら、コルシュノフ大佐に文句を言いたくなる気持ちは分かります。
ドラウンドや通常版との違い
序盤にはAKM-74S系が妙に充実しています。ヴァリク・ルモックスのAKM-74S、ドラウンド、コンバタント。この3本が近い時期に手に入ります。コンバタントとドラウンドを解析値で比べると、ダメージ23、貫通1.0、600rpm、30発、3.30kgは同じです。違うのはコンバタントのほうが耐久性に余裕があること。ドラウンドはその代わり、最初からGP-25と連結マガジンが付いています。ヴァリクのAKは4倍スコープ付きで序盤の狙撃には便利ですが、現在の解析値ではダメージ18、耐久指数1063。コンバタントのほうが素のAKとして扱いやすいです。
コンバタントは派手な特殊能力こそありませんが、普通のAKM-74Sを少し丈夫にして、迷彩を塗ったものくらいに考えると分かりやすいです。
使ってみた感想
好みが分かれる銃です。AKM-74SとAKM-74Uの人気投票では、フルサイズAK派からコンバタントを名指しする声があり、ドラウンドとの比較でも「コンバタントのほうが耐久性と取り回しがいい」という評価が出ています。一方で「ほぼ見た目違いに感じる」という反応もあります。
これはどちらも分かります。ダメージや貫通が上がっているわけではないので、撃ってすぐ分かるような強化ではありません。でも、序盤から中盤は5.45×39mm弾が大量に手に入り、AK用アタッチメントも揃えやすい。コンバタントはそこへ高めの耐久性まで付いてきます。実際、序盤から中盤用のAKとして気に入って使っているという声は残っています。終盤になると貫通1.0がさすがに苦しくなります。
ただ、コンバタントの魅力は強さではありません。コルシュノフが目の前でバラしたAKをスキフが無言で組み直す。そのあとテーブルに残された迷彩AKを持ってゾーンへ戻る。性能より、手に入れた場面ごと覚えているタイプのユニーク武器です。こういう銃のほうがSTALKERでは残ります。









