「AKM-74S」の固有版のアサルトライフル。
ヴァリク・ルモックスのAKM-74S
ヴァリク・ルモックスのAKM-74Sの詳しい説明
旧式のAKM-74S。何千発もの弾丸を放ってきたに違いない。摩耗しているが、完璧に清潔で油も差された状態だ。ヴァリク・ルモックスはこれが実際に使用されるのを見る機会はなかったようだ。

ヴァリク・ルモックスのAKM-74Sは、通常のAKM-74Sに4倍スコープを載せたユニーク武器です。レッサーゾーンのサイドクエスト「ウォーロックの債務者」で手に入り、ゲームを始めて早い段階から遠距離射撃ができるようになります。
ただし、見た目は通常型の上位版に見えるものの、内部性能まで強化されているわけではありません。むしろ通常のAKM-74Sより威力と耐久性が下がっています。ゲーム内部の数値もたびたび話題になっており、通常型のダメージ23に対してヴァリク版は18。耐久性も低く、「序盤で4倍スコープを使わせるための銃」という性格が強い武器です。
ヴァリク・ルモックス
この銃の持ち主であるヴァリク・ルモックスは、ザリシア周辺で活動している新人ストーカーです。
バーにいるウォーロックから仕事を受けると、借金を返していないヴァリクから金を取り立てに行きます。ところが水塔まで行ってみると、彼はウォーロック以外からも金を借りており、バンディットたちに小屋へ追い込まれています。

ヴァリクは新人ながら要領のいいストーカーだったものの、一発当てようとして複数の相手から金を借り、その金で愛用のライフルに新しいスコープを取り付けています。しかし、その新しい銃を試すより先にバンディットたちに捕まってしまいました。
この背景を知ると、ゲーム内説明の意味も少し変わってきます。ゲームでは、長年撃ち込まれた古いAKM-74Sで、すり減っている一方できれいに掃除され、油も差されている銃です。そして最後に「ヴァリク・ルモックスはこれが実際に使用されるのを見る機会はなかったようだ。」と続きます。
要するに、使い込んだAKをヴァリクが大切に整備し、借金までしてスコープを載せたのに、その完成形を実戦で試す前にバンディットに囲まれたという銃です。名前付き武器としては、なかなか情けない由来です。
水塔の上に隠されたAK
「ウォーロックの債務者」でヴァリクと話すと、自分の隠し場所について教えてくれます。場所は小屋の近くにある水塔の最上部です。周囲には電気系アノマリーがあるため、ボルトで安全を確認しながら水塔まで進みます。上まで登るとスタッシュがあり、その中にヴァリク・ルモックスのAKM-74Sと5.45×39mm弾が入っています。
ここがこの武器の面白いところで、手に入れた直後から使い道があります。水塔はバンディットたちを見下ろせる位置にあり、ヴァリクからも銃を使って連中を倒すよう促されます。つまりゲーム側が「スコープ付きAKを拾う→その場で高所から撃ってみる」という形で、この銃の使い方をそのまま体験させています。序盤でいきなり4倍スコープ付きのライフルが手に入る理由も、ここにあります。
通常のAKM-74Sとの違い
外見だけなら「スコープ付きの上位AK」に見えます。実際は少し違います。

| 通常AKM-74S | ヴァリク版 | |
|---|---|---|
| 使用弾薬 | 5.45×39mm | 5.45×39mm |
| 装弾数 | 30発 | 30発 |
| 発射速度 | 600rpm | 600rpm |
| ダメージ | 23 | 18 |
| 貫通 | 20% | 20% |
| 耐久値 | 1950 | 1275 |
| 射撃可能回数の目安 | 約1625発 | 約1062発 |
| 4倍スコープ | 装着可能 | 最初から固定装備 |
内部データでは、射程や精度、反動、発射速度などは通常型とほぼ同じです。一方、ダメージは23から18へ低下。耐久値は1950から1275なので、通常型の約65%しかありません。ここはゲーム内のステータスバーだけでは分かりにくい部分で、表示上は通常AKとほぼ同じダメージに見えるのに、抽出した内部データでは18対23になっています。

つまり、命中しやすい代わりに弱い銃ではなく、通常AKと同じ射撃特性に4倍スコープを最初から付け、その代償として威力と耐久性を下げた銃と考えると分かりやすいです。
PSO 4Xスコープ
最大の特徴は、最初から装着されているPSO 4Xスコープです。通常のAKM-74Sにも同じ系統のスコープを装着できますが、ゲーム序盤ではまだ簡単には手に入りません。ヴァリク版ならレッサーゾーンにいる時点で4倍照準を使えるため、アイアンサイトのAKとは使い勝手が大きく変わります。
人間相手なら、フルオートで弾をばら撒くよりも単発へ切り替えて頭を狙う使い方との相性がいいです。序盤にこの銃を使って人間相手にヘッドショットを狙うプレイヤーも多く見られます。逆にミュータント相手では、低い単発ダメージとスコープの倍率がかみ合わず、使いづらさを感じるという話もあります。
スコープは外せない
普通のAKM-74Sと大きく違う点がもうひとつあります。ヴァリク版の4倍スコープは固定です。そのため、狭い建物へ入ったときや至近距離で犬などに襲われたときも、通常のAKのようにスコープを外してアイアンサイトへ戻すことができません。これはヴァリク版の弱点としてよく挙げられます。その代わり、サプレッサー、GP-25グレネードランチャー、連結マガジン、大容量マガジンなど、AKM-74S用のほかのアタッチメントには対応しています。
実は壊れやすい
使っていて気になりやすいのが耐久性です。通常型の耐久値1950に対し、ヴァリク版は1275。単純計算でも3分の2程度しかなく、長く撃っていると通常型より早くコンディションが落ちます。
これは設定とも一応つながっています。ヴァリクが新品のAKを買ったわけではなく、ゲーム内の説明では何千発も撃ってきた古いAKM-74Sです。きれいに掃除して油も差してありますが、銃そのものはすでに摩耗しています。手入れはいい、でも古い。そんな銃です。
序盤では便利
数字だけ見ると、通常型より弱いので微妙に見えます。それでも序盤では十分使えます。理由は単純で、この時点で4倍スコープ付きの5.45mmライフルを持てること自体が大きいからです。
評価はこの点でほぼ一致していて、レッサーゾーンからしばらく主力として使い、ザトンまで持っていったというプレイヤーが複数います。ただ、通常AKに4倍スコープを載せられるようになると、威力と耐久性で負けるヴァリク版を使い続ける理由は減ります。なので、この銃は最後まで使うユニーク武器というより、レッサーゾーンで初めて本格的な中距離戦を教えてくれる一本と見るとしっくりきます。
ヴァリクは新人なのに借金を重ね、新しいスコープまで買って、いよいよZoneで一発当てようとしていました。ところが実際には、その銃を水塔へ隠し、自分は小屋の中でバンディットに囲まれています。そしてやって来たスキフが水塔へ登り、本人がまだ試していない新しいスコープでバンディットを撃ちます。古くて、通常型より傷みやすく、少し威力も低い。それでも丁寧に整備され、新しいスコープだけは付いている。持ち主の懐事情まで何となく見えてくる、S.T.A.L.K.E.R. 2の序盤武器らしい一本です。









