「AR416」の固有版のアサルトライフルです。
クラスターファック
クラスターファックの詳しい説明
アサルトライフルを一種の狙撃用カービン銃に改造した実験銃。弾薬の制限にもかかわらず、驚くほどの成功を収めた。

クラスターファック(Clusterfuck)は、AR416を無理やり狙撃銃っぽく仕立てたユニーク武器です。5.56×45mm弾を使い、8倍スコープとサプレッサーを最初から固定装備。フルオートは使えず、射撃モードは単発だけです。
ゲーム内説明もそのままで、アサルトライフルを狙撃カービンへ改造する実験だったものの、弾薬の限界を考えれば意外とうまくいった、という銃です。そして数値を見ると、本当にAR416とは別物です。
| 項目 | クラスターファック |
|---|---|
| 使用弾薬 | 5.56×45mm |
| ダメージ | 34 |
| 貫通 | 2.0 |
| 連射速度 | 750rpm |
| 最適射程 | 25m |
| 最低威力保持 | 75% |
| 装弾数 | 30発 |
| 射撃モード | 単発のみ |
| 重量 | 3.70kg |
| 耐久指数 | 600 |
| 基本価格 | 47,100クーポン |
現在更新されている解析表ではこの数値になっています。通常のAR416はダメージ16、貫通1.0なので、クラスターファックはダメージが約2.1倍、貫通は2倍です。代わりにAR416のフルオートを完全に捨てています。
ここは古い情報を見ると数字が大きく違います。重量4.3kg、価格53,200、貫通2.1といった古い表示値が残っている情報もあれば、重量4.2kg、価格51,200とする情報もあります。現行解析表とは一致しません。バージョン違いに加え、固定アタッチメント込みの重量やゲーム画面用ステータスをどう扱うかでも差が出ているようです。今の値は、ダメージ34、貫通2.0、重さ3.70kg、価格47,100クーポンです。ちなみに750rpmという数字は内部の発射間隔に使う値で、クラスターファックがフルオートで750発撃てるという意味ではありません。実際の射撃モードは単発だけです。
元ネタのHK416A5
ベースになっているAR416は、実銃ではHeckler & Koch HK416A5系です。特に11インチ銃身モデルが比較対象として近いとみられます。クラスターファックも銃本体は同じHK416系で、そこへ大型スコープとサプレッサーを載せたカスタムです。

実銃HK416は5.56×45mm NATO弾を使うアサルトライフルで、メーカー公称ではセミオートとフルオートに対応。現在のHK416は30発マガジンを標準的に使い、ショートストローク式のガスピストンと回転ボルトで作動します。H&K公称の発射速度は毎分850発です。
HK416とクラスターファック
HK416は、AR-15/M4系の操作感を残しながら、H&Kがガスピストン方式へ作り直したライフルです。HK416A5になると工具なしで切り替えられるガスレギュレーターや左右両側から使える操作系が加わり、サプレッサー使用時にもガス量を調整できるようになっています。なので、クラスターファックがサプレッサー付きという部分自体は変ではありません。
変なのは、その先です。実銃のHK416A5は普通のアサルトライフルなので、8倍スコープを固定し、フルオートを殺して、同じ5.56mm弾なのにダメージまで倍以上になるような仕様ではありません。クラスターファックというH&K純正モデルも確認できませんでした。つまりこれは、HK416を土台にゾーンの誰かが作った架空のマークスマン仕様です。見た目や役割からMk 12 SPRっぽいと感じる人もいます。確かに5.56mmのAR系ライフルを精密射撃用にした発想は近いですが、クラスターファックそのものがMk 12を再現した銃という資料はありません。
8倍スコープとサプレッサー
見た目で一番目立つのが巨大なスコープです。ゲーム上ではストームファルコン8Xスコープです。外観はSchmidt & Bender系のスコープに近く、ゲーム内では.308口径の狙撃銃にも使われる大型サイトです。さらにクラスターファックには狙撃銃用のサプレッサーも固定されています。つまりAR416に普通の4倍ACOGを載せただけではありません。狙撃銃用の8倍サイトとサプレッサーを、そのままアサルトライフルへ載せています。無茶な組み合わせですが、それがきちんと使えてしまうのがこの銃です。スコープとサプレッサーは取り外せません。
旧作のSniper TRs 301
ここがこの銃の特徴です。クラスターファック自体は旧三部作には登場しません。HK416も旧作にはありません。でもクラスターファックは、初代『Shadow of Chernobyl』のSniper TRs 301と外観や役割がよく似ています。
初代のTRs 301は、実銃ではZ-M LR 300系。そしてSniper TRs 301は、そのTRs 301を精密射撃向けに改造したユニーク版でした。5.56×45mm、30発マガジン、サプレッサーとSUSATスコープを固定装備。通常型より連射速度を下げて精度を上げた、安価な狙撃銃代わりという設定です。……まるでクラスターファックです。初代では軍事倉庫北西にある傭兵の検問所に置かれており、デューティーのヴォローニンから回収を頼まれるサイドクエストにも使われました。持ち帰るとVSヴィンターと9×39mm SP-5弾を受け取れます。
さらに通常のTRs 301は、旧三部作で傭兵などがよく使っていた5.56mmライフルでした。『S.T.A.L.K.E.R. 2』では、その昔のTRs 301がいた場所をAR416が引き継いでいます。つまり、旧作のTRs 301→今作のAR416、旧作のSniper TRs 301→今作のクラスターファック、という関係に近いです。ただ、外観の類似に加えて、5.56mmアサルトライフルを固定スコープとサプレッサー付きの狙撃仕様へ改造する発想まで同じです。ここは偶然と言い切るほうが難しそうです。
「三人の船長」と旧作キャラクター
入手クエストにも旧作ネタがあります。クラスターファックが出てくるサイドクエスト「三人の船長」では、サルタンとビアードが登場します。この2人、どちらも『Call of Pripyat』からの続投です。当時のザトンではビアードがスカドフスクのバーを切り盛りし、サルタンはバンディットを率いてスカドフスクとビアードの商売を奪おうとしていました。プレイヤーのデグチャレフは、両者の争いに何度も関わります。
『S.T.A.L.K.E.R. 2』では、その後サルタンがスカドフスクを奪い、船をサルタンスク号へ改名。ビアードは追い出されてシェフチェンコ号へ移っています。そして「三人の船長」で、とうとう2人が直接会います。そこで待ち伏せしている狙撃手が持っているのがクラスターファックです。旧作の因縁が続いているクエストで、旧作のSniper TRs 301を思わせる狙撃ARを拾える。狙って置いた感じがします。
入手方法
クラスターファックはザトンの港のクレーンで入手できます。ただし、いつ行っても置いてあるとは限りません。サイドクエスト「三人の船長」の進行中に、北側の大型クレーンにある狙撃手の巣へ向かいます。上まで登ると敵のスナイパーがおり、その近く、窓と無線機のそばにクラスターファックが置かれています。途中の入口にはトリップワイヤーもあるので注意。急いで突っ込むと普通に引っかかります。
狙撃手を倒して銃を拾ったあとは、そのまま窓からサルタンとビアードを狙うこともできます。ただし、2人を撃つ必要はありません。無線の周波数を変えて会話を聞いたあと、サルタン・ビアード側へ付いてソーニャ・カリナの部下と戦うルートも選べます。クラスターファック自体はすでに狙撃手の場所で拾っているので、最後の選択とは別です。どちらを選んでもクエスト報酬は同じという情報もあります。銃だけ欲しいなら、狙撃手の巣を飛ばさないようにしてください。狙撃手の巣へ行く目標は任意なので、忘れず寄る必要があります。
「三人の船長」の解放条件については情報によって少し説明が違います。サルタン側の「謎のケース」とビアード側の「ブルズアイ」をクリアしたあと、ソーニャ・カリナへ話しかけると始まります。一方、「謎のケース」のみを前提として書いている情報もあり、さらにメインクエスト「ガイドを捜して」まで進んでいることも条件として挙げる報告もあります。なので、「三人の船長」が出ない場合は、「謎のケース」と「ブルズアイ」を両方終わらせ、「ガイドを捜して」まで進めてからソーニャへ戻るのが確実です。
大容量マガジン
通常は30発ですが、AR416用の大容量マガジンにも対応しています。装着すると50発。8倍スコープ付きのセミオート狙撃銃に50発ドラムという、おかしな姿になります。モデル自体はMagpul D-60系に見えますが、実物のD-60は名前どおり60発です。ゲームでは50発しか入りません。
実用面では便利です。普通のボルトアクション狙撃銃なら数発ごとにリロードですが、クラスターファックは30発、さらに50発まで増やせます。敵が複数いても、頭を順番に抜いていけばなかなか弾切れしません。この大容量マガジンと8倍スコープの組み合わせは強く評価されています。
改造
クラスターファックは専用の改造項目も狙撃寄りです。たとえばチークパッドでは息止め時間を75%延長できます。ほかにも照準速度、照準中の移動、ダメージ減衰、弾道のフラット化、射程、貫通力などを伸ばせます。特に目立つのが外部バレルライフリングです。貫通力を30%伸ばせます。ただし改造ツリーには排他関係があるので、表に載っている能力を全部同時には取れません。タクティカルフォアグリップも追加できます。反動を10%抑える代わりに重量が0.5kg増えます。元から反動は軽いので、遠距離性能や使い勝手側を優先したくなります。
最大の弱点は耐久度
クラスターファック最大の欠点は、火力でも5.56mm弾でもありません。壊れるのが早い。これです。現行解析値では耐久指数600。通常のAR416は1,442なので、大きく低いです。内部データでは総耐久1,500に対して1発2.5ずつ消耗し、計算上600発で使い切る設定になっています。しかも名前付きユニークなので、修理代も安くありません。2026年になっても、性能は気に入っていても修理すると財布が死ぬという話が普通に出ています。
人間相手にヘッドショットを狙っている間はまだいいです。問題はミュータント。ミュータントジャイアントみたいな相手へ何十発も撃ち込むと、この銃の財布への攻撃力まで急に上がります。クラスターファックを気に入っている人からも、ミュータント相手には別の銃を使うという意見が出ています。ショットガンと2本持ちするのが相性いいです。
使ってみた感想
クラスターファックの評判はいいです。8倍スコープ、低反動、30発マガジン、5.56mm弾の入手しやすさをまとめて評価する声が多く、フル改造すればヘッドショットを連続で取りやすいので、VSS系の代わりとして使う人もいます。ゲームを最初からやり直して一丁だけ持てるならクラスターファックを選ぶ、という声が出るくらい支持されていて、特に人間の集団を遠くから処理する使い方で人気です。
その反面、不満はほぼ同じところへ集まります。耐久度と修理代です。8倍スコープそのものは高く評価されつつ、壊れやすさが最大の弱点として何度も挙げられています。クラスターファックとサイガを使っていたら修理代で破産しそうだ、という声が出ているくらいです。
それでも、この銃は使いたくなります。普通の狙撃銃ほど一発は重くない。その代わり30発入って、好きな速さで次を撃てて、反動が軽く、8倍スコープが付いていて、サプレッサーまで標準装備。一発外しても、そのままもう一発撃てます。しかも使うのは5.56×45mm。高価な専用狙撃弾を少しずつ数える感じでもありません。「狙撃銃を持ち歩きたいけど、いかにも狙撃銃という重たい使い方はしたくない」というときに、気持ちいい銃です。そして旧作を知っているなら、もう一つ楽しめます。初代で傭兵が使っていたSniper TRs 301。あの少し変わった5.56mmの消音狙撃アサルトライフルが、17年以上たってHK416になって帰ってきたようにも見えます。
