メニュー

ゲームから探す

FF14ARC RaidersSTALKER 2No Man's SkySWギャラクティック・レーサーSparking! ZEROProject ZomboidTESシリーズFalloutシリーズBaldur's Gate 3

新しい記事

【Morrowind攻略】帝国教団のクエスト一覧|25本を依頼人ごとに受けられる順で【Morrowind攻略】幸運のコイン|帝国教団・ヴルフの出し方とパワー「皇帝の運」【Morrowind攻略】スカルクラッシャー|帝国教団・オマレン家の墓への道と炉の上の箱の開け方
プロフィールお問い合わせ利用規約とプライバシーポリシー
ettoge.comPC Game Guides / Mods / Tools
  • FF14
    • 初心者向け
    • 魔獣使い
    • サブマリンボイジャー
    • FF14外部ツール関連ツール
    • 記事一覧記事一覧
  • ARC Raiders
  • STALKER 2
    • 記事一覧記事一覧
  • No Man’s Sky
  • SWギャラクティック・レーサー
    • 記事一覧
  • Sparking! ZERO
  • Project Zomboid
    • 記事一覧記事一覧
  • TESシリーズ
    • Morrowind 攻略
    • ロア解説記事一覧
    • Morrowind 日本語化記事一覧
  • Falloutシリーズ
    • Fallout: New Vegas記事一覧
  • Baldur’s Gate 3
  • お問い合わせ
  • プロフィール
  1. ホーム
  2. 『報告書:イオニスの惨事』とは|The Elder Scrolls ワード解説

『報告書:イオニスの惨事』とは|The Elder Scrolls ワード解説

2026 11/05
2026年11月1日2026年11月5日
当ページのリンクには広告が含まれています。

皇帝ユリエル五世のアカヴィル遠征の失敗を調べた、帝国の委員会の報告書です。

『報告書:イオニスの惨事』(Report: Disaster at Ionith)

本

著者 ポトライド卿(委員長)
出来事 イオニスの戦い(第三紀 288 年)
出てくる作品 Oblivion・Skyrim

解説記事

Sentinel完全解説舞台ハンマーフェルと星霜の書の謎

『報告書:イオニスの惨事』の詳しい説明

委員長ポトライド卿の作です。第三紀 288〜289 年の遠征を、準備・侵攻・壊滅・結論の四つに分けて書いています。

敗れた理由

送った軍が小さかった理由の一つに、キャモランの簒奪者の記憶がまだ新しく、帝国の守りを考えるとタムリエルの外へ兵を出せなかったことを挙げています。冬の嵐が船団を砕き、春には熱い風が川を干上がらせたことも書いています。

この本の題は、Skyrim の日本語版の題に合わせています。本文は、公式の日本語訳は使わず、当サイトのロア解説と UESP の原文・注記を照らし合わせながら、当サイトで正確に訳した物です。英語の原文は The Imperial Library「Report: Disaster at Ionith」 で読めます。

目次
  1. 解説記事
  2. 『報告書:イオニスの惨事』の詳しい説明
    1. 敗れた理由
  3. 『報告書:イオニスの惨事』の全訳
  4. この用語が出てくる記事
  5. 関連ワード

『報告書:イオニスの惨事』の全訳

第一部:備え

アカヴィル侵攻のための皇帝の計画は、第三紀 271 年ごろ、タムリエルとアカヴィルのあいだにある小さな島の王国の征服を始めたときに立てられました。第三紀 282 年にエスロニーの黒き港が落ちると、ユリエル五世はすでに最後の大きな獲物を見据えていました。皇帝はただちに港の大がかりな改修を命じました。ここが侵攻軍の集結地となり、戦役のあいだずっと主な補給の拠点となるはずでした。またこのとき、それまで海軍に足りなかった、アカヴィルへの最後の渡海に要る大型の外洋輸送船の建造も始めました。このように、皇帝の侵攻の備えは、エスロニーの征服が終わる前から、十分に前もって進められていたのであって、一部の者が責めるような思いつきではなかったことが分かります。

第三紀 284 年にバショモン王子がエスロニーを帝国の支配に明け渡すと、皇帝はアカヴィルの戦役の計画に全力を注げるようになりました。第三紀 285 年と 286 年には、航路とアカヴィルの沿岸を探るために海軍の遠征隊が送られ、魔術を使う者と使わない者の両方の、帝国のさまざまな諜報員が情報集めに使われました。こうして集めた情報をもとに、アカヴィルの南西にあるツァエシの王国が、侵攻の最初の目標に選ばれました。

一方で皇帝は、遠征軍を集めていました。この戦役のために新しい極東艦隊が作られ、一時は海軍の残りをすっかり小さく見せるほどでした。タムリエルの歴史で集められた中でもっとも強い艦隊だったと言われます。最初の上陸には第五、第七、第十、第十四の軍団が選ばれ、上陸地が確保されたら、第九と第十七の軍団が援軍として続くことになっていました。素人の目には、軍全体の兵力からすればわずかな割合に見えるかもしれません。けれど、この遠征軍は、長く心もとない補給線の先で保たなければならなかったことを忘れてはなりません。そのうえ皇帝と軍の首脳は、少なくとも初めのうちは、侵攻が強く阻まれることはないと考えていました。そしておそらくいちばん大事なことに、海軍の重輸送の力では、一度に四個軍団しか運べなかったのです。

ここで、委員会は皇帝の侵攻の備えに落ち度を見いださないことを記しておきます。侵攻の前に手に入った情報(振り返れば明らかに足りませんでしたが、集めるために大きな努力が払われていました)に照らせば、皇帝は無謀にも軽率にもふるまわなかったと委員会は考えます。遠征軍は小さすぎたと論じる者もいます。委員会の考えはその逆です。もっと多くの軍団を運んで補給するための船が見つかったとしても(帝国全体の交易を麻痺させずには無理なことでしたが)、それは惨事の規模を大きくしただけで、惨事を避けることにはならなかったでしょう。帝国の残りの所から軍団を引き揚げてしまうこともできませんでした。キャモランの簒奪者の記憶はまだ新しく、皇帝は(そして委員会も同じく)、帝国の安全のためには、タムリエルの外にそれ以上の兵力を集めることはできないと考えていました。むしろ委員会は、遠征軍は大きすぎたと考えます。皇帝の治世のうちに二つの軍団が新しく作られ(第五軍団も作り直され)ましたが、遠征軍を失ったことで、帝国は諸地方に対して危ういほど弱い立場に置かれました。今の情勢があまりにはっきりと示しているとおりです。これは、アカヴィル侵攻が帝国の今の力を超えていたことを示しています。仮に皇帝がアカヴィルにもっと大きな軍を送り出して保てたとしても、その後ろで帝国がばらばらになっていたかもしれません。

第二部:アカヴィル侵攻

遠征軍は第三紀 288 年恵雨の月 23 日に黒き港を発ち、天候に恵まれて、六週間の航海ののちアカヴィルに上陸しました。上陸地は大きな川の河口にあるツァエシの小さな港で、タムリエルに近いことと、肥えた川の谷にあって、内陸へ入りやすく、軍の糧も集めやすいことから選ばれました。初めのうちは、すべてがうまくいきました。遠征軍が近づくとツァエシは町を捨てていたので、遠征軍は町を手に入れ、新しい帝国のアカヴィル州の最初の植民地として、セプティミアと名づけ直しました。工兵が町の守りを固め、極東艦隊のために港の施設を広げるあいだに、皇帝は二個軍団を率いて内陸へ進みました。まわりの土地は水に恵まれた豊かな畑だと報告され、抵抗に遭わないまま、軍は川上の次の町を取りました。この町も捨てられていました。町はイオニスとして建て直され、皇帝はそこに本営を置きました。セプティミアよりずっと大きく、まわりの土地を押さえるのにも都合のよい所にあったからです。

遠征軍は、まだ本当の抵抗には一度も遭っていませんでした。ただ、軍団にはいつも敵の騎馬の巡察隊がつきまとっていて、大きな偵察隊でなければ本隊から離れられませんでした。皇帝にひどく足りなかった物の一つは騎兵でした。輸送艦隊の場所が限られていたからです。もっとも、当面は魔闘士たちが魔術による偵察でその穴を埋めていました。

皇帝はこのとき、ツァエシの王か、この土地を治める誰かと連絡をとろうと使節を送りましたが、使者は一人も戻りませんでした。振り返れば、軍がイオニスで足止めされているあいだに、この試みのために大事な時が無駄にされたと委員会は考えます。その時は、敵がまだ侵攻に不意を突かれているように見えるうちに、すばやく進むことに使ったほうがよかったのです。けれど皇帝は当時、帝国の力でツァエシを圧倒できると考え、本格的な戦いをせずに、交渉で一つの州を手に入れられるかもしれないと思っていました。

そのあいだ、四個軍団は、セプティミアとイオニスのあいだに道を造り、川沿いに守りを固めた見張り所を置き、二つの町の守りを固めるのに忙しくしていました。これらの働きは、のちに大いに役立つことになります。騎兵が無かったので偵察は限られ、二つの町のあいだの連絡は、いつも敵の襲撃隊に脅かされていました。軍団はまだ、その襲撃隊と組み合うことができずにいました。

もともとの計画では、最初の上陸で港を確保したらすぐに、援軍の二個軍団を渡らせることになっていました。ところがここで、その到着を遅らせ、代わりに艦隊を使って入植者を運び始めるという、運命を分ける決定が下されました。征服した土地から土地の民がすっかりいなくなっていたので、遠征軍が補給をすべて艦隊に頼らずに済むよう、畑を耕す入植者が要ると、皇帝と評議会は考えたのです。そのうえ、アカヴィルへの補給路をふさぐ位置にあるイェスリーで騒乱が起きていて、評議会は、第九と第十七の軍団は、その土地をふたたび鎮め、遠征軍の補給線を守るのに使うほうがよいと考えました。

民間の入植者とその物資は、薪木の月の半ばからセプティミアに着き始め、軍団兵たちが始めていた春の作物のための畑の支度を引き継ぎました。このとき騎兵の馬も何頭か運ばれてきて、そのあと二つの帝国の植民地への襲撃は少なくなりました。ツァエシの使節もついにイオニスにやって来て、和平の交渉を始めるためだと言いました。遠征軍は、静かになるはずの冬に備えて腰を落ち着けました。

このとき評議会は皇帝に、軍が冬営しているあいだに艦隊とともにタムリエルへ戻り、帝国の多くの差し迫った事に当たるよう強く勧めましたが、皇帝はアカヴィルに残るのがいちばんよいと決めました。これは幸いでした。帰りの航海で、皇帝の旗艦を含む艦隊の大きな部分が、早い冬の嵐で失われたからです。第三紀 288 年から 289 年の冬の嵐の季節は、いつになく長く、とりわけ激しく、艦隊は予定どおりに追加の物資を持ってアカヴィルへ戻ることができませんでした。このことは魔闘士を通じて皇帝に伝えられ、遠征軍は手元の物資で春までしのげるということで話がまとまりました。

第三部:遠征軍の壊滅

アカヴィルの冬の天候も、思っていたよりはるかに厳しいものでした。補給の問題と、何千人もの民間人が加わったことから、遠征軍の食糧は切り詰められていました。さらに悪いことに、ツァエシの襲撃隊が大勢で戻ってきて、二つの町の壁の外に出る糧集めや偵察の隊をことごとく悩ませました。セプティミアとイオニスのあいだの道にあった見張りの砦のいくつかは吹雪のあいだに奪われ、残りも持ちこたえられないとして捨てなければなりませんでした。その結果、二つの町のあいだの連絡は、すべて魔術でしなければならなくなり、軍団の魔闘士たちには絶えず重い負担がかかりました。

薄明の月 5 日、ツァエシの大きな一行がイオニスにやって来て、ツァエシの王からの和平の申し出を携えてきたと言いました。その夜、この裏切り者の使節たちは、町の門の一つの衛兵を殺し、町の壁の外で待っていた仲間の強い一隊を引き入れました。彼らの狙いは明らかに皇帝の暗殺で、それを阻んだのは、皇帝の宮殿を守っていた第十軍団の兵士たちの用心深さと勇気だけでした。警報が鳴ると、町の中のツァエシは狩り出され、最後の一人まで殺されました。言うまでもなく、これで皇帝とツァエシの交渉は終わりました。

春が来ても、もっと悪い苦難が来ただけでした。見込んでいた春の雨の代わりに、東から熱く乾いた風が吹き始め、強さを変えながら夏じゅう吹き続けました。作物は実らず、川でさえ(前の年にはイオニスのはるか上流まで小舟で行けたのに)、南中の月にはすっかり干上がりました。これが、それまで知られていなかったアカヴィル特有の天候によるものなのか、それともツァエシが魔術で天候を操ったのかは分かっていません。ツァエシがそれほど恐ろしい魔術の力を持っているという直接の証拠は無いので、委員会は前者の結論に傾いていますが、後者の見込みをすっかり捨てることはできません。

長引く悪天候のために、補給の艦隊が黒き港を発つのが遅れました。艦隊はようやく栽培の月の初めに港を出ましたが、またも嵐にひどく痛めつけられ、八週間後、ずっと数を減らしてセプティミアにたどり着きました。アカヴィルの補給の状況がますます切迫していたので、皇帝は、夏じゅう続きそうな嵐を艦隊がしのげるよう、魔闘士隊の大部分を艦隊につけて送り出しました。このとき評議会は、侵攻をあきらめて遠征軍とともにタムリエルへ戻るよう皇帝に強く勧めましたが、皇帝は、艦隊はもう四個軍団を一度に運べるほど大きくないと言って、またも拒みました。艦隊が戻るのを待つために一個以上の軍団をアカヴィルに残していけば、軍の士気を損ねただろうという点には、委員会も同意します。けれど委員会は、一個軍団を失うほうが、遠征軍のすべてを失うよりましだったことも指摘します。完全な惨事を避けられたかもしれない最後の時はここだったというのが、委員会の一致した見解です。艦隊を援軍と物資のために送り返すと決めた時から、出来事は避けられない結末へと進んでいきました。

これより後、アカヴィルで起きたことについては、ずっと少ししか分かっていません。魔闘士の大部分が艦隊の手伝いに回っていたので、遠征軍とタムリエルのあいだの連絡は限られていました。とりわけ、アカヴィルの情勢が悪くなり、残った魔闘士たちが軍団のあらゆる求めに応えるために力を限界まで振り絞るようになると、なおさらでした。けれど、ツァエシもまた、何か分からないやり方で、魔術師たちを積極的に邪魔していたのかもしれません。アカヴィルにいた魔術師の中には、自分の力が異様に弱いと報告した者もいましたし、シロディールの戦争大学の魔術師たち(評議会のために連絡を受け持っていました)は、アカヴィルにいる仲間とつながるのに難儀したと報告しています。長く師弟として鍛え合った者どうしでさえ、そうだったのです。帝国がいつかふたたびアカヴィルと争うことがあれば、戦争大学がツァエシの魔術の力をとくに研究するよう、委員会は強く勧めます。

分かっているのは、皇帝が南中の月の半ばに、二つの町を守る小さな守備隊だけを残してイオニスから出撃したことです。皇帝は、ツァエシが北の山脈の向こう側に兵を集めていると知り、敵の軍がすっかり力を集める前に打ち砕いて、その物資(皇帝が切実に必要としていた物です)を奪うつもりでした。このすばやい進撃はツァエシの不意を突いたようで、遠征軍は山脈を越えて敵の野営地に襲いかかり、ツァエシの軍を敗走させ、その指揮官(何かの貴族でした)を捕らえました。けれど皇帝はまもなく退却を強いられ、軍団はイオニスへの退却のあいだに大きな損害を受けました。皇帝はイオニスで包囲され、同じく包囲されていたセプティミアの小さな守備隊からも切り離されました。この時までに、残ったわずかな魔闘士たちの働きは、軍を生かしておくための水を作ることにすっかり注がれていたようです。それはふだん戦争大学で重んじられる技ではありませんでした。艦隊は、魔闘士隊のおかげで無事に黒き港へ戻っていましたが、アカヴィルへ戻ろうとする試みはすべて、第三紀 289 年の残りのあいだエスロニーを打ち続けた、ますます荒れ狂う嵐の連なりによって阻まれました。

評議会が皇帝と最後に連絡をとったのは、降霜の月の初めでした。星霜の月には、評議会はアカヴィルの情勢をひどく案じ、危険にかかわらず出航するよう艦隊に命じました。嵐が続いていたにもかかわらず、艦隊はアカヴィルへと押し進むことができました。皇帝の魔闘士と連絡がつき、イオニスがまだ持ちこたえていると知らされたとき、望みが高まりました。遠征軍がイオニスから包囲を破ってセプティミアへ退き、そこで艦隊と落ち合う計画が急いで立てられました。これが、遠征軍との最後のじかの連絡でした。艦隊がセプティミアに着くと、守備隊はツァエシの大軍の激しい攻撃を受けていました。艦隊の魔闘士たちが、生き残った者たちが船に乗り込んで艦隊が引き揚げられるだけの間、敵を押し返しました。

セプティミアにたどり着いた遠征軍のわずかな生き残りは、二日前の夜、皇帝が軍を率いてイオニスから打って出て、敵の戦列を見事に突き破ったものの、セプティミアへの道で圧倒的な敵に囲まれたことを語りました。彼らは、皇帝と第十軍団が英雄的に最後まで踏みとどまり、そのおかげで第十四軍団の残りがセプティミアにたどり着けたことを語りました。その夜、第十軍団の生き残りが二人、敵の規律の無い勝利の祝いのあいだに戦列をすり抜けて、セプティミアに着きました。この二人は、皇帝が第十軍団の盾の壁を立て直そうとしていたところを、敵の矢に倒されて死ぬのを見たと確かめました。

第四部:結び

委員会は、アカヴィル侵攻はいくつかの理由から初めから失敗する運命にあったと考えます。残念ながら、そのどれも前もって見通すことはできませんでした。

大がかりな情報集めにもかかわらず、遠征軍はアカヴィルの情勢にまったく備えができていませんでした。軍と海軍を苦しめた思いがけない天候は、とりわけ破滅的でした。戦役のあいだに極東艦隊の大部分を失っていなければ、遠征軍は 289 年に引き揚げられたはずです。天候のために、皇帝は魔闘士隊の大部分を艦隊に割り当てざるをえず、まもなく続いた戦いのあいだ、その貴重な助けを得られませんでした。そしてもちろん、289 年にイオニスを襲った思いがけない干ばつは、土地で軍を養う望みを打ち砕き、イオニスで包囲されたとき、遠征軍を持ちこたえられない状況に追い込みました。

ツァエシも、諜報の報告が示していたよりはるかに強いものでした。ツァエシが最終的に遠征軍に向けて繰り出せた軍の大きさについての情報ははっきりしません。本格的な戦いはどれも、皇帝と評議会のあいだのふだんの連絡が途絶えたあとに起きたからです。それでも、精鋭の四個軍団を退却に追い込み、それから何か月も包囲し続けられたのですから、ツァエシは皇帝の軍の何倍もの数だった見込みが大きいでしょう。

先に述べたとおり、委員会は、アカヴィルに侵攻するという最初の決定を責めることは控えます。当時分かっていたことに照らせば、計画は筋が通っているように見えました。侵攻が成功する見込みがほとんど無かったことがはっきりするのは、あとから振り返ってのことにすぎません。それでも委員会は、この惨事からいくつかの貴重な教訓が得られると考えます。

第一に、ツァエシはきわめて強い魔術の力を使えるのかもしれません。これほど広い地域にわたって天候を操った見込みがあるというのは信じがたく思えます(この段落をこの報告書に入れることにさえ、三人の委員が強く反対したことを記しておかねばなりません)。けれど委員会は、この件は急いで調べるに値すると考えます。わずかな見込みであっても真剣に受け止めなければならないほど、その危険は大きいのです。

第二に、ツァエシには取り立てて言うほどの海軍が無いように見えます。遠征軍が海から脅かされたことは一度も無く、極東艦隊が戦ったのは天候だけでした。実のところ、初めの計画では、艦隊の一部を沿岸での作戦のためにアカヴィルに残すことになっていましたが、いざとなると、セプティミアの北と南の沿岸の海に数えきれないほどの岩礁や砂州や島などがはびこっていたために、艦隊の大きな船が陸に近づける所はほとんどありませんでした。セプティミアとイオニスのまわりの平野には木がまったく無かったので、遠征軍は、浅い沿岸の海を進めるもっと小さな船を造ることもできませんでした。今後アカヴィルに向けて軍の遠征をするなら、ツァエシに対するこの明らかな強みを生かすために、沿岸での海の作戦の手立てを持っていく方法をよく考えるべきです。悲しいことに、遠征軍はこの強みを生かせませんでした。

第三に、次の侵攻を考えることさえする前に、アカヴィルについてもっとずっと長い目で研究する必要があります。侵攻の前の四年間に集めた情報は大がかりでしたが、明らかに足りませんでした。天候はまったく思いがけないものでした。ツァエシは思っていたよりはるかに強く、皇帝が試みたツァエシとの交渉は惨事に終わりました。アカヴィルは思いも及ばないほど異質な所でした。委員会は、その大陸の情勢、政、民について、今よりはるかに多くを知らないうちに、アカヴィルに侵攻する試みを考えるべきではないと考えます。

最後に、委員会は全員一致で、今分かっていることを踏まえれば、アカヴィルに侵攻しようとする試みは、少なくとも帝国の今の状態では、愚かなことだと結論します。帝国の軍団は、この国で必要とされています。いつか、平和でひとつにまとまった帝国がアカヴィルへ戻り、イオニスの惨事と、倒れた我らが皇帝のために、厳しい報いを受けさせる日が来るでしょう。けれどその日は今ではなく、見通せる先にもありません。

この用語が出てくる記事

  • 【TES世界観解説】オブリビオンの動乱と二つの暁 その1|簒奪者の子

関連ワード

  • 『2920 恵雨の月』
  • 『2920 星霜の月』
  • 『アカヴィリの日記の訳』
  • 『アリクルの冒涜と狂乱』
  • 『アルテウムについて』
  • 『ガーディアンと裏切り者』
  • 『ケメル・ゼーの廃墟』
  • 『コレリアンの日記』
まったりライトちゃん
管理人
自分の好きなゲームのことばっかり
最近のコメントLATEST
  1. 【TES世界観解説】オブリビオンの動乱と二つの暁 その1|簒奪者の子 に まったりライトちゃん より
  2. 【TES世界観解説】オブリビオンの動乱と二つの暁 その1|簒奪者の子 に twttsi2023 より
  3. 【FF14】Glamourer 導入ガイド に 匿名 より
  4. Morrowind 日本語版 に まったりライトちゃん より
  5. Morrowind 日本語版 に 匿名 より
カテゴリー821件
  • ARC Raiders (142)
    • ニュース (19)
    • パッチノート (7)
    • 攻略 (120)
    • 武器 (31)
    • 考察 (3)
  • Baldur's Gate 3 (124)
    • MOD (124)
      • QoL・見た目 (55)
      • レベル拡張 (2)
      • 呪文・戦闘 (45)
      • 導入・基盤 (12)
      • 日本語化・ツール (2)
      • 装備 (7)
    • ツール (4)
  • Borderlands 4 (1)
    • SHiFT (1)
  • Divisionシリーズ (1)
  • Fallout 76 (1)
  • Fallout: New Vegas (22)
    • MOD (21)
  • FF14 (95)
    • ジョブ別ガイド (21)
    • ニュース (7)
    • 初心者向け (45)
    • 外部ツール (12)
    • 攻略 (67)
      • サブマリンボイジャー (8)
      • バディチョコボ (2)
      • 装備強化コンテンツ (1)
      • 魔獣使い (15)
  • MHWilds (5)
  • No Man's Sky (19)
    • MOD・日本語化 (2)
    • アイテム・レシピ一覧 (3)
    • アップデート (1)
    • 初心者向け (2)
    • 攻略 (11)
  • PHYSINT (1)
  • Project Zomboid (65)
    • アイテム・レシピ一覧 (18)
    • ニュース (2)
    • 仕組みと攻略 (41)
    • 初心者向け (4)
  • STALKER2 (19)
    • MOD (5)
    • アップデート (1)
    • 攻略 (13)
  • SWギャラクティック・レーサー (15)
    • ストーリー解説 (1)
    • 初心者向け (2)
    • 攻略 (12)
  • The Elder Scrolls (273)
    • Morrowind (253)
      • MOD (1)
      • Morrowind 攻略 (234)
      • 日本語化 (10)
    • Oblivion (2)
    • The Elder Scrolls VI: Sentinel (3)
    • ロア考察 (1)
    • ロア解説 (14)
      • 神話・神性 (7)
  • The Sims 4 (2)
  • WordPress開発 (2)
  • XCOM 2 (1)
    • MOD (1)
  • インフィニティニキ (1)
  • コラム (1)
  • ドラゴンボール Sparking ZERO (18)
    • 攻略 (18)
      • エピソードバトル (11)
      • キャラクター (3)
      • 育成・便利 (4)
  • 雑記 (4)
目次
ettoge.comPC Game Guides / Mods / Tools
プロフィール お問い合わせ 利用規約とプライバシーポリシー

© 2025 nettoge.com. All rights reserved.
© FINAL FANTASY XIV 2010 - 2025 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

目次