5.45x39mmを使うアサルトライフルです。
ドニプロ
ドニプロの詳しい説明
特殊部隊においてソビエト製のAKM-74の代替として設計されたこのウクライナ製アサルトライフルは、軍の特殊部隊だけでなく、熟練のストーカーによっても運用される。

ドニプロ(Dnipro)は、5.45×39mm弾を使うブルパップ式のアサルトライフルです。見た目からして新しめの銃で、ゲーム内でも終盤クラス。ダメージと貫通が高く、それでいて5.45×39mm弾なので弾薬には困りにくいです。
AKM-74Sをずっと使ってきた人が持ち替えると、特に装甲を着た敵への通りやすさが分かりやすいです。
| 項目 | ドニプロ |
|---|---|
| 使用弾薬 | 5.45×39mm |
| ダメージ | 23 |
| 貫通 | 3.0 |
| 連射速度 | 632rpm |
| 最適射程 | 20m |
| 最低威力保持 | 75% |
| 装弾数 | 30発(大容量マガジンで45発) |
| 重量 | 2.90kg |
| 耐久指数 | 1,807 |
| 基本価格 | 34,000クーポン |
| 射撃モード | 単発/フルオート |
2026年9月時点ではこの数値です。重量は2.90kgです。
元ネタのMalyuk
ドニプロの元ネタは、ウクライナのMalyuk(マリューク/Vulkan)です。形や構成を見てもMalyukそのものです。

実銃もゲームと同じブルパップ式。ブルパップは弾倉と機関部をトリガーより後ろへ置く構造で、銃身を極端に短くしなくても全長を詰められます。Malyukの場合、見た目はTavor系にも少し似ていますが、中身のルーツはAK系です。現行仕様では、5.45×39mm、7.62×39mm、5.56×45mmに対応。銃身長415mm、全長712mm、空マガジン込み3.8kg、発射速度660rpmです。ゲームのドニプロが5.45×39mmを使い、632rpmという少し落ち着いた連射速度なのも、実銃から大きく離れてはいません。
Malyukの開発
Malyukの話をすると、少し前にVeprというウクライナ製ブルパップAKが出てきます。こちらは2000年代初頭に作られた試作銃で、AK系の機関部をブルパップ化するという発想はMalyukとよく似ています。Malyukの開発は2005年に始まりました。Veprで出た問題も踏まえながら、別の形でAK系をブルパップ化しています。
2015年頃になると現在のMalyukに近いモデルが公の場へ出てきます。2019年には量産が始まり、現在はウクライナ軍で採用されています。名前のMalyukは、ウクライナ語で赤ちゃんや小さい子という意味。フルサイズのAK機関部を使っている割には、ずいぶんコンパクトです。
AKから何が変わったのか
Malyukは、AKをそのまま後ろ向きにしただけの銃ではありません。マガジンリリースはトリガー周辺から操作でき、ボタンを押すとマガジンが自重で落ちる構造です。コッキングハンドルは左右へ付け替えられ、射撃中には動きません。左右どちらの肩からでも扱えます。上には長いピカティニーレールも付いているので、ドットサイトやスコープを載せるのも簡単です。
それでもAK系のマガジンを使えるのが面白いところです。5.45mm仕様ならAK-74系、7.62mm仕様ならAKM系の弾倉を利用できます。旧ソ連規格のマガジンをそのまま使える構造で、ゲームのドニプロもこの特徴を拾っています。
旧三部作での扱い
ドニプロは旧三部作には登場しません。『Shadow of Chernobyl』『Clear Sky』『Call of Pripyat』のころにはMalyukの開発自体は始まっていましたが、現在の形が広く知られるようになったのはもっと後です。旧作ではAK系ならAKM-74/2、ブルパップならFN F2000系のFT 200Mなどが担当していたので、Malyukが入ってくる余地はありませんでした。『S.T.A.L.K.E.R. 2』になって、ようやくウクライナ製の比較的新しい軍用銃が本格的に入ってきた形です。
ゲーム内の名前がドニプロなのも、ウクライナらしいところです。ドニプロはキーウを通り、黒海へ流れるドニプロ川の名前です。
ゲームモデルと実銃の違い
見た目はMalyukそのままです。ただ、ゲーム仕様で無茶をしている部分もあります。一番すごいのが口径変更。現在のドニプロは、改造すると7.62×54mmRを撃てるようになります。はい、あのSVDやPKMで使うフルサイズのリム付きライフル弾です。実銃Malyukには7.62×39mm仕様が実在するので、発売当初のゲームではドニプロも7.62×39mmへ変更できました。こちらは自然な組み合わせでした。
ところがパッチ1.5で、7.62×39mm弾がゲームの通常弾薬から外され、7.62mm弾薬を整理しました。その結果、ドニプロの口径変更まで7.62×54mmRへ変更されています。しかも見た目のマガジンは5.45mm用のまま。このマガジンに現実の7.62×54mmRを収めて給弾することはできません。ここはゲーム独自の仕様です。さすがにこれはゾーン仕様です。7.62×39mm弾自体はゲームファイルや一部配置に残っていますが、通常のバニラ環境では現在使う銃がありません。
もう一つ違うのが重量。ゲームでは現在2.90kgですが、実銃は空マガジン込み3.8kgです。ゲーム版、結構ダイエットしています。
アタッチメントと改造
ドニプロは色々載ります。対応するのは、コリメーターサイト、ホログラフィックサイト、2倍スコープ、ACOG 4倍スコープ、アサルトライフル用サイレンサー、連結マガジン、大容量マガジンなどです。普段使いなら2倍か4倍スコープ+サプレッサーが使いやすいです。近距離はそのままフルオート、中距離以上では単発に切り替えて頭を狙えます。
45発マガジンも付けられます。形は実銃AK-74系の6L18 45連マガジン系と同じタイプです。連結マガジンもありますが、こちらは装弾数を増やすパーツではありません。2本のマガジンをまとめて、次のリロードを速くするタイプです。
専用設計図として、反動を抑えるものがヤニフの結合したワゴンにあるスタッシュに、口径変更用のものがプリピャチのWhite Houseにある本棚の迷路の中にあります。この口径変更用設計図は、さっきの7.62×54mmR化に使います。現在の口径変更先は7.62×54mmRです。5.45mmのままでも十分強く、弾も拾いやすいです。
入手方法
無料で取りに行くなら、一番分かりやすいのは冷却塔のファイアワールです。巨大な火炎竜巻がある冷却塔の外側を登り、空間アノマリーへ入ると上部へ飛ばされます。その先にドニプロが置かれています。置かれている個体は30%程度まで耐久が落ちているので、新品ではありません。
ほかにもリシュチナの施設など固定入手地点があり、後半になるとトレーダーから購入もできます。現行データではマップ上に4か所の固定配置があります。早めに欲しいなら冷却塔が分かりやすいです。修理代はかかりますが、そこから終盤まで普通に持っていけます。
ユニーク版ソトニク
ドニプロにはソトニクというユニーク版があります。こちらは装備も性能も豪華です。
| 項目 | ドニプロ | ソトニク |
|---|---|---|
| ダメージ | 23 | 23 |
| 貫通 | 3.0 | 3.3 |
| 連射速度 | 632rpm | 632rpm |
| 最適射程 | 20m | 22m |
| 装弾数 | 30発 | 30発 |
| 重量 | 2.90kg | 3.53kg |
| 耐久指数 | 1,807 | 2,169 |
| 価格 | 34,000 | 176,500 |
現在の性能は、通常版より貫通、射程、耐久性が上です。しかも設定上はデグチャレフ大佐の愛銃。IPI製サプレッサー、Aimpoint CompM4S系ドットサイト、Holosun LS221G系レーザー、Magpul系マガジンなどを載せた専用モデルです。見た目もよく仕上がっています。
問題は手に入る時期。ソトニクは終盤のメインクエスト「下降」で、ストレロク側のルートを進んだ場合に入手できます。エネルヘティク文化宮殿へ戻ったとき、ストレロクのそばのテーブルに置かれています。つまり、ほぼゲーム終了直前。せっかく性能のいい銃なのに、遊べる時間が短いです。
見知られざる者のライフル
アップデート2.0と同時に出た『Cost of Hope』には、もう一つドニプロ系のユニーク武器があります。見知られざる者のライフル(Stranger’s Rifle)です。
| 項目 | 見知られざる者のライフル |
|---|---|
| ダメージ | 23 |
| 貫通 | 3.2 |
| 連射速度 | 632rpm |
| 最適射程 | 20m |
| 最低威力保持 | 75% |
| 装弾数 | 30発 |
| 重量 | 3.10kg |
| 耐久指数 | 1,807 |
| 価格 | 68,700 |
通常ドニプロより貫通が少し高い3.2です。外観は上部レシーバーに使い込まれた赤い塗装が入ったドニプロです。こちらは『Cost of Hope』でデューティー/ズールー側を選んだ場合の武器。DLC本編終了後に発生するサイドクエスト「領土戦争」をデューティー側で終えると、ズールーのそばに置かれた見知られざる者のライフルを受け取れます。フリーダム側では代わりにカーロド系のフリーダムの報奨金になります。ソトニクほど極端な最終盤限定ではないので、DLCまで遊ぶならこっちのほうが実際に振り回す時間は長めです。
使ってみた感想
ドニプロとよく比較されるカーロドは、実際に使い比べても役割が近いです。カーロドは5.56×45mmで、ダメージ18、貫通3.0、706rpm。ドニプロはダメージ23、貫通3.0、632rpmなので、一発の数字はドニプロのほうが高く、カーロドは連射速度や射程、カスタマイズ側が強めです。5.45mmが余っているときはドニプロ、5.56mmが余っているときはカーロドと、持っている弾薬で使い分けても困りません。
45発マガジン、サプレッサー、ACOGまで載せると、ドニプロ一挺で動きやすくなります。4倍スコープを載せても近距離はフルオートで押し切れるので、室内から中距離まで一本で済ませやすいです。ARevやGP3Aのような新しい選択肢もありますが、終盤の装甲敵を相手にするとドニプロの火力は今でも使いやすいです。
この銃の良さは分かりやすいです。そこら中で拾える5.45×39mmを、終盤でも通用する性能の銃から撃てます。AKM-74Sで貯め込んだ弾をそのまま使えて、貫通3、45発マガジン、サプレッサー、4倍スコープまで付く。見つけたら、とりあえず修理して撃ってみていい銃です。そして7.62×54mmR化は強いんですが、あの細いマガジンからモシン・ナガンと同じ弾が出てくるのを気にしたら負けです。
