「ドニプロ」の固有版のアサルトライフル。Cost of Hopeで追加された。
見知られざる者のライフル
見知られざる者のライフルの詳しい説明
身元不明のデューティー戦闘員と、2体のキメラが争った跡から見つかったライフル。キメラはすべて倒されていたが、隊員の遺体は傷が深すぎて身元が分からなかった。それ以来、この武器に新たな持ち主は現れていない。

見知られざる者のライフル(Stranger’s Rifle)は、有料DLC『Cost of Hope』で追加された、ドニプロのユニーク版です。外見は、上部レシーバーに使い込んだ赤い塗装が入ったドニプロで、元ネタの実銃はドニプロと同じウクライナのMalyukです。
ゲーム内の説明では、身元の分からないデューティーの戦闘員と、2体のキメラが争った跡から見つかった銃です。キメラはどちらも倒されていましたが、隊員の遺体は傷がひどく、誰なのか分かりませんでした。キメラ2体を倒しながら名前も残さずに死んだ持ち主が、「見知られざる者」という名前の由来です。
| 項目 | ドニプロ | 見知られざる者のライフル |
|---|---|---|
| 使用弾薬 | 5.45×39mm | 5.45×39mm |
| ダメージ | 23 | 23 |
| 貫通 | 3.0 | 3.2 |
| 連射速度 | 632rpm | 632rpm |
| 最適射程 | 20m | 20m |
| 装弾数 | 30発 | 30発 |
| 重量 | 2.90kg | 3.10kg |
| 耐久指数 | 1,807 | 1,807 |
| 価格 | 34,000 | 68,700 |
通常のドニプロとの差は、貫通が3.0から3.2へ上がっていることです。重さが3.10kgに増えたほかは基本性能が同じで、見た目の個性が強いユニーク武器という位置づけです。防具を着た相手に少し強くなったドニプロで、5.45×39mm弾の手に入れやすさはそのままです。
元ネタのMalyuk
ドニプロの元になったMalyukは、ウクライナのInterProInvest(IPI)が作ったブルパップ式のアサルトライフルです。IPIはVulkanとMalyukの両方の名前を使っていて、Malyukはウクライナ語で小さな子どものことです。
ブルパップは、弾倉や機関部を引き金より後ろに置く作りです。AK系のアサルトライフルでは弾倉が引き金の前にありますが、Malyukでは弾倉がグリップより後ろの、肩当てに近い所に収まっています。こうすると、銃身の長さを保ったまま銃全体を短くできます。

外見は新しくても、中身はカラシニコフ系の作りを受け継いでいます。ソ連時代から使われてきたAK系の機構を生かし、外側をブルパップの形に作り替えた銃です。弾は5.45×39mm、7.62×39mm、5.56×45mmの3種類に対応していて、ドニプロが5.45×39mm弾を使うのは実銃と同じです。
上面には照準器を固定するピカティニーレールがあり、前部では樹脂の外装が銃身を覆っています。銃身は、まわりの空気の流れを使って冷やす作りになっています。
Malyukの開発史
ウクライナ軍はソ連から独立した後も、大量のAK系小銃を使い続けていました。信頼できる銃ですが基本の構造はソ連時代のままで、新しい光学照準器やアクセサリーを付けるには手を入れる必要がありました。そこで考えられたのが、AKの内部の機構を生かしたまま、全体をブルパップに作り替える方法です。
Malyukより前に、ウクライナではVepr(ヴェープル)というブルパップ式のライフルが作られていました。VeprもAK系を土台にして全長を短くする銃でしたが、資金の制約もあって量産と本格的な配備には届いていません。2005年、IPIはVeprの経験を参考に新しい小銃の開発を始めます。初期の試作型はVulkan-Mと呼ばれ、設計の変更を重ねてMalyukになりました。元のAK系小銃から銃身やレシーバーを使い、そこに独自の改良を加えています。今ある弾薬や弾倉をそのまま使えるので、それまでの補給の蓄えも無駄になりません。
2015年には国内外の軍事展示会で紹介され、2017年にキーウで開かれた武器展示会にも何丁ものMalyukが並びました。2019年に生産が始まり、今ではウクライナ軍で採用されています。2020年には特殊部隊の訓練でも構えられていて、今もAK系の小銃と並んで現役です。

旧作での扱い
見知られざる者のライフルは『Cost of Hope』の新しい武器で、元のドニプロも旧三部作にはありません。旧三部作の東側の武器はAK-74系のアサルトライフルが中心で、ブルパップの銃もMalyukとは別の系統でした。Malyukが展示会で広く知られるようになったのは2015年以降なので、旧三部作のころはまだ開発の途中です。
一方、この銃の持ち主が属していたデューティーは、初代から登場するシリーズの常連の勢力です。ゾーンの危険から人類を守ることを掲げる武装組織で、ゾーンへの考え方が大きく違うフリーダムと長く対立してきました。ズールーは『Call of Pripyat』から登場する人物で、今作でも大きな役を担っています。『Cost of Hope』では、一度デューティーを離れたズールーが、ヴォローニンに頼まれて組織へ戻っています。
キメラは動きが速く、近づかれると危ないミュータントです。それを2体倒した戦闘員が使っていた銃なので、通常のドニプロより貫通が高いという性能は、来歴とよく合っています。
ゲームのモデルと実銃の違い
基本の形は、実銃のMalyukをかなり忠実に写したドニプロと同じです。違いが一番目立つのは赤いレシーバーで、実銃のMalyukの展示モデルは黒い外装なので、この塗装はゲームだけの仕上げです。使い込まれて色がすり減った赤は、キメラと戦った持ち主の銃という来歴によく合っています。
ブルパップなので、普通のAKのように独立した長い銃床はありません。後ろの機関部を覆う外装が、そのまま肩当てにつながっています。
性能の数字は、ゲームの中で決めた値です。ドニプロも見知られざる者のライフルも同じ5.45×39mm弾を使う同じ作りの銃で、貫通だけが高いのはユニーク武器としての設定です。重さも、実銃のMalyukは空の弾倉を付けて3.8kgで、ゲームの3.10kgとは別の基準で決まっています。
実銃のMalyukにはIPIが作った専用のサプレッサーがあり、ドニプロ系にサプレッサーを付けられることは、実銃の構成とも合っています。
アタッチメントと改造
通常のドニプロは、光学照準器、サプレッサー、弾倉を替えて自分の使いやすい形に組めます。見知られざる者のライフルは、標準で付いている照準器を外せず、通常版ほど自由には組めないという声があります。
すでにドニプロを改造して自分の構成にしているなら、乗り換えると照準器を選ぶ自由は少し減ります。貫通を取るなら見知られざる者のライフル、照準器を好きに替えたいなら通常のドニプロ、という選び方になります。
入手場所
見知られざる者のライフルは、『Cost of Hope』をデューティー側で進めた人のための報酬です。
- DLCのストーリーでズールーとデューティーの側につき、本編を終える
- 本編の後に始まるサイドクエスト「領土戦争」をデューティー側で終える
- ズールーのそばに置かれた見知られざる者のライフルを受け取る
DLCの本編を終えただけでは手に入りません。エンディングの後のサイドクエストまで進めましょう。
フリーダム側を選ぶと、同じ場面の報酬はカーロドのユニーク版「フリーダムの報奨金」に変わります。
| 選んだ側 | 報酬 | ベース |
|---|---|---|
| デューティー/ズールー | 見知られざる者のライフル | ドニプロ |
| フリーダム/マフカ | フリーダムの報奨金 | カーロド |
1周で両方は取れないので、両方集めたいなら、勢力が分かれる前のセーブを残しておきましょう。
ほかのユニーク版
ドニプロのユニーク版には、デグチャレフ大佐の愛銃ソトニクもあります。ただし、本編の終盤のメインクエスト「下降」でストレロク側に進んだときだけ手に入り、ほぼゲームの終わり直前です。
見知られざる者のライフルも、DLCのエンディングの後なので序盤から使える銃ではありません。それでもソトニクほど最終盤に限られないので、DLCまで遊ぶなら、実際に振り回せる時間はこちらのほうが長めです。
海外での評価
海外の掲示板では、デューティーとフリーダムの報酬を比べる話の中で、見知られざる者のライフルのほうがフリーダムの報奨金より良いという声があります。ただ、フリーダム側で手に入る別のショットガンを評価する声もあり、銃1丁ではなく、そのルートで手に入る装備全体で比べる人が多くいます。
実際に使っている人からは、火力を高く評価する声と、標準のスコープをACOGやSUSATに付け替えたいという声が出ています。
5.45×39mm弾の手に入れやすさをそのままに、少し強めの貫通を持つドニプロが欲しいなら、選ぶ価値のある一挺です。









