「カーロド」の固有版のアサルトライフル。Cost of Hopeで追加された。
フリーダムの報奨金
フリーダムの報奨金の詳しい説明
カスタムメイドのライフル。防錆加工を施した各部品が、精密に組み上げられている。レシーバーには、珍しいが見事な装飾が描かれており、ゾーンに同じ銃はまず存在しないだろう。

フリーダムの報奨金(Freedom’s Bounty)は、5.56×45mm弾を使うアサルトライフル、カーロドのユニーク版です。発売時のカーロドには意外にもユニーク版が無く、通常のアサルトライフルの中でカーロドだけが取り残されていました。アップデート2.0と有料DLC『Cost of Hope』の時期に、ようやく追加された一挺です。
外見はかなり派手です。ゲーム内の説明によれば、防錆加工した部品を精密に組み上げた特注品です。レシーバーには植物や花を思わせる装飾が入っています。サプレッサーとSUSAT系のスコープも最初から付いていて、いかにもフリーダムらしい銃です。
火力は通常版と同じですが、貫通、射程、耐久が強化されています。特に貫通3.3は高めで、装甲を着込んだ終盤の人間相手にも、通常版よりさらに通りやすくなっています。
| 項目 | カーロド | フリーダムの報奨金 |
|---|---|---|
| 使用弾薬 | 5.56×45mm | 5.56×45mm |
| ダメージ | 18 | 18 |
| 貫通 | 3.0 | 3.3 |
| 連射速度 | 706rpm | 706rpm |
| 最適射程 | 25m | 27.5m |
| 最低威力保持 | 85% | 85% |
| 装弾数 | 30発 | 30発 |
| 重量 | 3.30kg | 3.28kg |
| 耐久指数 | 1,534 | 1,875 |
| 基本価格 | 28,000 | 46,100 |
元ネタのIWI CARMEL
カーロドの元ネタは、イスラエルのIsrael Weapon Industries(IWI)が開発したCARMEL(カーメル)です。5.56×45mm NATO弾を使うアサルトライフルで、ショートストローク式のガスピストンと回転ボルトで作動します。同じIWI製でもTavorやX95のようなブルパップではなく、弾倉が引き金の前にある普通の配置です。
本体は、内部の金属の骨組みを樹脂の外装で覆った作りです。丸みのあるハンドガードと太いレシーバーがひと続きになったように見え、AK系の金属製レシーバーとも、上下に分かれたAR-15系とも違う姿です。ストックは折りたたみ式で、長さと頬当ての高さを調整できます。左右どちらの手でも操作しやすい作りで、撃っても前後に動かないチャージングハンドルを備えています。アメリカ向けのCARMELは16インチ銃身にM-LOK対応のハンドガードを持ち、銃口には一般的な規格のねじが切ってあります。
フリーダムの報奨金も、このCARMELらしい本体の形をそのまま残しています。ストックとハンドガードはCARMEL系の物で、そこにSUSAT系のスコープと特注の装飾を組み合わせた銃です。
SUSAT系のスコープ
上に載った照準器はSUSAT系です。SUSATはSight Unit, Small Arms, Triluxの略で、イギリス軍のSA80シリーズ、特にL85系ライフルとの組み合わせで知られています。倍率が固定された光学照準器で、レティクルには独特の照準柱を使います。今よく見かける小型のドットサイトとは、見た目も覗いたときの感覚も違います。

CARMELは上面にピカティニーレールがあるので、マウントを使えば別のメーカーの照準器も載せられます。
CARMELの開発史
CARMELが公開されたのは2019年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた防衛展示会「LAAD Defence & Security 2019」でした。それまでIWIを代表する現代的なアサルトライフルといえば、ブルパップのTavorシリーズです。独自色の強いTavorを持つメーカーが、あえて普通の配置の新型を出したことになります。
背景には、軍や警察のライフルに求められる機能の変化があります。調整式のストック、左右どちらの手でも使える操作系、撃っても動かないチャージングハンドルといった要件です。IWIには以前からGalil ACEもありましたが、CARMELではこうした要件を最初から組み込みました。FN SCARのように金属の上部レシーバーと樹脂の下部を組み合わせる作りとは、外装の作り方も違います。
軍用のCARMELには10.5、12、14.5、16インチの銃身があり、短い銃身の近距離向けから標準的なライフルまで、同じ基本構造で作り分けます。サプレッサーを付けたときに合わせたガスの調整も、開発の段階から考えられていました。アメリカの民間市場向けにはセミオートだけのモデルも売られていて、フルオートで撃てるゲームのカーロドは軍用の側に当たります。
旧作での扱い
フリーダムの報奨金は『Cost of Hope』で追加された武器で、旧三部作には登場しません。ベースのカーロドも『Heart of Chornobyl』からの新しい銃です。初代『Shadow of Chernobyl』が出た2007年には、CARMEL自体がまだ世に出ていませんでした。
旧作でフリーダムが使う西側のライフルといえば、H&K G36をモデルにしたGP37や、イギリスのL85系をモデルにしたIL86でした。IL86とは、SUSAT系のスコープを通じて元ネタ同士のつながりがあります。L85系の照準器がイスラエル製のCARMELに載ったところに、この銃の変わった組み合わせがあります。
フリーダムという勢力自体は旧作からいます。ゾーンを自由に探索し、その秘密を人類に開くことを掲げる組織で、ゾーンを封じて危険を取り除こうとするデューティーとは長く対立してきました。『Cost of Hope』では、この古い対立が武器の入手にも関わってきます。
ゲームのモデルと実銃の違い
一番分かりやすい違いは装飾です。植物や花を思わせる模様を持つCARMELは、IWIの製品にはありません。サプレッサーとSUSAT系スコープを最初から付けた組み合わせで売られているわけでもなく、職人が仕上げた特注品というゲーム内の設定どおりの一挺です。
防錆加工の設定は、実銃とも重なります。IWIは現行のCARMELでも金属部品の腐食への強さを特徴に挙げています。実銃にもある耐食性を、ゲームでは職人が特別に仕上げた武器として強く打ち出しているわけです。
アタッチメントと改造
入手した時点でサプレッサーとSUSAT系スコープが付いているので、拾ってすぐ本格的に使えます。通常のカーロドは照準器やサプレッサーのほか、拡張マガジンやアンダーバレルグレネードランチャーを組み合わせられる銃です。実銃のCARMELも上面のレールとM-LOKのハンドガードで拡張する前提で作られていて、サプレッサーに合わせたガスの調整もあるので、カーロドにサプレッサーを付ける組み合わせは実銃の特徴とも合っています。
性能の差を見ると、火力を大きく上げた特別仕様というより、カーロドの弱いところを少しずつ直した完成品です。耐久指数が1,534から1,875に上がったので、使い続けたときの整備費が通常版より軽く済みます。重量はわずかに軽くなりましたが、軽さだけを理由に持ち替えるほどの差ではありません。
入手場所
入手には、『Cost of Hope』でマフカ/フリーダムの側へ進む必要があります。DLCの本編をフリーダムの側で終えたあと、サイドクエスト「領土戦争」もフリーダムの側で終えると、フリーダムの報奨金がもらえます。本編を終えただけでは受け取れないので、「領土戦争」まで進めましょう。
デューティーの側へ進んだ場合、代わりの報酬はドニプロ系の見知られざる者のライフルになり、1回のルートで両方は取れません。どちらも欲しいなら、勢力を選ぶ前のセーブデータを残しておきましょう。
ほかのユニーク版
デューティーの側の報酬である見知られざる者のライフルは、ドニプロ系で銃の系統そのものが違います。フリーダムの側には西側のCARMEL、デューティーの側には東側のドニプロという分け方は、長く対立してきた二つの勢力の装備の違いにも合っています。
フリーダムの報奨金は、通常版と同じ弾を使い、ダメージと連射速度も同じです。カーロドを使ってきた人なら、弾を買い直す必要もなく、同じ感覚で持ち替えられます。
海外での評価
海外の掲示板では、発売直後からカーロドの元ネタが話題になっていました。FN SCARやBeretta ARX160に似ているという声もありましたが、IWI CARMELだという意見が多くの支持を集めています。特にハンドガードの形がよく話に出て、ゲームのモデルは初期のCARMELに近いという声も目立ちます。実銃のCARMELは初期の軍・警察向けと後のアメリカ民間向けで外見が違うので、ハンドガードの形が実銃の写真と違っても、元ネタはCARMELです。
性能の面では、通常版の扱いやすさを残したまま貫通と耐久を上げているので、装甲を着込んだ敵が多い場所で頼りになります。カーロドを主力にしていてフリーダムの側を進むなら、通常版から持ち替える理由は十分にあり、狙って取りに行く価値のある一挺です。









