「PTM」をもとにした、予約特典と上位版のハンドガン。
PTMモノリス
PTMモノリスの詳しい説明
敵の狡猾な計画を明らかにしてくださり感謝いたします!貴方の光が、貴方のご意志に命を捧げた勇敢な兵士の魂を照らさんことを。彼らと貴方の永遠なる結合に祝福あれ!

PTMモノリス(PTM Monolith)は、9×18mm弾を使用するセミオートピストルで、通常のPTMをベースにしたデラックスエディション特典武器です。アルティメットエディションにもデラックスエディションの内容がすべて含まれるため、こちらでも入手できます。GSC Game Worldの公式一覧でも、PTMモノリスはデラックス特典の最初に挙げられています。
名前から何か特別な改造を施したPTMに見えますが、実際には割り切った武器です。ゲームデータでは、通常PTMとの性能差はありません。違うのはほぼ外見だけです。しかも主人公は最初から、同じPTM系でさらに使いやすい「スキフのピストル」を持っています。有料版の特典武器なのに、性能面では特に強くありません。見た目が気に入るかどうかで評価が変わる一挺です。
元ネタのマカロフPM
元になった実銃は、ソ連のマカロフPM(Pistolet Makarova)です。第二次世界大戦後のソ連では、従来使われていたTT-33トカレフやナガンM1895に代わる、より小型で扱いやすい軍用拳銃が求められました。ニコライ・マカロフら複数の設計者による試験が1947年から行われ、マカロフの9×18mm案が選ばれます。その後も量産に向けた改良が続き、1951年にPMとして正式採用されました。構造はシンプルで、ストレートブローバック式。弾薬も専用の9×18mmマカロフ弾です。標準のPMは8発マガジンを使い、全長161mm、空重量730gほどでした。

Walther PPの影響を受けていますが、単純なコピーではありません。ソ連軍の要求に合わせ、部品点数や生産性、耐久性を詰めています。『S.T.A.L.K.E.R. 2』では名前がPTMに変更されていますが、実銃はマカロフPMです。

旧三部作のPMm
マカロフは『S.T.A.L.K.E.R.』では古株です。旧三部作ではPMmという名前で、『Shadow of Chernobyl』『Clear Sky』『Call of Pripyat』のすべてに登場しました。初代では新人ストーカーやバンディット、ウクライナ軍兵士などが持っている序盤でよく見る拳銃です。実銃には1990年代に開発された大容量マガジン対応のPMMという改良型がありますが、旧作の3Dモデルはそちらではなく通常のマカロフPMです。
『Call of Pripyat』では、主人公デグチャレフ少佐が通常品より耐久性の高い固有版「名誉PMm」を最初から所持していました。そして『Heart of Chornobyl』でも、主人公スキフが固有PTMを最初から持っています。主人公に特別なマカロフを持たせる扱いは、『Call of Pripyat』から続いています。
通常PTMとの性能差
| 項目 | PTM | PTMモノリス |
|---|---|---|
| ダメージ | 30 | 30 |
| 貫通 | 1 | 1 |
| 連射速度 | 667RPM | 667RPM |
| 最適射程 | 7m | 7m |
| 威力保持率 | 25% | 25% |
| 装弾数 | 8発 | 8発 |
| 重量 | 0.5kg | 0.5kg |
| 耐久指数 | 455 | 455 |
ゲームデータでは、通常PTMとPTMモノリスの主要性能は全部同じです。PTMモノリスは通常PTMのリスキンです。ダメージが高い、精度がいい、耐久性が上がっている、といった固有武器らしいボーナスはありません。一部の古いデータ一覧にはPTMモノリスを0.35kgとしているものも残っていますが、現在の値は0.5kgです。
もう一つの比較対象がスキフのピストルです。こちらも基本的な攻撃性能はPTMと同じですが、現行データでは重量0kg扱いで、耐久性にも大きな優遇があります。最初から持っていて捨てることもできないので、実用面だけ考えるとPTMモノリスへ交換する理由がほとんどありません。有料特典なのに、無料で最初から持っている銃のほうが便利という結果になっています。
モノリス仕様の外見
性能は同じですが、見た目は大きく変わります。PTMモノリスは、オリーブグリーンのグリップと、アークティック迷彩風のスライドを持つデラックスエディション専用PTMです。白や青灰色のまだら模様が入ったスライドに、緑色のグリップという組み合わせで、通常のPTMより目立ちます。モノリス兵の武器というと真っ黒な東側銃器を想像しがちですが、このシリーズは寒冷地迷彩のような色を使っています。AR416モノリスやViper Monolithなど、エディション特典には同じ方向の外装を持つ武器があります。発売前にGSCがデラックス/アルティメット特典を公開した際も、緑のグリップに注目が集まりました。性能より外観で話題になった武器です。
ゲームモデルと実銃の違い
PTMモノリスも基本モデルは通常PTMと共通なので、実銃との差も同じです。まず、ゲーム内のPTMは多くのモデルでねじ切りされた延長バレルを持っています。実際にブルガリア製マカロフなどでねじ切りバレルを備えた個体は存在しますが、ソ連軍の標準PMそのものの特徴ではありません。大容量マガジンにも実銃との違いがあります。通常の実銃PMは8発ですが、ゲームではアタッチメントを付けると12発になります。ただし、ゲームの12発マガジンは通常サイズのマガジンを下へ延長したような架空の形です。実銃にも12発入りのPMMがありますが、こちらはグリップ部分そのものを太くして大容量マガジンへ対応した別仕様です。ゲームのPTMに12発マガジンを付けても、銃本体はPMM形状になりません。名前、外見、マガジンが少しずつ実銃とズレています。
アタッチメントと改造
PTMモノリスのアタッチメントと改造も、通常PTMと共通です。装着できるのはピストルサプレッサーと大容量PTMマガジン。大容量マガジンを付けると8発から12発へ増えます。技術者による改造も同じで、軽量化50%、弾速20%向上、徹甲性能30%向上の系統があります。つまり、通常PTMでできることはPTMモノリスでもほぼそのままできます。固有アタッチメントが付いているわけでも、最初から特別なアップグレードが入っているわけでもありません。
入手方法
PTMモノリスは、デラックスエディションまたはアルティメットエディションを所有しているプレイヤーだけが入手できます。スタンダードエディション単体には含まれません。ただし現在はStandardからデラックス、Standardからアルティメット、デラックスからアルティメットへのアップグレードパックも販売されています。Steam、GOG、Epic Games Store、Microsoft Store、PlayStationなどでエディションのアップグレードが用意されています。アルティメットエディションについても、別のアルティメット専用武器に置き換わるわけではありません。デラックスエディションの特典を全部含んだうえで、アルティメット専用武器が追加される形なので、PTMモノリスも入手できます。
そして、エディションを購入しても最初からインベントリへ入るわけではありません。GSCはデラックス/アルティメット特典の公開時点から、特典装備はゾーン内の隠し場所を探して回収する方式だと説明しています。PTMモノリスはサイドクエスト「求めよ、さすれば見出さん」で表示されるジャーナリストの隠し場所の一つに入っています。場所はレッサーゾーンのザリシア。町の北側にある、青いトラックが横に止まっている廃屋です。トラックへ登り、そこから屋根へ上がって、低い屋根側へ降ります。屋根裏へ入れる隙間があり、その奥の青い箱にPTMモノリスと傭兵用軽量スーツが入っています。「干し草の針」を終えたあと、個人用スタッシュに入るジャーナリストのフラッシュドライブを取得すると「求めよ、さすれば見出さん」が始まり、対応する隠し場所がマップへ追加されます。デラックスエディションを買っただけでは終わりではなく、ゲーム内で実際に取りに行く必要があります。タイトル画面で特典を受け取って終わりではなく、ゾーンの戦利品として拾う形になっています。
使ってみた感想
PTMモノリス単体の評価は、あまり高くありません。理由は性能が悪いからではなく、スキフのピストルが強すぎるからです。PTMモノリスは通常PTMのリスキンであり、スキフのピストルより実用面で劣ります。発売直後は、PTMモノリスを手に入れてもスタッシュへ入れたままにする人が多く、見た目と実用性のどちらを取るかで意見が分かれました。
PTM自体は弾が安くて大量に手に入り、サプレッサーも大容量マガジンも使えるので、序盤の拳銃としては普通に優秀です。ただ、そのほぼ完成版と言えるスキフのピストルを、ゲーム開始直後から持っています。PTMモノリスは、デラックスエディションを買ったら強いピストルが手に入る武器ではありません。モノリス仕様のマカロフを使いたい人向けの外装違いです。性能差がない分、白青の迷彩と緑色のグリップという見た目の独自性が価値になります。銃を性能だけで選ばないプレイヤー向けの一挺です。









