「M701スーパー」の固有版のスナイパーライフル。
キャバリエ
キャバリエの詳しい説明
持ち主は20世紀初頭の紛争に関するドキュメンタリーを見すぎたせいで、現代風に再解釈されたボルトアクションの騎兵用カービン銃を所持する欲望をかき立てられたのだろう。

キャバリエ(Cavalier)は、ボルトアクション式スナイパーライフルM701スーパーのユニーク版です。通常の8倍スコープを外し、等倍のコリメーターサイトを固定した、変わった仕様です。照準器はSIG SauerのROMEO3XL系です。
ゲーム内の説明によれば、持ち主は20世紀初頭の紛争のドキュメンタリーを見すぎて、現代風の騎兵銃が欲しくなったようです。ボルトアクションの.308狙撃銃を近距離で使おうという銃で、どうしてそうなった、と言いたくなる一挺です。それでも一発の威力は高いので、近距離でも1発で決着を付けたい場面では頼りになります。
| 項目 | M701スーパー | キャバリエ |
|---|---|---|
| 使用弾薬 | .308 | .308 |
| ダメージ | 160 | 160 |
| 貫通 | 3.0 | 3.0 |
| 装弾数 | 5発 | 5発 |
| 射撃モード | 単発 | 単発 |
| 照準器 | 8倍スコープ(固定) | 等倍コリメーター(固定) |
2025年のパッチ1.5でキャバリエのダメージが再調整され、今は通常のM701スーパーと同じダメージ160、貫通3.0です。それより前は通常版と威力に差があったので、古い攻略や動画の評価はそのまま比べられません。
元ネタのRemington 700
ベースのM701スーパーは、アメリカのRemington Model 700系をモデルにしています。Model 700は1962年にRemingtonが発売したボルトアクションライフルで、軍用だけでなく狩猟や射撃競技にも広く使われてきた大きなシリーズです。ゲームのモデルは、Remington 700にProMagのArchangel系ストックを組み合わせたカスタム銃です。

目を引くのは、銃の後ろから前まで続く黒い樹脂製のストックです。形はProMagのArchangel 700 Precision系に近く、高さを調整できる頬当てと大きく曲がったグリップがあります。Archangelは実在するRemington 700用の交換ストックで、木製ストックの猟銃というModel 700の印象を、すっかり現代的な狙撃銃に変えます。マガジンはMagpul製のAICS規格マガジンに似た形です。AICSはAccuracy Internationalの狙撃銃から来た規格で、Remington 700系のカスタム銃でも広く使われています。
キャバリエだけの部品が、上部に固定された小型の照準器です。モデルはSIG SauerのROMEO3XL系で、実物は競技射撃向けの1倍のリフレックスサイトです。広い視界で素早く目標を捉えることを狙った製品で、動きを感じて電源を入れるMOTACや、アルミニウム製の本体を備えています。倍率付きのスコープが遠くの標的を細かく見るための物なのに対し、ROMEO3XLは近距離から中距離で素早く狙うための物です。拳銃競技やカービンで使うような照準器を、大型のボルトアクションライフルに載せたわけです。
Remington 700の開発史
Model 700は1962年に登場しました。設計者はMike Walkerで、Model 721と722の流れを受けたボルトアクションライフルです。発売当初から.308 Winchester仕様もありました。最初は民間市場が中心で、Remingtonは狩猟用から競技用まで幅広い仕様を出し、同社を代表するライフルに育てていきます。
ボルトアクションは、射手が手でボルトを動かして薬莢を出し、次の弾を込める方式です。撃つたびに操作が要りますが、精密射撃用の銃として長く使われてきました。
Model 700の歴史で外せないのが、アメリカ陸軍のM24 Sniper Weapon Systemです。Remington 700系の機関部を使った軍用狙撃銃で、1988年に採用されました。民間用をそのまま持ち込んだのではなく、軍の要求に合わせてストックや照準器を組み合わせた専用の狙撃システムです。M24はアメリカ以外でも使われ、日本の陸上自衛隊も採用しています。

キャバリエ(Cavalier)は英語で騎士や騎兵のことです。20世紀初頭の騎兵用カービンは、馬上で扱いやすいよう歩兵用のライフルより短く作られました。当時の軍用小銃はボルトアクションが当たり前の時代で、キャバリエはその古い発射方式に、現代の樹脂製ストックと光学照準器を組み合わせた銃とも言えます。
旧作での扱い
キャバリエは『Heart of Chornobyl』で登場したユニーク武器で、旧三部作に同名の武器はありません。ベースのM701スーパーも旧三部作にはありませんでした。『Shadow of Chernobyl』から『Call of Pripyat』までの狙撃銃はSVD系やVSS系など旧ソ連圏の銃が中心で、アメリカ製の民間ライフルを大きくカスタムしたM701スーパーは、毛色の違う存在です。
旧作をベースにした大型MOD『S.T.A.L.K.E.R. GAMMA』などではRemington 700系のカスタムライフルを使えるので、MODで遊んできた人には見覚えのある姿かもしれません。
ゲームのモデルと実銃の違い
一番の違いは、狙撃銃なのに等倍サイトを使っていることです。実銃のRemington 700にもレールがあればレッドドットサイトを付けられますが、遠距離の精密射撃が目的なら倍率付きの照準器を選ぶのが普通です。キャバリエはその利点を捨てて、近距離での素早い照準を取っています。
銃の長さも、設定と見た目が合っていません。昔の騎兵銃なら取り回しのために銃身を短くしますが、キャバリエはM701スーパーの長い銃身とボルトアクションをそのまま残しています。現代版の騎兵銃という設定なのに、実際に変わったのは照準器だけで、騎兵銃らしく短くはなっていません。
アタッチメントと改造
照準器は等倍サイトで固定なので、8倍スコープでの狙撃はできません。その代わり、近距離向けの装備と組み合わせられます。スナイパーライフル用サプレッサーと、アンダーバレルショットガンのホールメーカー-Lです。
ホールメーカー-Lは、小銃の下に付けるショットガンM26 Modular Accessory Shotgun Systemをモデルにしています。実銃のRemington 700にM26を付けることはまずありませんが、ゲームではこれがキャバリエの弱点を補います。.308弾を外すと次の弾を込めるまで撃てませんが、ショットガンがあれば、その間に詰めてきた敵へもう一つの銃で応じられます。無茶な組み合わせに見えて、使いどころはかなりはっきりしています。
入手場所
キャバリエはドゥーガの軍事ユニット付近にあります。場所は軍事ユニットの南西側、温室のある建物です。棚や箱の中ではなく天井に隠されていて、見落としやすい置き方です。
温室側から建物に入り、入口あたりで天井を見上げると、斜めに渡した黄色い板があります。この板を撃って壊すと、上に載っていたキャバリエが落ちてきます。建物には似た板がいくつかあり、違う板を撃ち続けて手に入らない人も多いです。最初の温室の入口の上にある板を狙いましょう。
ウォードとスパークのどちらの側でも手に入ります。ドゥーガへ入れるのは、スパーク側ならメインクエスト「万人の幸せ」、ウォード側なら「再び裂け目へ」の途中からです。
ほかのユニーク版
M701スーパーには、ほかにハンター(Hunter)というユニーク版があります。特典装備として登場する銃で、オリーブグリーン系の色や迷彩を取り入れ、弾薬ホルダーとマズルブレーキを付けています。等倍サイトで近距離に寄せたキャバリエに対し、ハンターは野外での狩猟や精密射撃を思わせる方向のカスタムです。
海外での評価
海外の掲示板では、キャバリエを近距離で使う高威力ライフルとして評価する声が多いです。ベテラン難易度でキメラを倒した動画では、キメラが飛びかかる瞬間に合わせて一発を当てていました。連射に頼らず、相手の動きを読んで一発で止める使い方です。パッチで調整されたあとでも十分強い、という意見が目立ちます。屋内に持ち込む使い方もよく挙がり、8倍スコープでは視野が狭すぎる場面で、等倍サイトのおかげで近くを動く敵を追えるのが強みです。
古い動画やコメントにはパッチ1.5より前のダメージで語っているものも残っているので、数字は今の値で考えましょう。
大量の敵を素早く片付ける武器ではありませんが、近距離でも一発の威力を優先したい場面には向いています。狙撃銃なのに遠くを狙う倍率がない、という不便さを分かったうえで使うと、役割がはっきりする銃です。M701スーパーの8倍スコープでは近くの敵が狙いにくいと感じていたなら、一度試してみましょう。









