遠征プロジェクトとは?
遠征プロジェクト(Expedition Project)とは、ARC Raidersにおける任意参加型のプレステージ(周回)システムです。
プレイヤーが自身のキャラクター進行度をリセット(いわゆるワイプ)する代わりに、特別な報酬と恩恵を得られるエンドゲームコンテンツとなっています。
他のシューターゲーム(例えば『Escape from Tarkov』など)のように全プレイヤーに強制されるワイプではなく、ARC Raidersでは各プレイヤーの任意の選択で実行できる点が特徴。
そのため、通常プレイを継続するか、報酬付きでゼロから再スタートするかを自分で決められます。
めちゃくちゃ雑に言うと、
「自分からキャラ全消しして、ちょっとだけ得をした状態でニューゲームする制度」
これが遠征プロジェクトです。
ミスったスキルも最初からやり直し、集めた設計図も最初から。
だけど倉庫が少し拡張されるし、その他のボーナスもあるよ、的な。
遠征のざっくり構造
- レベル20になると「プロジェクト」が開く
ここで“遠征プロジェクト”が開けるようになる。 - 8週間(約60日)かけてキャラバンを作る期間がある
金属パーツ150、ゴム200、ARC合金80、電気部品30…みたいな、わりとゴツい素材をひたすら納品していきます。
ここはもう“次のキャラに資産を送るための船を作ってる”と思えばOK。入れた素材は戻りません。

- 最後の1週間で「出発する?」が押せるようになる
60日間の準備フェーズが終わると、7日間の“旅立ちウィンドウ”が開きます。ここで「行く」を押したらリセット。
ここで押さなかったら、次のサイクルまで持ち越しできます(進捗は消えない)。 - 出発したら今のレイダーはほぼ全部を持っていき、去る → 次のレイダーにボーナスが付いた状態でやり直し
これが“転生”って言われてる部分。
ポイントは2つで、「サイクルはだいたい8週で回る」「出発は1週間だけ開く、でも間に合わなくても進捗は失わない」です。なので社会人でも一応追える設計になってます。
遠征で必要となる素材一覧
| 済 | ステージ | アイテム名 | 必要合計数 |
|---|---|---|---|
| ステージ1 | 金属部品 | 150 | |
| ステージ1 | ゴム部品 | 200 | |
| ステージ1 | ARC合金 | 80 | |
| ステージ1 | 鋼鉄のバネ | 15 | |
| ステージ2 | 丈夫な布 | 35 | |
| ステージ2 | ワイヤー | 30 | |
| ステージ2 | 電気部品 | 30 | |
| ステージ2 | 冷却ファン | 5 | |
| ステージ3 | 電球 | 5 | |
| ステージ3 | バッテリー | 30 | |
| ステージ3 | センサー | 20 | |
| ステージ3 | エクソダスモジュール | 1 | |
| ステージ4 | 加湿器 | 5 | |
| ステージ4 | 高度な電気部品 | 5 | |
| ステージ4 | 磁気加速器 | 3 | |
| ステージ4 | リーパーパルスユニット | 3 | |
| ステージ5 | 戦闘アイテム購入額(合計) | 250,000 | |
| ステージ5 | サバイバルアイテム購入額(合計) | 100,000 | |
| ステージ5 | 食料品購入額(合計) | 180,000 | |
| ステージ5 | 素材購入額(合計) | 300,000 | |
| ステージ6 | 出発フェーズ完了 | – |
初回の遠征スケジュール
ちなみに、初回の遠征スケジュールは下記のような感じ。
遠征スケジュールはこうなります。
- 10月30日~12月14日
キャラバンの建設と物資補給ができる本番の準備期間。 - 12月15日~12月20日
旅立ち期間。最終確認し、つくったキャラバンを確定させる段階。 - 12月21日
完成しているキャラバンが出発する日。この日を過ぎると次回まで60日待つ。

何が消えて何が残るのか
消えるもの(キャラに紐づくもの)
- レベル
- スキルポイント
- インベントリにあるものすべて
- 倉庫に突っ込んでるやつすべて
- コイン(灰色の方)
- ワークショップのアップグレード進行
- クエスト進行
- 覚えた設計図全部
つまり、“キャラが積み上げてきたもの”は全部持って行ってしまうと思っていいです。
永久的に残るもの(アカウントに紐づくもの)
- 見た目系アイテム(スキン・コスメ・課金したもの)
- アンロック済みマップ
- コーデックス
- レイダートークンなど課金通貨
- リーダーボード・トライアル系
- “チュートリアルをスキップする権利”
最初の面倒な開放フェーズを飛ばせるので、2周目以降の立ち上がりは速いです。 - 遠征完了時の永久ボーナス(これは消えない)
ほとんど最初からやり直しなうえ、遠征に出発できるまでが長すぎる(2か月スパン)ので、自分のプレイスタイルと相談して出発するかどうかを決めましょう。
遠征完了時の報酬と永続ボーナス
報酬は大きく分けて2つあります。
- 永続的なアンロック報酬(恒久的に効果が続くもの)
- 次のシーズン限定のバフ(一時的な能力強化)
- 永続アンロック報酬
- パッチワーク・レイダー衣装(Patchwork Raider Outfit)
- 遠征達成者専用のキャラクタースキン
- スクラッピー・ジャニター帽(Scrappy Janitor Cap)
- スクラッピー専用の帽子型スキン
- 遠征インジケーター・アイコン
- 遠征完了者の証となるアイコン(プロフィール等に表示)
- 追加スキルポイント
- 出発時のスタッシュ価値に応じて付与(※後述)
- スタッシュ(保管庫)容量拡張 +12スロット
- 所持品保管庫の枠が恒久的に12増加
- パッチワーク・レイダー衣装(Patchwork Raider Outfit)
- 次シーズン限定バフ
- 経験値獲得量 +5%
- レベル上げが次周回で少し早くなる
- 武器修理効率 +10%
- 武器の修理コスト軽減や耐久維持に恩恵(修理回数増加)
- 素材取得量 +6%
- スクラッピーから得られるリソースが増加
- 経験値獲得量 +5%
スキルポイントのボーナスについて
これは遠征出発時に保管庫へ貯め込んだアイテムの総価値に応じて決定します。
100万コイン相当ごとに1ポイントの追加スキルポイントが付与され、最大で5ポイントまで獲得可能
例えば出発直前の倉庫に500万コイン以上の価値アイテムを蓄えていれば、上限の5ポイントが永続的にアカウントに加算されます。これらは遠征後も消失せず次回以降も保持されます。
開発元コミュニティマネージャーによって「スキルポイントとスタッシュ拡張のボーナスは恒久的なもので、遠征ごとに蓄積していく」ことが確認されています。ただし、これらボーナスの重ね掛け(スタック)に上限があるかについては明言されておらず、無限に強化を積み重ねられるわけではない感じです。
次シーズン限定バフについて
一方、経験値や修理などのバフ効果は次の遠征サイクル期間中のみ有効であり、遠征を連続で完了することで段階的に強化されていく(例:次回遠征ではバフ数値が更に上昇する)仕組みとなっています。
公式も「遠征を重ねるほどバフは強化される(上限あり)」と述べており、将来的に数回の遠征を経て頭打ちになる設計のようです。
遠征に行く/行かないプレイヤーの有意差について
遠征報酬の設計理念として、戦闘面で他プレイヤーに直接優位を持たせないことが強調されています。
追加スキルポイントや所持枠拡張は便利ではあるものの、ゲームバランスを崩すほどの戦闘力には繋がらない範囲に調整されています。その分、コスメティックな栄誉(名誉スキンやアイコン)や利便性の向上に重きが置かれているのです。
遠征完了者は見た目や快適さの面で一歩リードしつつ、新たな周回をスムーズに進められるよう設計されています。
倉庫が500万コイン以上の価値があるかの判断方法
判定の基準はただ一つです。
「倉庫に残っているアイテムの値段」+「手持ちコイン」
= 合計 500万 コイン以上かどうか
これさえ満たしていれば、スキルポイントは5個もらえます。
つまり所持金が500万以上あればいいわけなので、倉庫の中を高額アイテムで埋め尽くしていく必要はないです。
ARC Raiders公式ニュース
「Time to start a new adventure?」の本文に、こう書かれています:
Your next Raider can earn up to five skill points based on the total value of your Stash and Coins at the time of departure. One million Coins worth of value equals one extra skill point for your new Raider.
ここで「Stash and Coins」と明記されているので、
「スタッシュにあるアイテムの価値+手持ちコインの合計」で判定しているのは公式ソース確定です。
ざっくり計算する方法
現時点ではゲーム内で倉庫内の価値(売値の合計)を見る方法がないので、下記の方法を推奨します。
- 倉庫を開く
- すべてのアイテムをマルチセレクトしていく
- PC:Ctrl+クリック
- PS5:L2+×
- Xbox:LT+A
- アクションを押す
- PC:右クリック
- PS5:△
- Xbox:Y
- まとめて売却する時の確認画面で売却額を確認
- 所持金と足して合計値が500万以上ならOK
倉庫は枠がキツいから、500という価値は所持金に寄せた方が楽。
じゃあいつ遠征に行くのが正解?
- 遠征の正解タイミングは“保管庫が500万クレジット以上の価値がある”とき。
- それより前は、遠征ボーナス側のうま味がまだ膨らんでいないので後回しでいい。
① 保管庫+所持金が「500万ライン」に乗ったとき
- 永久ボーナスは、保管庫に入っているアイテムの売却価値+所持コインの合計で決まる。
- この合計が 100万ごとにスキルポイント+1、上限5ポイントなので、目安ははっきりしている。
- 保管庫+所持金の合計が 500万クレジット前後
- もしくは所持金だけで400〜500万あって、スタッシュにもそこそこ高額品が詰まっている状態
このどちらかを満たしてきたら、遠征に出る準備が整ってきた合図になる。
- 逆に言えば、
- 保管庫はパンパンでも、売値が安い消耗品だらけ
- 所持金もまだ200〜300万程度
- という段階なら、遠征ボーナス側のうま味がまだ足りない。
- その場合は、高級ジャンクスポットを回して、500ラインに乗せてから出る方が効率が良い。
②このキャラで「やりたいこと」をだいたいやり切ったとき
遠征はキャラの進行をほぼリセットするので、
- このビルドで試したかったことはひと通り試した
- PvPでもPvEでも、「今のキャラの型」でやることが見えてきた
- あとは設計図・倉庫の中身が太るだけで、遊び方はそんなに変わらない
こう感じてきたタイミングは、遠征の候補になる。
倉庫が500万ラインに届いていなくても、
- 次周回で試したいスキル構成がはっきりしている
- 「このキャラはここまで」と自分の中で線が引けている
なら、その時点で遠征してしまった方が、だらだら続けるよりプレイ体験としては気持ちがいい。
逆に、「まだこのビルドでやり残しがある」と感じている間は、倉庫が太っていても無理に出る必要はない。
③スキル振り分けをミスした
- そもそもスキル振り分けをミスしていた場合、その状態でプレイ継続してもメリットが薄い。
- それなら保管庫や所持金が太ってなくいても、遠征してしまったほうが恩恵が大きい
行く/行かない、どちらにしても、遠征プロジェクトの進展は6フェーズあり、要求素材も大量なのでプロジェクト自体は進めておきましょう。進行度合いは遠征に行かなくても、次のフェーズに引き継がれます。
プレイ時間で考える
- ガッツリ勢(毎週何十時間もやる人)
- 8週サイクルごとに1回はやる想定でOK。サイクルごとのバフを継続して受けられるし、「また最初からやる」こと自体がコンテンツになる。
- マイペース勢(仕事や他ゲーと並行)
- 毎サイクルやる必要はない。「このキャラでもうひと山登れそう」が残ってるうちは待つ。
- キャラバン進行は持ち越せるので、2サイクルに1回でもいい。
まとめ
遠征プロジェクトは、ARC Raidersにおける究極のやり込み要素と言えます。
大半の進行状況をリセットする大胆な試みのため、カジュアルプレイヤーには敷居が高いものの、ゲームを遊び尽くしたプレイヤーに新たな目標とリプレイ価値を提供する仕組みです。
強制ではなく任意選択であるため、時間が取れない人は無理に参加する必要はありません。一方、長時間プレイしてコンテンツを消化し尽くした人にとっては、遠征によって定期的に進行をリフレッシュしつつ少しずつ特典を積み上げていく楽しみが得られます。
総じて、遠征を行う価値があるかどうかはプレイヤー次第です。
得られる報酬(スキンやスキルポイント拡張など)に魅力を感じ、またゼロからの再スタートを厭わないのであれば、遠征は大いに挑戦する意義があるでしょう。逆に、せっかく育てたキャラクターを手放すのが惜しい場合は、通常プレイを続けても何ら不利益はありません。
ARC Raidersはこの柔軟なシステムによって、ヘビーユーザーにもライトユーザーにも配慮したバランスを実現しています。遠征プロジェクトの存在を知った上で、自分のプレイスタイルに合った選択肢を取ると良いでしょう。次回の遠征サイクルに向けて十分準備を整え、挑戦するかどうかはあなた次第です。幸運を祈ります!


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