Fallout 3 が Windows 11 で動かない中心の原因は、古い DirectX 9 の作りの Fallout 3 が、今の GPU の判定やメモリの扱いに合っていないことです。症状で 4 つに分けて、軽い順に試します。
24H2 や 25H2 の更新が原因かどうかは、Microsoft の既知の問題の一覧(2026年9月25日更新)を見るかぎり、Fallout 3 や DirectX 9 のゲームに関する項目がありません。更新のあとに落ちるようになった場合も、対処は下の症状別と同じです。MOD を入れて長く遊ぶつもりなら、Fallout 3 を直すより TTW へ移るほうが早道です(最後の節)。
症状で切り分ける
画面のどこで止まるかで、読む節が決まります。
| 症状 | 原因の見当 | 読む節 |
|---|---|---|
ランチャーが出ない、Fallout3.exe を押しても何も起きない | 起動の経路、GPU の割り当て | 起動しないとき |
タイトル画面までは出るが、新規ゲームやロードで落ちる | GPU の判定(Intel の GPU で多い) | 新規ゲームで落ちるとき |
| プレイ中にときどき落ちる | メモリ上限、マルチコアの扱い | プレイ中に落ちるとき |
| MOD を入れたい(FOSE が動かない) | Steam 版と Epic 版の実行ファイルが新しすぎる | プレイ中に落ちるとき |
ランチャーやゲーム本体が起動しないとき
まず、ランチャーを通さず、ゲームフォルダの Fallout3.exe を直接起動します。Steam 版と Epic 版は、Fallout3.exe の直接起動で遊べます。ディスク版のランチャーは SecuROM のディスク確認を使うので、こちらも Fallout3.exe の直接起動が回避策です。
ノート PC のように内蔵 GPU と外付け GPU の両方がある PC では、Windows がゲームに内蔵 GPU を割り当てていることがあります。その場合は、次の手順で外付け GPU に固定します。
設定 → システム → ディスプレイ → グラフィックを開きます。
アプリを追加から、ゲームフォルダの Fallout3.exe と FalloutLauncher.exe を選びます。
追加した各アプリのオプションを開き、高パフォーマンスを選んで保存します。
GPU が 1 つしかない PC では、この手順は効きません。最後の手として、Fallout3.exe のプロパティの互換性で Windows XP(Service Pack 3)の互換モードを試す方法もあります。効果が出ない場合も多いので、期待しすぎないでください。
「新規ゲーム」で落ちるとき
タイトル画面までは進めるのに、新規ゲームやセーブのロードでデスクトップに戻る症状は、GPU の判定で起きます。Intel は Arc A770 でこの症状を「ゲーム側の互換性の問題」と案内し、対処として Intel HD Graphics Bypass を挙げています(2024年11月更新)。名前のとおり、もとは Intel の内蔵 GPU で動かすための回避ファイルです。対応外の GPU でも同じ回避策が使われます。
使い方は、配布物に入っている readme のとおりに、ゲームのフォルダへ数個のファイルを足すだけです。次の節の Fallout Anniversary Patcher も同じ落ちの修正を含むので、Patcher を入れるなら Bypass は要りません。
買った店による違い
Games for Windows Live(GFWL)は、Steam 版、GOG 版、Epic 版のどれでも削除済みです。Steam 版は 2021年10月の更新で外れました。残る違いは、実行ファイルの版と、4GB 対応・FOSE の扱いです。
| 版 | 実行ファイル | 4GB 対応 | FOSE(MOD の基盤) |
|---|---|---|---|
| Steam | 1.7.0.4 | Patcher で対応 | そのままでは非対応 |
| GOG | 1.7.0.3 | 対応済み | 対応 |
| Epic | 1.7.0.4 | Patcher で対応 | Patcher で対応 |
Microsoft Store 版は Patcher の対象外で、TTW も非対応です。どの版でも、GPU の判定で落ちる症状は買った店を変えても消えません。
プレイ中に落ちるときは Fallout Anniversary Patcher
Fallout 3 は 32bit のゲームで、そのままではメモリを 2GB までしか使えません。Fallout Anniversary Patcherは、実行ファイルを書き換えて、次をまとめて直します。
- 実行ファイルを
1.7.0.4から FOSE が動く1.7.0.3に戻す(Steam 版と Epic 版。GOG 版は不要) - Games for Windows Live を外し、メインメニューの LIVE ボタンを消す
- 4GB まで使えるようにする(GOG 版は済み)
- ファイルを開ける数の上限と、MOD の数の上限のバグを直す
- Intel の GPU で落ちる問題を直す
- FOSE を入れてあると、
Fallout3.exeの起動で自動的に読み込む
初めて入れた Fallout 3 なら、Steam や GOG から一度起動して、INI ファイルを作ります。
ダウンロードしたファイルをゲームフォルダに展開し、Patcher.exe を実行します。
黒い窓が開き、入力は要りません。Patching completed successfully と出たら閉じます。
Steam、GOG、ランチャー、MOD 管理ツールのどれからでも起動できます。fose_loader.exe は使いません。
Patcher を入れたあとは、4GB 化ツール、Mod Limit Fix、GFWL の無効化ツール、Intel HD Graphics Bypass を重ねません。いずれも Patcher と役目が重なります。Invalid executable と出たときは、Steam や GOG でファイルの整合性を確認して、ゲームを最新にしてからやり直します。
マルチコアの設定は古い版だけ
昔から知られる、マルチコア CPU 向けの INI の書き換えは、GOG 版と、最新の Steam 版と Epic 版では要りません。古い実行ファイルやディスク版でランダムに落ちるときだけ、ドキュメント\My Games\Fallout3\FALLOUT.ini を開きます。bUseThreadedAI=0 を 1 にして、次の行に iNumHWThreads=2 を足します。それでも落ちるなら iNumHWThreads=1 にします。このエンジンは 60fps を超えると不安定になることがあるので、フレームレートの上限も 60 にしておきます。
長く遊ぶなら TTW へ。そのとき Fallout 3 は書き換えない
TTW(Tale of Two Wastelands)は、Fallout 3 のワールドとクエストを、Fallout: New Vegas のゲームの中で遊べるようにする総合 MODです。Fallout 3 の実行ファイルで遊ぶわけではないので、この記事の実行ファイルまわりの手当て、つまり Patcher や Bypass、FOSE 用の入れ替えは要りません。かわりに、New Vegas 側に 4GB Patcher と xNVSE を入れます。
インストーラは Fallout 3 の INI を使います。ランチャーが出る PC では、一度起動してOKを押し、終了しておくだけで足ります。ランチャーが出ない場合は、前の「ランチャーやゲーム本体が起動しないとき」の手順を先に済ませます。
TTW にしても、落ちなくなる保証はありません。New Vegas 側の 4GB Patcher、xNVSE、Base Address Randomization の確認は別に必要です。安定化の手順は「Fallout: New Vegas 安定動作のためのMOD/ツール導入法(TTW対応)」にあります。










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