9x39mmを使うアサルトライフルです。
ASラヴィナ
ASラヴィナの詳しい説明
ヴィンタースナイパーライフルから派生したこのサイレンサー付きアサルトライフルによって、射手の位置を明かすことなく効果的な射撃が可能となる。

ASラヴィナ(AS Lavina)は、9×39mm弾を使うサプレッサー内蔵型のアサルトライフルです。ゲーム内の説明では、狙撃銃のVSヴィンターから派生したモデル。20発マガジンとフルオート射撃に対応し、最初から消音されているのが大きな特徴です。
見た目でピンと来た人も多いと思いますが、元ネタはソ連/ロシアのAS Valです。「ラヴィナ」はロシア語で雪崩の意味で、旧作の英語名「アバランチ(雪崩)」ともつながっています。
| 項目 | ASラヴィナ |
|---|---|
| 使用弾薬 | 9×39mm |
| ダメージ | 20 |
| 貫通 | 2.8 |
| 連射速度 | 667rpm |
| 装弾数 | 20発 |
| 大容量マガジン | 30発 |
| 重量 | 2.50kg |
| 基本価格 | 26,000クーポン |
| 射撃モード | 単発/フルオート |
| サプレッサー | 内蔵 |
現在のASラヴィナはダメージ20、貫通2.8です。発売初期から武器バランスには変更が入っており、パッチ1.5ではASラヴィナの装甲貫通力とダメージ補正が引き上げられました。初期より火力面が強化されているため、現在はこの性能を基準に考えれば大丈夫です。
元ネタのAS Val
ASラヴィナのモデルはAS Valです。9×39mm弾を使い、サプレッサーを銃本体に組み込んだソ連製の特殊アサルトライフルです。ゲームのASラヴィナもよく似ており、細長い一体型サプレッサー、折りたたみ式の金属ストック、20発マガジンというシルエットはAS Valそのものです。

AS Valには兄弟にあたるVSS Vintorezがあります。『S.T.A.L.K.E.R. 2』ではこちらがVSヴィンターとして登場しています。VSS Vintorezは精密射撃寄り、AS Valは近距離から中距離での突入や自動射撃寄りという違いがあります。中身はよく似ており、同じ作動機構とサプレッサー構造を共有しています。AS Valはフルオート射撃を重視した突撃用、VSSは特殊狙撃用という役割の違いがあります。
ゲーム内説明にある「Vintarから派生した」という説明も、両者の関係を理解するには分かりやすいです。ただし、実銃のVSSを後から改造してAS Valが作られたわけではありません。VSSとAS Valは1980年代に同じ特殊消音火器計画の中で並行して開発された兄弟銃です。
9×39mmという変わった弾
AS ValとVSSを面白くしているのが9×39mm弾です。普通のライフル弾をサプレッサーで消音する場合、弾丸が音速を超えると衝撃波が発生します。そこでVSS/AS Valでは、最初から重い弾頭を亜音速で飛ばす9×39mm弾を使用しました。代表的なのが精密射撃用のSP-5と、貫通力を重視したSP-6です。SP-5は精度を重視し、SP-6は徹甲用途を意識した弾薬です。
つまり、AS Valは普通のアサルトライフルに後からサプレッサーを付けた銃ではありません。弾薬、短い銃身、サプレッサーを最初から一組として作った銃です。その代わり弾速は遅く、遠距離になるほど弾道落下が大きくなります。この性格は『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズでもずっと再現されています。
VSSヴィントレスとAS Valの開発
VSSとAS Valを開発したのは、ソ連のTsNIITochMash(中央精密機械工学研究所)です。1980年代、特殊部隊向けに、発砲音とマズルフラッシュを抑えながら防弾装備にも対応できる火器が求められました。そこで専用の亜音速9×39mm弾と、それを使う消音火器がまとめて開発されます。

VSS Vintorezは木製ストックと光学照準器を備えた精密射撃用。AS Valは折りたたみ式ストックと20発マガジンを使い、フルオートでの戦闘を重視した仕様になりました。1987年頃から実用化され、現在もこの2挺は兄弟銃として知られています。ちなみに、外見はAK系にも見えますが、内部構造はKalashnikov系とは大きく異なります。見た目から想像する中身とは少し違います。
旧三部作のSA Avalanche
AS Valは旧三部作にもずっと登場しています。『Shadow of Chernobyl』ではVLA special assault rifle、『Clear Sky』と『Call of Pripyat』ではSA Avalancheという名前でした。いずれも実質的なモデルはAS Valです。
旧作でも9×39mm弾と一体型サプレッサーが特徴で、近距離から中距離でのステルス戦闘に向いた武器でした。ただし9×39mm弾は初速が低いため、遠距離では弾が大きく落ちます。『Shadow of Chernobyl』の通常VLAはスコープを装着できず、PSO-1を取り付けられるユニーク版Sniper VLAも存在しました。『Call of Pripyat』では改造の自由度が増え、スコープを付けた消音アサルトライフルとして扱いやすくなっています。
『S.T.A.L.K.E.R. 2』のASラヴィナは、このSA Avalancheを、今の武器カスタマイズに合わせて作り直した銃です。名前も、英語のアバランチからロシア語のラヴィナへ戻しています。
ゲームモデルと実銃の違い
基本形はAS Valに近いですが、細かく見るとゲーム向けの変更もあります。まず光学照準器。ASラヴィナに装着できるPAO 2Xスコープは、BROWE 4×32系に近い外観です。実物は4倍クラスですが、ゲームでは2倍照準器として扱われています。PSO 4Xスコープも装着できます。実銃のAS Valもロシア式のサイドレールを使い、PSO系光学照準器を装着できます。
もう一つ変わっているのがマガジンです。実銃のAS ValとVSSは多くの部品を共有しており、マガジンにも互換性があります。ところがゲームでは、VSヴィンター用20発マガジンとASラヴィナ用30発マガジンを完全には共用できません。ゲーム内では別々の装備として扱われています。ヴィンターとラヴィナの役割を分けるための仕様としては分かりやすいものの、実銃を知っていると少し気になる部分です。
アタッチメント
通常のASラヴィナで使える主な外付け装備は、PAO 2Xスコープ、PSO 4Xスコープ、大容量ASラヴィナマガジンです。中でも欲しいのが30発大容量マガジン。標準は20発なので、フルオート主体で使うとリロードの回数が増えます。30発になると普通のアサルトライフルに近い感覚で撃ち続けられるようになり、使い勝手が一段上がります。
大容量マガジンはバーントフォレストのヘリコプター基地周辺にあるスタッシュで入手できます。サプレッサーは銃そのものに組み込まれているので、別途取り付ける必要はありません。
改造と設計図
ASラヴィナはロストクのスクリューやヤニフ駅のハーピーなど、後半エリアの技術者で本格的に改造できます。さらに専用設計図として、バーントフォレストの豚農場にあるボルトロックラグ調整と、ケミカルプラントのアグロプロム工場にあるラバーレイヤーが入手できます。ラバーレイヤーは反動を約10%軽減する改造、ボルトロックラグ調整は弾道のフラットさを改善する改造です。ASラヴィナは元から取り回しが良く、反動をさらに抑えるとフルオートでも扱いやすくなります。30発マガジンまで付けると、消音アサルトライフルとして使いやすい形にまとまります。
ASラヴィナの入手場所
比較的早めに取りに行ける固定配置があります。有名なのがコルドンの死の洞窟です。ルーキー村の東にある洞窟の奥、遺体のそばにASラヴィナが置かれています。ただし状態は悪く、周囲には重力アノマリーがあり、コントローラーまで出てきます。序盤に拾える代わりに、そのまま即戦力というわけではありません。
もう少し安全に欲しいなら、ストーリー進行後のクワイエットのキャンプにも新品状態のASラヴィナがあります。バーントフォレストではペルンズ・ヒル南東の倒れた送電塔付近にも固定配置があります。店売りでは、STCマラカイトやヤニフ駅など後半のトレーダーで販売されることがあります。早取りなら死の洞窟、普通に進めるならクワイエットのキャンプあたりが分かりやすいです。
ユニーク版トロフィー
通常プレイで手に入るユニーク版がトロフィーです。ケミカルプラント西側、軍事倉庫付近にあるコンクリート製の監視設備で入手できます。壊れた構造物の穴へ手榴弾を投げ込むと周囲の設備が連鎖的に爆発し、その後に開けられる場所からトロフィーを回収する仕掛けです。
外見も大きく変わります。濃い緑色のハンドガード、テープを巻いたサプレッサー、そしてサイドマウントに固定されたKobra系コリメーターを装備した専用構成です。
| 項目 | ASラヴィナ | トロフィー |
|---|---|---|
| ダメージ | 20 | 20 |
| 貫通 | 2.8 | 2.8 |
| 連射速度 | 667rpm | 667rpm |
| 装弾数 | 20発 | 20発 |
| 重量 | 2.50kg | 2.50kg |
| 耐久指数 | 1257 | 1508 |
火力そのものを大きく上げる銃ではありません。通常版より耐久面が良く、専用サイト込みで使いやすくしたラヴィナです。現在の価格は45,300クーポンです。
SA-U ギャビオン
もう一挺がSA-U「ギャビオン」です。こちらはデラックスエディションに含まれるASラヴィナの特殊モデル。公式説明では、隠し持ちや近接戦闘を想定した短銃身型の試作特殊ライフルです。通常のASラヴィナより短く、フォアグリップや伸縮式ストックを付けた現代的な姿になっています。
SA-U ギャビオンは近代化型ASM Valを強く意識した外観で、短縮されたサプレッサー、RK-1系フォアグリップ、TOZ 6P29M系レール、MPX系に似た伸縮ストックを備えています。ただし、そのストックは実際のAS Val系レシーバーへそのまま付けるとセレクターと干渉し、完全には縮められない形です。このあたりはゲーム向けのアレンジが強く出ています。通常版とは違ってデラックスエディション系の追加コンテンツなので、誰でもワールド上から拾えるトロフィーとは扱いが違います。
使ってみた感想
ASラヴィナは、中盤から終盤まで持ち続けやすい消音アサルトライフルです。パッチ1.5で装甲貫通力とダメージ補正が強化されており、現在は火力不足を強く感じる場面も減りました。ドニプロやカーロドのような終盤武器と比べれば純粋な火力では譲るものの、戦闘中に困るほど弱い銃ではありません。
ASラヴィナを使っていて特に便利なのは、2.5kgという軽さと最初から付いているサプレッサーです。建物へ入るときも持ち替える必要がなく、気付かれていない相手にはそのまま消音射撃、接近されたらフルオートと、一挺で動き方を変えられます。9×39mm弾は5.45mmや5.56mmほど気軽に使える弾ではありませんが、この取り回しの良さとは相性がいいです。
標準の20発マガジンだけは、フルオートで使うと少し物足りません。30発マガジンを取ってからはリロードの窮屈さが減り、普通のアサルトライフルに近い感覚で扱えます。高めの貫通、フルオート、消音、軽さが一挺にまとまっているので、持ち歩く武器を増やしたくないときにも使いやすいです。
中盤で拾って、そのまま終盤まで無理なく持っていけるステルス寄りのアサルトライフルという位置付けがしっくりきます。特に30発マガジンを取ってからが本番です。遠距離で撃ち合うより、建物や森林でサプレッサーを生かしながら頭を狙い、見つかったらそのままフルオートへ切り替える。この使い方だとAS Valらしい特徴がきれいに生きて、撃っていて楽しい銃です。
