ARC Raidersってどんなゲームなの?
ARC Raiders は三人称視点の「PvPvE型脱出シューター」です。

ざっくり言うと、
- 地上に出て
- ロボ(ARC)や他プレイヤーをかいくぐりながら物資を集め
- 制限時間内に脱出できたら勝ち
というゲームです。
グラフィックや音の方向性としては、いわゆる“無機質なSF”ではなく、レトロフューチャー寄りの終末世界です。イタリア周辺の田舎町や工業地帯がボロボロになり、そこに巨大なドローンや四足歩行のロボットがうろついている、という絵づらになっています。
舞台は、機械兵器「ARC」に地表を支配され、人類が地下に逃げ込んだ遠い未来の地球(イタリア周辺)。プレイヤーは地下コロニー「スペランツァ」に暮らす“レイダー”の一人として、危険な地上(トップサイド)に出て資源を回収し、それを売ったり、交換したりしながら生活を成り立たせていく
BGMもシンセ系のサウンドが多く、「静かな廃墟を歩いているときは少しノスタルジックで、戦闘になると一気にテンションが上がる」というメリハリのある作りです。
APEXみたいに「起動したら即ロビー画面でボタンを押してマッチに入る」という感じです。
ゲームを立ち上げるとまず地下拠点スペランツァの中に自分のキャラが立っていて、そこがそのままロビー兼メニューになっているイメージです。
そこを歩き回りながらクラフト台を触ったり、商人やNPCに話しかけてクエストを受けたり、装備を整えたりして、準備ができたら出撃端末からレイド(遠征)に出ていく、という流れになっています。
レイド(1マッチ)の基本的な流れ

1回のレイドは、おおまかに次のサイクルで回ります。
- スペランツァで準備
- スペランツァ(拠点)でロードアウトを決める、弾薬や回復を用意する、クエストを確認する。
- 地上へ降下
- マップと出撃地点が決まり、レイド開始。
- 探索・戦闘
- 好きな目的地へ移動し、エリアを回りながら物資を集める。
- 脱出ポイントへ移動
- マップ上の脱出アイコンを確認し、時間と位置関係を見てどこから抜けるか決める。
- 脱出
- 脱出に成功すると、そのラウンドで拾った戦利品が拠点の倉庫に入る。失敗すると持ち込んだすべてを失う。
実際のレイド時間は、だいたい15〜30分前後です。
ソロ/デュオ(2人)/トリオ(3人)パーティーで参加でき、基本は同じ人数帯同士がマッチングするように調整されていますが、状況によっては人数差マッチになることもあります。
マップ上には、ARCが大量に出現する危険エリア、レアアイテムが出やすい施設、レイダーハッチ(鍵付きの安全寄り脱出ポイント)などが散らばっていて、「どこまで欲張るか」「どこで切り上げて帰るか」を毎回判断しながら動くことになります。パーティーで参加でき、基本は同じ人数帯同士がマッチングするように調整されていますが、状況によっては人数差マッチになることもあります。
他の脱出系ゲームと同じく、「敵をどれだけ倒したか」より「無事に帰れたかどうか」が成否の基準になっています。
死亡時のペナルティと安全ポケット

ラウンド中にダウンし、そのまま救助されずに全滅・離脱失敗になると、持ち込んだ装備や拾ったアイテムのすべてを失います。
ただし本作には、いわゆる「セーフコンテナ」みたいな枠が用意されており、その中に入れておいたアイテムは死亡しても保持される仕様になっています。
扱いとしては以下のようなイメージ。
- 通常枠
- 持ち込んだ装備、途中で拾った戦利品。死亡すると基本的に失う
- 安全ポケット
- 限定されたスロット数だが、中身はラウンド失敗時でも守られる
- クエスト用アイテムやレア素材を優先的に入れておくとロスが少ない
脱出系に不慣れなプレイヤーでも、完全な「全ロスト」になりにくい設計になっています。
ダウン状態(這いずり状態)であれば、味方に近寄ってもらって「インタラクト長押し」で蘇生してもらうことができますし、医療ラボで売っている蘇生装置を使えば、ほぼ即時で味方や野良プレイヤーを起こすこともできます。
完全に死亡してしまうと復活はできませんが、「ダウン状態で数分かけて這って脱出地点までたどり着いた」といったエピソードがコミュニティでよく話題になるくらい、“やられてからの粘り”にドラマが出るゲームです。
他の脱出シューターと比べてどう違う?
『ARC Raiders』は、ジャンル的には『Escape from Tarkov』や『The Cycle: Frontier』と同じ「脱出シューター」の仲間ですが、かなりカジュアル寄りの作りになっています。
- 視点は三人称視点のTPSで、カバーやローリングなどおなじみの操作で戦える
- 敵となる機械兵器ARCの存在感が強く、「ARCと戦っていたら人間パーティーがやってくる」というPvPvE構造がはっきりしている
- 銃の挙動や反動はリアル寄りではあるものの、タルコフほど極端ではなく、パッドでも遊びやすいバランス
海外メディアやレビューでも「タルコフ級の緊張感はあるけれど、遊びやすさはかなり高い」「ヘルダイバーズ2のような協力ノリと、タルコフの脱出ルールを混ぜた感じ」といった評価が多く、ガチガチのミリタリーシミュレーターというよりは、カジュアルなアクション寄りの脱出シューターという立ち位置になっています。
ARCとは何?強いの?
ARCは、地上(トップサイド)を徘徊している機械兵器の総称です。
空から降ってきて地表を制圧している侵略者のような存在で、ドローンのような小型機から、四足歩行の巨大兵器までサイズも役割もさまざまです。基本的には視界やセンサーに捉えられると敵対し、距離に関係なく容赦なく攻撃してきます。
ただし「見つかったら終わり」の理不尽ボスではなく、多くのARCには視界の向きや巡回ルート、警戒状態の段階、弱点パーツなどがきちんと設定されています。挙動を理解して立ち回れば、プレイヤースキルで十分に対処できる設計です。
小型クラスのARCは、単体であればソロでもさばきやすいバランスになっています。
- スキャナー部や露出したコア、スラスターなど、分かりやすい弱点が用意されている
- 対ARC性能の高い武器(大型弾薬を使うものなど)で弱点をきちんと狙えば、短時間で処理できる
- 撃破時にシールドを回復できる「ARC電池」などを落とすことがあり、うまく狩れれば“回復ポイント”としても機能する
ただし、数がまとまっていたり、プレイヤー同士の撃ち合いと重なったりすると一気に危険度が跳ね上がります。
「雑魚だから放置」ではなく、どのタイミングで処理するかも含めて考える必要があります。
真に厄介なのが、中型〜大型クラスのARCです。砲撃型、ロケット乱射型、多脚で前線に突っ込んでくるタイプなど、どれも正面から殴り合うと装備が一瞬で溶けます。
- 分厚い装甲で覆われた部位は通常弾がほとんど通らず、重い弾薬や大型弾薬を使う対装甲武器、グレネードランチャーといった爆発物がほぼ必須
- コアや関節部などの「弱点」をパーティー全員で集中攻撃しないと、弾と回復だけが消えていく
- 高低差を活かして脚部や背面を狙えるポジションを取ったり、建物の中や岩陰から砲塔だけを抜いたりと、位置取りの工夫がないとソロで倒すのはかなり難しい
逆に言えば、「弱点を共有してフォーカスする」「EMPやスタン系ガジェットで動きを止めて一気に削る」といった連携が決まると、ARC戦はこのゲームで一番盛り上がる見せ場になります。
PvPの比重とプレイヤーの空気感
ルール上は、フィールドにいる他プレイヤーは全員敵にも味方にもなり得る存在です。
- 撃てば普通にキルできるし、倒せば装備を丸ごと奪える
- 逆にこちらが倒されれば、持ち込んだ装備を全部失う
という意味では、かなりシビアなPvPルールになっています。
ただ、実際のプレイヤー文化としては「とりあえず撃ち合う」よりも、
- 声をかけて様子を見る
- その場限りで共闘して一緒に脱出する
といった緩い協力もよく見られます。Steam実績の傾向やコミュニティの話を追っていくと、「ガチでプレイヤー狩りばかりしている人」はむしろ少数派で、ほとんどのプレイヤーはPvEメインで遊びつつ、たまに遭遇する対人戦を楽しんでいる印象です。
実際にプレイヤーがよく挙げている“よくある死因”としては、「ARCと戦っている最中に、様子見していた別パーティーに横から撃たれる」「あまりにもフレンドリーにしすぎて裏切られる」といったものがあります。
逆に言えば、相手の様子を見ながら距離感を測るコミュニケーションも重要で、「必要以上に腰が低いとそれはそれで死ぬ」というバランスになっています。
成長要素・やり込みのざっくり説明
武器・装備・スキルの成長要素

拠点スペランツァには、武器の改造台やクラフト台、医療ラボなど、いくつかの施設があります。レイドで集めた素材を使って、
- 新しい武器や防具の入手・強化
- 回復アイテムや投げ物の補充
- パークツリー(スキル)の開放
といった成長要素を少しずつ進めていく形です。
1回のレイドは20〜30分程度ですが、何度も出撃して素材を集め、徐々に装備のランクやビルドを整えていく、ハクスラ寄りのループになっています。
どんな人におすすめか
ざっくりまとめると、
- タルコフ系の「緊張感のある脱出シューター」が好き
- でもあそこまで超シビアなのはちょっと…という人
- 協力プレイでワイワイしながら、時々PvPもしたい人
このあたりのプレイヤーと相性がいい作品です。
実際、リリース直後からSteam同時接続数は数十万規模で推移しており、評価も「非常に好評」帯でスタートしています。海外メディアのレビューでも、「脱出シューターの新しいスタンダード候補」「アーケード寄りで遊びやすいが、きちんと緊張感がある」といったポジティブな論調が中心です。
評価面で見ると、Steamのユーザーレビューは全言語合計で13万件以上ついており、そのうちおよそ88%が好評という「非常に好評」評価になっています。
また、Steam単体でも同時接続ピークは約48万人、全プラットフォーム合計では70万同接・400万本以上の販売本数であり、2025年の新作シューターの中でもトップクラスの勢いです

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