【Fallout: New Vegas】B42 Weapon Inertia解説

2025年11月30日

当ページのリンクには広告が含まれています。

Nexus Mods

B42 Weapon Inertia

更新日

2021/03/14

バージョン

1.2

作者

Xilandro

何をしているMODか

デフォのNVは「カメラと銃がガチガチに固定」で、マウスを振ると画面も銃もピタッと一緒に動きます。
B42 Weapon Inertia を入れると、

視点をキュッと振る
→ 画面はすぐ動くけど、武器モデルは少し遅れて追従
視点を止める
→ 銃がわずかに行き過ぎて、そこから元の位置に戻る

という“慣性”が付きます。いわゆる現代FPSっぽい銃の揺れ方を、NVの一人称武器に足しているイメージです。

弾速やスプレッドをいじるわけではなく、「見た目とエイムの感触」を変えるタイプです。
ただし、武器モデルの位置そのものを動かすので、体感では

素早いフリックショットが少しやりづらくなる
逆に、銃に“重さ”が出て、腰だめやADS時の動きが自然に感じられる

といった変化があります。

挙動のイメージ

作者側の説明と、EFT風プリセットの説明を合わせると、

カメラの横振り（X軸）、縦振り（Y軸）に応じて武器が遅れてスイング
視点移動のスピードが速いほど、ブレも大きくなる
エイム中（サイト覗き）でも完全固定にはならず、軽く遅れて追従する

つまりセンターにロックされた棒切れだった武器が、腕で構えている実銃に近い動きになります。

必須MODと技術的な注意点

前提MODは、いつもの面々。

xNVSE（最新）
JIP LN NVSE Plugin 55.20以降
JohnnyGuitar NVSE
NV Compatibility Skeleton（互換スケルトン）

このMODは「編集済みスケルトン（骨格）」を使って、カメラと武器・腕の位置関係をいじっています。
そのため作者も、

互換スケルトンに B42 用の変更を全部まとめた
それ以外の skeleton.nif を入れるMODとは、互換スケルトン側で統合してもらえ

という方針にしています。

ここでユーザー目線の実務的なポイントは、

体型MODや古いアニメMODが独自 skeleton.nif を持っている場合
→ それを使わず NV Compatibility Skeleton だけに統一する方が安全
昔のB42 Weapon Inertiaを使っていた環境から更新する場合
→ 旧B42系の meshes フォルダをちゃんと削除してから入れ直す
（残っていると不具合を起こすと作者が明言）

必須MODを満たしていれば TTW 3.x でも普通に使えます。

設定（ini）まわり

B42Inertia.ini で、慣性の強さや戻り方を数値でカスタムできます。

[Tuning]
; 視点の動きに対して、武器モデルがどれだけ動くかの量
; 反対方向に動かしたい場合（視点より速くではなく遅く動かしたい場合）は、値をマイナスにする
; 縦方向と横方向で別々に設定できるように分かれている

; デフォルト値 = それぞれ 0.6 と 0.4
fIntensityMultVertical=2.4
fIntensityMultHorizontal=4.0

; 武器が中央位置に戻る速度
; 正直、単なる速度倍率以上に何をしているのかははっきりしない
; 何らかの可動範囲の倍率かもしれない。武器がどれくらい速く、どれくらい大きく動くかに影響しているように見える
; デフォルト値 = 1.0
fCenteringSpeed=0.7

; 視点の動きの変化に対して、武器が反応する速さ
; デフォルト値 = 1.0
fSpeedMult=3.0

; Pip-Boy を開いたときに、視点が通常位置に戻る速さ
; Pip-Boy を見るために角度を補正するときの、カクつきや急なジャンプを抑える
; 上のオプション名とかなり似ているのは分かっている
; デフォルト値 = 0.2
fRecenterSpeed=0.2

; 回転の基準を、元の Inertia Mod と同じにするか、武器の中心を基点にするか
; 0 で元の回転方式、1 で新しい回転方式
; デフォルト値 = 0
bRotationMode=0

作者本人のほか、他のModderが公開しているプリセットもあり、