「バイパー5」の固有版のサブマシンガン。
シャーズメイト
シャーズメイトの詳しい説明
ブルードの元締めであるシャーが個人的に用いる銃は、メインランドからの特注品であり拡張マガジンが付属している。このような銃は、ガーベジのどこを探しても他には見つからない!

シャーズメイト(Shah’s Mate)は、バイパー5をベースにしたユニークサブマシンガンです。ガーベジを縄張りにするブルードのボス、シャーが持っていた特注品です。ゲーム内の説明は「ブルードの元締めであるシャーが個人的に用いる銃は、メインランドからの特注品であり拡張マガジンが付属している。このような銃は、ガーベジのどこを探しても他には見つからない!」です。
通常のバイパー5との違いは、ダメージが19から26へ上がり、40発の大容量マガジンが付いていることです。専用の外装も付いていて、ボスの私物らしい見た目になっています。ガーベジで手に入る武器としては、長く使い続けやすい一挺です。
| 項目 | シャーズメイト | バイパー5 |
|---|---|---|
| 種類 | サブマシンガン | サブマシンガン |
| 使用弾薬 | 9×19mm | 9×19mm |
| ダメージ | 26 | 19 |
| 装弾数 | 40発 | 30発 |
重量は本体2.5kgに大容量マガジンの0.15kgが加わり、装備した状態で2.65kgです。
この差はけっこう大きいです。通常のバイパー5は弾を当て続けても、一人を倒すまでに弾数がかかる場面があります。シャーズメイトは一発ごとのダメージが上がっている分、同じ相手を倒すのに要る弾が減ります。40発入りなので、複数の敵を相手にしてもリロードまで余裕があります。サブマシンガンの撃ちやすさはそのままに、通常型の弱点だった威力不足を補った銃です。
ただ、ダメージが上がっても装甲を抜く力は9×19mm弾のままです。装甲の厚い敵が増えてくると、ライフル弾の武器との差が目立ってきます。
元ネタのH&K MP5
ベースのバイパー5は、ドイツのHeckler & Koch(H&K)が1960年代に開発した9×19mm弾のサブマシンガン、MP5をモデルにしています。ドイツの警察や国境警備隊をはじめ、世界各国の軍と警察で採用され、今もH&Kの製品として売られています。

外見で分かりやすいのは、細長い機関部、円筒形の照星ガード、銃身の下のハンドガード、グリップより前に付くマガジンです。固定ストックのMP5A2、伸縮ストックのMP5A3、短銃身のMP5K、サプレッサーを内蔵したMP5SDなど、仲間が多い銃でもあります。
バイパー5のストックはMP5A3の伸縮ストックに近く、左右のレールを機関部に沿って前後させて全長を縮めます。ハンドガードはMP5A2やMP5A3の樹脂製の標準的な形で、銃口にはサプレッサーを付けるための3つの突起(3ラグ式)があります。シャーズメイトにも、このMP5らしい前半分の形が残っています。
MP5の開発史
1960年代のH&Kは、すでにG3自動小銃を作っていました。G3はローラー遅延式という作動方式の小銃で、MP5はこの仕組みを9×19mm弾の小型の銃に応用したものです。開発は1960年代前半に始まり、Helmut Bareuther、Tilo Möller、Georg Seidlらの技術者が関わりました。計画はHK9、MP64、HK54と名前を変えながら進んで、1966年にMP5になりました。同じ年に、西ドイツの連邦国境警備隊と警察が採用しています。
当時のサブマシンガンには、ボルトを開いた状態で待つオープンボルト方式が多くありました。MP5はクローズドボルト方式で、撃ったときの安定と命中精度を重視しています。ローラー遅延式とクローズドボルトの組み合わせが、MP5の一番の特徴です。

MP5の名を広めたのが、1977年のルフトハンザ航空181便ハイジャック事件です。西ドイツの対テロ特殊部隊GSG 9が、ソマリアのモガディシュに止まっていた機体へ突入して人質を救出し、この作戦でMP5系の銃が使われました。機内や建物の中では長いライフルより取り回しのいい銃が要ります。拳銃弾を使い、連射しても抑えやすいMP5は、近距離で正確に撃つための銃でした。防弾装備が広まった今は短いアサルトライフルやPDWを選ぶ組織もありますが、H&KはMP5の改良型や近代化部品を今も扱っています。
旧作のバイパー5
シャーズメイトは『S.T.A.L.K.E.R. 2』で加わったユニーク版ですが、ベースのバイパー5は初代から登場しています。『Shadow of Chernobyl』では序盤のバンディットやストーカーが使う西側製サブマシンガンで、9×18mm弾の拳銃が多い序盤では、9×19mm弾のバイパー5は少し上等な武器でした。サプレッサーを固定したNoiseless Viperや、9×18mm弾仕様のユニーク版もありました。
『Clear Sky』では技術者の改造で射撃性能を伸ばしたり、使う弾薬を変えたりできます。『Call of Pripyat』では、ニンブルが.45 ACP弾を使うユニーク版のFrasierを売っていました。バイパー5を別の口径や装備の特別な一挺に仕立て直す流れは、シャーズメイトより前からあったわけです。旧作のバイパー5はガーベジなどで拾える安い武器だったので、ありふれたMP5をボスだけの特注品にした今作の設定ともよく合っています。
ゲームのモデルと実銃の違い
バイパー5系のモデルには、左側への排莢と直線のマガジンという独自の形が初代から残っています。実銃のMP5は右側に排莢します。前へ湾曲したマガジンを思い浮かべる人が多いと思いますが、初期のMP5には直線のマガジンもありました。直線マガジンは、古いMP5を手本にした形です。シャーズメイトは、この古いMP5系の本体に大容量マガジンと専用の外装を組み合わせています。照星ガードやハンドガードは実銃のMP5に近く、排莢と性能はゲーム向けに変えた、似た所と違う所が混ざったモデルです。
一番の違いは性能です。同じ9×19mm弾なのに、通常のバイパー5は19、シャーズメイトは26です。実銃ではマガジンを大きくしても弾の威力は上がりません。この差は、特注品という設定に合わせたゲームの調整です。
アタッチメントと改造
シャーズメイトも、通常のバイパー5と同じように技術者に改造してもらえます。大容量マガジンは最初から付いていて外せないので、装弾数を増やす改造を探す必要はありません。スコープマウントを付ければホログラフィックサイトを載せられ、レーザーデジグネーターも付けられます。標準のアイアンサイトでも撃てますが、近距離で敵をすばやく捉えるなら、照準点の見やすいホログラフィックサイトが向いています。スコープマウントを付けてもサイトが載らないときは、インベントリでサイトを右クリックすると取り付けられます。
技術者の改造では、反動、精度、耐久性、弾道を伸ばせます。.45口径へ変える改造もあり、変えたあとは使う弾薬が変わるので、弾の用意を忘れないようにしましょう。
入手場所
入手にはガーベジのサイドクエスト「盗賊に誇りなし」が関わります。スラグヒープの武器商人から依頼を受けて盗まれた荷物を追う途中で、ドーセントという人物に会います。ドーセントを生かしたまま進めると、シャーのスタッシュの場所を教えてもらえます。ドーセントを倒してしまうと、この話は聞けません。
スタッシュは、ガーベジ北部の迷路の北西、鉄道線路の下を通るトンネルにあります。壁際のくぼみにあるバックパックの中に、シャーズメイトが入っています。回収のときにブラッドサッカーと戦うこともあるので、装備と弾薬を整えてから向かいましょう。
持ち主のシャーと名前
シャーはガーベジの犯罪組織ブルードを率いるボスです。Shahはペルシャ語で王のことで、名前のShah’s Mateは、チェスの「チェックメイト(Checkmate)」をもじった言葉遊びです。Checkmateという言葉そのものもペルシャ語のシャーから来ているので、ボスの名前とチェスの決まり文句をうまく重ねた名前になっています。
海外での評価
海外の掲示板では、序盤から中盤まで主力にしたという声が多く、通常のバイパー5より高いダメージと、40発で撃ち続けられる点がよく挙がります。ミュータント相手なら終盤まで使えるという意見がある一方、人間相手では貫通が足りず、ほかのサブマシンガンへ乗り換えたという人もいます。近距離をシャーズメイト、遠くを狙撃銃に任せる組み合わせで使い続けている人もいます。
通常のバイパー5を使っていたなら、そのまま乗り換えやすい銃です。弾は同じ9×19mmで、装弾数も威力も上がっているので、ガーベジで手に入れたあともしばらく主力にできます。装甲の厚い人間が増えてきたら、ライフルと使い分けましょう。









