ロケットランチャー。
RPG-7U
RPG-7Uの詳しい説明
1960年代まで起源を遡るロケット推進グレネードランチャー(RPG)。軍の倉庫で大量に発見され、引き続きゾーンにも到達した。滑腔砲であり、単発式の無反動発射装置として機能する。

RPG-7Uは、PG-7Vロケット弾を使う単発式のロケットランチャーです。
『S.T.A.L.K.E.R. 2』では珍しい大型火器で、ライフルやショットガンの派生ではなく、これだけで独立した武器になっています。本体だけで6.3kg、さらにロケット弾も1発1.2kg。気軽に持ち歩く武器ではありませんが、キメラやミュータントジャイアントのような大型ミュータントを相手にするときは、ぐっと頼れる武器になります。
ゲーム内では「1960年代まで起源を遡るロケット推進グレネードランチャー(RPG)。軍の倉庫で大量に発見され、引き続きゾーンにも到達した。滑腔砲であり、単発式の無反動発射装置として機能する」という説明です。元ネタはもちろん、ソ連で開発されたRPG-7です。
RPG-7Uの基本性能
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種類 | ロケットランチャー |
| 使用弾薬 | PG-7V |
| 装弾数 | 1発 |
| 射撃モード | 単発 |
| 重量 | 6.3kg |
| PG-7Vの重量 | 1.2kg |
| 基準価格 | 50,000クーポン |
本体は6.3kg、装弾数は1発、基準価格は50,000クーポン。PG-7Vは1発1.2kgで、価格は3,125クーポンです。
少し入り組んでいるのがダメージです。古いバージョンではRPG-7Uのダメージが0.5と表示されることがありましたが、この数字だけ見ても実際の強さは分かりません。RPG-7Uは着弾時の爆発まで含めてダメージが入るので、武器欄に出る数字と実際の威力がそのまま一致する武器ではないです。
さらに2025年5月のパッチ1.4では、爆発ダメージ全体の調整に加えて、RPGのダメージ増加、衝撃範囲の拡大、武器ステータス表示の計算方法変更まで入っています。昔のダメージ0.5という数字だけ見て、ハンドガンより弱いロケットランチャーだと考えるのはさすがに違います。RPG-7Uは、爆発まで含めて見る武器です。
元ネタのRPG-7

RPG-7は、ソ連が1950年代に開発した携行式の対戦車兵器です。開発は1950年代後半に進められ、1960年に国家試験、1961年から配備が始まりました。前任のRPG-2を発展させたもので、再使用できる40mmの発射筒に弾頭を装着して撃つ仕組みです。

ここで少し触れておきたいのが、RPGという名前です。英語ではRocket-Propelled Grenade、つまりロケット推進グレネードの略として説明されることが多いのですが、元のロシア語はРучной Противотанковый Гранатомёт。日本語にすると、携行式対戦車擲弾発射器に近い意味です。
なので、Rocket-Propelled Grenadeという英語からRPGという名前が生まれたわけではありません。『S.T.A.L.K.E.R. 2』では分かりやすくロケット推進グレネードランチャーという名前ですが、実銃の名前の由来は少し違います。
初期のRPG-7は機械式照準器を使っていましたが、その後のRPG-7VではPGO-7系の光学照準器が追加されています。PGO-7Vは倍率2.7倍、視野角13度。RPG-7と聞いて思い浮かべる、発射筒の左側に大きなスコープが付いた姿です。
派生型にはRPG-7、RPG-7Vのほか、空挺部隊向けに発射筒を分割できるRPG-7D、後期型のRPG-7V1やRPG-7V2などがあります。一方、RPG-7Uという型式は、ソ連・ロシア軍の制式型にはありません。RPG-7Uという名前は、『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズでの呼び方です。
実銃のロケット弾とゲーム内のPG-7V
現実のRPG-7は、発射筒そのものより、どの弾頭を載せるかで用途が大きく変わります。
初期から使われたPG-7VはHEAT、つまり成形炸薬を使った対戦車弾です。その後は改良型のPG-7VMやPG-7VL、爆発反応装甲への対処を狙ったタンデムHEATのPG-7VR、対人や陣地攻撃向けのOG-7V破片弾、TBG-7Vサーモバリック弾などが登場しました。現在のRPG-7V2も複数種類の弾薬を使えます。
要するに、実物は戦車だけを撃つための筒ではありません。弾頭を替えることで、装甲車、人員、建物や陣地まで相手にできます。
『S.T.A.L.K.E.R. 2』では、この部分が大きく簡略化されています。RPG-7Uで使える弾薬はPG-7Vだけ。ゲーム内でも成形炸薬弾頭とされ、軽装甲車両に加えて、爆発時の破片で、密集した歩兵にも有効とあります。重量は1発1.2kgです。
実銃のように、対戦車弾、破片弾、サーモバリック弾をその場で選び分けることはできません。このあたりはゲーム向けに大きく整理されています。
旧三部作のRPG-7
RPG-7は『S.T.A.L.K.E.R. 2』で初登場した武器ではありません。旧三部作すべてに登場している古参です。
初代『Shadow of Chernobyl』では、赤い森やプリピャチ、CNPPでモノリス兵が使用します。荒廃領域では傭兵が持っていることもあり、ダークバレーやX-18研究所にも置かれています。重いものの、一発の威力で押し切る大型火器という立ち位置は、このころからあまり変わっていません。名称もRPG-7uです。
少し変わっているのが弾薬で、ゲーム内ではOG-7Vという名前が使われています。ただ、見た目はPG-7VLに近く、現実のOG-7Vとは一致しません。OG-7Vは本来、対人用の破片弾です。名前とモデルが食い違っています。
『Clear Sky』にもRPG-7uが続投します。こちらでは珍しい武器で、弾薬はさらに貴重です。弾薬名はやはりOG-7Vですが、モデルはPG-7系です。
『Call of Pripyat』でもRPG-7uが登場します。条件を満たすと商人からロケット弾を買えるようになり、マップ上にも弾薬が増えたため、前2作より実戦で使いやすくなりました。Volkhov AA Complexの武器庫では、RPG-7本体と複数のロケット弾も拾えます。
こうして見ると、RPG-7は初代から『S.T.A.L.K.E.R. 2』まで、ずっとゾーンに残り続けている武器です。
『S.T.A.L.K.E.R. 2』での使い方
RPG-7Uは、何でもこれ一本で片付ける武器ではありません。最大の問題は重量と弾薬です。
本体だけで6.3kgあり、PG-7Vも1発1.2kgあります。ロケットを3発持てば弾だけで3.6kg。発射筒と合わせて約10kgです。そこへメイン武器、防具、回復薬、食料、予備弾まで持つことを考えると、普段から背負って歩くには重すぎます。
しかもPG-7Vは、ライフル弾のように気軽に撃てる弾ではありません。普段は隠し場所に置いておき、ミュータントジャイアントやキメラがいる場所へ向かうときだけ持ち出します。そのくらい極端な使い方のほうが、この武器には合っています。
対人戦では、複数の敵が固まっているところへ撃ち込むのが分かりやすいです。普通のストーカー1人を倒すためにロケットを1発使うのはもったいないですが、遮蔽物の裏に何人か固まっている、狭い建物からまとめて出てくる、といった場面なら話は別です。
爆発で巻き込めるので、相手の体へきっちり直撃させる必要もありません。ただし近距離では自分も巻き込まれます。パッチ1.4ではRPGの衝撃範囲も広がっているため、室内や目の前の敵へ撃つのは危険です。
今のRPG-7Uがいちばん役に立つのは、大型ミュータントを相手にするときです。
発売当初は、大型ミュータントへロケットを何発も撃ち込んでも倒れないことがありました。本体も弾もこれだけ重いのに、ミュータントジャイアントへ何発も必要となると、正直割に合わない武器でした。
その後、パッチ1.4でRPGの威力が引き上げられています。今は以前より大型ミュータントへ持っていく意味が出てきました。条件によってはミュータントジャイアントやキメラを直撃1発で倒せることもあります。
難易度やCustom Rules、ほかの戦闘バランス変更も絡むので、どんな条件でも大型ミュータントを必ず1発で倒せる武器、とまでは考えないほうがいいです。
それでも、発売当初と比べると使いやすくなりました。逆にラットやトゥシュカーノ、ブラインドドッグのような小型相手には完全にオーバーキルです。速く動く小型ミュータントに貴重なロケットを外すくらいなら、ショットガンを使ったほうがずっと楽です。
元になったRPG-7の本職は対車両です。ゲーム内のPG-7Vにも軽装甲車両への効果が書かれています。ただ、『S.T.A.L.K.E.R. 2』本編では、プレイヤーが日常的に車両と戦う場面がほとんどありません。
そのため、本来は対車両用のロケットランチャーなのに、実際のゾーンでは大型ミュータントや敵集団へ撃つ場面のほうが多くなります。実銃とゲームで役割が少しずれている武器です。
アタッチメントと改造
RPG-7Uには装着できるアタッチメントがありません。技術者による通常の武器アップグレードにも対応していません。
最初から照準器まで含めて完成している武器なので、拾ったら状態を直してPG-7Vを用意すれば準備完了です。ほかの銃のようにスコープやマガジン、内部パーツをいじる楽しみはありません。
ユニーク版や名前付きの派生型も、2026年9月時点ではありません。
入手方法
RPG-7Uは一か所限定の武器ではなく、マップ内の複数地点で拾えます。
比較的分かりやすいのがレッドフォレストです。Bulldozer Caveの西側にある貨車から地下へ降りると、棚にRPG-7Uがあります。近くにはPG-7Vも2発あります。周囲は放射線が強いため、放射線対策をしてから入ったほうが安全です。
沼地のクリアスカイ基地にもあります。「星を目指す」を進めて基地へ入れるようになったあと、基地内から回収できます。
ワイルドアイランドでは、シェルターの北東、ボートハウスの南東あたりに積まれた樽の上にもRPG-7Uがあります。また、メインクエスト「古き良き時代のように」の時期には、シェルターの武器庫にも別のRPG-7Uがあります。こちらはコランダムスーツの近くに置かれていて、周辺ではロケット弾も回収できます。
この2か所は別々の配置です。ワイルドアイランドだけでも複数本拾えるので、RPG-7Uそのものは思ったほど一品物ではありません。
ストーリー後半では、「再び裂け目へ」中のドゥーガ地下トンネルでも入手できます。ブラッドサッカーが出てくる部屋でカードキーを取り、その先のEngineering Roomへ進むと、RPG-7Uとロケット弾があります。
本体は何本か見つかりますが、困るのはむしろPG-7Vのほうです。
PG-7Vは通常弾のように大量に確保しやすい弾薬ではありません。RPG-7Uの配置場所やスタッシュを回りながら、少しずつ集めていくことになります。撃つたびに1.2kg分の弾が消えるうえ、補充もしにくいので、雑魚相手へ気軽に使える武器ではないです。
大型ミュータント用に使うつもりなら、拾ったPG-7Vは売らずにスタッシュへ入れておくと安心です。普段は邪魔でも、必要になったときに数発まとまって残っていると助かります。
RPG-7Uの評価
RPG-7Uは、発売当初と今で印象が大きく変わった武器です。
初期は武器画面のダメージ表示も低く、大型ミュータントへ何発撃ってもなかなか倒れませんでした。6.3kgもある発射筒を背負い、さらに貴重なPG-7Vまで持っていくことを考えると、正直微妙でした。
パッチ1.4でRPGの威力と爆発まわりが調整されてからは、ようやく大型火器らしい強さが出てきています。今なら、キメラやミュータントジャイアントを倒しに行くときに持っていく理由があります。
ただし、普段使いの強武器ではありません。本体6.3kg、ロケット1発1.2kgという時点で、探索のお供には重すぎます。
今日はキメラがいる。ミュータントジャイアントを倒しに行く。そんなときだけスタッシュから引っ張り出すのが合っています。
旧三部作のころから、RPG-7はずっと重くて、弾が少なくて、普段は邪魔です。でも、拾ったら一度は撃ちたくなる。この妙な立ち位置は今作でもあまり変わっていません。
元になったRPG-7自体も1961年から使われ続けている古い兵器です。60年以上前に登場した発射筒が、2020年代のゾーンでも普通に転がっている。こういう武器が今でも現役なのは、いかにもS.T.A.L.K.E.R.らしい一丁です。










