「SPSA-14」の固有版のショットガン。Cost of Hopeで追加された。
旋条バレル
旋条バレルの詳しい説明
拡散を抑える改造が施されたSPSA-14。散弾には向かないが、スラグ弾やフレシェット弾にはうってつけだ。即席のスナイパーライフルとしても十分に使える。

旋条バレル(Rifled barrel)は、SPSA-14を遠距離射撃向けに改造したユニークショットガンです。2026年8月20日配信の有料DLC「Cost of Hope」で追加されました。名前のRifled barrelは直訳すると「ライフリングを刻んだ銃身」で、名前こそ銃身の部品のようですが、独立したユニーク武器として登場します。
通常のSPSA-14との大きな違いは、この銃身と固定の4倍スコープです。ゲーム内の説明は「拡散を抑える改造が施されたSPSA-14。散弾には向かないが、スラグ弾やフレシェット弾にはうってつけだ。即席のスナイパーライフルとしても十分に使える」です。近距離用のショットガンを、即席の狙撃銃に作り替えた一挺です。
| 項目 | 旋条バレル | SPSA-14 |
|---|---|---|
| 種類 | ショットガン | ショットガン |
| 基礎ダメージ | 140 | 140 |
| 装弾数 | 8発 | 8発 |
| 最適射程 | 25m | 5m |
| 最低威力保持率 | 40% | 10% |
| スコープ | 4倍固定 | 非対応 |
基礎ダメージと装弾数は通常版と同じですが、最適射程が5mから25mへ、最低威力保持率が10%から40%へ大きく伸びています。通常のSPSA-14は敵が近づいてから撃つ銃ですが、旋条バレルは相手が詰めてくる前にスコープで狙えます。近距離の乱戦より、開けた場所で先に見つけて撃つ使い方が合っています。最低威力保持率が高い分、最適射程の25mを越えた相手にも威力が落ち切らずに届きます。
ショットガンなのに、スラグを込めると中距離の狙撃銃のように使えるのが、この銃の面白さです。8発をセミオートで撃てるので、外しても次の弾をすぐ送り込めます。
元ネタのFranchi SPAS-12
ベースのSPSA-14は、イタリアのFranchi(フランキ)が作ったSPAS-12がモデルです。軍と警察向けのショットガンで、1979年に生産が始まり、2000年まで作られました。
一番の特徴は、セミオートとポンプアクションを切り替えられることです。普通の散弾ではガス圧で自動装填し、警察が使うビーンバッグ弾やゴム弾のような低圧の弾では、ポンプアクションに切り替えて手で装填します。低圧の弾では自動装填の機構が動かないことがあるため、手動に逃げられる作りにしていました。
外見もかなり特徴的です。銃身を覆う穴あきの金属製ヒートシールド、大きなピストルグリップ、銃身の下のチューブマガジンに、独特の折り畳み式ストックが付きます。折り畳み式ストックの先には、前腕に引っ掛けて銃を支える回転式のフックが付いた型もあり、SPAS-12を見分ける目印のひとつです。固定式のストックには樹脂製のほか木製もあり、付け替えるとずいぶん印象が変わります。ゲームのSPSA-14にも、ヒートシールドとピストルグリップ、チューブマガジンという特徴がそのまま引き継がれています。
SPAS-12の開発史
開発は1970年代のイタリアにさかのぼります。フランキは最初、Franchi 500をベースにしたSPAS-11を作りましたが、Franchi 500系の反動を使う機構では、軍や警察が求める折り畳み式ストックに対応しにくいという問題がありました。そこで作動機構を銃の前のほうへ移して設計を見直し、SPAS-12につながるPG80系ができあがります。
初期の個体には、ピストルグリップを握ると解除されるグリップセーフティが付いていました。軍と警察の要望で、量産型では取り除かれています。
SPASは最初、Special Purpose Automatic Shotgunの略でした。のちにアメリカ向けにはSporting Purpose Automatic Shotgunという名前も使われます。1990年代にアメリカの輸入規制の影響を受け、2000年に生産を終えました。後継のSPAS-15も作られましたが、大きな金属製ヒートシールドと折り畳み式ストックの姿は、今も映画やゲームでよく見かけます。
旧作のThreaded SPSA-14
旋条バレルとよく似た武器が、初代『Shadow of Chernobyl』にもありました。Threaded SPSA-14です。Threadedは普通ねじ切りのことですが、この銃はゲーム内の説明で、銃身の内側にライフリングが刻まれた銃とされていました。散弾は扱いにくくなる代わりに、スラグ弾やダーツ弾の精度が上がるという効果も、今回の旋条バレルとほぼ同じです。通常版より弾の拡散が半分になり、耐久性も上がっていました。
持っていたのはポーカーというバンディットです。デューティーのヴォローニン将軍からポーカーを倒す依頼を受けられ、ポーカーはダークバレーにいるほか、ワイルドテリトリーやアグロプロム地下へ移ることもありました。倒して武器を拾うと、旋条銃身のSPSA-14が手に入ります。
同じSPAS-12系のショットガンに旋条銃身を組み合わせたユニーク武器が、今作でもう一度出てきたわけです。手に入れ方は違いますが、旧作を遊んだ人にはかなり懐かしい改造です。
ゲームのモデルと実銃の違い
SPAS-12は、基本的には内側に溝の無い滑腔銃身のショットガンです。旋条バレルは名前のとおり、銃身の内側にらせん状の溝を刻み、弾に回転を与えて飛び方を安定させる仕様になっています。
実銃のショットガンにも、ライフルドバレルという銃身があり、主にスラグ弾を撃つのに使います。ただ実銃では、滑腔銃身向けのフォスタースラグと、ライフルドバレル向けのサボットスラグのように、弾ごとに合う銃身が違います。ゲームではこの違いをまとめて、旋条銃身にすると射程と精度が伸びる仕様にしています。

上に載った4倍スコープは、アメリカのTrijiconが作った固定倍率のACOG系スコープに似た形です。ACOGはアメリカ軍でも採用された照準器のシリーズです。実銃のSPAS-12にもスコープマウントの付属品があり、光学照準器を載せること自体はゲームだけの発想ではありません。
発射方式も違います。実銃はセミオートとポンプアクションを切り替えられますが、ゲームのSPSA-14はガス圧で自動装填するセミオートの側だけを再現していて、切り替えはできません。
アタッチメントと改造
4倍スコープは固定で、外せません。照準器を探して付ける手間がかからない代わりに、ほかの照準器にも替えられません。近距離戦でアイアンサイトに戻す使い方はできないので、至近距離の相手にはほかの銃に持ち替えましょう。
ゲーム内の説明どおり、合う弾はスラグ弾とフレシェット弾です。4倍スコープと伸びた射程を生かすなら、散弾を中心に撃つ理由はあまりありません。
入手場所
旋条バレルは、「Cost of Hope」のサイドクエスト「忘れられしもの」で手に入ります。クエストを進めて換気塔にあるオッターの隠れ家に着いたら、オッターのそばにあるチェストを調べましょう。中に旋条バレルが入っています。
DLCではデューティーとフリーダムの対立が物語の中心ですが、旋条バレルはどちらのルートでも手に入ります。取るために特定の勢力を選ぶ必要はありません。
ほかのSPSA-14のユニーク版
SPSA-14系には、アリーナの報酬として手に入るスレッジハンマーもあります。旋条バレルはDLCの探索で、スレッジハンマーはアリーナを進めて手に入れる銃です。
旋条バレルの強みは、通常のSPSA-14より遠くの敵を狙えることです。近距離用のSPSA-14を残したまま、旋条バレルを遠距離用に持ち歩く使い方もできます。どちらもショットガンなので、役割を分けずに両方持つと装備欄を圧迫します。スコープで狙う撃ち方をどれだけ使うかで選びましょう。
海外での評価
海外の掲示板では、射程と弾の組み合わせを評価する声が多く、スラグでミュータントを一撃で倒せた、人間相手の狙撃にも使いやすい、という話がよく出ます。Saiga系のショットガンから乗り換えたという人や、アリーナで戦いたくないのでスレッジハンマーの代わりに選んだという人もいます。
一方、固定倍率のスコープは至近距離では邪魔になります。ミュータントに囲まれたときは、通常のSPSA-14や別のショットガンのほうが扱いやすいでしょう。普通のショットガンでは届かない距離からスラグやフレシェットを撃ち込むのが、旋条バレルの使いどころです。









