「ズブル-19」の固有版のサブマシンガン。
ラットキラー
ラットキラーの詳しい説明
異なる口径用の薬室を備えたズブルの改良型。このサブマシンガンの本体には都市迷彩塗装が施されている。ラットやオオネズミを撃って楽しむのにまさに最適だ。

ラットキラー(Rat Killer)は、ズブル-19をベースにしたユニークサブマシンガンです。銃身の下の太い50発のヘリカルマガジンや全体の形は通常版と同じで、見分けどころは本体に施された都市迷彩です。ゲーム内の説明は「異なる口径用の薬室を備えたズブルの改良型。このサブマシンガンの本体には都市迷彩塗装が施されている。ラットやオオネズミを撃って楽しむのにまさに最適だ」です。
一番の違いは使用弾薬で、説明の「異なる口径用の薬室」のとおり、9×19mmではなく9×18mm弾を使います。元ネタはロシアのPP-19 Bizonで、この銃はもともと9×18mm弾用に作られました。通常版から改造された銃という設定なのに、口径で見るとラットキラーのほうが初期のBizonに近いのがこの銃の面白いところです。
| 項目 | ラットキラー | ズブル-19 |
|---|---|---|
| 種類 | サブマシンガン | サブマシンガン |
| 使用弾薬 | 9×18mm | 9×19mm |
| 基礎ダメージ | 20 | 20 |
| 防具貫通 | 2.7 | 2.7 |
| 連射速度 | 667発/分 | 667発/分 |
| 装弾数 | 50発 | 50発 |
弾薬のほかは通常のズブル-19と同じ性能です。上位版ではなく、口径を変えたズブル-19と考えると分かりやすい銃です。9×18mm弾はマカロフ拳銃の弾で、旧ソ連圏の拳銃やサブマシンガンで広く使われてきました。9×19mmパラベラムより控えめな弾ですが、ゾーンでも使う武器が多く、弾に困りにくいのが利点です。手持ちの9×19mm弾を残しながら、同じ感覚で撃てます。
元ネタのPP-19 Bizon
PP-19 Bizonは、ロシアのイズマッシュ(Izhmash)が開発したサブマシンガンです。一番目立つのは銃身の下に付いた太い筒で、初めて見るとグレネードランチャーのようですが、これがマガジンです。中では弾がらせん状に並んでいて、箱型マガジンより多くの弾を入れながら、銃の下へ長く突き出しません。

実銃の9×18mm仕様は64発、9×19mm仕様のBizon-2-01は53発を収めます。レシーバーや操作系はAK系から来ていて、初期型のストックはAKS-74系の左側に折り畳む金属製です。細い金属を三角形に組んだストックで、持ち運ぶときはレシーバーの左に畳めます。見た目はライフルのようですが、拳銃弾を使う近距離向けの銃です。前を握るときは、マガジンの周りを支えにします。照準器は、AK系の側面マウントにロシア製のKobra系ドットサイトなどを載せられ、消音器を組み合わせた仕様もあります。
PP-19 Bizonの開発史
Bizonは1990年代前半に開発されました。開発にはヴィクトル・カラシニコフとアレクセイ・ドラグノフらが関わっています。ヴィクトルはAK-47を作ったミハイル・カラシニコフの息子、アレクセイはSVD狙撃銃を作ったエフゲニー・ドラグノフの息子です。ソ連を代表する銃の設計者の息子たちが、同じサブマシンガンを作っていたわけです。
想定した使い手は、ロシア内務省の特殊部隊や警察です。近距離の戦闘や対テロ作戦のために、拳銃弾を使いながら十分に連射できる小さな銃が求められていました。AK系の部品を使っているので、AKに慣れた隊員でも扱いやすい作りです。ただ作動方式はAKのガス圧作動ではなく、拳銃弾に合う単純なブローバック方式に変えています。1995年に試験が行われ、1996年にロシアの法執行機関で採用されました。のちに9×19mm仕様のBizon-2-01など、口径違いも作られています。
ヘリカルマガジンは、9×18mm仕様の試作段階で67発入りも作られ、量産では64発になりました。当時の9×18mm弾が16発単位で包装されていたことも、この数に関係しています。ただ中の作りが複雑で、箱型マガジンより装填や手入れに手間がかかります。後継のPP-19-01 Vityazでは、ヘリカルマガジンをやめて普通の箱型マガジンに戻しました。大容量よりも、弾の補充と扱いやすさを取ったわけです。
旧作との関係
ラットキラーは『S.T.A.L.K.E.R. 2』で加わったユニーク武器で、ベースのズブル-19も旧三部作では広く使われた銃ではありませんでした。旧作のサブマシンガンの代表は、MP5を元にしたバイパー5です。
PP-19 Bizon自体は、『Autumn Aurora』や『S.T.A.L.K.E.R. GAMMA』のような旧作向けのMODでおなじみの銃でした。『S.T.A.L.K.E.R. 2』でズブル-19として本編に入り、さらに旧ソ連系の9×18mmに変えた派生型としてラットキラーが加わったことになります。
ゲームのモデルと実銃の違い
口径で見ると、通常のズブル-19は9×19mm仕様のBizon-2-01、ラットキラーは9×18mmの初期型に近い組み合わせです。ただ、実銃の9×18mm仕様のBizonは64発入りですが、ラットキラーは50発です。銃身の下の大きなマガジンはそのままに、装弾数はゲーム向けに調整されています。
弾薬の扱いも違います。実銃では9×19mmのほうが9×18mmより弾のエネルギーが大きいのが普通ですが、ゲームではどちらも基礎ダメージ20で、口径の違いはダメージに出ていません。
見た目の違いは都市迷彩です。実銃のBizonは黒い金属と樹脂の姿でよく知られていて、街中向けの迷彩はラットキラー独自の外見です。森や草地、廃工場の多いゾーンでは少し浮いて見えますが、そこがこの銃らしさでもあります。
名前の由来
名前は、ゲーム内の説明の「ラットやオオネズミを撃って楽しむ」という一文から来ています。ネズミ系のミュータントはゾーンでよく出会う小さな敵で、群れで襲ってきます。50発のマガジンと667発/分の連射は、数で押し寄せる相手をまとめて片付けるのに向いています。性能と使いどころが、そのまま名前になったユニーク武器です。
アタッチメントと改造
ラットキラーは、ズブル-19と同じように技術者の改造で育てていく銃です。照準器を付けられるようにし、サプレッサーを付ければ、近距離の敵を静かに片付けられます。50発のマガジンはそのままなので、静かに撃ちながら弾切れを気にせずに済みます。
50発のマガジンも、この銃の大きな強みです。少数の敵との撃ち合いなら余裕があり、ミュータントが何匹も出てきても、リロードを挟まずに撃ち続けられます。
入手場所
ラットキラーは、ダスティーケーブルトンネルにあります。メインクエスト「慈悲の行い」で入る場所で、トンネルの中でリジェネレーターを回収したら、そのまま奥へ進みましょう。奥の部屋に木製の祭壇があり、その近くに置かれています。特別な戦闘や追加のクエストは要りません。リジェネレーターだけ取って引き返すと見落とすので注意しましょう。
ストーリーの終盤で手に入る銃なので、先に通常のズブル-19を使っていて、あとからラットキラーに持ち替える流れになりがちです。基本性能が同じなので、9×18mm弾が余っているならラットキラー、9×19mm弾を多く持っているなら通常版、と弾で選べば十分です。無理に乗り換える必要はありません。
9×18mm徹甲弾の調整
発売直後のラットキラーは、今より強い銃でした。理由は9×18mm徹甲弾の防具貫通の補正が高かったことで、通常のズブル-19より有利な場面がありました。その後、2025年5月30日のパッチ1.4.2で9×18mm弾の防具貫通の補正が下げられ、今は発売直後ほどの差はありません。防具貫通の数値は、通常版と同じ2.7のままです。古い武器紹介や動画でラットキラーが強いと言われていても、今の性能とは分けて見ましょう。
海外での評価
海外の掲示板では、発売直後は9×18mm徹甲弾の貫通と大容量マガジンで高く評価されていました。調整のあとは、通常版との差がかなり小さくなったという声が多く、通常版のほうがわずかに有利だという人もいれば、終盤の主力サブマシンガンとして使い続ける人もいます。集弾のよさと50発のマガジンを挙げる人、インテグラル-Aを選ぶ人、都市迷彩が好きでラットキラーを使う人と、選び方はさまざまです。
50発を続けて撃てるので、近距離ではリロードまでの余裕が大きく、ミュータントの群れが相手でも撃ち続けられます。667発/分の連射は、弾をすぐに使い切るほど速くはありません。ネズミの群れを相手にするには十分な銃です。拳銃で使っていた9×18mm弾をそのまま回せるので、序盤に拾い集めた弾を無駄にしません。ただ、終盤の装甲を着た人間には、弾の種類と頭への命中が大事になります。









