「ARev」の固有版のアサルトライフル。Cost of Hopeで追加された。
ライヒトフックス
ライヒトフックスの詳しい説明
熟練の銃器職人によってカスタムメイドされたARevの軽量アサルト版。軽さ、信頼性、火力、そして汎用性を一度に確保するために、所有者が必要な投資を惜しまなかったことは明白だ。

ライヒトフックス(Leichtfuchs)は、有料DLC『Cost of Hope』で追加されたARevのユニーク版です。ウッドランド系の迷彩と細身の折りたたみストックで、普通のARevとは見た目がけっこう違います。
性能の大枠は通常版ARevとほぼ同じです。精度を少し落とした代わりに、照準を構える速さと照準中の移動を重視していて、重量も通常版より少し軽い3.10kgです。名前のLeichtfuchsはドイツ語で「軽い狐」という意味で、軽さは名前どおりです。
| 項目 | ライヒトフックス |
|---|---|
| ダメージ | 16 |
| 貫通 | 2.6 |
| 連射速度 | 732rpm |
| 最適射程 | 30m |
| 装弾数 | 30発 |
| 射撃モード | 単発/フルオート |
| 重量 | 3.10kg |
| 基本価格 | 45,900 |
ゲーム内では、腕のいい銃職人が軽いアサルト仕様に作り替えたARevという設定です。持ち主は軽さ、信頼性、火力、使い回しのよさをすべて求めて、かなりの金額をつぎ込んだようです。
元ネタのHK433
ARevの元になった実銃は、ドイツのHeckler & Koch(H&K)が開発したHK433です。5.56×45mm NATO弾を使うアサルトライフルで、同じH&KのG36とHK416の両方の特徴を取り込んでいます。
外見はHK416などのAR-15系に似ていますが、機関部の形や操作系にはG36の影響があります。上部に長いレールが通り、前には交換できるハンドガード、後ろには折りたたみ式のストックが付きます。作動はショートストローク式のガスピストンで、閉鎖は回転ボルトです。
一番の特徴は、操作の方法を変えられることです。AR-15やHK416に慣れた射手にはボタン式のマガジンリリース、G36やG3に慣れた射手にはパドル式を用意していて、ロアレシーバーを替えればどちらの操作にも合わせられます。左右どちらからも触れるレバー、工具なしでできる通常分解、長さの違う銃身もそろっています。
HK433は一つの完成形に固めた小銃ではなく、部隊や任務に合わせて組み替えるシリーズです。ストックと外装を替えたライヒトフックスのようなカスタムは、この考え方とよく合っています。
HK433の開発史
HK433の背景には、ドイツ連邦軍の制式小銃G36の後継選びがあります。
ドイツ軍は長く7.62×51mm NATO弾のG3を使い、軽い5.56mm小銃へ移るときに1990年代半ばからG36を採用しました。G36は樹脂を多く使った独特の外観で、金属製のG3と並べると世代の違いがはっきり分かります。
ところが2010年代に、G36の命中精度が大きな問題になります。暑い場所や撃ち続けたときに銃が熱を持つと、着弾がずれるという指摘です。実戦への影響には議論が残りましたが、ドイツ軍はG36の後継を選ぶことになりました。
そこへH&Kが2017年に出したのがHK433です。H&KはすでにHK416という実績のあるライフルを持っていましたが、ドイツ軍には長年G36を使ってきた兵士が大勢います。新しい銃で操作まで大きく変わると、訓練の負担が重くなります。G36に慣れた兵士にもHK416に慣れた兵士にも合わせられる交換式の操作系は、この問題への答えでした。

後継選びでは、HK416とHK433に加えて、C.G. HaenelのMK556などが競いました。2020年にはいったんMK556の採用が発表されましたが、特許をめぐる問題で契約の手続きが取り消されます。その後の選び直しでHK416A8が選ばれ、ドイツ軍の新しいG95系につながりました。
HK433はG36を置き換えるための有力な候補でしたが、最後に選ばれたのは同じH&KのHK416系でした。それでもHK433は製品として売られ続け、HK437などの派生型も生まれています。
旧作での扱い
ライヒトフックスもARevも、旧三部作には登場しません。ARevは今作のアップデート2.0で追加された銃で、ライヒトフックスは『Cost of Hope』の派生型です。HK433の発表は2017年なので、2007年の『Shadow of Chernobyl』や2008年の『Clear Sky』のころには、実銃そのものがまだありませんでした。
ただ、H&Kのライフルという系統では旧作とつながっています。旧三部作にはG36系のGP37が登場し、西側製の高性能なアサルトライフルとして、装備がそろってきたころに使う銃でした。そのG36の後継候補として作られたのがHK433なので、実銃の歴史で見ると、旧作のGP37と今作のARevはG36からHK433への流れでつながっています。
ゲームのモデルと実銃の違い
一番目立つのはストックです。元のHK433には、折りたたみと長さ調整ができる独自のストックがあります。ライヒトフックスには、細い骨組みのようなSIG MCX/MPX Thin Folding Stock系のストックが付いています。
MCXはSIG Sauerのモジュラー式ライフル、MPXは同じ会社の短機関銃のシリーズです。Thin Folding Stockは名前のとおり細身の折りたたみストックで、大きな樹脂の外殻を持たず、横から見ると細長い金属のフレームが目立ちます。すっきりした形なので、コンパクトなライフルによく似合います。

SIG Sauerのストックは1913規格の取り付け部に合わせた製品なので、実銃のHK433に付けるには、HK433の側にも合う接続部が要ります。ライヒトフックスは、HK433系の本体にSIGの軽いストックを組み合わせたカスタム銃です。
ウッドランド系の迷彩も、印象を大きく変えています。工場から出たままのHK433というより、野戦向けに手を入れたカスタムライフルらしく、軽さを意識したストックともよく合っています。
性能と使い方
性能の大枠は通常版ARevと同じです。違うのは、精度が少し下がった代わりに、照準を構えるまでの速さと、照準したまま歩く速さが上がっていることです。
距離を取ってじっくり狙うより、遮蔽物を使いながら撃っては動く戦い方に向いています。建物の中や近い距離で敵と出会ったとき、構えてから撃ち始めるまでが短く、構えたまま位置を変えるのも楽です。
反対に、遠くから一発ずつ正確に狙うなら、精度を落としていない通常版ARevや、精密射撃向けのイェーガーブリックのほうが合っています。ライヒトフックスはARevを強くした上位版ではなく、近い距離での取り回しを優先した別の仕様です。
入手場所
ライヒトフックスは、『Cost of Hope』のマフカ/フリーダム側のルートで手に入ります。
メインクエスト「現状維持」でミクルハと戦い、倒したあとに死体を調べて回収します。クエストの報酬として自動でインベントリに入る武器ではないので、拾わずに先へ進むと取り逃します。ミクルハを倒したら、その場を離れる前に死体を調べておきましょう。
デューティー/ズールー側を選ぶと、この入手の機会はありません。取りたいなら、勢力を選ぶ前のセーブを残しておきましょう。
ほかのユニーク版
ARevには、ライヒトフックスのほかにもユニーク版があります。
ワルシャワは同じ『Cost of Hope』の武器で、こちらはズールー側のルートで手に入ります。ARevを5.45×39mm弾に変えた変わり種です。イェーガーブリックは無料アップデート2.0の武器で、8倍スコープとサプレッサーを載せ、フルオートを外して単発の威力を上げた精密射撃向けの一挺です。
同じARevがもとでも、ライヒトフックスは軽さと取り回し、イェーガーブリックは精密射撃、ワルシャワは5.45mm弾との相性と、向いている方向が分かれています。
海外での評価
海外の掲示板では、ARevそのものの評価はけっこう高めです。元ネタがHK433だという話のほか、4倍スコープを付けると人間相手に使いやすい、反動が小さい、大容量マガジンや銃身の下の装備を組み合わせられる、といった声があります。中距離の射撃にも近距離の連射にも使えるので、一つの武器を長く使いたい人に向いています。
一方で、ARevはカーロドの下位版のように感じるという声もあります。すでに強いライフルをしっかり改造していると、わざわざARevへ乗り換える理由は無いという意見です。
ライヒトフックスそのものは、フリーダム側でしか取れない武器として話題に上ることが多く、性能が通常版とほぼ同じなので、通常版より強い銃という評価にはなりません。それでも、ミクルハの装備をそのまま受け継ぐ銃で、迷彩とストックの見た目は通常版にありません。見た目とわずかな軽さを気に入ったなら、持っておいて損はない一挺です。









