9x39mmを使うアサルトライフルです。
グロムS-14
グロムS-14の詳しい説明
グレネードランチャーと一体型となったアサルトライフル。ゾーンで特に効果的であり、小距離から中距離での火力は目を見張るものがある。

グロムS-14(Grom S-14)は、9×39mm弾を使うブルパップ式のアサルトライフルです。見た目からして変わった銃ですが、さらにVOG-25用グレネードランチャーまで最初から付いています。ライフルとグレポンを1丁にまとめて持ち歩ける、いかにもゾーン向けの武器です。ゲーム内でもグレネードランチャーは標準装備で、取り外して別の物に替えることはできません。
| 項目 | グロムS-14 |
|---|---|
| 使用弾薬 | 9×39mm |
| ダメージ | 25 |
| 貫通 | 2.7 |
| 連射速度 | 706rpm |
| 最適射程 | 8m |
| 最低威力保持 | 60% |
| 装弾数 | 20発 |
| 重量 | 3.20kg |
| 耐久指数 | 1,534 |
| 基本価格 | 25,000クーポン |
| 射撃モード | 単発/フルオート |
| グレネード | VOG-25 |
現在のダメージは25、貫通は2.7です。発売初期はダメージ18、貫通2.4でしたが、現在はこの数値に変わっています。
そしてこの銃、数字だけ見ると強そうなのですが、少しクセがあります。最適射程が8mしかありません。近距離では9×39mmらしい火力を出せますが、普通のアサルトライフル感覚で遠くを撃つ銃ではありません。でかいSMGにグレポンを付けたくらいに考えると扱いやすいです。
元ネタのOTs-14 Groza
元ネタはロシアのOTs-14 Groza、特に9×39mmのOTs-14-4A系です。ゲームと同じくブルパップで、9×39mm弾を使い、40mmグレネードランチャーを組み合わせる構成までかなりそのままです。


マガジンがグリップより後ろにあるブルパップ配置と、上に大きく張り出したキャリングハンドルが特徴的です。
AKS-74Uをブルパップにした変わり種
Grozaの中身は、見た目ほど完全新規ではありません。開発したのはロシア・トゥーラのTsKIB SOO。ヴァレリー・テレシュとユーリ・レベデフが1990年代前半に手掛けました。ベースになったのはAKS-74Uの機関部を9×39mmへ変更したものです。
もともとはOTs-12 Tissという9×39mm仕様のAKS-74U系があり、その流れから機関部を後ろへ持っていき、全長を縮めたブルパップ式のGrozaが作られました。開発の狙いも欲張りです。普通のアサルトライフル、グレネードランチャー付き、サプレッサー付き、スコープ付きという複数の構成を、1つの基本銃から組み替えて使えるようになっています。ゲームのグロムS-14がグレポンもサプレッサーもスコープも使えるのは、完全なゲーム都合というわけでもありません。元ネタからして欲張りセットです。
実銃はあまり成功しなかった
見た目も考え方も変わったGrozaですが、実銃として大成功した武器ではありません。製造数は数百挺ほどで、既存のAKS-74Uを利用して作られました。生産は1990年代半ばから後半にかけて行われています。
使い勝手にもクセがありました。排莢口が右側固定なので左肩から撃ちにくく、AK由来のセレクターやボルトハンドルもブルパップ化したことで手元から遠くなっています。さらにグレネードランチャー装着時は、ライフルとグレポンを同じトリガーで使い、レバーで切り替える構造でした。発想はよくても、毎日持ち歩くには扱いにくい構成です。
9×39mmと20発マガジン
ゲームのグロムS-14が9×39mmで20発なのも実銃どおりです。9×39mm仕様のGroza-4は20発マガジンを使い、実銃の発射速度は700〜750rpmほどです。ゲームの706rpmもこの範囲に収まっています。
9×39mmはASラヴィナやVSヴィンターでも使われる亜音速弾です。弾が重く、近距離での威力や貫通を狙った弾ですが、弾速が遅いので遠くを撃つほど不利になります。グロムS-14の短い最適射程も、その性格を強く出した調整です。20発しか入らないので、フルオートで使うとやはり少なく感じます。ここはゲームでも実銃でも同じ悩みです。
ゲームモデルと実銃の違い
いちばん大きな違いは、サプレッサーとグレネードランチャーです。実銃のGrozaはモジュール式なので、グレネードランチャーを外してサプレッサー仕様にできます。ところが『S.T.A.L.K.E.R. 2』ではグレネードランチャーが付いたまま、アサルトライフル用サイレンサーを装着できます。実銃では、この組み合わせはそのまま成立しません。グレネードランチャーの射線とサプレッサーが干渉するため、ランチャーを外してからサプレッサーを使います。ゲームではグレポン、サプレッサー、スコープを全部載せできます。便利なので、ここはゲームらしい割り切りです。
もう一つゲームらしいのがマガジンです。標準20発に加えて、30発の大容量マガジンと、現在は45発のドラムマガジンも入手できます。30発マガジンはロストクのボルホフSAMなど、45発ドラムはジュピターのフッ素添加ステーションで取得できます。発売時にはドラムマガジンがゲームデータ内にあるだけで通常入手できない時期もありましたが、現在は入手できます。
アタッチメントと改造
グロムS-14で使える主なアタッチメントは、コリメーターサイト、ACOG 4倍スコープ、アサルトライフル用サイレンサー、30発マガジン、45発ドラムマガジンです。グレネードランチャーは最初から付いています。
まず30発以上のマガジンが欲しいです。20発のままフルオートすると、ちょうど撃ちたいところで弾切れします。一方、ACOG 4倍は少し悩みます。装着自体はできますが、ダメージ減衰が始まる距離が短いので、4倍だから遠距離銃になるわけではありません。近中距離で頭を狙いやすくする用途で使います。グレネードランチャーはVOG-25を使用します。他の西側ライフルに付けるM203系のHEDPとは弾薬が別です。
入手方法
普通に買うなら、ヤニフ駅のレックがグロムS-14を販売します。ただ、買う前に取りに行くこともできます。ケミカルプラントのブラッドサッカー村では、屋根の上にいるヴァディク・ファイアクラッカーを助ける小イベントがあります。ギターに釣られてやって来るミュータントジャイアントを倒すとスタッシュの位置を教えてくれ、その中にグロムS-14と30発マガジンが入っています。ミュータントジャイアントを相手にするので、無料だから簡単という話ではありません。むしろ銃を取りに行って弾を大量消費するタイプです。また、ケミカルプラント北側の島の変圧所付近にもグロムS-14が固定配置されています。
旧三部作のTunder S14
この銃は『S.T.A.L.K.E.R. 2』からの新顔ではありません。初代『Shadow of Chernobyl』からTunder S14という名前で登場しています。『Clear Sky』『Call of Pripyat』にも続投していて、シリーズでは古参の銃です。実銃モデルも一貫してOTs-14 Groza系で、旧作でも基本は9×39mm、20発、グレネードランチャー付きです。とくにデューティー系のキャラクターが使うことが多く、初代ではデューティーのベテランや軍関係者が持っていました。
『Clear Sky』では改造で5.45×39mmへ変更することもできました。『Call of Pripyat』では通常版とは別に、5.45×39mm仕様のStormというユニーク版まであります。30発マガジンになり、連射速度や扱いやすさも変わる銃でした。この流れは、次のグロムS-15にもつながっています。
グロムS-15
グロムS-15はグロムS-14の上位武器というより、5.45×39mm仕様のユニーク版です。ゲーム内でもグロムS-14のユニークバリアントです。
| 項目 | グロムS-14 | グロムS-15 |
|---|---|---|
| ダメージ | 25 | 25 |
| 貫通 | 2.7 | 2.7 |
| 連射速度 | 706rpm | 706rpm |
| 最適射程 | 8m | 8m |
| 威力保持率 | 60% | 60% |
| 装弾数 | 20発 | 20発 |
| 使用弾薬 | 9×39mm | 5.45×39mm |
| 重量 | 3.20kg | 3.20kg |
| 価格 | 25,000 | 47,100 |
基本的な火力は現在ほぼ同じです。一番大きいのは5.45×39mmを使えること。5.45mmはAKM-74Sやドニプロでも使うので、ゾーンを歩いているだけでも集めやすく、S-14より弾薬管理が楽です。しかもパッチ1.5で、グロムS-15の装甲貫通力が上がりました。現在の値は2.7で、発売時の2.4から上がっています。今のS-15は初期より使いやすくなりました。
5.45×39mmのGrozaは計画された仕様の一つです。ただし、量産の中心になったのは9×39mm仕様でした。ゲームのグロムS-15は、その5.45mm Groza系をS.T.A.L.K.E.R.側で発展させた武器として見ると分かりやすいです。シリーズでは初代のTunder 5.45や『Call of Pripyat』のStormなど、昔から5.45mm Grozaが何度も登場しています。旧作から続く系統の武器です。
グロムS-15は冷却塔で拾えます。SKD組み立てユニットの南西寄り、道路近くにある火炎アノマリーだらけの穴の中です。焼けた遺体の近くに置かれています。店で買う通常武器というより、マップ上に置かれたユニーク品です。Grom系を使うなら、こちらまで取りに行く価値があります。S-14の使い勝手はそのままで、弾の負担だけが大きく軽くなります。
使ってみた感想
グロムS-14を使っていて最初に気になるのは、20発しか入らないことです。9×39mmをフルオートで撃つので弾も減りやすく、反動にも少しクセがあります。さらに遠距離は苦手なので、普通のAK系と同じ感覚で持つと扱いにくさが出ます。
ただ、現在は30発と45発マガジンを入手できるので、20発のまま使い続ける必要はありません。マガジンを替えるとフルオートの扱いやすさはかなり変わります。グレネードランチャーを最初から持てるのも便利です。さらにグロムS-15なら5.45×39mmを使えるので、S-14で気になっていた弾薬の負担も軽くなります。
グロムS-14自体は、万能なアサルトライフルではありません。射程は短く、標準マガジンも20発しかなく、9×39mmを雑にばら撒くには少しもったいないです。それでも、20〜45発の9×39mmフルオートとVOG-25を3.2kgの1丁にまとめられるのは、ほかの銃にはない強みです。特に建物の中で人間相手に撃ち合い、硬い敵や固まった敵が出てきたらそのままグレポンへ切り替えられる。この雑な解決ができるのがグロムです。さらにS-15まで取ると弾薬の悩みも減り、同じ使い方をもっと気楽に続けられます。

