9x18mmを使うサブマシンガンです。
ブーケS-2
ブーケS-2の詳しい説明
旧ソ連が小型の自動自衛兵器として考案したこの設計は、効率性こそ控えめであったにもかかわらず、ゾーンの郊外にて人気を博した。

ブーケS-2(Buket S-2)は、9×18mm弾を使う小型のサブマシンガンです。序盤からそのへんの敵が持っているし、見た目もいかにも古そう。最初は「とりあえず売るやつかな」と思いやすいんですが、これが意外と強いです。
軽くて反動も小さく、9×18mm弾は安い。しかも貫通力が妙に高く、AP弾まで使えます。20発しか入らないのが惜しいものの、30発マガジンを拾うと使いやすくなります。
| 項目 | ブーケS-2 |
|---|---|
| 使用弾薬 | 9×18mm |
| ダメージ | 23 |
| 貫通 | 2.0 |
| 連射速度 | 698rpm |
| 最適射程 | 7m |
| 最低威力保持 | 35% |
| 装弾数 | 20発(大容量マガジンで30発) |
| 重量 | 1.60kg |
| 基本価格 | 12,000クーポン |
| 射撃モード | 単発/フルオート |
現在の貫通力は2.0です。以前は2.1という値もありましたが、現在は2.0になっています。耐久値には1,442と2,250という別々の数値がありますが、これは同じ項目ではなく、ゲーム内部の耐久指数と別の耐久パラメータです。
元ネタのOTs-02 Kiparis
元ネタは、ソ連で開発されたOTs-02 Kiparis(ОЦ-02 Кипарис)です。ゲームと同じ9×18mmマカロフ弾を使い、標準20発、実銃にも30発マガジンがあります。

細い本体に真っすぐ伸びたマガジン、赤茶色っぽいグリップ、針金のような折りたたみストック。ゲームモデルもほぼそのままです。
OTs-02 Kiparisの開発
Kiparisは古い銃です。TsKIB SOOで1972年ごろに開発されたTKB-0217という小型サブマシンガンが元になっています。設計者にはニコライ・アファナシエフらがいます。ただし、完成してすぐには採用されませんでした。1970年代のソ連軍は小型の自動火器をいくつも試していましたが、Kiparisもその一つで、そのまま量産には進まず、しばらく眠ることになります。
1990年代に入ると、ロシア内務省などが拳銃より火力があり、AKS-74Uほど大きくない銃を必要としたため、Kiparisの計画が再び動きます。1990年代前半に実用化され、内務省や警察向けとして使われるようになりました。
小さいけれど、本格的なサブマシンガン
実銃のKiparisは9×18mmマカロフ弾を使います。作動方式はシンプルなブローバック式。20発か30発のストレートマガジンを使い、セミオートとフルオートの両方に対応します。ストックは上へ折りたたむ少し変わった形です。実銃の重量も約1.6kg。ゲームのブーケS-2が1.60kgなので、ここはかなり忠実です。
サプレッサーも実在します。実銃には取り外し式サプレッサーを装着でき、レーザーサイトにも対応していました。サプレッサー付き仕様はOTs-02-1と呼ばれます。『S.T.A.L.K.E.R. 2』でサプレッサーやレーザーを付けられるのも、このあたりを拾っています。
Buketという名前
Buketという名前は、ロシア語で花束(ブーケ)を意味します。ソ連ではBuketという名前の小型サブマシンガン研究が行われていました。一方、Kiparisの原型になったTKB-0217はKustarnikという別の研究計画で開発されています。
ゲーム名のBuketは、実在したソ連の計画名を意識した名前です。Kiparis自体はBuket計画で完成した銃ではなく、アファナシエフによる1974年の試作サブマシンガンTKB-0104がBuket計画の一環として作られ、のちのTKB-0217、そしてKiparisへつながっています。
旧三部作での扱い
ブーケS-2は旧三部作には登場していません。『Shadow of Chernobyl』『Clear Sky』『Call of Pripyat』の通常武器としてKiparisは採用されておらず、『S.T.A.L.K.E.R. 2』で本編シリーズへ入ってきた銃です。ただし、後年の『S.T.A.L.K.E.R. Anomaly』などにはMOD武器としてKiparisが追加されています。検索すると旧作風の画像が出てくることがありますが、本編三部作の標準武器ではありません。ちなみにKiparisは、旧GSCスタッフが関わった『Survarium』にも登場していました。
ゲームモデルと実銃の違い
見た目と口径はかなり忠実です。実銃もゲームも9×18mmで、20発が基本。30発マガジンもあり、重量までほぼ同じです。いちばん違和感があるのは性能です。現行ゲームでは貫通2.0、ダメージ23。9×18mmの小さなSMGなのに、序盤の5.45mmや5.56mmライフルより数字が良く見える場面があります。ここは実銃の性能というより、『S.T.A.L.K.E.R. 2』の武器進行に合わせたゲームバランスです。
実際に使っていても、この貫通力は妙に強く感じます。小さな9×18mm SMGなのに、AR416より頼れる場面まであります。強いのはうれしいんですが、実銃を知っていると「いや、お前そんな装甲抜く銃だったか?」とはなります。
アタッチメントと改造
ブーケS-2は小さい割に、意外といじれます。対応している主な外付けパーツはコリメーターサイト、ピストルサプレッサー、30発大容量マガジンです。サイトは最初から付くわけではなく、技術者でスコープマウントを追加してからコリメーターサイトを載せます。似た名前のオープンコリメーターサイトではなく、普通のコリメーターサイトなので注意しましょう。マウントを付けたのにサイトを装着できない場合は、違うコリメーターを選んでいないか確認してみてください。
そして欲しいのが大容量マガジンです。20発から30発になります。大容量マガジンには照準時間などにも補正が設定されていますが、単純に10発増えるだけでも使い勝手が大きく変わります。ワイルドアイランドの廃棄物処理ステーション地下、薬品アノマリーがあるトンネル内のスタッシュで入手できます。20発だと、敵が二人三人出てきただけですぐリロード。30発にすると、ようやく普通のSMGっぽく使えます。
改造では重量を30%下げるもの、射程側の補正、摩耗低減、照準精度、貫通力アップなどがあります。改造には排他的な分岐があり、すべてを同時には載せられません。元から1.6kgしかないので、軽量化すると相当軽くなります。
入手方法
ブーケS-2はそれほど珍しくありません。ガーベジあたりまで来るとバンディットやウォード、IPSF系のNPCなどが持つようになり、敵から拾えます。店ではボタ山のヒューロンや、後半ではヤニフのレックなどが扱います。固定配置も複数あり、ガーベジのプラント地下や、ボタ山東側の掘削現場、ワイルドアイランドのポンツーン集積場などで手に入ります。さらにセメント工場方面には、コリメーターサイトとサプレッサーが最初から付いた個体もあります。パーツを一つずつ買いたくないなら、こっちを拾うのもありです。普通に敵からも拾えるので、無理に買わなくてもそのうち手に入ります。状態のいい個体を拾ったら一度使ってみる。それくらいで十分です。
ユニーク版スピッター
ブーケS-2にはスピッターというユニーク版があります。持ち主はバンディットのサシュコ・チアリーです。ガーベジで受けられるサイドクエスト「大戦果」から続く一連のイベントで出会い、サシュコの死体から回収できます。後続クエスト「欺瞞の連鎖」では、このスピッターそのものが話を進めるための証拠として使われます。
見た目も少し違います。通常版より明るい色のグリップになり、側面には元の持ち主を思わせるSCの文字があります。さらに専用のマズルブレーキが固定されています。基本火力そのものは通常版とほぼ同じですが、スピッターは通常版より反動が小さくなっています。ただし、大きな欠点があります。サプレッサーを付けられません。専用マズルブレーキが銃口へ固定されているためです。スピッターは通常版の完全な上位ではありません。静かに撃ちたいなら通常版、反動を抑えて撃ちまくるならスピッター。このくらいの差のほうが、ユニークを取った瞬間に通常版が全部ゴミになるより面白いです。
ブーケS-2を使った感想
ブーケS-2は、見た目から想像するよりずっと使いやすい銃です。軽い、弾が安い、序盤から拾える。その割に敵がよく倒れます。フル改造するとフォーラ系やG36系、AKM-74SよりHUD上のダメージや貫通が高く見える場面まであり、「なんでこんなに強いんだ」と思うくらいです。
バイパー5と比べても、自分はブーケS-2のほうが使いやすく感じます。AP弾を入れれば装甲相手にも対応しやすく、軽さと9×18mm弾の安さも探索向きです。修理費まで含めて気軽に持ち歩けるのが強みです。
弱点もあります。まず20発マガジン。そして射程は短く、後半にはズブル-19やインテグラル-Aなど、さらに強いSMGが出てきます。使い続けていると弾の消費も結構激しいです。それでも、中盤までの武器としては使いやすい。1.6kgしかないので、ブーケS-2とスキフのピストルだけ持って探索すると荷物が大きく軽くなります。しかも両方9×18mmなので、持っていく弾もまとめられます。小さくて安そうなのに、撃ってみると妙に強い。ブーケS-2はそういう銃です。気に入ったら、まず30発マガジンを取りに行きたいところ。20発から30発になった瞬間、使い勝手がはっきり変わります。
