「AKM-74S」の固有版のアサルトライフルです。Cost of Hopeで追加されました。
AKM-9B
AKM-9Bの詳しい説明
9×39mm弾用のAKM-74派生の少量生産モデル。このバージョンは、ラヴィナやヴィンターの安価ながら効果的な代替品となる。

AKM-9Bは、AKM-74Sを9×39mm仕様へ作り替えたユニークアサルトライフルです。2026年8月20日に配信された大型拡張「Cost of Hope」で追加されました。通常のAKM-74Sとは弾薬から性格まで大きく違い、サプレッサー、コリメーターサイト、グレネードランチャーを最初から装備しています。ゲーム内部のIDも GunAK9_ST となっており、実在する9×39mmライフルAK-9をかなり意識した武器です。
ただし、実銃のAK-9をそのまま再現した銃ではありません。ここがAKM-9Bのいちばんの特徴です。
AKM-74Sから9×39mmへ
通常のAKM-74Sは5.45×39mm弾を使用します。AKM-9Bは外見や基本構造の多くを残したまま、使用弾薬を9×39mmへ変更しています。装弾数も30発を維持しており、単発とフルオートに対応します。
| AKM-74S | AKM-9B | |
|---|---|---|
| 弾薬 | 5.45×39mm | 9×39mm |
| ダメージ | 23 | 23 |
| 貫通 | 1.0 | 2.9 |
| 連射速度 | 600rpm | 600rpm |
| 装弾数 | 30発 | 30発 |
| 最適射程 | 20m | 20m |
| 威力保持率 | 65% | 65% |
現在の内部数値では、通常AKM-74Sとダメージは同じ23、連射速度も600rpmですが、貫通値は1.0から2.9へ大きく上がっています。つまり単純にAKM-74Sの強化版というより、AKの使い勝手を残したまま9×39mm弾の高い貫通力を持たせた変わり種です。
しかも入手した時点ですでに大きく手が入っています。現在のゲームデータでは、徹甲弾強化系を除いてほぼ一通りの武器アップグレードが適用済みです。入手後に技術者へ持っていって「すでに全部改造済みだった」と気付くこともよくあります。
元ネタのAK-9
名前と口径から考えると、AKM-9Bが意識している実銃はイジュマシュのAK-9です。9×39mmという口径とAKM-9Bという名称からも、AK-9をゲーム内で表現した武器だと分かります。
実銃AK-9は、特殊部隊向けの小型カラシニコフとして2000年代に開発された試作銃です。最初の試作型は2004年ごろに作られ、AKS-74Uをベースに9×39mmへ変更。その後2007年ごろにはAK-104をベースにした新しい仕様へ発展しました。短い200mm銃身と折り畳みストックを持ち、専用の着脱式サプレッサーも用意されています。
使用するのはSP-5やSP-6などの9×39mm亜音速弾です。この弾薬は1980年代後半にソ連で開発されました。7.62×39mm弾の薬莢を太い9mm弾頭に合わせたもので、重い弾頭を音速以下で飛ばします。SP-5は精密射撃向け、SP-6は硬化鋼芯を使った徹甲弾です。VSSヴィントレスやAS Valも同じ9×39mmを使います。AK-9も、AS ValやSR-3M、9A-91などと同じ市場を狙っていました。
ところが大規模採用には至らなかったようです。2007年型は試験や展示用に少数が作られたものの、2011年ごろまでに開発の表舞台から姿を消しています。実銃としては珍しいAKです。
AK-9そのものではない外見
AKM-9Bの実銃名を紹介するときは注意が要ります。ゲーム内の銃は、実物のAK-9とは大きく違います。
AKM-9BにはAK-74系のガスブロックやマガジン形状がそのまま残されています。そのうえで9×39mm化され、サイドマウント式の光学レール、IPI系サプレッサー、Aimpoint CompM4S風のドットサイトなどが追加されています。実銃AK-9はAK-100系を元にしたもっと短い銃で、20発の専用9×39mmマガジンを使います。ゲームのAKM-9Bは30発です。
なので、「AK-9を再現した銃」というより、「AKM-74Sをベースに、実銃AK-9の9×39mmという発想を持ち込んだ架空のカスタムAK」と説明するのが一番正確です。ゲーム内部で GunAK9_ST と名付けられていることも、この見方とよく合います。
サプレッサーとドットサイト
AKM-9Bの外見でまず目立つのが、大型のサプレッサーとコリメーターサイトです。通常のAKM-74Sとは印象が大きく違います。さらにアンダーバレルにはグレネードランチャーまで装着されているので、拾った時点でほぼ完成品です。
一方、この完成済み状態には少しクセがあります。ドットサイトを外して別の倍率スコープへ交換できない点は、正直不満に感じます。AKM-9BへPSO 4Xを装着できるようにするMODまで作られているので、ここは実際に気になる部分です。45発拡張マガジンには対応しているので、30発では足りない場合はAKらしく装弾数を増やせます。
9×39mmを30発撃てるAK
性能面ではここが大きいです。S.T.A.L.K.E.R. 2で9×39mmを使う代表的なライフルには、ASラヴィナ、VSヴィンター、グロムS-14があります。ASラヴィナは20発、VSヴィンターは10発、グロムS-14は20発。対してAKM-9Bは30発です。しかも貫通値はAKM-9Bが2.9で、現在の基礎値ではASラヴィナが2.8、グロムS-14が2.7、VSヴィンターが2.0なので、素の貫通力は高い部類に入ります。ただしダメージだけを見ると、AKM-9Bは23。ASラヴィナは20なので少し上ですが、VSヴィンターは35です。9×39mm銃の中で何もかも上というわけではありません。
AKM-9Bの強みは、30発、フルオート、高貫通、消音、グレネードランチャーを一挺にまとめたところにあります。機能を詰め込んだ欲張りな銃です。
9×39mmという代償
ただし、弾薬は少し面倒です。通常の5.45×39mmより9×39mmは重く、価格も高めです。特にSP-6徹甲弾は入手しにくく、店売りをほとんど見かけません。現在は非売品として扱われています。そのため、フルオートで30発を景気よく撃っていると、かなりの勢いで9×39mmを消費します。この銃を拾ったからといって、5.45mmのAKと同じ感覚で何百発も持ち歩くと、重量も地味に負担になります。
海外コミュニティでの評価
評価は割れています。Cost of Hope発売直後は、AKM-9Bを追加武器の中でも気に入っているという声が多く、9×39mm、グレネードランチャー、独自サイトをまとめた「寄せ集め銃」っぽさが好きだという人もいます。AK系限定で遊ぶなら有力な一丁です。
その一方で、同じ9×39mmを消費するならASラヴィナやVSヴィンター、リンクスに回したいという意見もあります。ラヴィナの反動の少なさを評価する人もいて、AKM-9Bがどの点でも他の銃を上回るわけではありません。AKM-9Bは精密射撃用のヴィンターでも、低反動のラヴィナでもない、9×39mmを撃つAKです。そこに価値を感じるかどうかで評価が変わります。
アイアンフォレストの金庫
AKM-9Bはクエスト報酬ではなく、アイアンフォレストに隠されたユニーク武器です。「Cost of Hope」ではアイアンフォレストとチェルノブイリ原子力発電所周辺が新地域として追加されました。AKM-9BはSWYD西検問所の東側にある無名の建物内で入手できます。
建物へ入り、奥の制御室で電源を復旧すると金庫を操作できるようになります。コードは3546です。ただし電源を入れると床の一部が通電するため、そのまま金庫へ歩いていくと感電します。周囲の棚や壊せる板を使って回り込み、金庫まで移動します。中にAKM-9Bがあります。派閥選択でもらう武器ではないため、Cost of Hopeを進められる状態なら取りに行けます。
AKM-9Bは、現実にありそうで実際には存在しない組み合わせです。古いAK-74系の姿を色濃く残しながら、中身は9×39mm。そこに現代的なドットサイト、大型サプレッサー、グレネードランチャーまで付いています。実銃AK-9には似ている、でもAK-9そのものではない。Zoneの誰かが、使い慣れたAKをどうにかして9×39mm仕様へ作り替え、使える物を全部載せたような銃です。S.T.A.L.K.E.R.らしい銃という意味では、面白い一本です。
