リッチになったコレリアンが、力に酔い、心が壊れていくさまを日付ごとに書いた日記。Oblivion Remastered の本。
『コレリアンの日記』
Corelian's diary
『コレリアンの日記』の詳しい説明
リッチになって破壊魔法は息のように自然になったと誇るが、やがて自分が何だったかを思い出せなくなり、自分の名前を思い出すのにさえ集中しなければならなくなる。
日記の終わり
手を組もうと訪ねたリッチは狂っていて始末した。治す道は無いと三度書いたあと、時の騎士団の隠れ家にある星霜の書で過去へ戻り、狂う前の自分を止めようと決める。
『コレリアンの日記』の全訳
記録 650
ひどい苦しみだった。魂を聖句箱へ通すのは、まったく気持ちのいいものではない。だが、その痛みも今は遠い思い出だ。死すべき者の、ほかのたいていの基本的な欲や感覚と同じように。今の私ははるかに大きな物だ。はるかに強い。自分を強いと思いこんでいる愚か者どもは、私が今使える呪文の大きさを少しも分かっていない。
破壊の魔法は、かつて息をするのがそうだったように、私には自然な物になった。だから幻惑と変性の謎を解くことに打ちこもう。永遠の力が私を待っている。ムンダスは、取ろうと思えば私の物だ。
記録 900
これほど気分のいいことは無い。気分? 私のような者には、この言葉は合わないのかもしれない。自分のありさまをもっとうまく言い表す、新しい言葉を見つけるべきかもしれない。九大神は自分たちのことをどう考えているのだろう。何しろ、私にいちばん近いのは彼らなのだから。
いろいろな呪文を試す相手が足りなくて困っている。それに、何かが起きていると役人に知らせが行ったらしい。よそへ移るときだ。
記録 1200
ベルダブーロが我々の新しい拠点だ。そこへ旅するあいだに、我々の才はまたも輝いた。わざわざ人をさらう必要がどこにある? 道中、死霊術をかじり、いつか私と同じ境地に達することを夢見る弟子を何人も見つけた。いや、いや、もちろんそんなことは許さない。だが彼らはとても役に立つし……とても熱心だ。私も昔、あのように世間知らずだったのだろうかと、ときどき思う。私が……自分が何だったのか、思い出せない。妙なことだ。
だがまた、我々は今やこれほど多くのことを知っているのだ。小さなことを忘れるのは当たり前だ。
記録 1300
何かがおかしい。我々の、いや「私の」心が漂っていくのを感じる。今日、聖句箱を何時間か見つめたあと、かわいい手下の一人が私に逆らう口をきいた。あれの骸骨は、もうあまりしゃべらなくなっただろう?
とはいえ、気にはなる。このごろ、考えていたことを見失うことがある。だがまた、我々は神の心を持っているのだ。ただの死すべき者が、我々の集中ぶりに首をかしげるのも当たり前ではないか?
記録 1500
まずい。自分の名を、自分が何であるかを思い出すのに、集中しなければならない。私はベルダブーロを離れ、ほかのリッチを探しに出た。見つけた者は、すっかり狂っていた! 避けられないことなのか? 私はその哀れな者を始末し、すみやかな眠りを与えた。
我々は、いや「私は」、何かを見つけなければならない。狂ったまま永遠を過ごすのは私の望みではなかった。正気を取り戻す道を、我々は見つける。
記録 1550
治す道は無い。治す道は無い。治す道は無い。
考えろ、考えなければ。魔法は今や、私になついた飼い犬だ。何かあるはずだ、何か打つ手が。リッチのほかの形を調べよう。「自分のままでいる」、ほかの道を。
記録 1650
見つけた……解決の道を。リッチの境地が答えではない。自分の魂と別れることには、はっきりした副作用がある。だから我々は見つけた。一つの考えを。
時の騎士団の小さな頭の連中なら、自分たちの守護神の決まりを破るやり方を知っているだろう。奴らが隠れていると思いこんでいる大事な隠れ家を襲って、過去への門を開くやり方を見つけてやる。
記録 1700
見つけた物がある。奴らは地下に星霜の書を一巻しまっていた。読むのは、我々のような者にとってさえ難しかった。我々は時をさかのぼり、私が狂うのを防ぐ。昇る道はほかにもある。私はそう確信している。我々は永遠になるのだ。










