12番(ショットガン)を使うショットガンです。
ラム-2
ラム-2の詳しい説明
ポンプアクションショットガンおよびダブルバレルライフルの長所を併せ持つこの非常に珍奇な武器は、ゾーンの基準から見ても異彩を放つ存在である。

ラム-2(Ram-2)は、12ゲージ弾を使うダブルバレル式のポンプアクションショットガンです。見た目からして普通ではありませんが、撃ち方も独特です。
ゲーム内では「ポンプアクションショットガンおよびダブルバレルライフルの長所を併せ持つこの非常に珍奇な武器は、ゾーンの基準から見ても異彩を放つ存在である」という説明です。通常のポンプアクションなら1発撃つごとにフォアエンドを動かしますが、ラム-2はポンプ1回で2発を用意し、その2発を素早く撃ってから再びポンプするという動きです。しかも装弾数は14発。二連ショットガンの瞬間火力と、チューブマガジン式ショットガンの継戦能力を無理やり合体させたような銃になっています。珍奇な武器という説明は、そのまま当てはまります。
基本性能
| 項目 | ラム-2 |
|---|---|
| 使用弾薬 | 12/70 |
| ダメージ | 150 |
| 貫通 | 3.0 |
| 連射速度 | 120RPM |
| 最適射程 | 6.5m |
| 装弾数 | 14発 |
| 重量 | 3.0kg |
| 基本価格 | 29,000 |
| 射撃モード | 単発 |
ショットガンはゲーム内のダメージ表示がほぼ全部最大まで伸びるため、UIだけを見ると違いが分かりにくいです。実際の値はラム-2が150、SPSA-14とサイガD-12が140、M860クラッカーが160で、はっきり差があります。ラム-2の重量は3.0kgです。
そして少し注意したいのが120RPMという数字です。ラム-2は一定間隔でパン、パン、パンと撃つ銃ではありません。パン、パン、ガシャッ。パン、パン、ガシャッ。という銃です。最初の2発は素早く続けて撃てます。そのあとにポンプ操作が入るので、120RPMという平均値だけでは実際の撃ち味がほとんど分かりません。
2発撃ってからポンプする変わった機構
ラム-2の持ち味はここです。一般的なポンプアクションショットガンは、発射、ポンプ、発射、ポンプと繰り返します。ラム-2は銃身が左右に2本あり、それぞれに1発ずつ装填できるため、ポンプ操作の間に2回撃てます。ゲーム内でも2発撃つごとにポンプ操作が入り、この独特なリズムが再現されています。
リロードも普通ではありません。ラム-2には2本のチューブマガジンがあるため、ゲームでは2発ずつ弾を補充します。14発を1発ずつ詰める銃だったらかなり苦痛ですが、2発単位なので見た目ほどリロードは遅くありません。途中でリロードを止めても、それまでに入れた弾はそのまま使えます。それでも14発すべてを空にしてから詰め直すと時間はかかります。箱型マガジン交換のサイガD-12には勝てません。2発ずつ補充できるので途中で切り上げやすい一方、乱戦でまとめて弾を戻したい場面ではSaigaのマガジン交換のほうが楽です。
元ネタの実銃「Standard Manufacturing DP-12」
ラム-2のモデルになっているのは、アメリカのStandard Manufacturingが製造しているDP-12です。雰囲気が似ているという程度ではなく、二本の銃身、二本のチューブマガジン、ブルパップ配置、ポンプ操作で2発を装填する仕組みまでほぼそのままです。
実銃DP-12では、ポンプ操作をすると左右の薬室へ1発ずつ入ります。そのあと、右銃身を発射→もう一度トリガーを引いて左銃身を発射→ポンプ操作→空薬莢を2個排出して次の2発を装填、という順で動きます。引き金そのものは1本で、1回目と2回目のトリガー操作で別々の銃身を発射する仕組みです。
実銃は2¾インチの12ゲージ弾なら、チューブに7発ずつの計14発、さらに左右の薬室へ1発ずつ入れて最大16発を保持できます。現行のGeneration IIも14+2発です。一方、『S.T.A.L.K.E.R. 2』のラム-2は12/70弾で装弾数14発。実銃の14+2発をそのまま再現した数字ではなく、ゲーム向けに整理されています。ちなみにゲーム内説明では「ダブルバレルライフル」という表現が使われていますが、実銃DP-12はもちろんライフルではなく12ゲージのダブルバレルショットガンです。二連銃の2発を続けて撃てる長所と、ポンプアクションの連発能力を組み合わせた銃、と考えると分かりやすいです。
『Shadow of Chernobyl』『Clear Sky』『Call of Pripyat』の旧三部作には登場していません。元ネタのDP-12自体が2015年ごろに登場した銃なので、2007年から2010年に発売された旧三部作より後の銃です。こういう比較的新しい実銃を突然ゾーンに持ち込んでくるのは『S.T.A.L.K.E.R. 2』らしいところです。しかもDP-12という、かなり変わった銃を選んでいます。
他の12ゲージショットガンとの違い
| 武器 | ダメージ | 貫通 | RPM | 最適射程 | 装弾数 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| TOZ-34 | 150 | 1.0 | 120 | 7.0m | 2発 | 3.1kg |
| M860クラッカー | 160 | 2.0 | 60 | 5.0m | 6発 | 3.2kg |
| SPSA-14 | 140 | 2.4 | 600 | 5.0m | 8発 | 4.4kg |
| サイガD-12 | 140 | 3.0 | 600 | 4.5m | 8発 | 3.6kg |
| ラム-2 | 150 | 3.0 | 120 | 6.5m | 14発 | 3.0kg |
TOZ-34も2発を素早く撃てるダブルバレルですが、撃ったらそこで終わりです。ラム-2はその2発即応を残したまま14発まで続けられるのが大きな違いです。TOZ-34は貫通1.0なのに対してラム-2は3.0なので、防具を着た人間相手でもだいぶ扱いやすくなっています。逆に最適射程だけを見るとTOZ-34の7mのほうが少し長いです。
M860は昔ながらのポンプアクションに近く、1発撃つたびにポンプします。一発のダメージはM860の160がラム-2の150をわずかに上回りますが、貫通はM860が2.0、ラム-2が3.0。さらにラム-2は2発を続けて撃ってからポンプするので、至近距離で2発を続けて入れる動きでは大きく違います。装弾数も6対14です。
SPSA-14はセミオートなので、トリガーを引き続けるだけで次々に撃てます。ラム-2のような2発ごとのポンプ操作もありません。その代わりラム-2はダメージ、貫通、装弾数、重量で優秀です。SPSA-14は8発、4.4kgなので、ラム-2の14発、3.0kgは妙に軽い数字です。多数のミュータントへ連続射撃するならSPSA-14のほうが素直。2発ずつ確実に叩き込むならラム-2、と使い方が分かれます。
一番悩むのはサイガD-12でしょう。どちらも貫通3.0ですが、Saigaは600RPMのセミオートで、マガジン式なのでリロードも速いです。一方のラム-2は一発のダメージが140ではなく150で、14発を標準状態で保持できます。ラム-2は2発までなら続けて撃てます。Saigaは3発目、4発目、その先まで止まらず撃てる。この違いが一番大きいです。ブラッドサッカーなどへ一瞬で2発を叩き込んで仕留める使い方ではラム-2が気持ちいいのですが、複数体が突っ込んでくる場面ではSaigaの連射とマガジン交換のほうが楽です。
散弾のまとまりもラム-2の強み
数字だけでは見えにくい長所が、散弾の広がりです。ラム-2のDispersion Radiusは568。SPSA-14は668、サイガD-12は611となっており、ラム-2は比較的散らばりにくい設定です。改造を進めると、ショットガンの中でも散弾がよくまとまります。タイトな散弾パターンのおかげで、他のショットガンより少し離れた距離からでも狙いやすいです。ただし、ゲーム内部の有効射程そのものが長いわけではありません。最適射程は6.5mなので、使う距離はあくまで近距離です。
アタッチメントと改造
ラム-2にはコリメーターサイトとホロサイトを装着できます。専用設計図もあり、復帰機構スリーブタイタナーはマラカイトのブレイン・スコーチャーにあるクレーンの操縦室付近、自動2ステージ・ガスレギュレーターはプリピャチのエネルヘティク文化宮殿の階段下で入手できます。集弾性を伸ばしたラム-2は使いやすくなるので、近距離用だからと適当に腰撃ちするより、サイトを載せてADSで散弾をまとめる使い方のほうが相性はいいです。
入手方法
一番分かりやすいのはヤニフ駅のトレーダー、レックから購入する方法です。ラム-2の基本価格は29,000クーポンで、レックが販売しています。
無料で取りたいなら、マラカイトのエネルギーヤ車両ステーションにも固定配置があります。建物上階の塞がれた部屋に入り、金庫の裏付近を探します。ここはサイドクエスト「黒い羊」を進めることで建物へ入れるようになります。アップデート2.0以降も配置されていますが、銃が青い金庫の下へめり込んで見えにくくなっている場合があります。金庫の後ろに無いときは、しゃがんで金庫の下まで覗くと取得できます。
このほか、ヤンターの亀裂南端にあるバッファローの遺体から、ライノと一緒に拾えます。
使ってみた感想
ラム-2を使っていて一番気持ちいいのは、やはり最初の2発です。近距離でパン、パンと素早く叩き込めるうえ、14発入るので、二連ショットガンのような撃ち方をしながらそのまま戦い続けられます。2発ずつ補充するリロードも途中で切り上げやすく、散弾もまとまりやすいので、狙った相手へしっかり当てやすいです。撃つたびに機構が大きく動く感触も含めて、性能だけでなく撃ち心地にも癖のあるショットガンです。
弱点は、14発を空にした後の立て直しです。弾が残っているうちは頼れますが、キメラや複数のブラッドサッカーを相手にしながら弾切れすると、箱型マガジンを交換するサイガD-12の速さが欲しくなります。ラム-2は2発を続けて叩き込みます。ポンプする。また2発。この独特なリズムを崩さず戦える場面では強いのですが、休まず撃ち続けたい乱戦ではサイガD-12のほうが扱いやすいです。
それでもラム-2には、サイガD-12とは違う強みがあります。DP-12という変わった実銃を、見た目だけでなく操作感までゲームへ持ち込んだショットガンです。150ダメージ、貫通3.0、14発という性能も十分に強く、ネタ武器で終わっていません。二連ショットガンを14発持って歩いているような妙な安心感があり、この銃でしか味わえない撃ち方ができます。
