「VSヴィンター」の固有版のアサルトライフルです。
メルク
メルクの詳しい説明
このヴィンターを調べてみて真っ先に頭に浮かぶのは、完璧な道具ということだ。音を立てないことが最優先となる特定の任務において優れた性能を発揮するよう調整されている。

メルク(Merc)は、VSヴィンターをベースにしたユニーク武器です。9×39mm弾と一体型サプレッサーという基本構成はそのままですが、通常版より少しだけ射程寄りに調整された個体として扱われています。
入手できるのはストーリー中盤以降。メインクエスト「希望的観測」でヌーンタイド側につき、その後スパークと行動するルートへ進んだ場合に、ロストク南側のロストクのデポで拾えます。
ゲーム内説明は意味深です。要するに、音を立てないことが何より大事な、限られた任務のために仕上げたヴィンターです。誰が使っていたのかは書かれていません。ここがメルクの少し変わったところです。
基本性能
| 項目 | メルク | VSヴィンター |
|---|---|---|
| 弾薬 | 9×39mm | 9×39mm |
| 基礎ダメージ | 35 | 35 |
| 貫通 | 2.0 | 2.0 |
| 連射速度 | 667RPM | 667RPM |
| 装弾数 | 10発 | 10発 |
| 重量 | 3.20kg | 3.20kg |
| 耐久指数 | 1257 | 1257 |
| 基準価格 | 38,000 | 21,000 |
2026年9月の時点で、通常のVSヴィンターとの性能差は小さめです。ある情報では、通常版の最適射程15mに対して、メルクは17mとなっています。つまり強化点は主に射程側で、火力や貫通力が上がった上位モデルではありません。ただし、ここは表記によって差があります。別の情報では、内部のRange値が通常版もメルクも2,200となっており、ダメージ、貫通、拡散、耐久値も同じです。おそらく情報源ごとに拾っている射程パラメータが違いますが、少なくとも「メルクだけ大幅に遠距離性能が高い」とまでは言えません。感覚としては、ほぼVSヴィンターそのもの。射程を少しだけ伸ばしたユニーク版です。
名前のMercはマーセナリーの意味
メルクは英語でmercenary(傭兵)を縮めた呼び方です。ロシア語版では、メルクの名前そのものが「Наёмник(傭兵)」です。意味はそのまま傭兵です。そして『S.T.A.L.K.E.R.』で傭兵といえば、気になる人物がいます。スカー(スカー)です。
『Clear Sky』の主人公だったスカーは、もともと傭兵として活動していた人物です。『Heart of Chornobyl』ではスパークを率いており、メルクが置かれているロストクのデポもスカーたちの活動拠点になります。このため、メルクはスカーに関係するヴィンターです。名前、仕上げ、置かれている場所から見て、スカーの銃です。
ゲーム内の説明にスカーの名前は出てきません。なので、メルク=傭兵という名前は確実。スカーも元傭兵なので意識している可能性はある。ただしスカーの私物だったとは明言されていない、というところまでにとどめておきます。
元になったVSヴィンター
メルクのベースはVSヴィンター。実銃ではソ連製のVSS Vintorezをモデルにしています。ゲームでも9×39mm弾を使用し、一体型サプレッサーを備えた特殊用途のライフルとして登場します。『S.T.A.L.K.E.R.』シリーズでは昔からおなじみの銃で、初代『Shadow of Chernobyl』でもVintar BCとして登場していました。当時から静音射撃を前提にした狙撃銃という立ち位置で、この性格は『2』でもほぼそのままです。メルクの説明にある「音を立てないことが最優先」という一文も、この流れにあります。もともと静音任務向けのヴィンターを、さらに特定任務向けに仕上げた個体という扱いです。
通常のVSヴィンターとの違い
一番気になるところですが、数字を見る限り地味です。ダメージ35、貫通2、連射速度667RPM、10発マガジン、重量3.2kg、耐久性など、大部分は通常版と同じです。最適射程だけ15mから17mへ伸びています。基準価格は21,000から38,000へ大きく上がっていますが、価格差ほど戦闘力が上がるわけではありません。その代わりVSヴィンター自体が、サプレッサー内蔵、単発とフルオートの切り替え、PSO 4倍やPOS 8倍スコープ、20発拡張マガジンに対応する個性的な銃です。メルクもこれらを利用できます。ユニークだから別物になる銃ではなく、ヴィンターの良さをほぼそのまま残した、コレクター向けの強化型です。
見た目の違い
見た目も通常版から大きく変わってはいません。武器のモデルを並べると、レシーバーやサプレッサー、木製スケルトンストックといった基本形状はほぼ共通です。一方でメルクは木部や金属部がやや暗く、使い込まれた通常版よりも少し落ち着いた仕上げに見えます。ここは情報に食い違いがあります。メルクは、改良ストック、短くしたバレル、スコープ、別のマガジンを備えています。ただ、現在の武器モデルを見る限り、固定スコープや拡張マガジンが付いた状態ではありません。PSO 4倍、POS 8倍、20発マガジンも対応アタッチメントです。そのため、記事では「専用スコープや20発マガジンが標準装備」とまでは書かないほうが安全です。見た目は、色や仕上げの違うVSヴィンターです。
入手方法
メルクはロストクのデポのバッグから入手できます。ただし、普通にロストクへ行けばいつでも取れる武器ではありません。メインクエスト「希望的観測」でダブニーに味方する答えを選び、ヌーンタイド側へつく必要があります。この選択をすると、その後スキフはスカーとスパークと行動するルートへ入り、「見えざる脅威」でロストクのデポを訪れます。デポではpowerplugというスパークの技術者がいる場所まで進みます。パワープラグの向かい側にあるバッグがメルクの入ったスタッシュです。「見えざる脅威」終了後、線路を越えた白い落書きのある部屋へ入るとバッグがあります。
ここで注意したいのが回収できる時期です。情報によって「「見えざる脅威」終了後」「「新たな日の黎明」開始時」と少し説明が違います。スカーたちがデポを離れるとスタッシュそのものが消えるため、すぐ取ったほうが安全です。数ミッション進めて戻ったらバッグがなくなっていた、という報告もあります。なので、取り逃したくなければ単純です。「見えざる脅威」でロストクのデポへ着いたら、その場で回収してください。あとで戻ればいい、と後回しにすると取り逃します。
ウォードルートでは取れるのか
ふつうに進めるなら、スパーク側へ進んだときに取る武器です。「見えざる脅威」自体にはスパーク側とウォード側のルートがありますが、ロストクのデポでスカーたちと合流するのはスパーク側です。「希望的観測」でヌーンタイド側を選んだ場合も、この場所を訪れることになります。コミュニティではウォードルートからデポへ侵入しようとしたものの、スパークルートで使う壁の穴がなく入れなかったという報告もあります。スパークのルートでだけ手に入るユニーク武器です。
メルクは強い?
強いというより、VSヴィンターが好きなら取っておきたい銃です。通常版から火力や貫通が跳ね上がるわけではなく、差は射程まわりの小さな強化が中心です。9×39mmという弾薬の性格も、10発しか入らない標準マガジンも変わりません。20発マガジンを付けると扱いやすくなりますが、それでも真正面から敵を大量に倒すアサルトライフルというより、人間相手を静かに落としていく銃です。
そして何より、名前がMerc。元傭兵のスカーが率いるスパークのデポに置かれ、説明文は静音性を最優先した特殊任務用ヴィンター。ここまで揃っているのにゲーム側は持ち主を言わない。この微妙に説明し切らない感じが、いかにもS.T.A.L.K.E.R.らしいユニーク武器です。
