ロドスの疫病の病人を隔離所で観察した、モールボーンの治癒師の記録。ESO の本。
『秘薬師のメモ』
Nostrum's Notes
『秘薬師のメモ』の詳しい説明
病が空腹から始まり、傷と高熱と譫妄を経て、死ぬか「疫病ハスク」に変わるまでを段階ごとに書き、最後に書き手の企みが明かされる。
『秘薬師のメモ』の全訳
隔離所を設けると、最初の病人たちがほとんどすぐにやって来はじめた。どうしてこれほど早く噂が広まったのか分からないが、人々は約束された治療を求めて、この地方のあちこちから来ているようだ。
今、私はロドスの疫病の病人を、すべての段階を通して見る機会を得た。病は微熱と、どこと決まらない体の痛みから始まる。妙なことに、この段階の病人は、決して満たされないひどい空腹に苦しむ。この段階は 3 日から 7 日続く。
第 2 の段階は、高熱と全身の弱りと、体に開く傷で分かる。痛みが病人を捕らえ、ふだんのことはほとんど何もできなくなる。この段階では病人の食欲が消え、体の重さを保てるだけの量を食べさせ、飲ませるのに苦労する。この段階は 7 日から 14 日続く。この間に病を振り払えなければ、生き延びる見込みはほとんど無くなる。
第 3 の段階は、病人にとって終わりの始まりだ。開いた傷が体のほとんどを覆い、体はひどい熱で燃えて、病人は譫妄に陥り、まぼろしを見る。病人は食べることも飲むことも拒み、少し動くだけで激しく苦しむ。この段階は比べると短く、ひどいときは 1 日、不運にも持ちこたえる者でも 5 日ほどだ。
ロドスの疫病の最後の段階は、たぶんいちばん興味深い。もちろん、病人の多くは病が進みきるとただ死ぬ。その死はひどく苦しく、見ていて胸が張り裂けそうになる。だが、自然な最期を迎えない病人が増えている。この不運な者たちは、人々が「疫病ハスク」と呼ぶ、亡者のような物に変わる。この者たちは心の無い暴力の装置のようで、出会う命をすべて壊そうとする。
そんな生き物の軍隊を思い描ける? 計り知れない値打ちよ!
ああ、促進剤の箱が届いた! これで病の進みを速められる。患者の治療の時間だ。










