モラグ・バルの呪いで乗組員ごと骨にされた海賊ブラックハート船長が、日に数瞬だけ自分に戻ったときに書いた記録。ESO の本。
『ブラックハート船長の記録』
Captain Blackheart's Log
著者 ブラックハート船長
出てくる作品 ESO
『ブラックハート船長の記録』の詳しい説明
船長は、呪文を意志の力で振り払えず、時がたっても弱まらないと書く。魔法の罠にかかったことの無いずる賢いトムまで心を奪われ、奴は私の手で何百人も殺したと嘆く。行のあいだには、モラグ・バルの声が大きな字で割りこむ。
『ブラックハート船長の記録』の全訳
自由な時は、つかの間だ。
途切れ途切れにやって来る。奴がまた私の心に入りこむまでのあいだだけ。
「お前の心が、二度とお前のものになることはない」
意志の力では、呪文を振り払えない。時がたっても弱まらない。
「そう思うとは、おかしなやつだ」
かつての自由の味をちらつかせて、私を苦しめる。日に数瞬だけ、それを許すのだ。
「この言葉を読む者など、誰もいない」
ほかの乗組員は、私ほど運がよくない。ウェーブカッター、鉄の踵を持つ者、マーサ。沼のウナギのようにぬるりと逃げる、ずる賢いトムでさえ、すっかり心を奪われているようだ。トムはこれまで、魔法の罠に一度もかかったことが無かった。今度ばかりは、ブレトンの血も役に立たなかったらしい。
終わりを願うことしかできない。終わりは見えないが。奴は私の手で、何百人も殺した。叫びは一つ残らず覚えている。
「お前は、言われたとおりにするのだ」










