B42 Optics とは、Fallout: New Vegas に「デュアルレンダースコープ」と細かいスコープ調整機能を追加する、照準・視界まわりの拡張MODです。
バニラの「画面真っ黒+のぞき穴だけ」から、銃本体も周りの景色も見えたまま覗くスタイルに変わります。

目次
何をしているMODか
主なポイントだけに絞ると、こんな感じです。
- 周りが見えたままスコープを覗ける
→ 中距離の撃ち合いで敵を見失いにくい - 照準と弾の着弾位置がきちんと揃う
→ 「狙った場所と微妙にズレる」ストレスが減る - 各スコープごとに
- 倍率
- レンズ位置(前後・上下左右)
- レティクル(十字線)
- 対応スコープならナイトビジョンを後から調整できる
なので、「導入した武器MODでスコープの位置が合っていない」「倍率が強すぎて使いにくい」といった問題を、自分の環境側である程度解決できます。
覗いたときの見え方
スコープ付き武器でADSすると、
- 画面全体は通常と同じFOV(視野角)のまま
- スコープの丸の中だけ拡大される
- 縁に黒いフチが付き、レンズ越しで覗いているような見え方になる
このおかげで、
- 周辺視野を残したままズームできる
- 遮蔽物から顔を出している感覚がつかみやすい
- Marksman Carbine など「中倍率スコープの銃」が特に扱いやすくなる
という変化が出ます。
必須MOD
- xNVSE(6.3.0以降)
- JIP LN NVSE Plugin 57.15以降
- JohnnyGuitar NVSE 4.99以降
- ShowOff NVSE 1.60以降
- UI Organizer Plugin
- Depth of Field Fix(DOF使うなら)
- Improved Console
- ISControl Enabler(照準位置を動かすため)
設定ファイル
B42 Optics の設定は、ざっくりこの2層構造になっています。
| フォルダ / ファイル | 役割 |
|---|---|
Data\Config\B42Optics\Settings.ini | グローバル設定。スコープ描画の解像度、DOF(被写界深度)、ビネットなど全体に効く項目。 |
Data\Config\B42Optics\Guns\*.ini | 武器ごとのレンズ位置・サイズ・倍率プリセット。例:WeapNVGaussRifle.ini など。 |
(MO2環境)ModOrganizer\overwrite\config\B42Optics\Guns\*.ini | ゲーム中に調整した結果が一時的に吐かれる場所。必要なら専用MODに移して管理。 |
Settings.ini(デフォルト)
[0]
; 今のところ 512 が最も良いバランスの値です。
; 小さくしても大きくしても構いませんが、数値を上げるほどパフォーマンスへの負荷が大きくなります。
RESOLUTION=512
; DOF(被写界深度)を使う場合は、WallSoGB 氏の「Depth of Field Fix - NVSE」が必須です:
; https://www.nexusmods.com/newvegas/mods/81200
DOF=0
; ISControl 用の水平・垂直モーション補正係数。
; 浮動小数。0 で補正なし、1 で完全補正。
ISCHVComp=1
; アイボックス/ビネットのスケーリング。
; 銃とカメラ(レンズ)との距離を基準に、ISControl ノードの位置情報から自動調整します。
; 一部の武器でアイボックスが小さすぎる場合は、この設定を無効にしてください。
EyeboxScaling=1
; バニラのスコープテクスチャのパスをここに記述します
; (コード側からは BSA ファイル内のテクスチャを直接参照できないため、このブロックが必要です)。
; 独自のテクスチャパスを追加しても構いませんが、
; Optics は既定で "textures\weapons\scope" フォルダを参照するため、
; 可能ならスコープ用テクスチャはそのフォルダに直接入れておく方が望ましいです。
[1]
0=weapons\scope\mildot_o
1=weapons\scope\german_o
2=weapons\scope\duplexscope_o
3=weapons\scope\varmit_o
4=weapons\scope\biggame
5=weapons\scope\laserscope_o
6=nvdlc03\weapons\scopes\NVDLC03CircleTechScope
7=B42\Optics\gauss
8=B42\Optics\scope01
編集メニューとカスタマイズ
B42 Optics が一番よく出来ているのは、パッチがなくても自分である程度合わせに行ける編集まわりです。
スコープ付き武器を構えた状態で
- 右Ctrl + Enter
を押すとレンズ編集メニューが出ます。
ここでできることは
- レンズの前後位置(奥行き)
→ キーボードの ↑ ↓ - レンズの上下左右位置
→ マウス、またはゲームパッド右スティック
調整が終わったらEnterで保存、Backspaceで戻る。
この設定は Data\Config\B42Optics\Guns 以下のiniとして武器ごとに保存されます。
| 項目 | ゲーム内の操作(デフォルト想定) | どこに保存されるか / コメント |
|---|---|---|
| レンズ位置(上下左右) | スコープ付き武器を構える → 右Ctrl + Enter でB42 Opticsの編集モードを開く → マウス移動 or パッド右スティックで上下左右に動かす | 武器ごとの Config\B42Optics\Guns\〇〇.ini に保存される |
| レンズ奥行き(カメラからの距離) | 同じく編集モード中に ↑ / ↓ キーで前後に移動 | 同上 |
| 編集結果の保存 / キャンセル | Enterで保存、Backspaceでキャンセル | MO2なら overwrite\config\B42Optics\Guns に吐かれるので、あとで専用MODに移すと管理が楽 |
| ズーム倍率(可変ズーム) | スコープ覗き中にマウスホイール or 十字キー上下で倍率変更 | 基本はその場限りの操作だが、元倍率は武器毎ini側の設定が土台になる |
| ナイトビジョンON/OFF | 対応スコープ装備中に Pip-Boyボタン(既定だとTab、パッドなら割り当てボタン)短押し | 状態はセーブデータ側で保持。対応フラグの有無は武器・スコープ側の設定次第 |
「スコープ対応してない武器を、B42 Optics の枠に乗せたい」場合も、基本的にはこの操作から入ります。
コントローラーでの使い方
コントローラー前提でも使いやすいように、入力系はかなり配慮されています。
- 通常のADS
→ LT で覗けば自動でB42スコープに切り替わる - 可変ズーム
→ 十字キー上下で倍率変更 - レンズ調整
→ 編集メニューを出したあと、右スティックで上下左右を微調整 - ナイトビジョン
→ Pip-BoyボタンでON/OFF
なのでパッドメインでもちゃんと完結する操作体系になっています。
競合MODと注意点
公式説明で注意点として挙げられているのはこのあたりです。
- 「No Iron sights zoom」系のMOD
→ スコープのズームそのものを殺すものはNG - FOV Slider
→ MCMの「Weapon Zoom」を無効化しているとB42 Optics側も壊れる - 3rd Person Camera Overhaul
→ INI側でスコープモードと切り替えキーを調整推奨 - FOVやカメラを強引にいじるMOD全般
→ スコープが真っ黒になったり、レンズがずれたりする原因になりがち
実際のトラブルシュート例だと、
- FOVをバニラに戻すとスコープが直った
- 武器の「Has Scope」フラグが消されていて、B42 Opticsのメニューが出なかった
- 他の武器リプレイサーやリテクスチャがB42 Optics用の設定を上書きしていた
といった報告が Reddit で目立ちます。
B42 Optics 本体&周辺パッチ・レティクル系
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Project B42 系MOD 解説リンク集
リンクがあるものは個別解説記事です。準備中は順次追加します。
武器の操作感・射撃まわり
射撃の挙動
覗き込み・視界まわり
スコープ/カメラ
インタラクション・アニメーション系
操作アニメ
UI・情報系
表示/通知
B42 Notify(準備中) /
B42 Descriptions / Pip-Info(準備中) /
B42 Wristwatch(準備中)
旧 Project B42 由来
補助機能
Realtime Weapon Modding System(RWMS)(準備中)

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