【Fallout: New Vegas】B42 Quickthrow解説

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B42 Quickthrow – an alternative grenade hotkey mod

更新日
2019/04/27
バージョン
3.1b
作者
Xilandro
推薦
8,639
MOD Thumbnail

B42 Quickthrow はグレネードや投擲武器を、専用ホットキーで左手から即投げられるようにするMODです。

Metro、CoD、Fallout 4 みたいな感じで、武器を持ち替えずに左手でポンポン投げられる仕組みを、New Vegas に後付けしています。

目次

何をしてくれるMODか

やっていることを整理すると、

  • すべての投擲武器(バニラ+MOD追加グレ・ナイフなども含む)に左手クイック投げモーションを追加
  • 1人称・3人称どちらにも対応
  • グレネードだけでなく、地雷や投げナイフなど投げられるもの全部が対象
  • 投げたあと、元のメイン武器に自動で戻る
  • 自分の近くに落ちたグレネードを拾って投げ返すReturn to SenderPERKを追加(Lv4/Explosives40)
  • 近距離(約15mまで)では、照準に当てやすくする Adaptive aiming(自動山なり補正)を搭載

いちいち武器スロットにグレネードを割り当てて、装備し直して、また銃に戻して…という作業を全部まとめて、
専用ホットキーで完結させるのが狙いです

操作感と挙動のイメージ

  • Gキー:今選んでいる投擲武器を、その場でクイック投げ
  • Hキー:短く押すと「グレネード/地雷/投げナイフ」など投擲武器を順送り
  • Hキー長押し:カテゴリ切り替え(グレネード系/地雷系/近接投げ 等)
  • Rキー:今構えている投げ動作をキャンセル

投げている間だけ左手に持ち替え、投げ終わると自動で元の銃に戻ります。
Project Nevada のグレネードホットキーに似た操作哲学で、そこに専用アニメとアイコン、ゲージを足したイメージです。

ちなみにProject Nevadaはもう死んでるので入れないでください

HUD 周りの挙動としては、

  • 画面に「投擲武器アイコン」と名称
  • 投げる力(チャージ量)を示すゲージ
  • 種類切替時のショートネーム表示

などが追加されます。
この辺は全部 MCM からオンオフやキー配置の再設定が可能です。

Adaptive Aiming(近距離自動補正)

Quickthrow の地味に強いポイントがこの Adaptive aiming です。

  • おおよそ 15m 以内なら、視線の延長線上に着弾するよう投げ角度を自動調整
  • 1人称・3人称のどちらでも機能
  • それ以上の距離は、ちゃんと弾道を読まないと届かない

という仕組みになっています。

近距離は感覚でポンポン投げる、遠距離は山なりを読んで投げる、という分かりやすい挙動になり、バニラより圧倒的に扱いやすくなります。

Return to Sender(敵グレを投げ返す)

このMOD独自の PERK が Return to Sender

  • 取得条件:Lv4、Explosives 40
  • 効果:近くに転がっている生きたグレネードを拾い上げ、そのまま投げる

他のゲームにもある敵のグレネードを投げ返す動きに近く、室内戦での事故死をかなり減らしてくれます。
HUD アイコンもちゃんと専用のものが用意されていて、Tweaks 側で見やすいように微調整されています。

B42 Quickthrow Tweaks が必須級

Quickthrow はプレイヤー本人で投げるのではなく、

透明なダミーNPC(Invisible Thrower)を一時的に生成し、
そのNPCにグレネードを投げさせることで、“左手投げ”を再現している

という設計になっています。

これは、もともとのゲームエンジンが「片手投げ」「両手武器を構えたまま投げる」といった動作を想定していないため、
作者がかなり無理をして実現している部分です。

その副作用として、素の状態の Quickthrow では、

  • Explosives スキル
  • Heave Ho! などの投擲系 Perk
  • Return to Sender など、爆発・投擲に関連するPerkやチャレンジ
  • Skill Practice 系MODの「誰が投げたか」の判定

などがプレイヤー本人ではなくダミーNPC側で処理されてしまうケースがあります。

これは2025年版の調整パッチ B42 Quickthrow Tweaks を併用することで解決できます。

Tweaks 側でやっていることを要約すると、

  • 投げダメージに Explosives スキル・各種 PERK をちゃんと乗せる
  • JIP LN の uNPCPerks を有効化し、PERK処理を正しく通す構成に変更
  • クールダウン方式など、内部処理を安定化
  • MCM オプションを増やし、設定内容を INI に保存
  • Return to Sender のアイコン表示を改善
  • リロード中でも投げられるオプション
  • 投げに使う“透明NPC”の喋り声を黙らせる

といった感じで、Quickthrow の欠点を総合的に補正しています。

最近は

というセットで入れるのがほぼ前提になっていて、
「素の Quickthrow 単体運用はもうやめよう」という空気になっています。

必須環境とスケルトン周り

さらに技術的な制約として、

  • 専用の 1st/3rd person skeleton を要求する
  • スケルトンを差し替える他MODとは、そのままだと競合する

という問題があります。

ここは、今なら NV Compatibility Skeleton (NVCS) を入れておけばいいです。
NVCSを入れておけば、

  • B42 Weapon Inertia
  • B42 Quickthrow
  • B42 Melee Bash
  • それ以外の体型/アニメMOD

を一つの skeleton.nif に統合した形で動かせるので、
以前みたいな「どのMODの skeleton を優先するか」問題はだいぶ解消されます。

コントローラー事情

作者側の設計思想として、B42はパッドでの使用が想定されてません。フルシカトです。

  • B42 FireMode
    → キーボードに専用キー(Kなど)を前提
  • B42 Quickthrow
    → Quickthrow用の独立キー(G/Hなど)を前提

になっていて、いわゆるXBOXレイアウトでの標準ゲームパッド操作までは面倒を見ていません。

なので、パッド勢は

  1. ゲーム内でボタンをキーボードキーに割り当てる
  2. そのキーボードキーを、外部ツールや入力MODでパッドボタンに噛ませる

この二段構えになる、というのが基本方針です。

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