Brioは、グループポーズに特化したDalamudプラグインです。キャラクターの位置や外見の変更、アニメーションの速度制御、天候や時間の操作など、様々な機能が揃っています。現在アルファ版で少々バグがあるとのこと。
びっくりしたのが、シーズナルイベントの設置物を設置・除去する機能が搭載されていることですね。
2017年とか昔のシーズナルイベントの設置物も復活させられたりします。
お約束
本記事は、ファイナルファンタジーXIV (FF14)におけるMODや外部ツールの使用を推奨するものではありません。
FF14では、MODや外部ツールの使用は禁止されており、利用規約に違反します。これに該当するMODや外部ツールの使用は、アカウント停止(BAN)などのペナルティを受ける可能性があります。
本記事は、FF14におけるMODや外部ツールに関する情報を提供するものであり、その使用を推奨するものではありません。MODや外部ツールの使用は、常にアカウント停止のリスクを伴うことを理解し、慎重に判断してください。
他のツールとの違い
- 過去・現在のシーズナルイベントの設置物を設置&除去できる
- グルポ中に天候・時間をいじれる
- Weathermanは、グルポ中は天候操作できない欠点があったので大変便利。
- Anamnesisよりレスポンスも良いです
- 水のレンダリングを停止(フリーズ)できる
- 水の流れ(水面の動き)を好きなタイミングで停止できる
- グループポーズを始めると自動でUIが表示され、抜けるとUIが閉じる
- カメラのオーバーライド機能も搭載されている
- Anamnesisと同様のオーバーライド機能が実装されており、コリジョン(判定)の除去やカメラのプリセット保存も可能。
- キャラクターにボーンとノードを投影して、実際のキャラクターそのものをいじる感覚でポーズをいじれる
- Anamnesisでは別画面でノードの変形をしていたが、直接キャラクターに付与されたノードをいじれるようになった。
- 逆運動学(IK)設定によりポージング編集がより簡単に
- 逆運動学(IK)設定により、末端のボーンを動かすだけで関節が自動調整され、大まかなポーズの作成が容易に。
また一部Anamnesisと連携する動作になっているようです。(Anamnesis側で連携します)
導入
リポジトリ
日本語化
Laungageファイルが存在するのですが、ボディパーツの記載しかなく肝心のUIやツールチップの内容は含まれておりませんでした。
なのでハードコーディングされた部分を力技で日本語化しました。
開発プラグインとしてインストールすることで利用できます。
9/27: v0.4.2にアップデートしました。
Brio 日本語版 (開発ビルド)
※あくまで自分用に作成したものですから、更新もあんまり期待しないで下さい。
導入方法
開発プラグインとしてインストールする必要があります。非公式なものなのでリポジトリはありません。
基本的に開発プラグインとかテストリリースされててリポジトリ上で公開されていないプラグインは、下記の手順で導入します。
- Cドライブ直下に
devplugins
フォルダを作成する。 - ダウンロードして解凍した
Brio_jp
フォルダをdevplugins
フォルダに移動する。 - Dalamudの設定画面を開き、
試験的機能
タブに移動する。 開発プラグインの場所
にC:\devplugins
と入力する。Enabled
にチェックを入れ、右下の ボタンを押して設定を保存する。- プラグインインストーラの
開発者ツール
メニューから、日本語版のBrioを有効化する。
オススメの設定
- Brioはグルポに特化したスクリーンショット撮影支援ツールですので、デフォルトではグルポから抜けるとすべてリセットされます。
- ただし設定で機能の調整ができますので、オススメの初期設定を置いておきます。よければ参考にして下さい。
ウィンドウ
OnGPoseEnter:BrioのUIがいつ開くかの設定です。デフォルトではOnGPoseEnter
(グルポ起動時)で、他にManual
(手動)とOnPluginStartup
(ゲーム立ち上げ時)があります。グルポで頻繁に使うのでそのままOnGPoseEnter
にしておくことをオススメします。
それ以外はデフォルトのままでOK。
Brioの使い方
基本的には日本語化してあるので触れば分かると思います。
重要な機能を抜粋して解説します。
環境 タブ
時間、天候の変更が可能です。リセットしないように設定すれば、グルポ外でも機能します。
フェスティバル
グルポ中のみ使用可能。
シーズナルイベントなどの設置物を置くことができます。
検索ボタンで過去のシーズナルイベントや時限イベントが一覧されますが、判明している(名前がついている)ものは一部です。上部の不明なものを表示
が有効な状態で、内容は不明なものの全てのシーズナル設置物が一覧されます。
安全でないものを表示
が有効な状態で表示される。(危険)とついているものは、設置するとクラッシュするので使わないで下さい。(中華クライアント用や韓国クライアント用の設置物みたいです)
レンダリング
水面の凍結(停止)ができます。使いどこは限られるかな?
カメラ タブ
グルポで使用できる視野角やズームの値を数値化していじることができ、グルポの機能をオーバーライドして既定値より大きい(小さい)値も設定可能。
またカメラプリセット機能でカメラの位置や回転率、オフセット、角度などあらゆる設定を保存することもできます。
衝突判定を無効化
すると、カメラがオブジェクトに接触した際の衝突判定を消し、建物やオブジェクトを貫通してカメラを移動することができるようになるなど、自由度はグルポのそれよりも上です。
またグルポ側でのカメラ操作に、戻る(進む)機能を追加してくれています。地味に便利。
アクター タブ
NPCの外見を読み込んだり、事前に作成したキャラクターデータのインポート・エクスポートができます。
Glamourerのようにキャラクターの装備や見た目の編集をしたり、Penumbraのコレクションを呼び出すことも可能。とにかく思いつくことは何でもできます。
複数キャラクターの呼び出し
Penumbraだとマネキンやミニオンを媒介として複数キャラクターを用意する、という遠回りなことをしていましたが、Brioではキャラクターをそのまま複製したり生成したりすることができるので、複数キャラクターでのSS撮影が非常に簡単に行えます。
操作が複雑ですが、いじっていけば分かるかなと思います。触ってみましたが、イメージしたものを落とし込むのは割と簡単でした。
ただ、FF14のグルポ側からエモートを適用するとうまくいかないので、エモートの適用はBrioの機能を使いましょう。(アニメーション制御メニューのベース欄にある検索ボタンから選べます。
顔の向きはエモートを適用する前に設定しておかないと、後から変えられません。先に顔の向きや目線を設定し、エモートを再生させて停止する、停止させたらもうひとりのキャラ…といった流れ。
もちろんポーズMODも適用できるので、Brioだけでかなりのことができるようになっています。
その他わからないことがあれば、コメント欄で。
ポージング機能
ちょっと複雑なので別項目としてまとめました。
ポージングタブにある、左からひとつ目の ボタンを押すと、ポーズ編集用のオーバーレイウィンドウが開きます。
ポーズ編集はこのオーバーレイをメインで使用していきます。
アイコン | 項目名 | 説明 |
---|---|---|
座標モード切替(ワールド) | ワールド座標モードに切り替えます。現在のモードがローカルの場合に表示されます。 | |
座標モード切替(ローカル) | ローカル座標モードに切り替えます。現在のモードがワールドの場合に表示されます。 | |
変形ウィンドウ | 変形ウィンドウの表示/非表示を切り替えます。 | |
オーバーレイを閉じる | ポージングオーバーレイウィンドウを閉じます。 | |
位置 | 位置の変更モードを選択します。キーバインドでも切り替え可能です。 | |
回転 | 回転の変更モードを選択します。キーバインドでも切り替え可能です。 | |
拡大縮小 | 拡大縮小の変更モードを選択します。キーバインドでも切り替え可能です。 | |
ユニバーサル | ユニバーサル変更モードを選択します。位置、回転、拡大縮小を同時に操作できます。キーバインドでも切り替え可能です。 | |
ボーンフィルター | ボーンフィルターオプションを開きます。表示するボーンをカスタマイズできます。基本的に顔パーツ系はゴチャゴチャとしてしまうので、このボーンフィルターで切り替えながら調整します。 | |
リンク | 選択されたボーンをリンクします。複数のボーンを同時に操作できるようになります。主に左右対称に動かしたい時なんかに使います。 | |
リンク解除 | 選択されたボーンのリンクを解除します。 | |
ミラーモード | ポージングのミラーモードを選択します。左右対称の動きになります。 | |
親を選択 | 現在選択されているボーンの親ボーンを選択します。 | |
IK | 逆運動学 | 逆運動学オプションを開きます。 |
ボーン検索 | ボーン検索ウィンドウを開きます。 | |
選択をクリア | 現在の選択をクリアします。 | |
元に戻す | 最後の操作を元に戻します。 | |
やり直す | 元に戻した操作をやり直します。 | |
ポーズをリセット | 現在のポーズをリセットします。 | |
ポーズをインポート | 保存されたポーズをインポートするためのメニューを開きます。 | |
ポーズをエクスポート | 現在のポーズをエクスポートするためのモーダルウィンドウを開きます。 | |
インポートオプション | ポーズインポートのオプションを設定するためのポップアップを開きます。 |
キャラクターに投影されたボーンをそのまま直接編集するので、Anamnesisよりも使いやすいかも。
逆運動学設定が革新的
このツールのスゴイところは、逆運動学(IK)の設定を細かく調整できるところです。
機能 | 説明 |
---|---|
制約を適用 (Enforce Constraints) |
ボーンの動きに自然な制限を設ける機能。有効時は、例えば腕を伸ばした際に、その関節の可動域の限界で止まります。無効時は、限界を超えても選択したボーンが伸びる方向に変化し続けます。 |
ソルバー (Solver) |
IK(逆運動学)問題を解決するためのアルゴリズムを実行する中心的な機能。目標位置に到達するための関節の角度を計算し、複数の関節を同時に制御して効率的にポーズを生成します。 |
2関節 (Two-Joint) |
2つの関節(例:肩と肘)を使用してIKを解決する方法。腕や脚などの2関節構造のIKを効率的に解決し、手や足の位置決めに適しています。 |
CCD (Cyclic Coordinate Descent) |
複数の関節を持つIKチェーンに対して反復的に解を求めるアルゴリズム。複雑な骨格構造(例:脊椎)のIKを解決し、多関節チェーンの柔軟な動きを生成します。目標に向かって徐々に収束する動きを作るため、自然な動きの表現に適しています。 |
通常の「順運動学」(Forward Kinematics, FK)では、キャラクターの骨格を動かす際に、親ボーン(例えば肩)から子ボーン(例えば手首)に向かって順番に回転や移動を適用します。これに対し、「逆運動学」では、子ボーン(手首など)を直接操作し、それに応じて親ボーン(肩や肘など)が自動的に適切な位置に調整されます。
手を特定の位置に置く際、逆運動学を使用すると、手首の位置を指定するだけで、肩や肘の位置が自動的に調整されます。これにより、自然でリアルな動きが簡単に作成できるのです。
もちろん、最終的な細かい調整(角度や位置)は必要かもしれませんが、大まかなポーズのイメージをつかむには、末端のボーン(例えば手先)を指定した位置に動かすだけで、関節の位置が自動的に繰り返し調整されるため、ポージングMODの作成が捗ります。
ただ、ここまでしてポーズMODを自作したい猛者が日本にいるのかと言われるとアレですが…。
コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは!はじめまして
Brioでキャラクターを複数呼び出した際に主観で見るとキャラクターがチカチカ表示されたりされなかったりするのですがこれは何が原因なのでしょうか?
主観じゃなければ全キャラ映ってるのですが。。
主観になっているキャラクターは非表示になります(これはFF14の仕様です)。
実際に試してみたところ、主観用のアクターを別途用意しておき、そのキャラを選択した状態で主観にすれば、特にチカチカするような現象は起こりませんでした。
Brioのカメラ機能を使用して、うまく主観の画角に調整する方法も試してみて下さい。