自分がハマったところなどを記載。
まったく同じMOD構成でもマルチプレイできない場合がありましたが、解決したので備忘録的に残しています。
参加方法
- Steamフレンドリストやゲーム内のセッションブラウザ(フレンドのみ、公開、プライベート)から招待。
- 現状、公式のクロスプレイ(PC版とPS5版等のマルチプラットフォーム)は未実装。
- ただしPS5は英語版のみクロスプレイが実装されている。
- オンライン通信方式はホスト方式(P2Pに近い)。専用サーバーは存在しない。
マルチプレイヤーの仕様
- 最大4人まで同時に参加可能。
- オンラインマルチとローカル分割画面(最大2人)の組み合わせで遊ぶ場合も、合計4人までが上限。
- MODを使用すれば最大16人で遊べるが、進行にバグが生じやすいし、戦闘もかなり長期化する。
- ホストがセーブデータを所有する。
- ゲーム進行はホストのPCに保存されるため、ホスト不在ではセッションを再開できない。
- 参加者が「自分のソロ環境に持ち帰る」ことは原則できず、続きはホストのセーブをロードして行う。
- 難易度はホストが設定し、参加者はそれに従う形になる。
- 途中で難易度を変更したい場合も、ホストのゲーム設定から行う。
- マルチプレイ時、参加者も新規キャラを作成(カスタム)するか、オリジンキャラ(レイゼルやシャドウハート等)を選んで開始できる。
- ただしオリジンキャラは重複して選択できない(例:2人同時にシャドウハートを選ぶなどは不可)
キャラクターの操作割り当て
- 参加者が操作するキャラクターは、ホストがメニューから割り当てることができる
- メニュー>マルチプレイ>キャラクターの操作割り当て
- 参加者が操作するオリジンキャラに、ホストは話しかけることができない
- 逆も同じ。なので「オリジンキャラ同士の掛け合い」や「ホストがNPCとしてのオリジンに話しかけたい」場合、そのオリジンキャラを参加者に割り当てない方がイベントを見逃しにくいと海外でもしばしば言及される。
- ただし野営地(キャンプ)内では会話制限が解除され、ホストもオリジンキャラに話しかけられる。
- 参加者がセッションを退出したり落ちたりすると、そのキャラクターの操作権は自動的にホストへ戻るか、ホストが再割り当て(他の参加者へ)できる。
会話・カットシーンの仕様
- 原則、会話を開始したプレイヤー(ホスト または 参加者)がメインの選択肢を操作する。
- 通常の会話(繰り返し聴ける話など)は、会話を開始したプレイヤーの後に別のプレイヤーが会話をしても、最初から会話を進行できる。
- 重要な会話(会話後戦闘になったり重要なイベントが進行する)である場合、会話を開始したプレイヤーの後に別のプレイヤーが会話をしても、結果は変わらない。
- 他のプレイヤーは会話に「割り込む」ことはできず、代わりに画面左下の会話ログをクリックして「リッスンイン(会話を視聴)」する形を取る。
- この場合、会話は始めたプレイヤーの操作に追従して進行する。
- オプションに、いずれかのプレイヤーが会話を開始したら、強制的に会話画面をリッスンインできる項目がある。
- ホストがNPCとしてのオリジンキャラに話しかけることで発生する専用イベント(掛け合い)がある。
- 参加者にオリジンを割り当てると、フィールド上ではその掛け合いが起きない/制限される場合が多い。
- フィールド上を探索中に、特定のオリジンキャラをパーティに連れていると発生する専用会話も発生しない。
例えば、ホストがシャドウハートを連れていて、参加者がアスタリオンを連れている場合の話です。
この場合、
- ホストとシャドウハートの会話
- 参加者とアスタリオンの会話
は発生します。
しかし、シャドウハートとアスタリオンの会話は発生しません。
- 参加者が操作するキャラクターは、ホストの会話に参加しないし、会話画面にも原則表示されない。
- 逆も同じ(参加者の会話にホストは介入できない)
- 原則「会話を発生させたプレイヤーの画面」でカットシーンが展開される。
- 参加者が操作しているキャラクターは会話中に映らない、あるいは背景に立っているだけ、という挙動が多い。
- 一部の重要イベントでは、強制的に全員の画面にカットシーンが入ることもある。
ロマンス関連の仕様
- 各キャラクターでロマンスフラグを立てる・好感度を上げる行為を行った場合、それを操作しているプレイヤーがメインで進める。
- パーティ内で複数人が同じNPCとロマンスを進める場合、競合が起きる/イベントが上書きされるなどの報告もあり、注意が必要。
戦闘・探索・アイテム管理の仕様
- 戦闘はパーティ共通のターンベース。各プレイヤーが自分の担当キャラクターの行動を行う。
- 場合によっては別エリアで戦闘が分断され、片方がターン制戦闘中、もう一方はリアルタイムで行動できる、という状況も発生しうる。
- 海外フォーラムでは「協力プレイのはずが各自バラバラの戦闘をして混沌とした」という話題がたまに出ているので、基本的には合流して動くほうが安定。
- 誰が拾ったアイテムでも自由に分配できるのが基本。
- インベントリは割り当てられたプレイヤーが管理し、未割り当てキャラ(ホストが管理)のインベントリにはホストがアクセス可能。
- なので参加者がウィルやアスタリオンを割り当てられていれば、そのキャラのインベントリは参加者だけが開ける。
- キャンプのチェストは各プレイヤーごとにアクセス権が異なる。
- ホストは参加者のチェストを開けないし、逆も同じ。
- キャンプで待機しているキャラクターのインベントリはどのプレイヤーも開くことができる。
- ゴールドもアイテムと同じく各キャラクターごとに管理。
- 誰かがたくさん稼いでも、他のプレイヤーの手元には自動で分配されない。
- 参加者が盗みを働いた場合、それが感知されるとホストが詰められる。
- スリの場合は、スリを働いたプレイヤーが近くにいなければ詰められることはない(私じゃない、みたいな選択で回避可能)
- スリや盗み、犯罪行為によるNPCからの態度の悪化は、実行したプレイヤーに対してのみ反映される。
- 逆に商人の好感度を上げていても、割引を受けられるのは好感度を上げたキャラだけ。
追加キャラ(雇用キャラ)とパーティ枠の仕様
- キャンプ内で某ミイラを通じて雇える「傭兵」を含め、同時にアクティブで操作できるのは最大4人まで。
- つまり参加者が増えるほど、NPCのオリジンや傭兵枠が削られ、フルパーティ(4人)を全員プレイヤーで埋めるケースになることも多い。
- オリジンキャラを5人目以降として“控え”に回しておくこと自体はできるが、プレイアブル人数の制限上、同時運用は不可能(※MODで拡張する例あり)。
プレイヤーの入れ替わりによる留意点
- ドロップイン/ドロップアウト可能とはいえ、ストーリー上の重要な選択肢を誰がどう決めたかで後々の展開が変わることがある。
- とくにオリジンキャラを参加者が担当している場合、そのプレイヤーが離脱すると、以後のイベントがどう扱われるか複雑になることがある。
- 原則としてホストへ操作が戻り、ロールプレイは続行できるが、コミュニケーション面でギャップが生じることも。
その他の留意点
- ホストが
Cheat Engine
などのメモリ改変ソフトウェアを使用し、一度でもチートを使用すると、「クリーチャーから人間(または人間からクリーチャー)へ変身できるキャラクターが、変身を実行した瞬間に死亡するバグ」が永遠にそのセーブデータで発生し続ける。何をしても治らないと報告がいくつもあるので注意。- 序盤の某ドルイドのオジサンや、某緑色の汚い魔女なんかが即死してしまってクエストが進行しなくなる。
- ステータス改変やアイテムの追加などをしたい場合は、ホスト側でコンソールコマンドを使用するしかない。
コンソールコマンドはBG3 Script Extenderを導入して、bin
フォルダ内にScriptExtenderSettings.json
を作成し、下記を記載して保存することで利用可能になる。(ゲーム立ち上げ時に一緒にコンソールウインドウが起動する)
{
"CreateConsole": true
}
MODを入れてマルチプレイするときに守るべき点
まず下記を守らないと、そもそもマルチプレイでMODは使えません。
わたしはMod Organizer 2を使用しており、とりあえず問題なく進行できてます。
プレイヤー間でのゲームバージョン・MODバージョンの統一
BG3本体のバージョン(最新パッチやホットフィックスなど)がホストと参加者で同じであることを確認してください。
- Steam と GOG や他プラットフォームの組み合わせなどで、更新タイミングが異なりバージョンがずれることがあります。
MODバージョンの一致
使用している各MODのバージョンがホスト・参加者間で同じかどうかを揃えることが重要です。
- よくあるケースとして、ホストは最新バージョンのMODを使っているが、参加者は古いバージョンのままでエラーが発生することがあります。
ロードオーダー(MOD読み込み順)の一致
- BG3では同じMOD構成でも、読み込む順序(ロードオーダー)が違うとマルチプレイで“構成が違う”と判定されることがあります。
- MOD管理ツール(BG3 Mod Manager や Vortex等)を利用している場合は、ホストと参加者でまったく同じ順番になっているか確認してください。
- ホストがBG3 Mod Managerの画面をスクリーンショットで共有し、参加者が同じ順序に並べる、といった形で手作業で揃えることが多いです。
設定ファイル(modsettings.lsx)の同期
不一致エラーが起きる場合は、ホストPC側の、
C:\Users\〇〇\AppData\Local\Larian Studios\Baldur's Gate 3\PlayerProfiles\〇〇(Publicとか)\modsettings.lsx
を、参加者PC側の同じパスのファイルと比較してみる。(内容がテキストで違っていないか)
- modsettings.lsx は、BG3がどのMODをどの順番で読み込むかを記述した重要ファイルです。
- ホストと参加者で内容が少しでも異なると「MOD構成が違う」と判定され、セッションに参加できなくなります。
対策
- 一度全員がMODを無効化してから再度同じ順序・同じ構成で有効化し直す。
- ホスト側の
modsettings.lsx
ファイルを参加者側にコピーして上書きする。
エラーが起きたら、まず最小構成でテスト
- まずは“バニラ状態”(MODなし)でマルチプレイが正常動作するかを確認します。
- バニラで問題なければ、そこにひとつずつMODを追加していき、どのMODでエラーが発生するかを切り分ける作業が有効です。
- MOD導入数が多いほど問題箇所の特定が難しくなるため、小刻みにテストを行うのがコツです。
個人的にハマったメモ
- Unique Tav Custom Appearanceは、参加者側は無効化しておかないと参加できない
- MODの有効化・無効化のチェックボックスが出てこない時は、コントローラーを接続しコントローラー操作に切り替えるとすぐにチェックできるようになる
- All Players In Dialogueはバギーで動かない場合がほとんどなので入れない方がいい
総括
上記に挙げた点以外にも細かい仕様やバグ報告は多数ありますが、「オリジンキャラの会話制限」「ホストへの依存度の高さ」「同時会話・競合トラブル」あたりが特に注目されています。海外コミュニティでも「シングルプレイ向けに作り込まれた部分が大きく、マルチにはいくらか制限や不具合がある」という認識が多いです。
とはいえ、「自由度が高く、RP(ロールプレイ)が盛り上がる」「全員でダイスロールを見守る楽しさ」など、マルチならではの醍醐味も大きいので、事前に仕様を把握しておけばスムーズに楽しめるかと思います。ぜひ参考にしてみてください。
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